リーダー

リーダーです。

はい、では、紆余曲折あったが・・・・結局Jaguarを買った話でもしようじゃないか。

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正式名称は「MADE IN JAPAN TRADITIONAL 60S JAGUAR」。色はLake Placid Blueでマッチングヘッド。「クリスマスと書いて地獄の季節と読む」でお馴染み
issy将軍に贈呈したJaguarより、淡いと言うかグレーがかった色合い。

スペック詳細はこちらにもあるが転載。

フェンダーの伝統的な楽器製作の美学と日本の洗練されたクラフトマンシップを融合することで導き出されたMade inJapan Traditionalシリーズ。

フェンダーの正統なDNAが、確かなMade in Japanクオリティで蘇ります。

Made in Japan Traditional 60s Jaguarはグロスフィニッシュのバスウッドボディを採用。

21本のヴィンテージスタイルフレットを装備した9.5インチラジアスの”U”シェイプメイプルネックがTraditionalシリーズならではのクラシカルな演奏製を提供します。

フローティングトレモロテイルピース付きの6サドル式ヴィンテージスタイルブリッジ、そしてTraditionalシリーズのために選定されたオリジナルピックアップはリアルで音楽的なヴィンテージトーンを奏でます。

堅実なギタークラフトマンシップと、プレイヤーのニーズに柔軟に対応する答えが、本シリーズに反映されています。

主な仕様
Body Material Basswood
Body Finish Gloss Polyester
Neck Maple, “U” Shape
Neck Finish Gloss Urethane
Fingerboard Rosewood, 9.5” (241 mm)
Frets 22, Vintage
Position Inlays Pearl Dot (Rosewood)
Nut (Material/Width) Bone, 1.578” (40 mm)
Tuning Machines Chrome Die-Cast
Scale Length 24” (610 mm)
Bridge 6-Saddle Vintage-Style Adjustable with “Floating” Tremolo Tailpiece
Pickguard 3-Ply Mint Green (302)
Pickups Vintage-Style Single-Coil Jaguar (Bridge), (Middle), Vintage-Style Single-Coil Jaguar (Neck)
Pickup Switching 2-On/Off Slide Switches, One for Each Pickup
Controls Lead Circuit Controls (Slide Switch Down): Volume (Neck), Volume (Bridge), Master Tone;
Rhythm Circuit Controls (Slide Switch Up) Two Thumbwheel Controls for Neck Pickup Volume and Tone
Control Knobs Black Plastic
Hardware Finish Nickel/Chrome
Strings Nickel Plated Steel (.009-.042 Gauges)
Case/Gig Bag Gig Bag

出典:https://shop.fender.com/ja-JP/electric-guitars/jaguar/made-in-japan-traditional-60s-jaguar/5364200300.html

それにしても、Fender Japanの名前がなくなって以来、日本製のFenderは、Traditional、Heritage、Modern、Hybrid、Exclusive・・・・と、カテゴリーが多様で良く分からぬ。

いや、その名から何となくは指向は分かるのであるが、グレードが良く分からぬ。モデル名に定価が付いているの、結構好きだったんだけどw。

グレードに対する拘りはある時から一切無くなったワタクシだが、いや、もっと言うとお財布的な意味でハイグレードは寧ろ避ける様になったのでどうでも良いのだが・・・・w。

いやね、Jaguarはですね、手持ちに1本ありますし、それどころか「俺に彼女の話はしないで貰おうか」でお馴染みのissy将軍に同色のものを贈呈した事から想像頂けます様に、「何で買ったの?」と思われても仕方ない訳ですが、
デジマートさんで3.3kg弱と言うJaguarにしては可成り軽量な個体を見付け、「こ、これは買いじゃないか?」と思ったから事に加え、手持ちのJaguarはフローティング・トレモロが無いJaguarで、「やっぱフローティング・トレモロ付きのJaguar欲しいのう」と思ったからに御座います。

で、届いてみたら別の個体が送られて来て・・・・それが激重だったと言うね・・・・。

その辺の顛末は先の記事に書いたので割愛するが、別の個体だと気付く前に試し弾きしたら凄く良くって、欲しいなぁと思いつつ返却したのだが、返却した店舗から「3.3kg弱のJaguarが別店舗にあるのを見付けたのですが如何でしょう?」と連絡あり、もうそりゃあ欲しい訳で結局買っちゃったと言うね・・・・諸々パーツも買っちゃってたし・・・・との言い訳もあったから。

で、Jaguarですよ奥様。

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実際届いたものを弾いてみれば、3.3kg弱と言う重量は可成り軽く感じる。重いと感じるギターは、座って右足にギターを置いて弾いた時に足に長時間は弾けないなって重さを感じるもの。これはそれを感じない。

マテリアルで特徴的な点が幾つかある。

先ずはボディ材がバスウッドである事。

米国製始め、メキシコ製、日本製の現行Jaguarはアルダーが一般的だが、所謂Pre CBS期のJaguarではバスウッドも使われていたので(バスウッドと言ってもアメリカン・バスウッドなので違うっちゃあ違うかもだけど)、Traditionalの名を冠していても不自然ではない・・・・のかな?

経験値で言うと、バスウッド=軽量と言う訳でもなく、重いバスウッドも相当にある。バスウッドだから軽いんじゃなくて、バスウッドの中でも軽いものが使われた個体と言う事だろう。

「彼女と言うのは想像上の生き物か?」でお馴染みissy将軍に贈呈した
ボディ材がアルダーのJaguarは結構な重量だったが、誤って送られて来たボディ材がバスウッドのJaguarも同じ位の重さだった。

軽量な材のギターでNGなのは、木の密度が低い所為か、螺子が何度も付け外ししていると緩くなる事。1本、演奏中にストラップピンが緩んで吃驚した事があった。接着剤を流し込んだり、螺子を回す際に気を付けていれば問題無いとの私見。

続いては指板のラジアス。最近のFenderのレギュラー・ラインラジアスは、見る限り9.5が多いようで、これもそれに準じているので特徴的とも言えないが、Traditionalの名を冠している訳で平仄取れてないとも言えますが・・・・まぁ、現代風Traditionalって事でしょう。

ナット幅が40㎜と細身なのも特徴的かも。今は無きAmerican Vintageシリーズのナット幅は42㎜(因みにラジアスは7.25と、ヴィンテージのJaguarに準じている)。

塗装はポリエステル。サテン・フィニッシュのポリウレタン仕様が好みなのだが、同仕様のもう1本のJaguarの質感とそう変わらない。日本製でも、Hybridシリーズはポリウレタンで、値段の差(Hybridシリーズの方が高価)の一因はそこなのかな・・・・?

で、改めて弾いてみれば・・・・あれ、返却したJaguar程に良い、と感じないぞ・・・・?個体差か・・・・?

となる程「無駄な」歴は積んでいないワタクシ。そう、重要なのは「調整」。小岩ファンクさんもそう言ってるけど同意(第2位はピックアップじゃなくてブリッジなんだけど・・・・個人的に)。



と言う訳でNaked Guitar Works・・・・ではなく、先ずはこのJaguarを理解する一環として、己で調整を施す。

あ、ワタクシの設定は、過去にも書かせて頂きましたが「ワタクシの好み」なので他人様の参考にはならぬと思いますが、ワタクシの備忘も含め書かせて頂いておりますって事書くのも何度目だw。

シムを挟んでネック角度を調整し、ブリッジの高さを調整し、ピックアップの高さを調整し・・・・なんてのを施し好みのセッティングに。

アンプに繋いで音を出してみれば・・・・ああ、このギャンギャン鳴る感じ・・・・僕のイメージのJaguar、だなぁ・・・・。

原理主義者に言わせると、こんなんJaguarじゃねえ!なのかも知れないが、その定義も分からぬし、そもそも個人的見解定義に過ぎずだし、何より定義は不変に非ず。1192年設立と習った鎌倉幕府の設立年も、今では守護地頭を設置した1185年を定説としている。覚え方は「いいやこの年の設立にしちゃえ、鎌倉幕府」である(嘘)。

彼此もう4本目となるJaguar。1本除いて彼是改造して来たが、「ここは何とかしたい」と言う改造と、「こんなんしたらどうなんだろ?」の改造がありまして、前者はこの個体でも何とかしたいと思った。

構造的な面では2点。先ずは、ブリッジ。

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アームに連動して前後に動くこのブリッジの不安定な感じは、そもそもアームは軽くしかせずなので許容範囲だし、弦落ちする程激しくピッキングもしないのだが(時々ズレますがw)、なんか変な共鳴音が気になるんですよねぇ・・・・。

ビブラート・テールピースも気になる点がある。

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ブリッジの弦間ピッチと合って無くて、弦がブリッジまで真っ直ぐじゃないんですよね。弦落ちの原因の一つにも思う次第。テンション稼ぎに意図的にこうしているのだろう・・・・か?

アームバーは任意の場所でしっかり止まるんだけど、結構がたつきが合って・・・・ガタガタと五月蠅いw。

40㎜のナット幅、Uシェイプのネックは結構好きなのだが、いや、寧ろ好みなのだが、指板がなんかつるつるで・・・・好きじゃ無い。返却した重いJaguarでは気にならなかったんだけど・・・・こんなんだった・・・・っけ・・・・?

フレットも随分と低い。いや、低いフレット別にNGじゃ無いと言うか、低いの好みなんだけど、低いフレットが好みのワタクシですら、こんな低いんだ?って驚くレベル。

ネック、ブリッジ、ビブラート・テールピースは要改善だなぁ・・・・と言う訳で、先ずはネックを手持ちJaguarから移植、Mastery Bridgeのブリッジ(M2)とビブラート・テールピース(OMV)に交換。

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マッチング・ヘッドの方が好みなんだけど・・・・まぁ、精々年1回のライブでしかお披露目無いし、機能性で選択。

手持ちにM2とOMVがありました理由は、返却したJaguarをポチった時に、交換するだろうなって事で勇み足で買ってましてね・・・・。

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ブリッジは難なくポン付け、ビブラート・テールピースは螺子の口径は合わずも支障なく着けられました。

それ以外にも諸々改造したい個所あり、結局本日Naked Guitar Worksに行って来まして・・・・w。

改造点やインプレッションは、又別途書こうと思います、はい。あ、需要ゼロなの分かってますので優しい目で見てやって下さいませ。