
リーダーです。
さて、暦は卯の花が咲く月となりました。
そんな月始めですが、土曜日は所用で西国への日帰りの旅。
お忍びの筈が結構ばれていたのは何故だろう・・・・まぁ、良いけど。
飛行機の距離だったのですが、飛行機の窓から見た往路の日本アルプス、復路のブルー・ムーンは絶景で御座いました。
飛行機は、耳が痛くなる上に基本怖いと思う乗り物なので積極的に乗りたくないのだが、景色に少しだけ癒されたのは確か。
で、そんな土曜日は本当はバンド練習日だったのですが、僕が不参加と言う事で、メンバーは次回作CD「Hotel Oregon Banquet」の歌入れを実施。
そのデータをTakayuki君から送って貰い、帰宅してから寝る前と本日を使って最終のミックス作業に取り掛かった次第。
昨年末に5曲、年明けに5曲それぞれ録音を完了し、仮ながらも10曲のミックスダウンを実施。
作ったテイクは優に50を超え、長期間ヘッドフォンをしての作業で首が痛くなりと、まぁいつもながらに困難な作業。うん、誰も聞かないのにご苦労な事であるってうるせえな。
一応10曲ミックスしたが、ベースの大先生の3曲は僕はしない事になったので最終的には7曲のミックス。
前にも書きましたが、ミックスダウンでしなくちゃ行けない事は2つ。
・各パートのバランスを取る
・粗を成るべく誤魔化す
うん、後者は我々の様なポンコツ・バンドにしかない作業だから参考にされない様に。
まぁ要するに「それぞれの録音したパートを良い感じに纏めましょ」がミックスダウンなのですが、これは非常に趣味性が出る代物でもある。
僕が愛して止まないNew OrderのBernard Sumnerは、1stアルバムのミックスが大嫌いだと公言して憚らず(僕はそれ以前に好きな曲が1曲しかないのであんまり聞いてないんだけど)、まぁプロでもそういう事がある訳で、これが素人ミックスともなればそりゃメンバーの合意なんぞ取るのは難しいのであるので、毎回頭を悩ませる。
彼是何度もミックスをして経験値は積んでいるが「これが答えだ!」が見付からず、大体答えがあるものなのかも分からぬが、少しだけ分かったのは、誤魔化しには限界がある事と、安易な回答は絶対に駄目だと言う事である。
で、僕の場合はと言うと、各人が録音したパートを、そのパートだけ何度か聞いて・・・・から始める。聞きながら、ここはこうしよう、あそこはこうしなきゃ、を考えミックスして行く。
DAWソフトのエフェクターも彼是試し、ミックスダウンして、それを聞き返して、調整をして・・・・を延々と繰り返す。その度に、各パートにどんなエフェクトをかけたとかを記録しておく。
うん、ハッキリ言って死ぬほど面倒臭ぇ。
加えて、やればやる程訳が分からなくなるので、暫く時間をおいてからもう一度聞いて・・・・なんぞもやる。時間が尋常じゃなくかかるったらない。
そんな具合で進めてる訳ですが、やっぱり趣味性なんかが出てしまう。僕の最適解はメンバーの最適解ではない。
厄介なのが「バランス以前にこの質感が嫌い」と言う結論。そうなると、もう駄目である。
メンバーの趣味性もある程度踏まえてミックスダウンを心掛けている心算も、それを完全に斟酌出来る筈も無い。と言うか、作ってはみたが自分の好みじゃない結果もあるし、「こう言う感じにしたい」と言うメンバーの趣味性が僕が好みじゃないって場合もある。
嗚呼、なんて面倒臭いんでしょう?
メンバー間の諍い(って程でもないけど)が多いのもミックスダウン。これがまぁ、答えが無いだけに難しく、趣味性の平仄が全く取れない場合、どうしようもなくなる。どうしても調整が不可の場合は自分でやるしかない。
今回で言えば、ベースの大先生の「こうしたい」が僕ならば選択しない感じだったのでお任せした次第。「うー・・・・ん」と思いながら作っても纏まらないのは火を見るより明らかなので、それなら任せてしまった方がベター。
一方で・・・・。
他人が為したミックスダウンを聴く時には、ミックスダウンを施した人の趣味性が垣間見れて中々に楽しいのでどんな感じになるか楽しみだったりする。嫌らしい覗き見趣味ではあるが・・・・w。
「ああ、ここはこう解釈したのか」とか「なんでこんな風にしちゃったの?」とか、結構面白いんだよ、あれw。
と言う訳で、そんな試行錯誤の結果を7曲作成しメンバーに送付。
Twitterを見る限り、ビクシ君はOKっぽいので取り敢えず安心。
義母の件が落ち着くまでライブは出来ないので、CDの配布(押し付け)はいつになるか不明だが、暫くこの7曲は聞きたくない・・・・w。
そんな、日曜日。