リーダー

リーダーです。

さて、久々にエフェクターの話でも・・・・。


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はい、Jim DunlopのFFM2、Fuzz Face Miniシリーズの次男のゲルマニウム・トランジスター版、です。

いつか買おうと思ってましたが、此処数日の仕事の多忙によるストレス発散として、犠牲(?)になって頂きました。

結構前に販売されて、話題になって、評価が落ち着いた今になってのレビュー。流行に敏感じゃ無い事に敏感なワタクシらしいタイミングでのレビューです。

ワタクシの機材レビューは、基本的に「ワタクシと言うポンコツ・ギター弾きが、ポンコツ・バンド、フジコ・オーバードライブで使ってどう感じたか」が立ち位置で、故に他人様の役に立つレビューではなく、殆ど備忘で書かせて頂いている訳で、故に昨今のコロナ禍によるバンド活動休止で、エフェクター・レビューは書かない様にしてるのですが、ちょいと気になる事あり久々に書いてみようか、と。

正式名称か分からないが、ま、Jim DunlopさんのHPだから正式名称なんだろうけど、モデル名に態々「ゲルマニウム」とある様に、ゲルマニウム・トランジスターを使用したFuzz Face Miniです。

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先ずは動画、など。



今回FFM2を買って、現行品のFFM1FFM3FFM4及び生産完了品のFFM6を改めて弾いてみれば、成る程、それぞれに特徴があるなぁと改めて感心。

FFM2の事を書く前に改めて比較してみると・・・・

FFM1:(Fuzz Face Miniシリーズの中では)フラットな感じでエッジが立ったサウンド。ゲインは高い
FFM3:(Fuzz Face Miniシリーズの中では)低域が少し抑えられている感じで、結果中域が前に出る
FFM4:(Fuzz Face Miniシリーズの中では)ゲインが低く、大人しいサウンド
FFM6:(Fuzz Face Miniシリーズの中では)ゲイン、音量共に高い

個人的に好きなのはFFM3でお勧めもFFM3。そして一番評価し難いのがFFM4。

上記の中でトランジスターがゲルマニウムなのがFFM4。

その印象が個人的に今一だったので、同じゲルマニウム・トランジスター仕様のFFM2に中々食指が伸びなかった、と言うのもある。

で、FFM2はと言うと・・・・ゲインは高く無いけどファットな感じで、ボリュームへの追従性も高い。

うん、以上なんだけど・・・・寧ろ此処からが本題でして・・・・もう暫くお付き合い下さいませ。

ファズを評して「オーガニックなサウンド」との表現がありますが、僕はその意味が分からなく、その一方で、何とも言い得て妙な言い回しだな、と思ったり。

言い得て妙な故に、「オーガニックなファズ・サウンド」と言う言葉が独り歩きしている感があり、それにはなんとも違和感を覚えるのですが、では己でそれを定義してみたらどんなサウンドがしっくりくるかと言うと、「倍音が豊か」と言う事なのではないかと・・・・。

使い熟せないくせにファズが好きで、これまで様々なファズを試して来ましたが、そんなワタクシが感じたファズ・サウンドの傾向に「ゲルマニウム・トランジスターを使用したファズは倍音が豊か」ってのがあって、その結果「(倍音の多さから低域の太くなって)全体的にボヤっとしたサウンドになる」と思っております。うん、個人的な印象なので完全に私見です。

色々試した結果、己の趣味はゲインを抑えたシリコン・トランジスターのファズが好きなのですが、一方でギターのボリュームを絞った時のサウンドは圧倒的にゲルマニウム・トランジスターを使用したファズの方が好きだったりする。

ボリュームを絞った際のエンハンスの効いたクリーン・サウンドは、シリコン・トランジスターを使用したファズだとカリカリし過ぎてると感じて、ゲルマニウム・トランジスターを使用したファズの倍音があるものが好み。

今回FFM2を買って、自分の好みが改めて分かりまして、ギターのボリュームを絞ってFFM2で倍音がありながらエンハンスが効いたクリーンを作り、その後段にFFM3を繋ぐと、何とも心地良いサウンドで、これはいつか録音に使いたいなぁと思うサウンドでした。バンドで使うには・・・・Fuzz Face Miniを常に2つ用意して、は、ちょっと面倒だしやらないでしょうw。

因みに、ゲルマニウム・トランジスターの型の違いによるサウンドの違いは、正直今一分からない僕で、「これじゃなきゃ嫌です」は一切無い雑食系です。あ、Rangemaster系の、と言うかトレブル・ブースターは、絶対にトランジスターの差異があると思っていて、Java BoostRooster以外は使わなくなりました。

以上です。

バンド休止中で、且つこの今更感満載のFuzz Face Miniの紹介をするのも如何かなと思いましたが、「オーガニックなサウンドの定義付け」をしてみたく書いてみました。