四人冗語

“がんばらないけど、ネバーギブアップ”
東京の社会人アマチュアバンド、fujico overdriveのblogです。

Rickenbacker

1997(Rickenbacker)の改造が完了したんだ

リーダー

リーダーです。

さて、Rickenbackerは1997

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5月に買って・・・・、殆ど弾かずにNaked Guitar Worksに改造の為に持ち込んで・・・・凡そ3ヵ月振りにCame Back In Styleしたのですよ奥様。

うん、かっけぇ。スリムなヘッド、21フレット、トースター・ピックアップ、フラット・テールピース、そしてRose Morris仕様のFホール・・・・全てが好みだ。好み過ぎる。

スペックはこちらに書き、改造個所はこちらに書いたので、暇で暇で暇で暇で暇で暇で
暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で仕方なくても見なくて大丈夫です。僕も暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で仕方ないから書いてます(嘘)。

改造を目論んだ個所からの変更点と「ほう?」と思ったのが今日の議題。

先ずは当初の目論見からの変更点。

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フロントにローカット・コンデンサーをかまし、且つミキサー・コントロール(上記写真の小さいノブの個所)でその調整をする仕様とした。ミキサー・コントロールって、元々はミックス時にフロントとリアのバランスを取る為のもので、で、本来はリアにロー・カット・コンデンサーが付いていて、フロントのボリュームが、リア比で大きくなり過ぎるのを調整する為の物。

「フロントとリアのボリュームが個別調整出来るんだから要らないじゃん」と思う貴方。これが意外と違います。ボリュームを絞った際、低域・中域・高域が同等に下がる訳ではなく、高域の方が落ちがちで、で、それを避ける為には重要な機能なのですよ奥様。

一方、リアのロー・カット・コンデンサーは、ある時期からデフォルトではマウントされなくなり、その視点では確かに
ミキサー・コントロールは当初の趣旨から外れた機能とはなったのも確か。

で、この1997はどうかと言うと・・・・

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うん、確かにロー・カット・コンデンサーは、無い。

因みに同じくRickenbackerは360C63にはロー・カット・コンデンサーがマウントされている。下記ご参照。

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(360C63のコントロール。丸の中にロー・カット・コンデンサーが見える)

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(配線図)

因みにマウントしたコンデンサーはこれ。

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このコンデンサー、Jaguarにもマウントしているんだけど、メーカーすらよく分からないけど、安くて良い。

「常時ロー・カット・コンデンサーが効いている」から「可変幅を以て調整出来る」となったのだが、これは本当に正解に思う。

エフェクターやアンプの指向のみならず、ライブハウスのデッド感で低域を調整したくなる事があるのだが、手元で出来るのは本当に有り難い(余談であるがStratocasterが素晴らしいと思うのは、フロント、ミドル、リアのピックアップの傾きを意識し高さを好みに調整すれば、ピックアップの切り替えで同様の効果が得られるからって点もある。ピックアップの高さを6弦~1弦であんなに傾けるギターもそうは無いと思うし、それをする事で得られる汎用性があんなにあるギターもそうはないと思う)。

単純にロー・カット・コンデンサーをかますのではなく、その調整を可能にしてくれたNaked Guitar Worksに改めて感謝。「配線すっげぇ面倒だった(by小園氏)」と言うお言葉を賜りましたが、やって頂いて良かった良かった。

その他、ロック式ペグにしたりナットをBlack TusqにしたりブリッジをMastery Bridgeにしたりステンレス・フレットにしたり・・・・まぁ、色々とやりました。

改造に時間が掛かったのは塗装。Rickenbackerは指板に塗装があり、リフレットの場合は塗装を剥いでフレット打って再塗装・・・・と言う大変に面倒な作業があり時間が掛かった。

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指板の塗装は、360C63はラッカー、これは敢えてのポリウレタン。ブビンガと言う堅い木の指板故、「指板保護」との視点ではラッカーよりポリウレタンの方がベターであり、且つ薄く塗装が出来るメリットが得られる視点から。

ラッカーとポリウレタンによるサウンドの変化?そんなもんワタクシに分かる筈がないっ。

まぁ、強いて言えば「塗装は素材ではなく厚さ。分厚いラッカー塗装がなされる位なら、薄いポリウレタン塗装にして欲しい」との持論。尚、「ポリ塗装」と言うと、ポリウレタンかポリエステルか分かり難いと思う。ご興味あれば此方をご参照下さい。

個人的に一番NGなのは「柔らかいラッカー塗装」。ラッカー塗装は、乾燥が中途半端で、集合状態として「液体じゃね?」なラッカー塗装で戻って来る事あったので、信頼出来るメインテナンス屋さんに任せるのがお勧め。集合状態で思い出したが、我々が目にするアスファルトって、集合状態で言えば「液体」らしい・・・・。

と、塗装話を引っ張ったのは、この1997、360C63対比で全体の塗装がサラッとしてて好みなのですよ。

360C63は、なんか全体的にベタベタしてて、ネックの滑りが良くないのだが、1997はそれがない。気の所為ではなく、ギター・スタンドへの立て掛けでもそれが如実に分かる(360C63は、スタンド気を付けないと塗装にダメージがある)。

近年のRickenbackerの塗装は、数年前からUV塗装なる塗装が為されていると聞くが、1997が製造されていた80年代後半~90年代初頭と、360C63の製造年である2011年の塗装には、間違いなく違いがあると思う。手放した330は、確か1994年頃に買った記憶があり、それもべた付いていた記憶があるから、90年代の初めに何かしらの変更があったのでは?と思料。
カリフォルニア州の規制による制限で塗装を見直した、とどこぞで読んだ記憶があり、それが原因なのかも知れぬ・・・・根拠無いけどw。

と、そんなところまで気に入ってしまった1997。

これが、今後、僕のメイン・ギターとなる・・・・・・・・・・バンドが再開したらだけどねw。

1997(Rickenbacker)の改造開始~週末模様に代えて

リーダー

リーダーです。

此処一ヶ月程仕事がバタバタとしていたのでありますが、どうにか目処が立ったと思ったら次の死亡フラグを見付け、ショックで四つん這いになっておりますが皆様お変わりないでしょうか。

ワタクシはと言えば、部下とのメールのやり取りで、多忙による焦りからか「私は」と打つべき所を、誤入力(?)で「吾輩は」と打ってしまい、以来「閣下」と呼ばれる始末。忙しい時こそ心に余裕を持たねばならぬと思った10万50歳の初夏。

それにしてもこの若造、仮にも部長職に就くワタクシを閣下閣下と囃し立てるばかりか、少しばかり小言を言えば、「閣下がカッカしている」とまで言われ、「上手い事を言うのう」と感心しつつ、こ奴へのメール送信前は何重にもチェックしてから送ろうと己を戒める。

仕事と言えば、テレワークに移行し易い環境の会社にお世話になっているが故、テレワークが当たり前になって来た今日この頃であるが、ZOOMなどのウェブ上でのやり取りに、どう対処すべきか考える日々である。

と言うのは、これまでの関係性があったからこそ、物理的接触が無くなってもコミュニケーションはブレイクダウンせずに済んでいるのだが、全く新しい人とのやり取りは、ワタクシも相手をよく分からず相手もワタクシをよく知らない訳で、何となくぎこちない。

眼付きが悪い事を自認するワタクシであるが故、ファースト・インパクト時には相手に大いに警戒されるのであるが、例えば大変に乱雑な机や、連日同じ弁当を食う様を見て頂く事で、「あ、この人ポンコツなんだ」と相手に評価して貰え、接触回数の増加により自然と相手の態度から警戒心が薄れて行き、話しがし易くなるのであるが、ウェブ上でのやり取りとなると、毎日同じ背景であるが故、そこからくみ取れる情報の絶対的少なさから、相手の警戒心は薄れぬままなのである。

ウェブ上での接触が当たり前となると、これから先の自己表現をモノグラムでするに等しく、さて如何致そうと悩んでいるのである。

加えて言えば、自分の姿が画面の片隅に映し出され、「この落ち着きのない男はなんと滑稽であろうか」と自覚させられる始末で、齢10万50歳にして、自分のみっともなさをまざまざと見せ付けられ、遣る瀬無い気持ちになっているのである。

一方、先日ウェブ上でのミーティングで同席(?)した、別部署の親しくさせて頂いている方は、ミーティング中微動だにせず、「まるで蝋人形ではないか」と思って愈々以て聖飢魔Ⅱな我が社。

そんな多忙な中、ストレス発散にバンド活動・・・・と言う訳にも行かぬ世情。再開の時期を探りつつも、状況を鑑み6月末迄はキャンセルとなった事にちょいとホッとしているって事は、ワタクシの
バンド活動再開に対するモチベーションは相変わらず上がらず仕舞いって事と再認識。

参月弐〇日以来練習便りなる駄文も書けぬ中にあって、いざ再開してもはて何を書いていたかしらん?と思う中、Rickenbackerは1997の改造を開始しようそうしよう、と相成ったこの週末。俺は、久々にNaked Guitar Worksに向かったのである。

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リーダー「と言う訳で終のギター、Rickenbackerは1997である」

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N.G.W「終のギターね・・・・」

リーダー「ん?どうしたい?

N.G.W「いや、その台詞聞くの、何度目かなぁと」

リーダー「今度こそ、終のギターである」

N.G.W「その台詞も初めてじゃあないですよね?」

リーダー「・・・・」

と言う事で改造個所である。此処から暫くはギターの話だから良い子は読まないでねっ。

改造依頼個所は下記。

<ペグの交換>

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世界のGOTOHのペグ、SD-510のMG、HAPM仕様。

SD-510にしたのは、デザインが好みだから。オリジナルもクルーソン・タイプだし(Rickenbackerの刻印があって、それはそれで捨て難いが)。見た目は変わらないけど機能は圧倒的な差がある。

手持ちのギターは100%マグナムロックに交換している。弦交換の安易さの他、弦交換してもテンションが略変わらないのが良い。

軸の高さが調整出来るHAPMにしたのは、弦のテンションを稼ぐ為ではなく、これにしないと、Rickenbackerの分厚いヘッドに軸の高さが足りないから。

<フレットの交換>

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JESCARの43080のステンレス・フレット使用。Jim Dunlopの6230に該当。6230は所謂「スモール・フレット」で、ヴィンテージのFenderなんかで採用されているフレット。Rickenbackerの多くのモデルも6230だとか。

購入時からフレットの摩耗が激しく要交換だったってのもあるが、なんせステンレス・フレットが好きなので、摩耗していなくても交換していただろう。

高さ1.09㎜、幅2.03㎜と、最近流行りのジャンボフレットからすると可成り細く、低いフレット。

フレットの好み、は、複数ギターでフレット交換して来て分かったのだが、ネックの太さによって違うみたい。厚いネックにはミディアム・ジャンボ、薄いネックならこの43080程度が好み。ネック次第で好みは違う。StratocasterJaguarはもうちょい高いフレットにするべきであったと今更ながら思う。失敗したな。

と言う事で、「薄いネックのRickenbackerだからこのフレット」にした次第。

Rickenbackerは、ローズ指板(正確にはブビンガと言う木材だけど)なれど塗装をすると言う仕様で、塗装の厚さでフレットは低くなるが、360C63も同じフレットに交換しており、それが大変に好みなので間違いはないだろう。

因みに塗装はポリウレタンで依頼した。360C63はラッカーで行ったが、今回は敢えてのポリウレタンを予定(Naked Guitar Worksは自工房で塗装していないので外注となるが、塗装依頼先の意見を聞いて決定となる)。

「けっ、ポリ塗装かよ」と仰るなかれ。尚、ポリウレタンとポリエステルの差をしっかり認識されてから発言されるべし。その違いは此方に詳しい。ラッカー塗装に然程価値を見出していないワタクシは、ポリウレタンにこそ生を見出している(大袈裟)。

<ローカット・コンデンサーの追加>

Rickenbackerは、ある年代までリア・ピックアップにローカット・コンデンサーをマウントし、シャリシャリなサウンドを演出していたが、此処最近は(一部モデルを除き)省略されている。ローカット・コンデンサーのマウントにより、フロントとリアの音量差を調整する為にあるのが5thコントロールであるが、ローカット・コンデンサーが省略されてからも、5thコントロールは残って居る。

で、ワタクシは「フロント・ピックアップにローカット・コンデンサーをマウントする」と言う改造を施そうと依頼してみた。

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(選択したコンデンサー。0.0047μf)

ギターのサウンドメイクに於いて、低域はアンプやエフェクターで演出するのを好み、その方が、高域も耳に痛くないサウンドが作れるとの持論を持つワタクシであるが、その趣旨から、フロント・ピックアップにはローカット・コンデンサーを介した方がベターと思っている。諸々改造したJaguarでそれを実践し、その効果に満足もしているが、この1997に於いてもそれを実践しようと考えた次第。

フジコ・オーバードライブに於いては、特にそれが有益。相方ギタリストのビクシーは、アクティブのEMGをマウントしたギターのフロント・ピックアップを使う事が多いのだが、その音圧の中でアンサンブルを考えると、ワタクシが低域を抑える必要もある。

余談であるが、ライブハウスでバンドの演奏を見るに、ふとステージを見ればどうやらギタリストはギター・ソロを弾いているらしいが、肝心のソロは周囲の音圧に負けてさっぱり聞こえずとの場面に遭遇する事が幾度とあり、それを見ての改造である。

又、これも余談であるが、音圧たっぷりのギターを弾いているギタリストが、ソロになるとごっそり音圧が無くなる場面にも遭遇し、何故にバッキングであんなに音圧あるギターを弾いているのかしら?と思う事も屡々。

おっと、閑話休題。

そんな訳でフロント・ピックアップにローカット・コンデンサーをとの改造を依頼。前述の通り、一部モデルではリア・ピックアップにローカット・コンデンサーがマウントされており、家で弾いた限り、入っていないなと思っていたがこのギターだが一応確認。

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うん、入って無いね。馴染みのないコンデンサーが、何か愛おしいw。

コントロール部の内部はこんな感じ。

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マスキングテープの下にFire Gloの赤が・・・・オーバー塗装なのかしら?

開けたら出て来たマスキングテープ。

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ベティ?生産ラインの人だろうか?こう言うのって・・・・萌えるw。

<ブリッジの交換>

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はい、Mastery BridgeはM5である。

360C63でもマウントしたが、このブリッジの効果は機能的には絶大であると思う。

機能的に、と言うのは、オリジナルのブリッジは指板のRに合っておらず、それが是正出来る事に加え、ブリッジをボディにしっかり固定出来るので、その機能性が、サスティンの弱さの是正、サスティンを明徴に纏まるとの効果も生む。

一方、オリジナルのブリッジは、Rickenbackerらしいシャリンとしたサウンド演出の肝とも言え、それを好む方にはお勧め出来ない。僕はMastery Bridgeのサウンドの方が好みなので迷わず交換、に御座います。

その他、ダメージがあるナットもBlack Tusqに交換を依頼。

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にしても・・・・2本構造のトラスロットって・・・・絶対意味無いと思うんだよなぁw。

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塗装があるので2ヵ月は会えなくなる我が愛器とNaked Guitar Worksに別れを告げ、ぶらりぶらりと浅草散歩。

人通りはそれなりに多いが、店に入っている人は少なく感じた。

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合羽橋で、贈呈用の海苔を購入。

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この海苔屋さんの海苔、本当に本当に美味しくて、過去何度か買っている。海苔が好きならお勧め也。

ぶらぶら歩けば、琴線に触れる食堂発見。

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美味い不味いではない。この面構えで充分だろうと思う。コロナで休業中みたいだが、楽しみが増えた。

そんな、土曜日に御座いました。

さ、明日は久々に・・・・御茶ノ水!

1997 Rose Morris Reissue(Rickenbacker)

リーダー

リーダーです。

では、行ってみましょうそうしましょう。

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Rickenbackerは1997。そう、Rose Morrisが取り扱いしていたRickenbacker(の復刻版)である。

The Beatlesの爆発的流行で、彼等の使用ギターの一つであったRickenbackerの需要が英国で高まるも、当時の英国は米国製楽器の輸入規制があり、その対策として1964年半ばにRose Morrisと言う楽器代理店を通じ、且つデザインを少し変える事(後述)で規制を掻い潜って輸入されたのが所謂「Rose Morris Model」で、モデル名(型番)も別に(Rose Morrisによって独自に?)「19」から始まる4桁の番号が付されている。

John Lennonの使用で高名な325は1996、George Harrisonの使用で高名な12弦の360は1993、そして330に対してはこの1997となる(1997の3ピックアップが1998。確かギターはこの4種類だったかと)。

1967年頃、Rose MorrisはイタリアのRickenbackerのコピーの輸入を検討し始めた事を切欠にRickenbackerとの関係が悪化、時期は分からないがその後代理店を辞めており、必然的に19で始まるモデルも生産がされなくなるが、需要はそこそこある様で、時々思い出した様に再発されている。最近では1993が再発された

このギターは、ヴィンテージのそれではなく、1991年頃にリイッシューされたものの一本。

購入動機はですね、完全に「ノスタルジア」なんですわ。

The Beatlesは元より、The Jam、そして何よりThe Smithsが好きだったワタクシは、当然の様にRickenbackerに対する憧れが相応にあったんですが、よく言えば天邪鬼、率直に言えば中二病で、
「ドンピシャなものより少しばかり毛色が違う物」を欲する購買意欲もあり、通常ラインとはちょっとばかりデザインが異なるこのRose Morrisの1997は打って付けで、色は、1997の使用者として最も高名なPete TownshendのFire Gloではなく、このJet Gloが欲しくて欲しくてならなかったのですが、時に1991年、就職活動中の貧乏学生だった僕は、リイッシューされたこのギターを羨望の眼差しで眺めていましてね・・・・。

そもそも貧乏だった事に加え、就職活動中と言う事でバイトも出来ず、就職したら買おうと思っていたが、初めてのボーナスの頃には既に市場に無かったのである。

文献が正しければ、1987年から1997は再発されていたらしいが、僕が楽器屋さんに今ほど行っていなかった所為もあってか、見掛けた記憶が殆ど無い。但し、1990~1991年には間違いなくこのモデルは店頭にあったと記憶しており、実際僕の購入したこのギターは1991年製である事から、限定品ではなく、数年間は通常ラインとして販売されていたかと思うが定かではない。

以来、Rose Morris型のRickenbackerは「憧れの一本」となり、時々店頭で見掛けてはいたが、Fire Gloだったり、好みではないラージヘッド使用だったり(ラージヘッドのRose Morris Modelがいつ発売されていたかは定かではないが、最近見掛けたので流通があったのは間違いないと思う)、やっと見付けたと思ったら状態が酷くて使え無さそうだったりで、入手するに至らなかった・・・・、のだが、先日「おお、これは・・・・と言う逸品に巡り合い、居ても立っても居られず購入してしまったのでありんす。

3.3㎏と言う軽量な個体である事、良くコメントを頂くイーライ師が「アニバーサリーな一本を物色中」とあり、ワタクシも50歳の節目に買っても良いか・・・・と言う言い訳も、購入を後押しした次第。

では、個体をじっくり変態感満載で嘗め回し・・・・もとい、見て行きましょう。

先ずはヘッドストック。

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1991年と言えば、Rickenbackerはヘッドが大きくなった1984年の流れが続いていたが、このモデルはスモールヘッド。マイナス螺子、トラスロット・カバーを兼ねるブランド・ロゴは通常ラインと異なり透明のアクリル(?)に裏から着色印字した物で、1964年当時のそれを再現している。Vシリーズもそれに倣っていると記憶している。

お次はブリッジとピックアップ。

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ピックアップはトースタートップピックアップ。外観はハムバッカーっぽいがシングルコイル。

RickenbackerをRickenbackerたらしめるクリスピーでアタック感が強い(簡単に言うと「線が細くてサスティンが短い」)サウンド。ハイゲイン・ピックアップより、デザイン、サウンド共に好みである。

ブリッジはRickenbackerの一般的なそれ。57年にデザインされた「各弦のオクターブ調整は可能だが弦個別の高さ調整は不可」な仕様のブリッジ。1984年に一部仕様変更があったが(高さ調整のゴムがスプリングに、オクターブ調整がレンチに)、Rickenbackerのブリッジと言えば一般的なもの。カバーは欠品。

もう一本所有しているRickenbacker(360C63)はMastery Bridgeに交換済みで、久々にオリジナルのブリッジのRickenbackerを弾いたのだが、このブリッジは「ジャリン」と言うRickenbackerらしいサウンドの演出に必要にも思った。これはこれで大いにアリだなぁ・・・・。

ノブはブラック・トップと呼ばれるもの。

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某Rickenbacker本では、1958年から1964年迄の仕様(1984年に復刻)とあるが、
Pete Townshendが使った1993、1997、1998のノブはブラック・トップで、製造は(Rose Morrisが輸入代理店を務めた)1964年以降だと思うので、間違いなのかRose Morrisの特別仕様だったのかは不明。

続いてテールピース。

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フラットトップ型、俗に言う「コの字型」テールピース。1964年にR型のテールピースとなりフラットトップ型は使われなくなったが、1984年からリイッシューモデルには使われる事もある。R型より断然に好み。デザインもだが、テールピースから一直線に弦が張られるのが良い。R型は、弦のテンションがちょいおかしいと思う・・・・。

続いて、サウンドホール。

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Rickenbackerと言えば、所謂「キャッツアイ」型が一般的だが、Rose Morris型のRickenbackerはFホール型。Rose Morris Modelって・・・・通常ラインと比べて結局ここにしか差異が無いと言う・・・・ねぇ。

フレット数は21フレット。現行通常モデルは24フレットだが、ま、そんな高いフレット惹いた事すらない俺には不要。

Rose Morrisの復刻版との事だが、1リアのローカット・コンデンサーが省略されていたりと、細部は甘い。ブレーシングも恐らく1
984年に変更されたブレーシングが採用されていると思料。

中古で購入したのだが、状態は可もなく不可もなくと言ったところ。

30年近く前の筺体と言う事で、クラックやチップはあるが、演奏に支障があるダメージは無い。大事に使われていたのだろう。

フレットは、残念ながらリフレットを要する位に低い。フレット擦り合わせはされていると思うが相当に低い。

Rickenbackerは、他のメーカーと異なり「ローズ指板の上から塗装をする」為、塗装の厚みからフレットは元々低いが、擦り合わせで更に低くなっており、限界であろう。

ポット、ジャックにガリは無く、元々無かったのか購入した某楽器店によってメインテナンスされたのかは不明。

で・・・・改造や調整したい個所が幾つもあるのだが、Naked Guitar Worksがコロナ影響で休店中なので、営業再開後に取り掛かろうと思っている(パーツは物色中だけどw)。

フレット交換も検討しているので、使える様になるのは随分と先になるだろうなぁ・・・・残念。

で、だ・・・・。

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そう、先にちらりと書かせて頂いた通り、僕はRickenbackerをもう一本所有しているのですが(360C63)、比べてみれば差異は結構あった。顕著なのがネックのグリップ。1997は360C63よりちょいと肉厚な感じ。個体差はあろうが、Rickenbackerのネックのグリップがどうやら僕の好みの様で、そして360C63より1997の方が好みなのである。

と言う訳で、New Gear、1997に御座いました。

で、このギターは、恐らく僕の「終のギター」となると思う・・・・「又そんな事言ってるよ、この馬鹿は」と言われると分かっているが、まぁ、それ位気に入ったのであります。

好みに調整、改造して・・・・をすると、使える日は未だ未だ先でしょうが、早く使いたいなぁ。

取り敢えず、パーツは揃えておきますか。

Rickenbackerのネック調整

リーダー

リーダーです。

イケメンの属性を有するか否かの判断指標に「蓋が付いたホット珈琲をどの様に飲むか?」と言うのがある様に思う。

「蓋が付いたホット珈琲」とは、例えばスタバでホット珈琲をテイクアウトした時にさ、蓋付きで来るじゃん。あんなんね。

あの飲み方が良く分からない。どうしても、分からない。

①蓋を取って飲む→火傷しないがなんか違う
②蓋に付いている飲み口を開けて飲む→冷まさないと火傷する。火傷せぬ様に少しずつ飲むと「ズズズズ・・・・」と啜る音が大きくてもっと違う
③蓋に付いている飲み口から息を吹き込み冷まして飲む→なんか違う上に「ほひゅーほひゅー」と言う変な音が出る

ふと見渡せばクールに飲んでいる人も多く、「何故俺はあの様にクールに飲めぬ」と逡巡する日々。

しかしとうとう、そんな逡巡の日々にけりを付けた。

どの様にけりを付けたかと言うと、「珈琲を買って来たのを忘れた体で放っておいて、火傷しない程度に冷めてから徐に飲む」と言う方法。うん、クールである。

「うん、ここはあれだ、視線をPCに向けたままブラインドでコップ掴むともっとクールであろう」と実践すれば、距離感分からずひっくり返す始末。

慌てて机を拭きながら、イケメン属性の無さを改めて実感したのである。

さて、そんなイケメン属性皆無のワタクシと言えば、最近Stratocasterばかり弾いているのである。

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理由はと言えば、それはもう会社バンドSEGOSIXの練習の為なのであるが、弾いてみて改めて、Stratocasterと言うギターの優位性に感心するばかり。

取り回しの良さ、サウンドメイクのし易さ、そして改造のし易さ。

改造により好みな感じに仕上げるのも容易で、事実リプレイスメント・パーツの多さでは、他のギターに比べ頭一つ、いやそれ以上に抜きん出ているのではないかと思うし、Stratocasterを発展させたギターの多さも、他の追従を許さないのではなかろうか。

そんなStratocasterと比べ、汎用性の無さで他の追従を許さぬのが我が愛器Rickenbackerは360C63

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このギターを積極的に使う人と言うのは、特殊性癖を拗らせて何回転もしちゃった人かと思うが、僕個人は大好きである。

ステンレス・フレットに交換し、サウンドに「立ち上がりの速さ」が加わり、結果更に好みのサウンドになった360C63を、うきょうきょしながら弾いている訳ですが、先日手にした時にふと違和感を覚え、諸々チェックしてみて気付く。

「ネック反ってね?」

チェックしてみれば順反り。

只、普通の順反りではなく、6弦側だけ反ってる感じ。

「ふむ、これは噂に聞く”ネックの捻じれ”なるものか?」と焦るワタクシ。

と言うのも、全体的に沿って居ればトラスロットの調整でなんとかなるが、ネックの捻じれとなると重症な訳で、下手すりゃ「使えません」な症状。

「折角結構なお金出してステンレス・フレットにしたのにぃ!」とガッカリ。アイロン当てて調整しなきゃとかかなぁ・・・・それでも治らないかもなぁ・・・・と思考してて気付く。

「そういやRickenbackerってトラスロット2本入ってたよな?」と。

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うん、確かに2本。構造的には低域と高域にそれぞれ利くと言うトラスロットだけど・・・・眉唾w。

そう思う理由は2本のトラスロットの位置。もうちょい離さないと意味なくない、か?と言うか寧ろ、近過ぎて相互干渉しちゃうんじゃない、か?

「Rickenbacker トラスロット」若しくは「Rickenbacker ネック調整」で調べてみると色々なお話が出て来る。

曰く「ネック弱っ」

曰く「絶対素人はやるな」

曰く「あんなもん合う訳ない」

etc、etc.....

特にベースは結構シビアっぽい上に(と言うかギターでは寧ろ「ネック反った事無い」ってな書き込みも散見された)、トラスロットの効きも宜しくない。旧タイプのトラスロットは、無理にやると指板が剥がれる事も・・・・なんて恐ろしい事も書いてある。

そんな訳でRickenbackerは360C63のネック調整は「素人さんが手を出しちゃ駄目」と判断し、Naked Guitar Worksに赴く。

リーダー「てかこれトラスロットの調整だけで治るの?」

N.G.W「ま、やってみまっさ」

とのやる気が無い言葉に不安が募る。てか、客を不安にさせんじゃねえよ。

そして先の土曜日、雪降る帝都の下町を歩いて受け取りに行く。

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結果はと言うと・・・・うん、ワンダフルである。

ネックの反りは解消され、凄く弾き易くなった。

「君達の技術を疑った事は無い、が、構造的に調整しきれないと思うこのネックをどう直したんだ?」と問えば、「相互干渉しているからどっちも調整するんですよ」と軽く答えられる。

うん、目から鱗。

僕の推測である「相互干渉する」は合っていたが、「相互干渉するから合わない」は間違えだった。「相互干渉するんだからどっちも動かすんだよ」が回答らしい・・・・成る程。

考えてみればそうだよな。同じ様に湾曲した2本トラスロットが並行に並んでいるんだから、片一方だけ動かしたら、極端に言うと「一方は真っ直ぐで一方は曲がっている」状態になるんだから、無理が生じる訳で、「無理が生じない程度に両方動かす」が正解なんだろうなぁ。

片一方だけ動かして「効きが悪い」じゃなくて、「両方動かして作用するんだから片一方だけ(極端に)動かしちゃ駄目」って事か。ふぅん、面白いなぁ・・・・。

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上記はネックエンドからブリッジを見た所(分かり難くてすいません。因みにMastery Bridgeです)。山なりだが6弦側が一番低い。弦の太さを考えるとこれが正しいと思う。

で、ネック調整して貰う前、僕が良い感じにと調整した際は左右対称に近い山なりだった。考えてみれば対象って事は無いわな・・・・。

と、只単に「ギターのネックを調整した」と言うだけの話なのだが、Rickenbackerのネック調整にお悩みの方、「どっちも動かす」と言う方法もあるみたいです、って話をしたかった。悩まれている方も多いかと思うので。

只、「僕のギターではこうでした」って話でもあるので、参考程度に、自己責任で宜しくお願いします。

Rickenbacker360C63をステンレス・フレットにリフレット

リーダー

リーダーです。

中学時代の事。

音楽に本格的に興味を持つも、中学生の身の上では購入出来るレコード枚数には限りがあり、購入する際は事前に調べに調べた上で、厳選した1枚を買っていた。

当然インターネットなんかも無い訳で、情報ソースは雑誌やラジオ、そして友達との情報交換が主だったりした。

「ヴェルヴェット・アンダーグラウンドって言う凄いバンドが居るらしい」
「なにそれ格好良い」
「ジャケットは、アンディ・ウォーホール作なんだって!」
「マジで?すっげー。・・・・で、それ誰?」
「・・・・知らない」
「でも凄い人なんでしょ?」
「凄い人だよ!CMにも出てるんだよ!」
「あー、俺もうファンだわ。聞いた事ないけど」
「未だ聞いてないのに?」
「だって、”ヴェルヴェット・アンダーグラウンド”だよ?」
「そうだな・・・・、うん、俺もファンだわ」

と言う訳が分からない会話をしていた記憶があるが(これは情報交換なのか?)、情報ソースの一つに「レンタル・レコード屋の利用」ってのがあった。

とある習い事の為に通っていた先の近くにレンタル・レコード屋さんがあって、新品以外は当日返却したら100円と言う値段設定であり、4キロ程の道を徒歩で往復すれば、浮いたバス代で借りる事が出来たのである。

早めに行って、レコード借りて、友達の家で一緒に聞いて、即日返却。友達はしていたが、僕は録音は殆どしなかった。

録音する媒体であるカセットテープもそんなに買えなかったとの理由もあるが、気に入ったレコードはレコードとして所有したかったから録音しなかった、と言うのもある。

単に所有欲を満たす為ではない。レコードと言うメディアは、単に「音楽が録音されている塩化ビニール」では無く、重要な情報ソースでもあったからである。

ジャケットを見ながら聞き、ライナーノーツを読みながら聞き、歌詞を読みながら聞き、歌詞カードを読みながら聞き・・・・。それが、僕にとっての「レコードの聞き方」だった(「アーティストの意向により歌詞カードは割愛します」とかあると無性に腹が立った。ちゃんと書けよ馬鹿野郎と思ったりした)。

以前も書いた記憶があるが、「ステレオに向き合ってレコードを聴いた時間」と言うのは甘美な時間であった。今それをしようとは思わないし、あんな風に音楽を聴けるとも思えないけど、与えられた少ない情報から想像を膨らませる喜びは、今はギターの改造なんかに昇華されていると思う。

さーてさてさてさて。

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と言う訳で、我がRickenbackerは360C63のフレットをリフレットしたのですよ。

交換したフレットはJescarのステンレス・フレット。型番不明(交換して貰ったNaked Guitar Worksに「今の状態(交換前)の弾き心地が良いから、同じ感じにして欲しい」と、Jescar製品のステンレス・フレットである事を指定した以外丸投げしたので・・・・w。RickenbackerのフレットはDunlopの6230だと記憶しているのでJescarだと43080じゃないかと思料していますが・・・・)。

ステンレス・フレットのメリット/デメリット、特徴なんかは彼方此方で書かれておりますので詳細は割愛します。ワタクシがこれから述べさせて頂くのは、あくまで今回の交換で感じた感想、に御座います。

箇条書きで書きますと・・・・

・各弦の分離が良くなった
・音の立ち上がりが早い(明瞭に出る)。特に低域がくっきり出る様になった
・(ステンレス・フレットの特徴として上げる人が居る)高域がきついと言う事は一切感じなかった(高域「だけ」が強くなるなんて事はないだろうと確信している)
・(同上)サスティンが伸びると言うより、アタック音とサスティンのバランスが良いと感じた(アタック音は寧ろ交換前の方が強く感じた。但しサスティンが短いからそう感じたのかも)

てな所でしょうか。

物凄く簡素に言うと「音が明瞭になって心地良い」です。低品質なシールドから高品質なシールドに交換した時に感じる明瞭さと同じ感じ。解像度が上がる感じ。

「音が明瞭になる=好ましい」との等式が成り立たないのがギターの面白い所ですが、僕は凄く気に入りました。

主に気に入ったのは・・・・

①音の立ち上がりの速さとサウンドの明瞭さ

②弱さを感じた低域が明確に出る様になった
GretschはG6120DCステンレス・フレットに交換した際には、低域の強い箱鳴り感を抑えたくてって趣旨があったのですが、交換してみれば「いや寧ろ低域が明瞭に出てるじゃん!」と思いました。今回も同様に感じたのですが、それが心地良いのです。ステンレス・フレットは、どの帯域を特徴的に出すって事は無いと思います。寧ろフラットな特性なんじゃないでしょか、とも思います。又、余談ですが、G6120DCをステンレス・フレットに交換した際は、「ん?音が少しシャリっとしたかな?」と思いましたが、360C63では感じませんでした。恐らく生音の大きさで気付かなかったのだと思います。アンプで音出した際はシャリシャリ感は感じなかったし、暫くしたら気にならなくなったけど・・・・。

③アタック音の強さが抑えられてバランスが良くなった
「如何にもなRickenbackerのサウンド」は「アタック音の強さとサスティンの短さ」だと思います。それからは離れるかもですが「汎用性が高いRickenbackerになった」と思った次第です。

②と③はこのギターに対して感じていた不満が解消された感じです。

①は・・・・これがステンレス・フレットの一番の特性だと思うのですが。これが心地良いと手持ちのギターをステンレス・フレットにしたくなっちゃいます。AT130もしたくてウズウズしてると言うか、(ステンレス・フレットにした)360C63、G6120DCを弾いた後にAT130を弾くと、音の立ち上がりの遅さと不明瞭さにストレスを感じてしまいますw。

ステンレス・フレットのメーカーで、Jescarを選択したのは硬度から。

Freedom Custom Guitar Researchさんのステンレス・フレットよりJescarは硬度がある。Freedom Custom Guitar Researchさんのステンレス・フレットには2種類あるが、Warmと呼ばれる方はニッケルと略硬度が変わらないとか。

どうせなら、一番硬い奴にしちゃえって事でJescarにしました。

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上記は外したフレット。すり合わせをしているので高さは低く、凹みも多く、青錆も浮いていた。随分と頑張ってくれたんだなぁとなんか感慨深い。

そう言えば、何色の錆が出るかで手の状態、酸性、アルカリ性、中性が分かるって話は誰に聞いたんだっけな・・・・真偽は不明ですが。

因みに、フレット交換は可成り大変な作業だったらしい・・・・。

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(オリジナルの状態)

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(塗装を剥がしフレットを抜いた状態。ネックに歪みがありアイロン補正も必要だったとか)

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(トラスロットが2本。クランプしておかないと指板が剥がれたりするとか・・・・あれ?ヴィンテージの一部だけだったかな?)

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(新しいフレットを打ち込んだ状態。この後に塗装される。因みに、フレットを打ち込んでから塗装するのがRickenbacker。当然フレットの上にも塗装が乗るがそのままで出荷される。今回はフレット上の塗装は丁寧に剥がされている。バリは未だ未加工の状態かな)

Rickenbackerの指板は、ローズウッド(広義での「ローズウッド」ですが)に塗装をすると言う他のメーカーには無い仕様がある。

Rickenbackerがそれをした理由は定かじゃないが、個人的に感じる利点は・・・・

・見た目が綺麗
・汚れ難い
・湿気や乾燥からの保護

じゃないかと。

Rickenbackerの指板はブビンガと言う木材で、硬い割には乾燥すると割れ易いと言う特性があると聞聞きます。

指板の塗装で乾燥から守れるかは不明ですが、その目的もあるのかなぁとか思ったり。
リフレットにあたり、塗装するか否か聞かれましたが迷わず塗装を選択しましたのはそれを踏まえて、です。

オリジナルの状態より塗装は薄めだそうで、そもそも塗装の材質もオリジナルと異なるかもですが、弾き心地は凄く良いです。

最近売り出されたマット・フィニッシュのRickenbackerは、指板に塗装が施されていない様な気がします。理由は・・・・不明w。木が変わったのかなぁ?

因みに、手持ちのギターで一番ネックの調整頻度が少ないのがRickenbackerです。

あ、そうそう、ナットはBlack Tusqです。

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AT130で使ってみて好印象だったのでこれに。

以上です。

ハイが強いRickenbackerに、ハイが強いとの説があるステンレス・フレットへの交換は、正直冒険でありましたが、結果的にはそれを感じず、且つ満足行く仕上がりとなりました。

Rickenbackerは360C63のペグを交換した

リーダー

リーダーです。

さて、先の記事で書かせて頂きました通り、Rickenbackerは360C63のペグを交換したのですよ奥様。

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360C63(Rickenbacker)

交換したペグ。

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SD510(GOTOH)。所謂クルーソン型のペグ。軸はHAPMのそれ。ボタンは06M。

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ギア比は1:15。15回回して一回転。

デフォルトはGROVER V97N Sta-Tite(だと思う)。クラシカルなオープンバックのペグ。

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ブッシュの形状が特徴あるなぁ・・・・。

デザインは良いと思うのですが、機能的にはやっぱりマグナムロックにしたい。加えて・・・・このペグ、固くて好きじゃないw。

以前GOTOHさんにマグナムロックに交換したいと画策し失敗したのですが、今回は成功。

前回、何が駄目だったかと言うとポストの長さ。GROVERは凡そ24mm、交換画策したSD90-MGは20mm(長さは弦を通す穴迄で計測)。

4mm差で付けられ無かったと言うね・・・・。

以来諦めていたのですが、先日360C63の弦交換をした際に、やっぱマグナムロックにしたいなぁとの思いが強くなり再度検討。

色々と調べてみれば、SD510の、ポストの長さ調整が出来るHAPのマグナムロック(HAPM)なら最大(最長?)22mmな訳で、行けるかもなって事で御茶ノ水近辺の楽器屋さん見て回るも在庫は無し。


結果、こちらのお店でネットショッピング。先の土曜日に到着したのでNaked Guitar Worksに持ち込んで対応して頂いた。

で、僅か2日で完成。

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早く済んだ理由は、Naked Guitar Worksの仕事の早さもあるが、螺子穴の半分(要するに1つのペグを固定する螺子2つに対して1つ)が一致した事で加工が楽だった為だそうで。

因みにブッシュはそのままでも使えたそうな。SD510にはセルフ・センター・ガイドが付いており、ポストの偏重を抑えているので、そのままでも良いかと思ったが、精神衛生上はねブッシュ交換した方が気持ちは良いわな。ブッシュ交換しなかったらどうなるんだろって興味があったんだけど・・・・w。

HAPMのポストの固定方法や調整方法は下記動画に詳しい。



Naked Guitar Worksにお願いしちゃったんで僕もやった事が無いのです。凄く参考になりました。

ポストは1.5mmの六角レンチ(付属してます)で裏側から固定~解除。あ、回す方向には注意が必要なんですな・・・・ふむふむ。弦交換の度に固定~解除が必要な訳じゃないのね・・・・成る程。

で、今回、Naked Guitar Worksはジーニアス小園氏に対応して頂いた最重要ポイントが、ナットからペグ迄の弦の角度の統一。

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ちと分かり難いかもですが・・・・分かりますかね?ナットからペグの弦の角度、略一緒なんですよ。

テンションが緩い=振動が大きくなり音が大きくなる
テンションが高い=振動が少なくなるがハッキリした音が出る

だと思うのですが、取り敢えず全て一緒にして頂き、今後好みで調整して行こうかと。

Rickenbackerって、ヘッド角が殆ど無いのでHAPMって効果的に思う。

弾いた感じ、テンションは少し下がったかなと思いました。小園氏は「3、4弦は寧ろテンションが高くなった筈」と言っていたが・・・・。

前回の練習の録音物を聞いて、もう少しふくよかなサウンドでも良いかもと思っていたワタクシであるが、今回のペグの交換で、そう言う方向になったんじゃないかなと思料。

その他、鳴りが弱かった1弦がしっかり鳴っていて心地良い。低域は少しテンション上げても良いかもだが、使って行きながら色々とやってみよう。

以前も書いたが、僕がマグナムロックを愛する理由は2つ。

①弦交換が楽

一番の理由はこれ。この安易さは饒舌尽くし難い。特に360C63の様に、テールピースが固定されていないギターはマグナムロックじゃないと面倒でならなぬ(どこが面倒かは面倒なので割愛)。1本ずつ交換して行けば未だマシなのだが、清掃を一緒にするので弦を全部外す僕にはマグナムロックは神。

加えて、360C63ってヘッドが厚い為か、ポストの弦を通す穴とヘッドの間隔が短くてね、弦を巻ける回数が少ないのですわ。で、弦交換する際に巻き切れなくってやり直し・・・・も多いのですが、マグナムロックだとそれも無いのも嬉しい。

②弦交換してもテンションが(略)変わらない

ポストに弦を巻き付ける回数でテンションは結構変わると僕は思っていて、なんかその違いが気になる性癖を持つワタクシ。こう書くと「そんなん微妙な差だろ?」とのご意見もあろうが、僕は気になるんですって事で宜しく。

で、マグナムロックだとそれが略均一化されてね、それが嬉しいのでありますよ。

弾き心地のみならずサウンドもね、僕は結構変わると思うのですが、この辺気にする人が少ない様にも思う・・・・も、もしかして俺ってやっぱおかしいのかなぁ・・・・不安になって来たぜ。あ、いや、そうでもないかな。そうでもないみたいw。

因みにですが・・・・

チューニングの精度(狂わない)って点では、僕はマグナムロックにその効果をあまり感じない(GOTOHのマグナムロックじゃないペグと比較して、ですが)。

その点では裏側からダイヤル式(?)でロックするSpazelのTrim Lock等に軍配が上がる様に思う。一度Spazelのペグががマウントされたギターを弾かせて頂く機会があって、アーミングしても全然狂わないチューニングに驚いたが・・・・あのデザインはどうしても好きになれぬワタクシw。

そんな訳で、懸念の360C63のマグナムロック化計画は完了。嗚呼、良かった・・・・。

で、ポストの高さ調整も出来るHAPMにしてみて思ったのが・・・・手持ちの他のギター、全部HAPMにしたいって事で・・・・w。

特にJaguarは交換したいなぁ・・・・絶対効果が大きいと思うなぁ・・・・。

ライブが終わったらフレット交換をしようかと思っているのでその相談も併せてさせて頂いた。

ローズ指板(正確にはブビンガと言う木材だけど)では珍しく指板に塗装があるのがRickenbackerの特徴。しかもそれが可成り分厚く、結果フレットの高さは低い(塗装にフレットが埋まっている)。

フレット交換では、塗装を剥がしてフレットを抜いて、フレットを打って塗装して・・・・となる。故に時間も掛かる。そう言えば、塗装の所為で錆が出易いって聞いた。真偽は分かりません。でも確かに、フレットのサビは他のギターより気になる。

錆に付いては、緑っぽい錆、黒っぽい錆、白っぽい錆が付き易いらしく、その違いは弾き手の体質なんだとか・・・・へ-?

今のネックの状態が気に入っているのでそのままにしたいが、フレットは流石にそろそろ限界なんだよなぁ・・・・うん、やっぱライブ終わったら取り掛かろう。

そう言えば、最近発売されたマット・ブラックのRickenbackerって、指板に塗装が無いんじゃないかな。ちらっと見た限りではそうだった。

一般的にはイレギュラーなんだろうが、指板に塗装が無いとRickenbackerって感じがしないのは僕だけだろうか・・・・・。

ライブ前に気になっていた箇所が改善出来たし、うん、良かった。

「Naked Guitar Works行くなら、ナポレオン・キッシュ寄って適当に何か買って来て」と家人に請われ立ち寄る。

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「適当に何か」と言われると困るワタクシ。週末恒例の中掃除を押し付けちゃったから、この程度のご奉公は致し方ないのだが、「何か適当に」って難しいのよね・・・・。

もうここは好みで買ってやろう、敢えてキッシュは外そうと決める。

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(ミートパイ。滅茶苦茶美味しい。パイ生地もサクサクで美味しい)

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(アップルパイ。甘さ控えめでシナモンがきつくなく好み)

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(きのこのマリネ、オリーブ(これもマリネかな?)、じゃがいもと牛蒡のサラダ)

この他、野菜をミキサーで潰して煮込んだフランス・カレーのルーも購入。

カレー以外は昼食に食べた(殆ど家人が)。パイがなんせ美味しい。アップルパイは好きな食べ物じゃない、寧ろ避ける方なんだけど、此処のは好んで食べる。

「好きな食べ物じゃないけど此処のは好き」ってのは中々に凄い事だと思う。

そんな日曜日。

Rickenbacker 360C63の弦を交換しましたとさ

リーダー

リーダーです。

G6609TGは、ナット幅がなぁ・・・・ううん・・・・43mmかぁ・・・・。

今更だけど、Epiphone Casino Gary Clark Jr Signature格好良いなぁ・・・・欲しいなぁ・・・・弾き易そうだしなぁ・・・・。





去る日曜日、Rickenbackerは360C63を手に取る。

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ううん、指板に汚れがあるなぁ、弦交換しながら清掃しようかなぁと思い立つ。

そう言えばいつから弦交換してなかったっけなぁ・・・・?

・・・・。

・・・・。

・・・・。

思い出してみたら1月9日に交換した後の記憶が無い・・・・。そして今は4月な訳で、まぁ、長寿なElixerの弦だし、使用頻度からそれ位はある得るって人もいるかもだが、問題はその1月9日ってのが去年のって事なんだ。

えーっと、何かの間違いだよな、うん、そうに決まった。

でないとほら、ギターがどうしたとかあのエフェクターはこうだとか言ってるのに、立つ瀬無いじゃん。と言うか「あんた馬鹿みてえ」と指さされるじゃん。うん、だから、何かの間違いだ。

と言う訳で弦交換をしよう!と思い立った、マメな性格で知られるリーダーです。

弦交換、となりますと、ワタクシのメインテナンス一式が入った箱を取り出します。

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(メインテナンス・ボックス。各種ポリッシュ、ドライバー等がごちゃごちゃと)

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ギター・レストに360C63を横たえて・・・・

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で、弦を全て外しました、と。

弦交換の邪魔になるのでMastery Bridgeのブリッジ・カバーは外しましょう。

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Mastery Bridgeはボディに固定出来て宜しいですな。オリジナルは、台座に乗せてるだけなんで、ブリッジが外れてしまいます。

弦交換に先立ちまして清掃を。取り出しますは・・・・

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そう、お気に入りのKen Smithのポリッシュ。これで先ずは全体を清掃。

普段はシリコン・クロスで乾拭きだけなんですが、汚れが目立ったので。

これを使い始めた理由は、「あちこちのメインテナンス屋さんでこれを見たから」です。試してみたら良かった。過度じゃない洗浄力とサラッとしててべたつかなくて宜しい。独特の匂いはあるが、好きな匂いである。

そして螺子をチェック。意外とあちこち緩んでいる。

フレットは、こんなんで清掃。

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ギター用の金属磨きと指板を傷めない様にするパーツ。確か、ESP製。フレットは思いの外汚れていた・・・・反省。

全体の清掃が終わり、いよいよ弦を張る。

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テールピースは乾拭きのみ。メジャーリーグのレッド・ソックスのロゴを模倣してつくられたでざいんだとか・・・・。あんまり好きじゃない。と言うのが・・・・

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こんな風に、弦を引っ掛けるだけなので、張り難いったらないのですよ。「穴に通して外れない様にする」と言う仕様にしなかったのはコストを意識してか。そして・・・・粗いですね、造りが。

チューニングする際にね、引っ掛けてるだけなんで結構外れちゃうんですよ。ロック式ペグなら未だマシなんだが・・・・ヘッド厚からGOTOHのロック式ペグに交換出来なかったしなぁ・・・・。デザインも、フラット・テールピースの方が好きだなぁ・・・・。

と、つらつらと考えながら、張り終える。

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John Lennonの325を真似て、弦を丸めてみた。 

ピカピカのギターって、本当に気持ち良いな・・・・。

と、態々記事にする程の事じゃない弦交換を書いたのは、いつ弦交換したかの備忘なんだ。 

How To Use My Rickenbacker

リーダー

リーダーです。

この週末ヤフオクドームにホークスVSイーグルスを見に行きましてね。

我が愛しの北海道日本ハムファイターズがリーグ優勝した故、消化試合ですし、両チーム共ご贔屓の選手が居る訳じゃないし・・・・なんですが、ま、色々と御座いまして。

折角行ったので、2泊3日で観光もちょこっとして参りました。

一番良かったのは、観世音寺九州西国三十三箇所の三十三番札所。

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歴史は古く(完成は天平十八年・・・・西暦746年・・・・奈良時代か)も、大宰府天満宮の華やかさとは一線を画す静謐な場所ですっかり気に入った。

歴史ある寺院の建造物(近年再興されたものですが趣き深い建物です)、ゆく年くる年によく登場する歴史ある梵鐘も宜しいが、なんと言っても凄かったのは、期待せず入った「宝蔵」の仏像の大きさに圧倒的で魅了された。

こちらをご覧頂ければその大きさがお分かりかと思います。仏像の多くは戦前は国宝だったとか(現在は重要文化財)。

軽く見て大宰府天満宮にお参りに行く積りが、思いの外長居してしまった。大宰府天満宮のお参りは早々に終わらせねばならなかった程で・・・・裏手にある稲荷神社に行くのが目的だったが叶わず、だが、後悔は無い。

参道好きの僕としてはゆっくり参道を歩きたかったが後悔は無い。

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美しい音色と言われるこの梵鐘の音を一度聞いてみたい。

時間があれば、近くの戒壇院にも行ってみたかった。

余程の事が無ければ、福岡にもう一度行く事は無いと思うが、行くのであればもう一度訪れたい。と言うか、出来れば大宰府に一泊してゆっくり歩いて回ってみたい。

観世音寺にでは暑い位の晴天でしたが、大宰府天満宮では急に雨が降って来て、離れると又晴れて来た。

どうやら僕は天神様には好かれていない様だ、と思ったが、天満宮の裏手は雨が降った時の方が雰囲気があって良かった。

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道真公の粋な計らいに感謝。

福岡と言う街は凄く良い街だった。海や山がが近く、それでいて都会で、住んで良い街だろうなと思った。

僕は、もう少し寂寥感がある街が好きだけど、あの街に住んでいる人は幸せだろうなと思った。

そう言えばさ・・・・

縁あって、去年まで幾度かヤフオクドームで野球観戦をする機会に恵まれましたが、野球はやっぱり空の下で観たいなと訪れる度に思ったり。

寒冷地であれば「ドーム」も意味ありましょうが、やっぱり野球は、「野」球であって欲しい。スタジアムが天然芝ならモア・ベター。

オフ・シーズンの有効利用を考えるとドームが一番効率宜しいのでしょうが・・・・なんと言うか、「風情」って言うのは、やっぱり大事で、野球の場合は、雨とか風とか、そう言う事情が起こり得る状況に風情を感じるワタクシである。

僕は、あまり自覚は無いのだが、人より少しだけエフェクターが好きな性質で、そんな人より僅かにエフェクター好きなワタクシは、エフェクターにも風情を求めたりする。

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上記は、今は無きGuyatoneの名機CB3である。

色といいデザインといい、凄く好きなペダルであるが、他のペダルと並べた際に、これだけ筐体が小さくて、並び姿がなんとも「美しくない」のである。

サウンドは大好きなのだが、スイッチに癖がある事に加え、その「美しくない」と感じさせたが故に(録音以外では)使っていない。

で・・・だ・・・・。

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はい、Rickenbackerは360C63

僕はこのフォルム、凄く好きなんです。美しい、と思う。本音を言えばラウンドボディのメイプルグローの方が好きなんですけど、まぁ、好きです。



フォルムの美しさで言えば・・・・

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(Gretsch G6120DC

の方が好きではあります。

360C63の良い所、と言えば

・セミアコにしては薄くて抱え易い
・スケールが短く弾き易い
・ネックが細く弾き易い

でして、サウンドで言えば、サスティンが短くアタック音の強い音は、サウンド・メイクがし易いかと言われるとNOでありますが、色々と試した今、使い勝手は悪くはない。

360C63は、トースター・ピックアップ、Xブレーシングなんかが特徴的ですが、個人的に非常に大きな特徴と思うのが、リアにローカット・コンデンサーが付いている事。

只でさえ高域が出易いリアに態々ローカット・コンデンサーをマウントしちゃうのは、フロント・ピックアップとの差異を鮮明にする為と某本で読んだのだが・・・・、使い勝手で言えばフロント・ピックアップにマウントすべきと思えてる(リアとの差異は「鮮明」じゃなくなるかもだがw)。

(リアに比べ)フロントは低域が出易く、それが、Rickenbackerではレンジの狭さと言うか抜けの悪さを演出している気がして、特に360C63は21フレット仕様なので、現行品よりフロントがヘッドに近く、低域が出易い&音量が大きい。

ハッキリ言いますが、フロントとリアのバランスは非常に悪いw。

とは言え、それが「使い難い」かと言うとそうではない。

ローが出るフロントはクリーンで(コーラスかまして)コードをジャカジャカ弾くとエレアコ風味で良いし(サスティンが無いのでねw)、リアは
歪ませてリフ弾くとローカットの効果で抜けの良いサウンド(ローは出難いがw) 。センターはフロントの音量を調整出来る5th Controlを駆使する事で、フロントとリアのバランスが調整出来るし、フロントを多めに出せばローが出て太い音を出したり、逆に絞って(=フロントの音量を抑えて)レンジが広い音を出したりと、何気に汎用性はある。

バランスは悪いのに使い易い・・・・変なのw。

産業廃棄物次回作CDの録音は6曲終わっておりますが、録音で使用したギターはRickenbackerのみ。録音でもね、使い易いんですよ。
5th Controlの調整で、簡単にイコライジングが出来るのが宜しい訳。

アタック音の大きさとサスティンの無さが「使い難い」と言われる所以かと思いますが、コンプレッサーかませば改善出来ますし(ロジャー・マッギンはギターに内蔵しているとか)、アタック音の強さは「ジャカジャカ」っと弾く人には良いとも思ったり・・・・。

「特徴的であるが使い難くは無い」は、色々と試行錯誤の結果で、であって、使い始めは「?????」な事が多かった。

そんなRickenbackerであるが、メインで使用している人は多くは無いですわな。

「特徴的なギター」はエフェクターが一般的になって来た時期に支持され難くなって来た、と言う気も、しないでもない。

個人的に、(僕の)Rickenbackerに合うと思うペダルは以下の通り。

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OD-1(BOSS)

ローを抑え、ハイミッドを持ち上げるこのペダルは、低域の強いアタック音を抑え抜けの悪さを改善させた歪みサウンドになると思います。

クリーンでは

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CE-2W(BOSS)

これが、良いと思います。このペダルのCE-2モードのスッキリしたサウンドは、コンプレッサー程抑えられず、適度にアタックにエアー感を齎すと思います(クリーンではアタック音は出した方がベターに思うので)。

で、総合調整で

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Jan Ray(Vemuram)

サスティンの無さとアタック音の強さの調整にコンプレッサーかますより、Jan Rayで倍音を少し足したり、イコライジングしたりすると、(個性を消す事になりかねませんが)Rickenbackerの時に使い難さを感じる「特徴的なサウンド」を上手く纏めてくれる気がします。

大掃除の序でなんとなく久々に弾いたRickenbackerが思いの外良かったので、思うがまま書いてみましたとさ。 

そう言えばさ・・・・

Twitterでも書いたけど、野球見ながら下記見てRickenbacker思い出す僕は少しどうかしていると思う・・・・。

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少しだけ、ねw。 

Gretsch⇒OUT、Rickenbacker⇒IN

リーダー

リーダーで御座います。

先日、WOWOWさんで「大魔神」を放送していて何となく見る。

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作品数はゴジラ何かと比べると少なく(三作)、興行収入も大した事が無い割に高名な「大魔神」。

見た事は無かったが、名前は知っていて興味本位で見る。

時代劇+特撮と言うのは中々興味深く、隠れ特撮好きなワタクシとしては興味津々も、大魔神が暴れ出すのは最後の20分程で、特撮を堪能・・・・と言う訳では無かった。興行収入が宜しくないのはその所為かと思う。

家人は「何が面白いのこれ?」と言っていたが、うん、僕は言葉に詰まったよダーリン。

それは兎も角だ。

極めて健全な精神状態で僕は悩んでいる。

次回練習からのギター、何にしよう、と・・・・。

先のライブではGretschはG6120DCを使ったワタクシ。

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(アームの交換で使い難さに磨きがかかるナイスなギター)

理由は、「手持ちのギターで一番クリーントーンが美しいから」です。初期の曲が多く、クリーンで弾く事が多かったのでこれにしました。

複数の方に「良い音でした」とお世辞を言われ良い気になっておりましたが、ライブ前のメイン・ギターはRickenbackerは360C63でした。

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ライブも終わったし・・・・360C63に戻そうか、と思っております。

Rickenbackerは、「弾き難い」、「音が・・・・(今一)」との評価を一部で浴びるギターでありますが、僕は好きです。

弾き難さ、は、ソリッドボディと比べてセミアコは弾き難かろうし、セミアコとは言え、フラットなボディと一直線じゃないネックの位置も確かに弾き易いとは言えない。

とは言え、フレット間隔の短さは運指が楽。僕は指は長いがあまり広がらないので、Rickenbackerのネックの感覚は好きである。

サスティンが無いバリンとしたサウンドは、現代では使い難いのも頷ける。箱モノだけどエアー感は無いしねw。なんか、「ボディ厚が薄いアコギ」弾いている感じ。ああ、高名なRickenbackerの12弦は、アコギの12弦に近いニュアンスなのかな・・・・独特な弦の張り方によるサウンドがその秘密なのかもだけれども。

とは言え、あの独特なアタック音は、僕は凄く好きです。サスティンの短さはアコギ感覚でジャカジャカ弾くに適していると思うし、ロー・カット・コンデンサーがマウントされたリア(僕のRickenbackerには付いていますが現行品は付いていません)でカリンカリンなサウンドを作り、Jan Rayで倍音を作りつつOD-1をブーストさせたサウンドは、ダイナミックレンジが広い粘っこいサウンドでリフやソロに適している。僕は大好きなサウンド。

「リーダーって、セミアコってイメージがあります」と言われた事があります。あ、Takayuki君から言われたんだっけ?オータ君だっけ・・・・ま、いいや。あ!オータ君にSweet Honey Overdrive貸すの忘れてた!

一時期Telecasterをメインに据えていましたが、箱モノを弾く事が確かに多い。

箱モノのギターが好きです。

抱えて弾くのが好きだってのもありますが、家で弾く時、ソリッドギターだと(アンプ繋がないと)音が小さくて、それが嫌でしてね・・・・。

家でも専ら弾くのは箱モノ。ついつい、手が伸びる。

手持ちの箱モノ、と言えば、他に

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GibsonはES-330

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Freedom Custom Guitar ResearchはBworn Pepper

も好きなギター。

おっと、閑話休題。

Rickenbacker、と言えば、僕はR.E.Mである。The Beatlesより、The Whoより、The Jamより、The Smithsより、R.E.Mなのである。

 

ラウンド・ボディの360、欲しいなぁ・・・・w。 

R.E.Mのサウンドを目指している訳では無いのだが、R.E.Mを聴くとRickenbackerが弾きたくなる・・・・。

RickenbackerとGretschは定期的に(周期的にと言っても良いかも)弾きたくなる。

結局の所、この2本のギターが、好きなギターなんだろうな・・・・。 

両者共、万人向けなギターじゃないけど、そんなギターで良い音出せたら粋だよな、と思う、褒められたがりなワタクシです。 

家人は「素直にストラトかテレキャス弾けば良いのに」と言っていたが、うん、僕は言葉に詰まったよダーリン。 

こんなん書いてたらビクシ君より届くLINE。

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Book Band 8%のAさんの似顔絵・・・・相変わらずビクシ君はこの手の絵を書かせると抜群なセンス也と思うも、俺の似顔絵が妖怪なのは・・・・。
 

リッケンバッカー360C63の改造~ペグの交換を目論むも挫折する編

リーダー

リーダーです。

さて、さて・・・・。

Naked Guitar Worksにペグの交換を依頼していたRickenbakerは360C63。

交換が完了しました・・・・と言いたい所でしたが・・・・

断念っ、残念っ。


交換しようとしたペグはGOTOHさんのSD90-MG。所謂マグナムロックです。

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挫折した理由・・・・それは・・・・

「ヘッドが厚くて軸の長さが足りない」

と言う・・・・おおぅ?

うぉうい、やっちまったよやっちまった。

現在マウントされているのは、
GROVER V97N Sta-Titeと言うモデルと思われますが、軸の長さが約29mm、一方SD-90は20mm。うん、1cmも短い、ちゃんと確認しろ俺w。

僕の360C63のヘッドの暑さは18mm程・・・・うん、確かに軸の長さ20mmじゃ足りないよな・・・・はっはっは。

GOTOHさんのマグナム・ロックに交換するなら、軸の高さを調整出来るH.A.Pとマグナム・ロックが合わさったH.A.P-Mって製品に・・・・SD510ってのか・・・・あ、それでも22mm程度か・・・・うん、無理だw。H.A.P-A軸は29mmあるみたいなんで大丈夫そうだが・・・・マグナム・ロックでは無いのか・・・・。

と、言う訳で僕は交換を諦めたw。買っちゃったSD90-MGはG6120DCにマウントしましょうそうしましょう。

と言う訳で失望しておりましたら、Naked Guitar Worksの小園氏が「ま、ペグ分解してグリス入れてちょい調整してみますよ」と・・・・ありがたや~。

どれだけ不満が解消されるかは分かりませんが、何より嫌だった「軋む感じ」が改善されれば良いなぁ・・・・と思っておりましたが、調整頂きそれは確かに改善されてました。

チューニングが狂い易いギター、チューニングが合わないギター・・・・その原因はペグだけに非ず、と言うのはとあるメインテナンスの本にあった一節であるが、正しいし、正しくない、と個人的には思う。

ナットの状態、ブリッジの状態、そもそもフレット音痴・・・・そりゃあ色々な原因ありましょう。

ただね・・・・

僕の経験則で申し訳ないのですが、GOTOHさんのペグを搭載したギターで、チューニングに不満を持った事が無いんです(ちゃんとメインテナンスしてある事が前提ですが)。

ギターが違うので比較になりませんが、GretschのG6120DCにもオープンバックのペグが付いているんですが(SE510?)、そのペグには不満が無かい訳で、で、G6120DCも360C63も、信頼出来るメインテナンス屋さんであるNaked Guitar Worksで調整して貰っている。

GloverよりGOTOHの方が質が良い・・・・かは僕の経験則でしかないが、何度も書きますが、僕はGOTOHさんのペグに不満を持った事は一度も無い。

Grover製の不満は、チューニングの甘さに加え、ペグを回した時のニュアンス。固いんですよね・・・・軋む感じが嫌でね。全てのGroverのペグが好みじゃないかは分からない。偶々僕の360C63にマウントされていたペグが「外れ」だったかも知れないし。

GOTOHさんのペグは、軸(シャフト)がしっかりしている印象。ギターを嗜む我が兄は、ある程度のバッファが無いと嫌だと言っていたが(サウンドが変わるとか)、僕はGOTOHさんの方が好きだ。

マグナム・ロックにしたいのは、何と言っても弦交換の安易さ。楽なんでね。

自宅で弦交換をする時のみならず、練習、ライブで弦が切れても交換が楽なので然程時間は取らない。

僕はギターの改造は結構しちゃいます。魔改造と揶揄される事も有るがw、不満があって、それが改善出来る(と期待出来る)場合は、迷わず施してしまう。

今回は残念でありましたが、GOTOHさんのH.A.P-A軸に、何時か交換しちゃうかも、ですw。
プロフィール

fujicooverdrive

登場人物

【リーダー】

ギター・ボーカル
持っているエフェクターの数は4ケタを下らないエフェクター狂人。ワイフが天敵。最近NGWに寄生。


【ミドリカワ】

ベース・ボーカル
メンバーからは「大先生」と揶揄を込めて呼ばれる最年長・最長寿ベーシスト。やっと人生折り返し。正論派。


【ビクシー】

ギターシンセ・その他
最近ギターにシンセをマウントした命知らず。明るいヘビーゲームオタク。絶滅寸前。

【TakaYuki】

ドラム・打ち込み
虚弱ドラマー。話題はオールマイティ。愛車RX-8。スーパーデザイナー。そして卵が大嫌い。
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