四人冗語

“がんばらないけど、ネバーギブアップ”
東京の社会人アマチュアバンド、fujico overdriveのblogです。

エフェクター

OSD9(Overdrive Soft Distortion)~Maxon

リーダー

リーダーです。

さて、本日紹介させて頂きますペダルはこちら。

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はい、MaxonはOSD9。Overdrive Soft Distortionに御座います。

休日の楽器屋巡りで新古品を発見し、同じく新古品でOOD9があり、比較してこちらを購入。

先ずは動画を・・・・と思い探してみましたが、う~ん、なんか良い感じのが無い。いや、色々とあるんだけど、僕が試した時の印象と違う感じも多い・・・・強いて言えばこれ、かしら。



このペダル、お聞き頂いてどう印象を持たれるかは人それぞれかと存じますが、原音をスポイルしないペダルだなぁと言うのがワタクシの印象。

原音をスポイルしないと言いつつ、ゲインには特徴を感じました。

ゲインを上げるに連れ、倍音が多くなるも適度にコンプレッションがあり、同時にプレゼンスに近い高域はちょいカットする感じなので、結果、線が太い高域が出る感じになる。

低域はちょいカットするも、倍音の大きさから低域の不足は感じられず、タイトな低域を演出しつつ、プレゼンスに近い高域のカットで、高域はキャンキャンした感じが無い。

他人様のレビューを見るに、Tube Screamerとの類似性を述べてらっしゃる方もいらっしゃいますが、Tube Screamer程に中域に特化した特性は個人的には感じられませんでした。

個人的な印象ですが、試している時に「SD9のトーンをマイナスまで絞った音みたい」と思いました。うん、マイナスまで絞る事なんか出来ないけどw。

と言いつつ、ギターの特性を過度にスポイルする感が無いと言うと言うか、このペダルで大きくギターの特性を変えない、いい意味で大きな個性の無いのが個性的なペダル、と言えるかなと。

そんな特性のペダル、ですので、どの様な方に進めるかと言うと、例えばStratocasterのレンジを求めるも、プレゼンスは抑えつつ倍音ある歪みが欲しい、とか、Les Paulの太さは欲しいけど音抜けも欲しいのでリアを使う、が、音抜けを妨げる低域の倍音感は加えたい、とか、そんな需要のあるギタリストさんには好ましいペダルではないかなと。

ワタクシ個人の使い方はバッキングでの使用。アンサンブルでそれなりの倍音を演出しつつ、高域は抑えて出過ぎずなバッキングとして使うとアンサンブルに馴染むかな、と思った次第。

原音のスポイル感があまりないので、リフやソロを弾く時には、Centaur系のペダルとの組み合わせで、スカッと抜けつつも耳障りな高域が無い音が演出出来るのも良い(完全に私見ですが、Centaur及びその系統のペダルって、倍音を抑える特徴があると思っている)。

デメリットと言うと、ワタクシの使い方だとバッキングからリフに移行した際、アンサンブルの倍音が少なくなるので寂しくなるかなって点と、太い音が出るアナログ・ディレイとの組み合わせは、倍音が出過ぎと感じるかも、と言う点。まぁ、使い方次第かと。

って感じで、ああ、これはバッキングに良いペダルだな、と思いました。

因みに・・・・

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元となったOD-880(但しリイシュー品)との比較では、OD-880の方がサチュレーション感があり、且つゲインが低いのも相まって、バンドの中で目立つ音になるかも、と思いました。

常々、ワタクシのギターの音量はバンド内で小さ過ぎじゃ?と指摘する機会が多いベースの大先生は、OD-880を使用した練習時に「これが良い」と言っていましたが、それはOD-880のサチュレーション感があって聞こえやすかったからかな、と思ったり。

因みに、ヴィンテージのOD-880を試した際、「うわ、すっげぇ高域出る」と感じた記憶あり、なので、OOD9の方がヴィンテージのOD-880に近しいのかな、とも思いました(比較した訳じゃないですが)。

と言う訳でOSD9、あんまり人気があるペダルではない様ですが、僕は凄く好きなペダルです。

また、変な事書きますが、TSは好きなんだけどTSに不満もあるってギタリストさんは、一度試してみると面白いかも知れません。何故なら、このペダルはTSがスポイルしちゃう要素が少ないペダルに思うから、です。

未だバンドでは試していないので、バンドで試した印象で変わるのであれば加筆しようと思います。

現場からは以上です。

Gold Legacy(KGR Harmony)

リーダー

リーダーです。

さて、本日紹介させて頂きますペダルはこちら。

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はい、KGR HarmonyGold Legacy。KlonはCentaurを模したペダルですが、バッファは御座いません。余談ですが、同ブランドからはバッファ付きモデルも販売されております。

Centaur系のペダル、と言う事で、まぁ手持ちのCentaur、KTR、同系のペダルと比べてみましたが、このペダルには独特なニュアンスがあり、それが気に入って最近よく使っています。

先ずは動画をば。



Centaurは、もうおいそれと手が出せるお値段じゃなくなりまして、特にFAX ONLY期なんかはそもそも見付ける事も難しい訳で、投資目的やマウント取りたいギタリストの格好の素材となっている感もありますが、研究が進み、Centaur系のペダルでも充分に満足行く様になったと思っております(手持ちには絵無しゴールドしか持っていないワタクシですので偉そうな事言えませんが)。

Centaur及び同系のペダル、は、幾つか保有しております。まぁ、好きなんだと思います。それでいてなんですが、正直、Centaur及び同系のペダルって、良いなぁと思う一方、何か疲れる音だなぁと思う事御座いましてね。

何と言いますか、スカッと抜ける音なので、前に出過ぎな感があり、「またお前か!」みたいな気持ちになるんです。うん、我ながら何を書いているのやら、かもですが、押しの強さが鼻に付くなぁと思う事、あるんですわ。

特にワタクシの様に、バンド・アンサンブルで前に出る機会が少ない者には、Centaur及び同系のペダルは、使い所間違えない様にしなくちゃね、と思っておりまして、そんなワタクシの使い方は、歪みペダルの前に置くゲイン・ブースター一択です。

合わせる歪みペダルとの相性もありますが、Gold Legacyでゲイン・ブーストすると、ゲインを上げつつ抜ける感じがあり、リフやソロを弾く時にとても気持ち良く抜けて来てくれて良いなぁ、と言う事で愛用しております。

で、冒頭に書いた「独特なニュアンス」ですが、このペダル、手持ちの
Centaur及び同系のペダルに比べ、ボリューム及びゲインが控え目で、加えて、ゲインを3時以降に上げた時に出て来る、ガリガリとした質感が抑えられていて、それが好ましかったり。

その何が好ましいか、と言うと、Centaur及び同系のペダルって、好ましい倍音を得る為にゲインを上げると、可成りボリュームを下げないとON-OFFで音量差が出るので、それがちょいと使い難いなぁ、と感じる事御座いました。

で、このGold Legacyは、その辺が控え目なので使い易いんですよ、えぇ。

また、ゲインを3時まで上げて使う事は無いのですが、ゲインが控え目って事は増幅が控え目なのかなと思料しておりまして、それも特徴的なのかも、と思ったり。

と言うのがですね、音の密度が薄いニュアンスが、このペダルにはあるんです。そのニュアンスでゲイン・ブーストすると、過度な音圧を持たせないで抜けて来る感じがあり、それがね、使い易いんです。

アンサンブル上での音量って、結構難しくて、「あれ、俺の音大きくない?」とか「あれ、俺の音聞こえないよな?」と思っていても、バンド・メンバーに聞くと、自身の感覚と真逆な返事をされる事多く、特に「自分の音が抜けて来ない(≒聞こえない)」を解決するに、Centaur及び同系のペダルは良いアイテムとなると思うのですが、Gold Legacyはそれにとても適していると思う。

製作者さんの意図は「Centaurの完全コピー」だったら、もう足を引っ張る様なレビューしちゃって申し訳ない限りですが、Centaurのニュアンスはしっかりあります。

お値段もそう高くはないので、「Centaurってどんな感じ?」とご興味ある方が試されて良し、「Centaur好きなんだけどもうちょいボリューム、ゲインの幅が狭い方が良いなぁ」と思われる方が試されて良し、特にお勧めしたいのが、歪みエフェクターは倍音あるペダルが好みなんだけど、リフやソロでもうちょい抜ける感じにしたいってギタリストさん。ヘヴィなサウンドを基本とされる方で、時に抜ける音が欲しいなぁって思われる方は、このペダルのニュアンスは良い効果を得るんじゃないか?と思っております。

また、ノイズがしっかり押さえられているので、その辺も好印象でした。

以上です。

通販での制作キットの他、完成品のオーダーも可能ですし、一部店舗やネットでは完成品も売っておりますので、ご興味あれば是非試して頂きたい、そんなペダルです。「Centaurのバッファが欲しいんだけど・・・・」と言う方には、馴染めないペダルですが・・・・w。

Germanium Booster(KGR HARMONY)

リーダー

リーダーです。

1月も半ばとなれば、例年でも新年気分はなくなるものですが、2024年は元旦から大きな震災があったり、悲劇的な飛行事故があったりと、新年気分は希薄なまま過ぎた。

仕事はと言うと、携わる業務は月初は忙しい方も、個人的には少しばかりゆったりと過ぎ、今週からスロットルが回る感じで、休暇で回復した体力の余力が未だある感。

新年の挨拶などで日本経済の中心地の一つに行けば、見慣れた筈の天を摩する風景に改めて目を見張ってしまう。

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日本有数のビジネス街故、年が明け経済活動が活況な平日は人通りも相当にあるも、移動中にはふと人の気配の無い通路を歩く事もあり、異次元感を味わったり。

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そんな風に過ごし迎えた土日は、成人の日と言う祝日あり、疲労感を感じぬまま迎えた訳で、ついつい活動的になってしまう。

天気の良い休日には日に10km程度歩くのだが、ついつい距離も伸び、初雪があった土曜日には、そのちらちら降る雪の中を歩き冬を味わってみたり、天気の良かった日曜日には、歩くだけではなく陽の当たる公園で太陽の有難さを全身で感じたりと、理想的な休日を過ごした。

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歩き慣れた道もゆっくり歩けば、時に、毒々しい程に赤かったり、この上なく純潔さを感じさせる真っ白だったりする椿や、その他冬の花。

とは言え、ふと見た花屋さんの軒先にはスイトピーが出ていたり、季節の前取りも甚だしいなぁ、等と感じたり、古く厳つい病院跡を見付けたり、美味しそうな町中華の匂いを味わったり、拘りある店主が居そうな喫茶店を見付けたり、良さ気な海産物屋さんでは美味しそうな(実際美味しかった)海産物を物色してみたりと楽しく過ごす。

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他、先に誕生日だったので近所の気になっていたビストロへも行ってみたり。

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僕も妻もお気に入りのビストロがあるのだが、最近出来た(と言うか別場所から移動して来た)ので行ってみたが、うん、浮気するべきじゃなかった。決して美味しくな訳じゃなかったが、お気に入りのビストロが矢張り別次元で美味しいんだと再確認した。

そんな風に過ごして体重計に乗れば、変わらず。

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相変わらずの日常。これは本当に有り難いものだと思う。自身のみならず、家族の体調不良や怪我、ちょっとしたものでも、日常の有難さを思い出す。

感謝すべき対象が今一明確じゃないが、日常を過ごせる事に感謝を忘れない様にしなくちゃなぁ、と思う。日常が奪われる、と言うか、日常に戻りたいなぁ、との経験は、齢54ともなれば経験はあるが、僕よりもしんどい思いをされている方々には頭が下がるばかり。

と、本日は然程書く事が無いのでエフェクター紹介でお茶を濁してみようかとw。

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はい、KGR HarmonyさんはGermanium Booster、レンジマスター系のブースターです。因みに、名前は「Germa Booster」が正式名称かも知れません。

最近は南部鉄器を利用した筐体の個性的なエフェクターを多く出されているKGR Harmonyさんですが、「自作エフェクターの専門学校」と言う名でエフェクターの自作のHow Toを丁寧に解説されている動画の運営もされている他、自作キットも販売されていたり幅広く活躍されておりますが、何と申しますか、その運営にエフェクター愛が凄く伝わって来て好感が持てます(偉そうですいません)。

このペダルも、自作キットが御座いますが(その作成動画もあります)が、ワタクシは、前述の「自作エフェクターの専門学校」の動画をお勧め経由で拝見し、興味を持っていたところ、某楽器屋さんの店頭で完成品を見掛け、試し弾きさせて頂き購入した次第です。

先ずは、動画をば。



うん、トレブル・ブースターです。

トレブル・ブースターは、個人的に大好きなペダル。

手持ちに幾つか持っておりますが、それでも「あ、これは買わねば」と思ったのは、ゲルマニウム・トランジスタが貴重になった昨今、トレブル・ブースターはお値段が高い物が多いのですがお安かった事、試し弾きさせて頂いた際に、何よりそのロー・ノイズに驚いた事、加えて、手持ちのトレブル・ブースターよりちょっとだけミッド寄りなそのサウンドに惹かれて、です。

トレブル・ブースターの使い方、は、人それぞれ御座いましょうが、ワタクシの使い方は2つ。

一つは、抜けの演出としての使用。

トレブル・ブースターを使うと、アンサンブルで抜ける音が得られると思うのですが、これが微妙に難しい。

物によってはカリカリし過ぎていたり、物によってはノイズが大き過ぎたりと、「これだ」って物が中々にない事に加え、ワタクシの様に「オーバードライブの前段に繋いでゲインブーストしながら抜けを得る」との使い方だと、オーバードライブとの相性が結構ありまして、好きであるが故についつい見掛けてあまり高くないと手を出してしまったり。

また、結構当たり外れとは言いたくないのですが、そのサウンドも結構違っていまして、個人的には少しファジーな、有り体に書いちゃうと、「抜けの良さは演出しながらも線が太い」ってのが好きなんですが、このペダルにはそれが感じられました。

もう一つは、家でファズと組み合わせての使用。

バンドでファズは殆ど使いませんが、家では、ギター→ボリューム・ペダル→トレブル・ブースター→ファズ、を繋げる事が多く、これで、ボリュームを下げての鈴鳴りなクリーン、ファズをONにした毛羽立つ歪みサウンド、トレブル・ブースターをONにした抜けの良い音、を楽しんだりしております。

その趣旨で録ったデモが下記。



上記のデモでは、このペダルじゃないトレブル・ブースターを使っておりますが、趣旨的にはそんな事をして遊んでおります(ファズはFFM2)を常時ONにして使用しておりますが、抜け感は心地好いものでした。

で、このペダル。

前述の通り、試し弾きして気に入って購入したのですが、家で弾いても良い感じに御座いました。トレブル・ブースターにはジリジリとした質感があり、それを好むか否かは人それぞれ、でしょうけど、このペダルはジリジリ感は過度じゃなく、何と言うか、良い。

因みに・・・・

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基盤はこんな感じに御座います。大き目な電解コンデンサとか、それっぽくて格好良いです。萌えます。ゲルマニウム・トランジスタはAC125、かな。

以上です。

完成品は売り切れですが、自作キットは未だ売っておりますので、ご興味あられる方は試されるのはありかと存じます、はい。ゲルマニウム・トランジスタを使ったトレブル・ブースターはお高い物が多いですが、これは廉価にして良品に思います、

KTR(KLON)~Human Gear代理店時代のブツ

リーダー

リーダーです。

さて、最近はエフェクター紹介を思うところあり軽くしか書かぬ様にしておりました。

その理由はと言うと、何と言いますか、レビューには結構なバイアスかかるのは当たり前かと思いまして、特に高価な機材は「良いに決まってるでしょ?」感があると思いますし、店員さんのレビューは、商品であるが故に基本ネガティブには出来ないでしょうし、拝見する際にはその前提で接しておりますが、書く際にも「ワタクシと言うポンコツ・ギター弾きが、所属するおっさんポンコツ・バンド、fujico overdriveで使った際の感想」である旨をしつこく書かせて頂いておりますが、それでもバイアスはかかるよなぁと思って、ちょい躊躇しておりました。

で、今回書こうと思いましたのは、「機材レビューは、ある一定の時期、ある一定の期間のものであり、その時点のインプレッションでありその備忘」と思いまして、それを残しておきたいなぁ、と思った次第。うん、その理由なら別に公にしなくても良いのだけれど、そんな備忘録を複数拝見頂ければ、お読み頂く方にワタクシのバイアスがご理解頂けるかな、とも思って。うん、機材レビューなんざ、盗人にも三分の理である。

と言う訳で、本日の生贄・・・・もとい、紹介させて頂きますペダルは此方。

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はい、KLONはKTR、言わずもがなのCentaurの後継機種、に御座います。

此方は、Human Gear代理店時代の物で、因みにですが・・・・

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此方はイケベ楽器代理店となります。

購入したのはイケベ楽器代理店のKTRが先で、新品定価で見付けて思わず購入し、結構良いなぁと思ったら電池駆動せず、のバージョンで、電池駆動するHuman Gear時代の物が欲しくなり購入。

中身は、オペアンプが違っていたり、電池駆動がイケベ楽器代理店の物は廃されていたり、相違点御座いますが、サウンド、バイパス音は、家で試す限り大きな差異を感じませんでした。

強いて言えば、は、ありましたが、極端な設定時であって、極端な設定をしなければ、ブラインド・テストでは分からないかなと。大きい音だと結構違うかもな、とも思いますが、試していないのでなんとも、です。

こう書くと気になる方いらっしゃるかもなので簡単に書きますと、Gainを上げた時の倍音の多さが違っていて、Human Gear時代の物の方が倍音は多いなと感じました。個体差かも知れませんし、そこまでGainを上げなければ、イケベ楽器代理店のKTRと差はないのかな、と。


高名なペダルで、動画も其処此処にあるし、レビューも相当にあるかと思いますので、態々記事を書かなくても良いかな、バンドで試し、昨年のライブ「G音FES6」で試し、その後のバンド練習でも使い、改めて思うところあり書いてみようかなと思った次第です。ライブ出の音、は、ステージ上の音なので、聞こえている音とは違うかもですし、Centaurと細部を比較するってお話は御座いませんです。Centaurは、絵無しゴールドを1台持っているだけなので、そもそも比較も無理。

また、何度も書いておりますが、ワタクシの機材紹介は、ワタクシと言うに人間が、ワタクシの所属バンド「fujico overdrive」で試した事の感想を備忘として書いているだけ、ですので、参考程度にお読み頂ければと思いますのと、オーバードライブ・ペダルではありますが、ワタクシの使い方は音抜けを期待したゲイン・ブースター、なので、それに特化したお話になるかと存じます。また、ワタクシはCentaurは絵無しゴールドしか保有しておらず比較はしない事、他、Centaur系ペダルとの比較もない事、予めご承知おき下さいませ。

先ず、KTRの特徴ですが、600kHzを中心に高低域を若干削り、歪みサウンドには原音がブレンドされている・・・・と言うCentaurの特徴は継承しているかと思います。

Centaur及びCentaur系のペダルを、オーバードライブとして使おうとしていた時期がありましたが、そのサウンドは「抜けの良いサウンド」で好ましかった一方、ゲインが大きくなく、クリーンと歪みサウンドを切り替えて使う事がデフォルトなワタクシには、ONにするとボリュームを可成り絞っても音量が大きくなり過ぎる(音抜けが良いからそう感じる部分もありましたでしょうが)のが使い難く、歪みペダルとしては使い難いなぁ、と思い外しました。

次に、(略)クリーン・ブースターとしてCentaur及びCentaur系のペダルを使った際は、その抜けの良さは素晴らしいなぁと思った一方、疲れる音だなぁとも思いました。

疲れる音、と言うとなんとも抽象的ですが、あまりこの様なレビューは見ないので僕の耳がおかしいのかもですが、シンセっぽい印象・・・・抑揚が無いなと思った次第。

「Centaurはピッキングニュアンスにリニアに反応」と言う特徴があっても、前段に複数のペダルを使うワタクシには、その前段でピッキングニュアンス云々が無くなってもおりましょうし、それに+でCentaur(系)のペダルを使うと、Centaur(系)の個性が前段のペダルの個性を出し過ぎたり抑え過ぎたり、が、あり、うん、こりゃあ俺には無理だ・・・・とも思ったり・・・・。

試しに、オーバードライブペダルの後段(その他モジュレーション系の前に)繋いだ場合でも、上記と同様の使い難さを感じ、「どうやら俺の様なポンコツ・ギター弾きはCentaur(系)は使ってはいけないペダルの様だのう」との結論に至りました。ギター→Centaur→アンプ、って言うギタリストの方に良いペダルなのかなぁ、と。

で、性懲りもなくKTRに触手を伸ばしましたのは、半分洒落で中華性のCentaurを模した廉価なペダルを買い、それをバンドで、これまで試していなかったオーバードライブ・ペダルのゲイン・ブースターとして使った時に「あ、これ良いかも」と思ったのが切欠。

その使い方でこのKTRを試してみれば良い感じで、特に自分がフロントじゃないライブ(
G音FES6)では、普段よりギター弾きの役目が多かったのですが、「アンサンブルで過度じゃない程度に抜けの良い音を出す」と言うのに大変役に立ち、「やっと自分のCentaur(系)の使い方を見付けたなぁ」と喜んでおりました。

が、

その後の練習で「あれぇ?」って事もありましてね・・・・。

「あれぇ?」が何かと申しますと、結構ですね、合わせるギターを選ぶなこれ、って事でしてね。

KTRをお使いの方には「んなもん当たり前だろ?」かと思うのですが、「KTR使えば取り敢えずスカッと抜ける音作れまっせ」って訳じゃないんだなぁ、と改めて思った次第。

例えば、G音FES6では、Les Paul Special DC Faded、歪みペダルはEternityで凄く良かったのに、TSで試したら「ん?」だったり、GrecoのLes Paul JuniorタイプのEJR-50DとTSで試した時は凄く良くて、もう何が何だか・・・・w。

で、結論にして結論じゃない事書かせて頂きますが、「KTR使えば取り敢えず抜けの良い音作れます」って事は無くて、機材との相性が凄くあるんだなぁ。と。

「んなもん当たり前だろ」かも知れませんが、改めて、機材ってのは相性であって、それに好みもあるとすると、絶対的な評価ってのは無いよな、と思った事に加え、「だからこそ機材(特にエフェクター)って安直に手放せないなぁ」とも思った次第で・・・・。

以上に御座います。

KTRのレビューと言うより、個人的なCentaur(系)ペダルの使い方遍歴と改めて思った私見を書いただけ、に、御座いますが、「機材に絶対的な基準なんてやっぱりないよな」と再認識した良い機会となりました。

EVH30 EVH 5150 chorus(MXR)

リーダー

リーダーです。

さて、本日紹介させて頂きますペダルは此方。

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はい、MXRは
EVH30 EVH 5150 chorus

先ずは動画をば。



ギターを嗜むお方でしたら、名前、デザインからあのお方のシグネチャーだとお分かりかと存じます。僕の様なポンコツ・ギター弾きが使うには恐れ多い。

操作がちょっと面白くて、ノブは、Volume、Tone、そしてコーラスのかかり具合を決めるIntensityの3つ。コーラス・ペダルでは標準装備(でもないかな?)である所謂「Debth」と「Rate」に分かれていない事に加え、インプット・レベルとアウトプット・レベルの調整が可能。

インプット、アウトプットの調整が出来るのは興味深い。インプットは入力時点で、アウトプットは出力時点で歪まない様にする為かなと思っていたが、インプットの切り替えは結構音が変わって、倍音に影響があり、レベルを下げるほどスッキリしたサウンドになる。

「Debth」「Rate」が単一で、マックスにしてもあまり変調感があるコーラスじゃなくて、コーラスに変調感求める方には使い難いかも。

名前は、RolandのDC-30を捩ったものと何処かで読んだ記憶あり。



DC-30の様に、Feedbackの調整は出来ないし、何よりディレイ・タイムはこんなに長くないし、DC-30を模したペダルと言うより、あのお方がDC-30をこんな感じで使っていた、と言う範囲に絞っているのだろうか・・・・。

おっと、閑話休題。

で、このペダルですが、僕はとても優秀なコーラスだと思います。

コーラス・ペダルって意外と歪んじゃうものが多く、その調整が出来ると言うのも良し、コーラス・ペダルによくある「ONにしたら音量が変わる」と言うのも調整可能だし、Toneとインプット・レベルでどの帯域にコーラスを掛けたいかも調整出来るし、汎用性が高い。

特に良いなと思うのはToneとインプット・レベルのチューニング。

手持ちの好きなペダルに、BOSSのCE-2があるんですが、CE-2って倍音が結構多くて、ともすればアンサンブルで必要な隙間を埋めちゃう感じもある。

この
EVH30 EVH 5150 chorusならその選択は曲により調整が可能で、例えば「倍音が多いクリーン・トーン」と、「スッキリしたコーラス・サウンド」のどちらも狙える。

インプット・レベルが方だと歪むので、その調整は機材によってはシビアにする必要があると思うも、「歪んじゃってどうにもならぬ」と言う事はないと思う。あ、小さいアンプだときついかも。

モジュレーション系のペダルは、使う場所、使い方、でその評価が極端に分かれると思っていて、「万人受けなコーラスはそうはなかろう」との私見を持っているのですが、このペダルはVan Halenのコピーをしたい、と言うギタリストさん以外にも手に取って貰いたいペダルであります。

バッファの有無の切り替えが出来ますが、極端なバッファじゃない気がします。この辺はもう少し大きな音で試さないと分からないかな。

以上です。

余談ですが、裏の電池ボックスは裏面と面が合っていないので、硬い床に置いてON-OFFすると電池ボックスが壊れると思いますw。ゴム足付けるとか底上げの対応はされた方が良いなと思いました。

GINGER TURBO(Chimaira Guitars)

リーダー

リーダーです。

さて、本日紹介させて頂きますペダルは此方。

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はい、鬼才・キマイラギターズはGINGER。正式名称はGINGER TURBOなのだろうか。

先ずは動画おば。





キマイラギターズさんは、Jaguarの改造を検索してて行き付き、Jaguar改造動画以外の動画も兎に角面白くて登録させて頂いた。特にマグナ50の動画は、「陽気なザ・ノンフィクション」って感じで何度も見てしまう位に面白い。バイク乗らないのにねw。

で、このGINGERですが、動画をご覧頂ければお分かりかと思いますがファズです。

ファズはどうにもこうにも使いこなせないワタクシですが、いや、他のエフェクターだって怪しいものですが、特にファズは苦手で、そんなワタクシがこれを購入しましたのは、先ずはもう見た目が格好良過ぎてと言う不純な動機w。

先日セカンドロットの販売が告知され、どうしても欲しくてオーダーし先日届いたのですが、まぁもう開いた瞬間に「かっけえ!」と仰け反った次第。

動画をご覧頂ければお分かりかと思いますが、一応機能の説明を。

Level、Gainの他、Bass、Trebleの2バンドのイコライザーを備え、その他Turbo機能があり、Turboの音量は独立して設定可能。

スイッチは、向かって右側はエフェクターのON-OFF、LEDは緑、左側はTurboのON-OFFで、LEDは赤に変わる。

で、見た目で買ったこのエフェクターですが・・・・いや、これはですね、是非お手に取って貰いたい逸品です。

これね、私は「Big Muff系のファズだろうな」と思っていたんですよ。でもですね、結構違います。これ、私見ですが「オルタナ専用ファズ」「シューゲイザー必須ファズ」との位置付けに思いました。

と言うのがですね、合わせるギターにもよりましょうが、ブリブリした質感はBig Muffな感じなんですが、Big Muffより分離が良くて、加えて、サスティンが結構短めと言う特徴があります。

この特徴は、空間系や残響系に合わせると、コード弾いても音の分離感がしっかりあって、単音でも音の太さがしっかりあって、と言う絶妙なチューニングがなされているんです。オルタナティブな音楽全般に向くかは僕の知見では分かりませんが、このペダルの特徴を求めるギタリストは少なくないかと思います。

で、Turbo。

これですね、僕は単純にゲインアップの機能かと思っていたんですがそれだけでは無くて、これをONにすると凄く抜けが良くなるんですよ。

ここぞって時にONにして抜ける音を作るも良し、逆にTurboを抑えめにしておき、音の壁を作りたければその時にOFFにするも良し、と言う使い方が出来てですね、センスあるギタリストなら、凄く魅力的なサウンドを作れるのではないかと。

張った動画ではこの辺は分かり難いですが、実際試すと「おお、すげぇ!」と思うチューニングが成されています。

製作者の岩井さんが、このペダル関連の配信をされていた際に「個人工房は大手ブランドが作らない尖ったペダルを作らないと」と仰ってましたが、その尖り方って、「Big Muffをさらにハイゲインに」って方向性かと思ってましたが、鬼才の考えたペダルは僕の様な一般人とは別の尖り方をしていて、只々感心してしまった。

また、ノイズが少ないのも設計の妙かなと。結構なゲインがありながらこのノイズの少なさは凄いと思う。はっちゃけ系の鬼才ではなく物静かな鬼才なのかも知れぬ。

以上です。

今は在庫が無い状態ですが、気になられる方はオーダー受付をチェックされておくと宜しいかと存じます。

Little Green Emphaser(One Control)

リーダー

リーダーです。

今日は姉の誕生日。

姉は、ワタクシの家系的には遺伝子的にどうかしたらしく美形で、その証拠に、中学・高校時代には、男性がプレゼント家に持って来たり、恋文らしきものを「お姉さんに渡しておいて」と言われた事があったり(何故家に持って来たりワタクシ経由にしたのかと今でも思う)。

そんなプレゼントの中に、弾き語りの自作曲を収録したカセットテープがあって、姉が溜息交じりに「聞かなきゃなぁ・・・・」と言いながらステレオから流しているのを横で聞いた事があったのだが、その痛々しさにその場から逃げたした事を覚えているのだが、それを今自分がバンド活動と言う形で現在進行形でやっているかと思うと背筋が寒くなるのである。

さて、本日紹介させて頂きますペダルは、
先の録音で活躍した此方。

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はい、One ControlはLittle Green Emphaser。位置付け的にはブースター・・・・なのかも知れませんが、ごく端的に言うと、ブースト幅は固定(と言うか帯域弄ると変わるけど)で且つ過度なブースト量じゃなく、ブーストする帯域を変えるブースター、みたいな感じです。

うん、何を言ってるか分からないから動画に逃げようw。



エフェクター好きなら絶対見た事があろうギタリスト、Jake Cloudchairさんによる紹介動画ですが、うん、正直に書くと、最初見た時正直僕はよく分からなかったんだ・・・・w。

なんとはなしに購入し、「あぁ・・・・、ん?へー・・・・、ほー・・・・」と一頻り楽しんでエフェクター・ラックに仕舞い込んで、先の録音で引っ張り出してその良さを再確認したペダル、です。

ブースター、と書いておりますが、個人的にはエンハンサー要素を備えたプリアンプ的な解釈で使っております。

詳細は先に貼ったリンクでお分かりかと思いますし、前述の通りですが、ONにするとちょっとだけブーストし、ノブを回すと低域から段々高域へ強調帯域シフトしながら可変するペダル、です。して、設定の寄ってはちょい歪みます。

今一効果が分かり難いかもですので、個人的に「こんな場面で使えるんじゃないでしょうか?」を列挙してみますと・・・・

・低域若しくは高域が強いギターの補正
・少し太い音を演出したいor少しレンジが広い音を演出したい
・リフやソロを弾く時に、少しばかり艶が欲しいけどレンジが狭くなるゲインの上げ方はしたくない

等々あるかなと。

ともすれば地味なペダルですが、1台持っておくと便利なペダルじゃないかと思います。

先の録音では、プリアンプと言うかアンプとして使ってみたのですが、アンプ(シミュレーター含む)を宅録で使うと、出力の関係か、音が平べったくなっちゃう様に感じ、このペダルで補正出来るかな、と試し、いや寧ろこれだけの方が音の暴れる感じが生々しくて良いじゃないか、とこれだけに。

前述の通り、歪みペダルを使用した時に「もうちょい歪ませたいけどレンジが狭くなるなぁ」って時の改善にも有効に思う。うん、思うってだけで試していないんだけどw。

とは言え、これまでの録音で、好みのゲインまで上げるとミックス時に音抜けの悪さを感じる事が多かったのだが、今回の録音は音抜けの良さを実感しているのは事実。それを演出したのはこのペダルで間違いないんじゃないかなと。

と言う事で、ワタクシのこのペダルの評価及び使用方法は「ダイナミック・レンジ調整ペダル」に御座います。

「それならイコライザーで良いんじゃないか?」「高域出したい(≒低域を抑制したい)からトレブル・ブースターで良いんじゃないか?」とのご意見あるかと思いますが、是であり非であるかなと思います。

そう思う点が2点。

先ずですね、このペダル、微妙な歪み成分混じっていて、完全にクリーン・ブーストって感じじゃないんですね。雑味があって、その雑味が奥行きある感じで、それが心地好いんですわ。その歪み方って、強いて言うと「アンプのボリューム上げたらちょい歪んじゃった」的な歪みと言うか雑味で、それが妙に心地好いのですよ。このニュアンス、他のペダルには中々無いんじゃないかなと。

次の理由はですね、このチューニングはとても独特だと思うって点です。

言葉で説明するのが凄く難しいし、個人的なバイアスもあるし、その意味は正直無いんじゃないかなと思うも敢えて書かせて頂くと、このペダルの味付けって、彼是エフェクターを試して来たと自負しているワタクシを以て(偉そうですいません)、代替品が無いなぁと感じさせるチューニングがなされていると思うのです。

例えば、クリーンと歪みを切り替えた時、クリーンでは良い感じだけど歪みペダルを合わせるとこの帯域が強いなぁ、なんてのがですね、このペダルを繋いで好みの音を作っておくと改善されるんですね。

単純に帯域を弄っているだけではなく、可変された出音が、例えば歪みペダルと合わせた際、そのペダルの個性を邪魔しない程度に、それでいて過度な帯域をコントロールしてくれる、と感じるのです。ギターに汎用性を持たせてくれる、と言うか・・・・。

勿論、そもそもの自身の音を気に入っていると言うギタリストさんには不要かなと思いますが、いや、そんなギタリストさんにこそ、「アンプ直です」ってギタリストさんにこそ、試しにこれ繋いでみるのは如何でしょう?とお勧めしたくなる、絶妙なチューニングがあるんじゃないかと思っているのです。

以上です。

非常に説明が難しいペダルですし、実際使ってみないと効果が分かり難いペダルであるかと思いますが、機会が御座いましたら是非是非お試し下さい。アンプのSend~Returnに繋いだら、奥行きが出て面白いんじゃないかなと思います。

派手ではないが、場面次第でとても良い仕事しますよ、うん。あ、某楽器屋さんで、名前の所為かフェイザーのコーナーで売られているのを見掛けました。うん、名前はちょっと分かり難いわなw。

SFL-1(ARION)

リーダー

リーダーです。

さて、本日紹介させて頂きますペダルはこちら。

IMG_6542

はい、ARIONのフランジャー、SFL-1に御座います。最近ARION製品多いワタクシです。うん、好きなんです>ARION

日本製とスリランカ製の2台持っておりますが、日本製とスリランカ製の比較は・・・・うん、大きな差異を感じませんでした。「強いて言えば・・・・」はありますが、大きな差異ではないかなと。

IMG_6546

中身はしっかり確認していませんが、コーラスの様に日本製とスリランカ製でモデル名が変わっていないので(コーラスはSCH-1→SCH-Zに変更、出音も異なる)、中身は変わっていないのかも。

スイッチとか、DCジャックとか、電池ボックスの蓋のデザインとか、日本製はアダプター使用時に電圧が下がるとか、諸々パーツを中心に差異は御座いますが、出音の差異は感じませんでした、はい。

では、動画など。



上記は日本製との事ですが、電池ボックスの蓋の色が違いますな・・・・。

所謂「フランジャー」なんですが、特徴的なのがそのあっさり具合なサウンド。ノブも一般的なフランジャーにあるものばかりなので、音作りに悩む事はないかと思います。

モジュレーション系ペダルは、低域をどれだけ出すかでその効果を強く感じるかと思いまして、このペダルのあっさりした感じがすると言う事は、つまりは低域をあんまり出さない感じと言う事かと。

低域に強いエフェクト音がかからないので、極端な設定をしても変調感は感じられずで、線が太い出音のギターに合わせるに良いんじゃないかと思います。

かく言うワタクシ自身も、メインで使っているEpiphoneはCasinoが結構線が太い出音のギターなので、相性良いかなぁと思い購入した次第(日本製とスリランカ製を買ったのは比較してなのだが意味なかった訳ですw)。

また、購入動機のもう一つに、このフランジャーをコーラス風に使って、何と言いますか、フランジャー兼コーラスとして使えないかなと考えてってのも御座いました。

バンド練習で使うペダルは上限5個、との制約をしているワタクシは、プリアンプ、オーバードライブ、コーラス、ディレイ、そしてブースターの5つで上限に達するのですが、時にフランジャーの「ぎゅわぁん」とした。所謂ジェット・サウンドが欲しくなる事が御座います。

だったらフランジャー持ち込めば・・・・は、上限5個の制約から嫌でして、置き換えるならコーラスなんですが、コーラスの使用頻度もまた高い訳で、併用出来たらなぁ、と言う。


そもそも、コーラスとフランジャーじゃディレイ・タイムが違うなど差異もあるので無理があるっちゃあ無理がある訳ですが、好きなコーラス・サウンドのサウンド・メイクを調べてみたら、コーラスじゃなくてフランジャー使ってたとかそんな話も聞くし、行けるかな、と思い過去何度か試したが、上手く行かなかった次第。

で、このSFL-1なら行けるかな・・・・って、あわよくばとの期待から購入。

先のバンド練習でちょっと試してみましたが、うん、評価が難しいっす。

と言うのはですね、フランジャーならではのうねるサウンド、所謂ジェット・サウンドが中途半端な感じ、なんです。コーラスを少しうねらせた、位なサウンド。フランジャーならではな、メタリック感(?)も薄い。

一方で・・・・

これ、コーラスとして使うなら凄く良いなぁとも思いました。低域が強くないスッキリとしたコーラス・サウンドは、僕がコーラスに求める流麗なニュアンスがあり、寧ろコーラスとして優秀なんじゃ?と感じたり。

「ちょっとフランジャー風味があるコーラス」として面白いなぁと思う一方、フランジャーとして使うにはちょいと物足りなさも感じたり。

とは言え、「ちょっとフランジャー風味があるコーラス」として面白く使えそうで、これはこれで大いにありかな、と思った一品に御座います。BOSSのHF-2も同じ趣旨で使っていましたが、HF-2はコーラス風に使っても少しうねる感じがあって、「フランジャーなら好みだけどコーラスにはなぁ」と思ったんだっけな。EBSのUni Chorusもコーラスのサウンドが好きじゃなかった。

バンドで使うか、は、ちょっと微妙ですが、面白いペダルなので紹介させて頂きました。

AC Plus(Xotic)

リーダー

リーダーです。

体調不良でバンド練習欠席なので機材紹介で今週はお茶を濁しましょう。

IMG_5063

はい、XoticはAC Plus。HP上から消えているからディスコンなのかしらん・・・・?BB Preampの拡張版のBB Plusは未だ現行品っぽいから、そちらの方が人気商品なのかしら。まぁ、単純比較は出来ないけれど。

と言う訳で、先ずは動画をば。



うん、エフェクター動画のお手本の様な動画。機能、各ノブの効き具合をしっかり説明しており、とても好感が持てる。機材紹介動画、かくあるべき。

動画で殆ど説明されておりますが、2in1のペダル。

そんなにヘヴィな音楽じゃなければ、オーバードライブまで行ける汎用性がありつつ、Gainを絞ればクリーン・ブースター×2としても使え、右チャンネルはBoostスイッチは音の持ち上げる位置が変わる感じでゲインが上がり、左チャンネルは3バンドのイコライザーに(効きはそんなに強くないながらも)コンプ機能も付いていて、後述しますが中域が強い目なのでONにするとちょいTSな感じも演出出来る。また、CH A・Bの順番も変えられ、何と言うか、その汎用性の高さは目を見張る。

GainはCH A・Bでその個性が違い、CH Aはダークな、CH Bは中域重視な感じがあるもカラッとしたサウンド。どこかで「CH Aはマーシャル系、CH Bはフェンダー系」とのコメントがあり、上手い言い回しだと感心したっけ。

(CH AのTone含む)イコライザーは、その可変幅は派手ではない。派手ではないが前述の通り汎用性が高いので、自身が好むサウンドを作るの事が出来るのではないかと。

入手して、音作りを追い込んだ事があったが、CH AとBの癖を把握すると結構容易に好みの音が作れた。使用頻度が低いのは、結局オーバードライブとして使うなら、ONにして一発で好みの音が出るペダルが他にあったし、と言う理由で。いや、好みの音を作りこむのに適しているけど、「これで良い」ってペダルがあれば充分だったり・・・・。

ただ、ライブを多くする人、彼方此方のスタジオ入ってアンプが結構違う人、なんかは良いんじゃないかと。このペダルの癖を知っておけば、環境に左右されず音作りが出来るんじゃないかなと。

この度引っ張り出して来た理由は、最近2in1のブースター、それも片一方はダークな音が出るブースターが欲しくてなんだけど、それに充分に答えてくれて、先の練習で持ち込んだら、想像以上に良かったので。

CH BをGainを下げてクリーン・ブースターに、CH AはGainを上げて少しダーク目にし、オーバードライブと併用して少しダークにしたり、CH A・Bを併用して(別で使用した)オーバードライブと別のドライブ・サウンドを演出してみたり、と言う使い方をしたが、うん、とても使い易かった。

名前からして同社のAC Boosterの発展形・・・・なのかしら?AC Boosterは殆ど触った事なくなので比較は出来ません。そう言えば、同社のBB Preampに、コンプ機能が付いたものとかミドルレンジのイコライザーが付いたものとか(レギュラー版は2バンドのイコライザー)があった記憶があるもAC Boosterではその記憶がなく、このAC Plusの機能性が独特なものだったのかは定かじゃない。

以上です。

GainはBB Preampほど高くなく、と、クリーン・ブースターとしては汎用性の高さが寧ろ「そこまで求めてないし」ととらえられるかもで、その立ち位置が少し難しいこのペダルですが、その汎用性の高さは間違いないですし、「このペダル持っていけば環境変わっても安心」と言う保険的なペダルとしても優秀に思いますので、1台お持ちでも良いんじゃないか、と思える、そんなペダルです。

うん、もう少し色々と機能の説明とか、CH A・Bの順番変えたらこんなニュアンスも、とか、書ける事は沢山あるんですが、なんせ汎用性高いペダルなのでキリがないのと体調不良なのでこの辺で。

Spark Booster(TC Electronic)

リーダー

リーダーです。

さて、本日紹介させて頂きますは此方。

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はい、TC ElectronicSpark Booster小型サイズの方は結構見掛けます。

本件のレビューは結構散見されます。機能的なご紹介、自身の使い方なんかも具体的に書いてあって、「成程・・・・レビューってこう書けば良いのか」と感心しきり。また、サウンドハウスさんの紹介頁は、本家の上記リンク先より細かく書いてり、且つレビューも感心する事あり、本機にご興味ある方はお目通しをお勧め致します。

で、レビューも彼方此方で充実してますし、今更ワタクシの駄文は不要じゃないかと思うのですが、ワタクシの使い方、常時ONにしてプリアンプ的にってのはレビューでお見掛けしないので、需要はないと思いますがちと書いてみようかと思った次第です。

需要が無いのに書きます理由は、ワタクシのレビューに読んで頂いている方にはお馴染みな、ワタクシと言う人間が、所属バンドfujico overdriveで、ワタクシの立ち位置で使ってみたらこう感じた、との備忘録に御座います。

サウンドハウスさんの紹介頁で操作性も書いておりますが、ワタクシの私見も少々。

先ずですね、以下ご覧頂ければお分かりかと思いますが、守備範囲は広いです。

IMG_3703

で、そんな守備範囲の広い本機ですが、唯一の弱点は「原音そのままにブーストする事」じゃないかと思います。はい、身も蓋も無い発言です。

いや、イコライザーを介さないCleanモードで(追記:コメント参照下さい。効きます)、Gainを絞りLevelを上げて・・・・は出来ますが、「歪まないでクリップする感」があり、例えば、中域が良く出るギターをそのままブーストしたい、なんて時には、結構個性を無くしちゃう感じが御座います。サウンドハウスさんのレビューで、「トランジスタ感がある」と書かれている方がいらっしゃいましたが、もしかしたらワタクシの感じた事に近しい事を仰っているのかも?と思ったりしました。うん、僕との同期など迷惑千万でしょうがご容赦下さいませ。

一方、それを(イコライザーが効く)他の2つのモードを選択し、イコライザーで調整は出来ますが、クリップ感を感じられる感度の高い方がいるんじゃないかと。そもそも、それなら他のブースターと言う選択肢、沢山あるんじゃないかと思う次第。

このブースターは、「クリップ感が好ましい」「ブーストするなら積極的に音作りしたい」って方に向いているんじゃないかと思います、はい。

で、ワタクシの使い方は「自身のギターにもうちょっと・・・・こう・・・・」って趣旨から、に御座います。

最近使用頻度が高い、Fujigen はPP4-380、色々改造しましたが、「原音をもうちょい線を太くしたい」と思いまして、それが出来るペダルを探していたのですが、これが打ってつけに御座いました。

ワタクシは、低域が強いギターが苦手なのですが、そんなワタクシを以て「音を太くしたい」って思わせるPP4-380な訳ですが、モードをFAT、Gainは9時、Levelは12時、Bassは12時、Trebleは10時、にしますと、線が太く、それでいてどこかの帯域が強く出ると言う事もなく、なサウンドが演出出来ました。

Gainは、歪みを出すと言うよりコンプレッション感を出す感じで(結構上げればちょい歪みますが積極的に歪ませる感じじゃないです)、とは言えTSの様なコンプレッション感ではなく、モード、(Cleanモード以外で)イコライザー調整をした際に、(クリップ感とは異なる)コンプレッション感を演出してくれます。



分かり難いかもですが、上記動画で、Les Paulのフロント・ピックアップを選択し、FATモード、且つベースちょい上げで試している箇所があるんですが、マスキングされて分離が悪い、って事が無いコンプレッション感を演出しているからかなと思った次第。

このコンプレッション感が、ワタクシの様に「常時ON」との使い方ではとても有難く、纏まったサウンドにしてくれます。

ギターの線の細さの補正に使っていますが、家で試す限りですが、その逆、もうちょい線を捕捉したいって時にもそれなりに有効でした。それなりにと言うのは、その補正力が線を太くするよりは小さいかなと。

Cleanモードではイコライジング出来ないので、Gainでコンプレッション感を出すか、MIDモード、FATモードで積極的にBassを削るか、ですが、凄く低域が強いギターだと、その守備範囲じゃ補足しきれないかも、とも思いました。手持ちのギターでは、必要にして充分でしたが・・・・。

以上です。

どんなプレイヤーに好まれるか、は、先に書いた通りですが、歪みペダルを複数持って使い分け、より、このペダルでメインの歪みを補正して個性を変える、ってのは大いにありじゃないかと思ったりしています。特にBlues Driverと合わせた時にはとても有効で、歪みペダルを切り替えた様な個性の差を出す事が出来ました。

エフェクターとしてとても高い、と言う訳ではなく、中古で5千円切る物も見掛けましたし、もしお見掛けなら試してみると面白い発見があるかもですし、ご自身の使い方を試行錯誤する楽しさもあるペダルかと思います。
プロフィール

fujicooverdrive

登場人物

【リーダー】

ギター・ボーカル
持っているエフェクターの数は4ケタを下らないエフェクター狂人。ワイフが天敵。最近NGWに寄生。


【ミドリカワ】

ベース・ボーカル
メンバーからは「大先生」と揶揄を込めて呼ばれる最年長・最長寿ベーシスト。やっと人生折り返し。正論派。


【ビクシー】

ギターシンセ・その他
最近ギターにシンセをマウントした命知らず。明るいヘビーゲームオタク。絶滅寸前。

【TakaYuki】

ドラム・打ち込み
虚弱ドラマー。話題はオールマイティ。愛車RX-8。スーパーデザイナー。そして卵が大嫌い。
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