リーダー

リーダーです。

僕と言う人間は保守的な人間であると思う。

その定義は曖昧なれど、そう自覚するのに「落ち着かない状況を好まない」と言うのがあるからである。

変化を好まぬ訳では無いし、変化を楽しめる性格でもあるが、いつまでも落ち着かぬ、と言うか、「己のタスクが定まらぬ」と言うのが好まぬのである。

それなりに仕事をしていれば、変化と言うか面倒事は次々と起きるし、例えばこのコロナ禍と言うのは厄介であるが、「己のタスクを理解し安定している」と言う状況であり、「落ち着かない」と言う精神的負担はない。

例えば芸能人の方などは、流動的なスケジュールである様に思え、その様な生き方は絶対に無理。例えばワタクシが如何に芸に秀でていてもご免被る生き方な訳で、そうではない己を有難く思う。

そんな性格であるからか、仕事中の朝食、昼食、時に夕食は、周囲が呆れる程同じメニューであり、在宅勤務となってからは、朝食は全くと言って良い程変わらない。

8枚切りの食パンに、蜂蜜を塗りチーズをのせて焼き、お気に入りの珈琲屋さんで購入した豆を挽き珈琲を飲む、を常としている。

余談となるが、この「蜂蜜とチーズの食パン」と言うのは、時に人に引かれる組み合わせであるが、是非試して頂きたいと思っている。

保守的な人間であるとの自覚を持つに至るエピソードに、旅行先をあまり変えたくない、と言うのもある。

ワタクシの旅行の主目的は、自主的な旅行の場合「此処に行きたい」ではなく「ゆっくりしたい」である。

見聞を広める為の旅行との趣旨は、略皆無であると言い切れる程である。

「ゆっくりしたい」との趣旨であるのに、旅先が落ち着かぬ場所、落ち着かぬ宿泊先であっては元も子もない。

故に、これまで行った旅先で、ゆっくり出来た所をリピートする事となる。

そんなワタクシであるが、生活全般に於いて保守的と言う訳ではなく、例えばギターやエフェクターなどには変化を求める性格である(はい、此処に繋がるんですよ奥様。はい、呆れちゃ駄目で御座いますよぉ)。

正確には、変化を求めると言うより、興味持ったから調べたくなる、となる。例えばOD-1に興味を持った結果、計9台のOD-1を試したりしたのである。

こう言う事を書いていると、嘸かしワタクシがギター・テクニシャンの様な感じになるかもだが、正直ポンコツ・ギタリストである。謙遜ではなく事実としてそうである。ギターを始めて半年程度の腕前である。

一方、知識と言う意味では一家言を持っているワタクシ。「技術ない癖に知識だけはいっちょ前だな」と嘲笑されても事実であるので積極的に受け入れたく思う。

で、何故ワタクシがその様な、偏りあるギター奏者となったかと言うと、自分がしたい事が出来れば、それ以上に技術を磨くと言う事に興味を持てなかったから、なのである。

ワタクシは所謂「速弾き」は全く不得手である。かと言って、全く出来ないかと言うと、時間頂ければ出来る、とも思っている。

大学時代のとある暇な日。なんとなくとあるハードロックの速弾きを練習し、最初は全く出来ずも、その内それなりに形になっちゃって、「ああ、やれば出来るんだな」との(安易な)結論に至り、益々「自分が欲しい以上の技術は要らぬ」との嗜好を持った次第。

そんなワタクシのギター・ソロの理想は、Pink FloydのComfortably Numb。フレーズ、サウンド、共に大好きなのである。



(コピーすると言う意味で)特段難しい訳ではない。何故なら僕でも弾けるのであるから(なんちゃってだけど)。

一方、このサウンドは心から素晴らしいと思い、このフレーズを弾くと言うより「このサウンドをどう出すのだ?」に俄然興味が行く。

エレクトリック・ギターと言うのはそう言う面での面白さが楽しめる楽器に思う(一方、ドラムと言うのは絶対的な技術力が必要な楽器であると思う)。

そんなワタクシであるが、「技術は説得力である」と心から思ってもいる。

矢張り技術を持った人のプレイと言うのは目と耳が惹かれ、「すっごいなぁ」と只管感心する。ワタクシは、ともすれば「技術よりもアイデア先行のバンド」を好む傾向があるが、かと言って技術巧者なバンドが嫌いな訳ではない。

ワタクシにのアンテナに触れるか否かで、総じて共通するのは、その人の「匂い」がするか否か、である。どこか「違和感がある」バンドである。

家人から聞いた記憶がある話だが、集団の中に異質なものがいるとそれに目が行くらしい。例えば、
バチェロレッテの出演者に我々fujico overdriveのメンバーが居るのを想像して御覧なさい。



はい、目が行きますよねぇ。

僕が好きなのは、「はぁ?」ってな位まで異質な感じじゃなく、「ん?」な感じ。このニュアンス、お分かり頂き難いと思うが・・・・。

例えば、11月7日にライブをやるsugardropなんかはその例で、サウンドやメロディで「ああ、Sugardropだよね」と分かるのが好きである。昨日ライブだったseasunsaltもそう。独特な匂い、独特な違和感がある。





因みに、我々fujico overdriveは死臭が漂うバンドであるってやかましいわ。

そしてこの日曜日、そのサウンドに匂いを持つギタリスト、Izo先生とお会いした訳のである。

Izo先生との出会いは昨年のライブ。何をどう間違ったか、数年前より当ブログを読んで頂いていて、ライブに来て頂いたのが始まり。

ワタクシは、失礼ながらIzo先生の事を存じておらず、折角お会いしたので聞かせて頂いた際、「この人のディレイの使い方は凄い」と思わされたお方なのである。Izo先生のディレイの何に感心したのかは機会があれば書きたいと思っている。いや、一聴してディレイが目立つサウンドではないんだが、よく聞くと、本当に考えられたディレイなのである。

方や週末の余暇のポンコツ集団のギターを持っている人、方や重金属の手を持ちミュージックステーションに出演経験を持つギタリスト。本来ならば、交差する事の無い点である。YouはShockな世紀末感が漂う。

と言う訳で、「観音裏鴻門之会」と名付けられた今回の会合。リーダーは無事に帰って来られるのか?若しくは鼎で煮殺されるのか?

項羽の下へ向かう劉邦の面持ちで観音裏はNaked Guitar Worksへ行けば(Izo先生のギターのメインテナンスが終了し、それを取りに来られる序ででお会いしましょうと相成った為)、既にIzo先生のお姿。

社長の多田氏と深刻そうに話されていたので「なんだなんだ何があった?」と会話に参加してみれば、指板のR(簡単に言うとギターのネックの「丸さ」)とナットのRがあっていない、と。

純正品なのにそんな事があるんかいな?と訝しく思い聞けば、

N.G.W「ビックリしました」

Izo先生「ビックリしました」

との事で・・・・まぁ、あまり無い事例の模様。

解決案を色々と模索されていたが、ロックナットを諦めるか我慢して弾くか、との選択肢の模様。

まぁ、ちょっと弾いてみます、とIzo先生が試し弾き。

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Stratocasterを弾く先生のお姿をお見掛けする機会が多いが、重低音系ギタリストの面をお持ちなので、ランディVがお似合い。

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(全く似合わない人)

弾かせて頂いて、Izo先生は弦のテンションは低めで、その辺はワタクシと一緒であったと言う事と、V系のギターは座って弾くと内股になると言う事が分かった。

奥でなんか作業している小園氏に「何やってんの?」と聞けば、Stratocasterのボディを軽量化の為にザグッていると。

奇特な事をする人が居るんだのぉと思って口にすれば、「アンタもやってんだろうが!」と全員に言われる。そう言えばやってたうんごめん。

「次の改造はJazzmasterですか?」との言葉を聞き流しながらNaked Guitar Worksを後にし、喉でも潤しましょうかね、と某立ち飲み屋へ。換気がしっかりしている所を下調べしてたので換気はバッチリ。因みに激安なれど焼き鳥がさり気無く旨い店でもある。

Izo先生とお話しして分かった事は・・・・

・お父上はコロンビアに潜入していたCIAの元潜入捜査官
・そこで麻薬組織の内偵をしていた際、組織のボスの娘と恋に落ち、それが先生の御母堂
・組織に内偵がばれ、逃亡の末鹿児島に定住後山口県へ移住し兄上出生後、次男として誕生
・10歳の頃X Japanの影響でギターに興味を持ち、従兄弟のお兄さんにギターを貰いギターを始める
・従兄弟のお兄さんにギターを貰いに行った時に同行した従兄弟は某有名人
・20代の頃は
魔貫光殺砲が打てた
・セミアコースティック・ギターは所有した事が無い
・Jacksonにマウントしていたリア・ピックアップの型番を間違っていた
・ソロのメインで使っているフェイスタレッドのStratocasterはCustom Shop製
・2枚目のソロ・アルバムのジャケットをビクシーに書いて貰いたがっている(全力で考え直す様に説得している)
・胃腸系が弱い

うん、殆ど嘘だが所々本当だ。

Izo先生とはギターの話を長々とし、大変興味深い話が幾つも聞けた。我がバンドにもギタリストが居るのであるが、機材話をすると面倒臭そうなリアクションしかしてくれぬので機材話を出来る人に飢えていたワタクシは、大変楽しい時間を過ごさせて頂いた。

食事予約をされていたIzo先生を近くまでご案内しお別れ。次回ソロ策でGretsch使うのは如何?僕の6120DCで良ければお貸ししますと話せば、試されたいとの事なので年末年始にお会いしましょうと約束。実際、Gretschなんぞを使うと、その使い難さにIzoがIzorzになる事必至なのだが・・・・。

Izo先生に手土産を頂く。恐縮。

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色々とピックが入っていて、最近ピックを彼是試しているワタクシには嬉しい限り。所謂「JAZZ型」は、これまで馴染みがなかったが、使ってみれば成る程、弾き易いものだ。

弾き易さは弦と接する面が少なく早いパッセージが・・・・と言うのが最大の利点であろうが、個人的には「指で弾いている感覚に近い」と言うのが大きな特徴に思った。僕よりも、ビクシーが使う方がベターに思ったけど・・・・w。

そんな訳で、ギターの知識欲が大変に満たされた、秋の一日でした。