リーダー

リーダーです。

ワタクシの記事、今回が900回目となります。

推敲を一切しない駄文の垂れ流しを900回もして来た己に愕然とするが、そんな文章を読んで頂く酔狂な皆様に支えられ、なんだかんだで900回。

互いに何の得も無い、さりとて損も無いこのBlogに御座いますが、今後も何卒御贔屓に。

さて、此処最近何に時間を費やしているかと言うと、我々フジコ・オーバードライブの次回作CD「The Oscar Goes To」のミックスをやっている訳に御座います。

費やした時間は30時間を優に超え、作ったデータは100を超えると言うこの無駄な作業。

これだけの時間を費やしても、誰にも聞かれる事も無く埋もれ、堆肥にすらならぬ産業廃棄物を作る事に意味があるのかと問われれば、自身を持って「無い」と言い切れる。

しかし・・・・しかしだ。

意味の無い事に時間を費やすと言うのは人生を時には豊かにさせるとも思え・・・・、いや、正直に言おう、そうでも思わないと、あの、偏屈、頑固、意固地と言うナイスな性格のメンバー(誰が誰だか当ててみて下さいまし)の意見を取り纏めるミックスなんぞしちゃいられぬ。これで病んでいるメンバー居たら「収集付かない人達の役満」である。

加えて、我々のライブに越し頂いたIZO先生の1stソロアルバムのトレーラー何ぞ聞かせて頂くと、「うむ、我々のリリースは控えた方が世の為である」と確信を持つに至り、更にやる気が削がれるのである。



高校時代に買ったBlow by Blowを今でも(レコードではないが)時々聞くワタクシは、ギター・インストが結構好きで、Joe SatrianiのCrystal Planetなんぞは、「行くぉ!」との気分が欲しい時に聞いたりする。



僕の音楽の趣味知ってる人からは、意外かもだが・・・・w。

おっと、閑話休題。

と言う訳で、ミックスに大量の時間を費やしているのであるが、ミックスに入る前に物凄く苦痛な作業がある。

それが、「メンバーから送られて来たデータを単体で聞く」と言う作業である。

これがもう時間を費やすばかりか、正直、聞きたくないと思える代物で、出来れば避けたいのであるが、各パートの「ここがおかしいからこう誤魔化そう・・・・」を認識しておかないと、後から収拾が付かなくなるのである。

データを送るメンバーからしたら羞恥プレイ。聞かされる側からしたら音の拷問であるその作業を経て、先ずは仮ミックスを作る。

この作業に於いて活躍するはワタクシのエフェクターの知識。どのエフェクターをどうかければどう言う効果があるかある程度分かっており、且つ「え、そのパートにこのエフェクター使うの?」ってのも大量に行っている。ドーピング万歳。

この段階のミックスを送ると、メンバーは大体「お、良いじゃん」との反応を示す。それはそうであろう。録音したてで、「取り敢えず録音しました!」で、「細かい事は気にしないで下さいねっ」とのレベルである事を自覚しているであろう己の演奏が、そこそこ聞けるレベルになっているのである。

問題は、此処からである。

「大筋良いんだけど、もうちょっと・・・・」がその後出て来る。この「もうちょと」の差を埋めるのが甚だ難しい。いや、不可能であると思っている。

「もうちょっと」にあるのは、趣味性であったり個人的嗜好が多い。「いや、俺の演奏のこの辺、もうちょい音こう出して欲しいのだけれど」もある。

もう一度書くが、
偏屈、頑固、意固地と言うナイスな性格のメンバーである。そんな連中の趣味性であったり個人的嗜好なんざ分からないし知りたくもない。おばさんにセーラー服着せてその恥ずかしがる姿に興奮するとかそんな性癖のメンバーの趣味性であったり個人的嗜好なんざ出来る限り触れたくないと思うのは間違っていないだろう。

ビクシ

話を更に厄介にさせるのは、メンバーが「私は結構公平で客観的な人間です」と思っている節がある事である。いや、それ絶対ないから。

ん?そんなお前はどんな性格なのか?ですって?

言うまでも無いでしょう、自他共に認めている。「最悪」、と、

そんな連中と、答えが無いのが答えと言う禅問答ミックスをしているワタクシの心は次第に毛羽立ち、気付いてみれば愛器Jaguarのフレットもバリが出ている事に気付いたのは先の休日(うん、見事に話が繋がりました!バリ取りだけだと3行で終わる記事を長くしようと諸々書いてみたらそれなりに長くなりました。メンバーに感謝)。俺は早速、Naked Guitar Worksに出向き、バリ取りを依頼し、本日受け取りに行ったのである。

道中、いつも気になる中華料理屋さんに寄ろうかと思ったがお休みであった。

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こう言う展示に弱いワタクシ。ま、次回・・・・。

と言う訳で、Naked Guitar Works。

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「フレットのバリってなぁに?」と言う読者の為に説明をしておこう。書くのが面倒なので、そんな質問をするのが可愛い女性である事を一生懸命想像して書くので心して読んで頂きたい。

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これはギターのネックの、指で抑える個所、通称「指板」であるが、ご覧の通り「木に金属(フレット)を打ち込んである」のである。

木とフレットは、縁を合わせる加工がなされているが、木部は水分を吸収したり放出したりをするらしく、そんな属性が無い金属であるフレットとは、木部が乾燥して収縮すると縁が合わなくなる。これが「バリ」だそうだ。詳しくは「ギター バリ取り」で検索願います(ごめん、書くのやっぱり面倒臭くなった)。

因みに、コンクリートと鉄は膨張係数が略一緒で、故に鉄筋コンクリートの建造物は夏場冬場の膨張で建物がボロボロになる、と言う事も無いんだとか。鉄道のレールの継ぎ目に微妙に隙間があるのは夏場の膨張に耐えられる隙間を開けてあるからだとも聞いた記憶がある。

そんなバリが出た場合、そりゃあ弾き難い訳で、再び縁を合わせる加工が「バリ取り」で御座います。

で、以前から不思議だったのが、逆に木部が水分吸っちゃって膨張して、フレットの縁より木部が飛び出る・・・・と言うのもあるのであろうか?と言う事である。自分の経験ではなく、終ぞそんな話も聞かぬ。スプレー式の指板潤滑剤を無造作にかけると指板にダメージがある、とは何処ぞで読んだが、ダメージがあるのは指板そのもではなくフレットの浮きであり、「指板の膨張」とは聞いた事が無いが・・・・分からぬ。

完全に推測であるが、ある程度の保水性と油性が木にはあって、その程度は個体差があって、多過ぎると逆反り、少な過ぎると順反りし易いんじゃないかと思っている。根拠も無く、只の推測なのだが、効果に疑問を持ち、レモンオイルすら殆ど付けぬワタクシであるが、そんなワタクシの手持ちのギターでも、指板がしっとりしているものとそうでないものがあり(正に「肌勘」ですが)、前述の傾向があるからであります。

Jaguarの場合、フレット交換で指板を削って状況が変わった訳で、削られたが故に保水力なんかが変わってバリが出たんじゃないかと思料しているのである。

リーダー「と、思うんだけど・・・・どう思う?」

N.G.W「うーん・・・・」

リーダー「なんだ、煮え切らんではないか」

N.G.W「先般ね、GrassRootsのベースお持ちになったお客様が居ましてね」

リーダー「ん?」

N.G.W「10年間弦貼りっぱなしだったけど、久し振りに弾こうかと思ったが、その前にメインテナンス出そうって事でご来社頂いたんですよ」

リーダー「・・・・ほう?」

N.G.W「ネックがね、全然反って無かったんですよ」

リーダー「へー?!」

N.G.W「一方でね、某系列の凄く高いギターがね、結構ネックが酷い状態でね」

リーダー「ふむ・・・・」

N.G.W「結構マメにメインテナンスされていて、それでも・・・・だったりね」

リーダー「ううん・・・・」

N.G.W「なんかね、ああ言う個体見ると、やっぱ”個体による”って思うんですよね」

リーダー「成る程ねぇ・・・・色々と理屈で考えて、こうであろうと思っても、それに該当しない個体って出て来るよねぇ」

N.G.W「ちょっと話は変わりますけどね、プロでも、弦高が矢鱈高かったり、凄くネックが反ってたり、時には捻じれてても、それで良い、その状態で良いって人、結構居たんですよ」

リーダー「ああ、ギター・テク時代の話?ふぅん、興味深いねぇ」

N.G.W「だからね、その人にとって良い個体か否か、それが維持されているか、だけじゃないかと思うんですよ」

リーダー「ううん、言い得て妙」

帰宅し、弾いてみれば良い感じで、このギターが、僕にとって「良い個体」になると良いなぁとの思いが強くなったのである。

Jaguar絡みで最近気付いた事と言えば、最近Jaguarをメインで弾くJohnny Marrだが・・・・



ピッキングの位置が、凄くネック寄りなのよねぇ。The Smiths時代は、ブリッジ寄りで硬い音出してたんだけど・・・・。

Jaguarと言うギターのハイが強い特性からこう弾いているんだろうなぁと思うと中々に興味深い。

そんな、休日。