ビクシに占領されるのもなんなので、何か書いてみます。(^^;
久しぶりで早く帰ってきたし。
職場で最近の若いコと話していると、「ミスチル聴いてます」とか「山口百恵が好きなんです」とか、そんなことを言ってくるので驚く。どうやら彼らからは“時代の流行”という感覚が消失してしまっていて、過去の全ての音楽やらタレントやらエンターテイメントやらが、フラットに見えているものらしい。
なるほど、どうりで最近新しいミュージシャンが出てこないわけだ。過去の蓄積の全てと戦って勝ち抜ける現代のミュージシャンなんて、確かにいないに違いない(ビートルズやツェッペリンに“時代”という武器を使わずして、どうやって勝てというのだ)。
アダルトビデオで考えると分かりやすい(女性の裸とかそういうものには、元々あまり流行が関係ないからね)。最初の頃は、カメラの前で服を脱ぐだけでも大変な騒ぎだったのが、だんだん可愛い子が過激なことをするようになっていって、後発の子は必然的にそれを超えなければいけなくなる。DVDになって、高画質な映像がデジタルで永久に劣化しないと来ればなおさらだ。後に行けば行くほど、単純に状況が不利になる格好だ。
つまり、過去のアーカイブが何らかの形で無効にならない限り、コンテンツの価値は下がり続ける。これはコンテンツの供給側からすれば、非常に頭が痛い問題だろう。
やっぱりね、“流行”ってそれなりに必要だったと思うのよ。僕自身は“流行り物”は大嫌いなんだけどね。それでも必要性というのは感じる。近頃特にそう。上記の例でいえば、“それはもう古い”っていう感覚こそが、過去のアーカイブを無効化する唯一無二の魔法だったわけだからね。
クリエイターはもう一度、時代と寝てみろ、というのが僕の意見。でもまぁ、これだけネットが発達すれば、仕掛けるのも難しいだろうけども。
干支が一回り以上離れた若者に、「『イノセントワールド』いいっすよね」とか普通に言われると正直妙な気分になる。同世代のヤツと話しているように一瞬錯覚するというか、なんというか。
若者との会話ではむしろ、「いやー、おじさん最近の若い子が聴いてるの分かんないなー」とか年相応に言いたい。それを言わずに済んでいる現代という時代は、先行きが不安でちょっと恐い。
今更ペニシリンにハマっている俺が来ましたよ。
今更ペニシリンにハマっている俺が来ましたよ。
時流と無関係にも程があるな、君はw。ある意味若い。(^^)