リーダー

リーダーです。

昨年より取り組んでおりました、Fender USAのネックとSquireのボディを組み合わせ、その他諸々と改造を施したJaguarが目出度く完成と相成りました。

天晴れ天晴れ。目出度い目出度い。

と、言う訳で、此処に取り纏めの記事を書かせて頂きます。

<購入動機と入手>

「軽くて、弾き心地が良い、ロング・スケールではないソリッド・ボディのギターが欲しい」がそもそもの動機。

今まで彼是ギターを入手した経験値で、最も汎用性があるギターはStratocasterだと私見ながら確信しており、彼是改造を施したお気に入りのStratocasterを作り上げたのは最近の事。

取扱いに良い軽量な個体である事に加え、サウンドに汎用性もあり、大変に気に入っているのだが、これでスケールが好みだったらなぁ・・・・との思いあった。

又、箱物ギターを長らくメインにして来たが、それはバンド・アンサンブルを考えての事で、低域が強いベースの大先生のサウンドと、リア・ピックアップのソリッドな音をメインで出している相方ギタリストのビクシーの隙間埋める役目を担うとの意向が強かったが、最近のビクシーはフロントで太いサウンドを出す様になって、もう少しソリッドな指向性のあるサウンドにした方が良いかなと、手持ちの箱物ギターの中でダントツでソリッドなサウンドであるRickenbackerは360C63を此処最近のメインとしてきたが、それならソリッド・ギターでも良いのかな、と思った次第(最近、ベースの大先生がショート・スケールのベースにしちゃったんでちょっと想定と違って来たが・・・・w)。

そんな訳で、ロング・スケールではないソリッド・ギターとなると、手持ちのギターで言えば、Fender JapanのJaguar、Fender USAのMusicmasterⅡがそれに該当するのだが、前者は諸々改造して好みの音になったが、なんせ重くて難儀し、後者は、こちらも改造を施して好みの音になった上に抜群に軽くて取り回しが良いのだが、ネックのグリップが好みじゃなく、我が儘ながら使っていない。

諸々考えて「軽量なJaguarなら好みじゃなかろうか」と物色を開始し、SquireのバスウッドのボディのJaguarなら良いんじゃない?と気付き探し、下記に白羽の矢を立てる。



お値段も手頃で、’70sの名を持ちながら、ヘッドは従来のJaguarを踏襲するなど再現の甘さも良い。これで軽かったら、手持ちのFender JapanのJaguarのパーツを移植すればサウンドも期待出来る。

と思って楽器屋さんを探すも・・・・無い、ない、ナイ。何処にも無い。

お手頃と言っても6~7万円。Squireのギターとしてはお高め。廉価ブランドで値段設計が高いギターは売れ筋では無いのか、まぁ、本当に見当たらぬ。

通販だと重量が試せず、まぁ、今直ぐ欲しいって訳でも無いし、出会いがあったら・・・・と思っていたら、改造の師と仰ぐモディファイ・マスターのスメアゴル師範代から「数年前に買ったSquireのJaguarで使って無いのあるから譲っても良いけど?」とのお声掛けをされ、試させて頂き譲り受けたのか下記(入手時の詳細は此方)。

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軽く試させて頂けば良い感じ。若干フレットにバリがあったが、軽い調整で充分に弾けそうな、しっかりした造り。

一桁前半万円+Fender JapanのStratocasterのネックで喜んでお譲り頂いた。

<基本スペック>

入手時から幾つかの改造が施されていたが、基本スペックは以下の通り。

・Vintage Modified series
・Jaguar body shape
・Basswood body
・Polurethane finish
・Maple neck
・24" scale
・C-shaped neck profile
・Rosewood fretboard
・9.5" radius
・22 medium jumbo frets
・1 Duncan Designed HB102B Zebra Humbucking Pickup
・1 Duncan Designed HB-102N Zebra Humbucking Pickup (Neck)
・Concentric volume/tone knobs
・Stacked Concentric Controls:
・Volume 1. (Neck Pickup)
・Tone 1. (Neck Pickup)
・Volume 2. (Bridge Pickup)
・Tone 2. (Bridge Pickup)
・3-position pickup toggle
・Chrome hardware
・Vintage-style tuning machines 

特徴的なのは、 

①JaguarをJaguarたらしめている各種機能(プリセット・トーンやピックアップのON-OFF、ロー・カット)が無い
②Duncanのデザインによるハムバッカー×2(※)
③Musicmaster風のブリッジ(※)
④2軸ポットによる2ボリューム、2トーン(※)
⑤舟形ジャック

って所でしょうか(入手時点で※は後述の通り改造済)。

2011年頃に出回っていたJaguarで、定価は6万円、売価は4万円程だった模様。今もネットオークションでは結構出回っていて、2~3万円程度で取引されている。

サウンドは、こんな感じ。





動画で判断するのはどうかと思うが、聞く限り結構好みのサウンドである。バスウッドをボディのギターのサウンドは、輪郭が立ち過ぎていない印象があり(個体差かもだけど)、それが好きなワタクシ。廉価品で使われる材だが僕は好きである。

ちらりと検索してみれば、ピックアップやポットを交換している人も散見され、なんかこう・・・・改造意欲が沸くギターなのかも知れぬ。ワタクシに打って付けw。

<改造点>

こうして入手したJaguarだが、
家でざっと弾いてみれば「これは、メイン・ギターに成り得る!」とのポテンシャルを感じ、であれば、好みのギターとすべく改造しようと思い立ち、改造に乗り出したのである。尚「※」があるものはスメアゴル師範代による改造である。

①ネックの交換

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Fender USAはAmerican ProfessionalのJaguarのリプレイスメント用のネック。基本スペックは以下の通り。

Fingerboard: Rosewood

Number of Frets: 22
Fret Size: Narrow Tall
Neck Shape: Deep "C"
Neck Material: Maple
Neck Finish:Satin Urethane Finish on Back of Neck with Gloss Urethane Headstock Face
Fingerboard Radius: 9.5" (241 mm)
Scale Length:24" (610 mm)
Nut Material: Bone
Nut Width:1.685" (42.8 mm)
Position Inlays:White Dots

以前
American ProfessionalのJaguarを試させて頂いた際に好感触だったので交換を決意。Jaguar本体価格の2倍近いお値段・・・・の癖にトラスロットが限界で要ネック・アイロンだった・・・・新品だったんだけどなぁ・・・・?

デフォルトのネックでも全然良かったんだけど、指板の感じがこちらの方が良かったので。塗装の違いは然程感じなかった。

交換前の物より若干重い。ネックは重量がある程度あった方が音に張りが出る気がする。特に低域は顕著ではないかと。

トラスロット調整はヘッド側から出来るのが好みである。いや、好みと言うより、これじゃ無いと嫌だってレベル。ネック外して調整とか・・・・面倒でならぬ。

②ペグ

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世界のGOTOHのSD91MG-05M N。所謂「マグナム・ロック」。

手持ちのギターは100%GOTOHのマグナム・ロックに交換している。「弦交換が楽」「弦のテンションが弦交換しても略同一」と言う利点に惹かれている。

特に後者は重要。弦高に拘ると同じ位に拘るべき点に思う。弦高が低いがテンションが強いギターより、高い弦高でもテンションが弱く弾き易いギターがある。

③ストリング・リテイナー

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Jaguarのデフォルトはカモメ型×1と認識しているが(モデルにより差異有り)、デフォルトなんてなんのその、Fender American Standard String Guides×2に交換。

2つ設けたのは、ロック式ペグへの交換で下がった(下がり過ぎた)テンションの補正の為。Jaguarのスケールにマグナム・ロックだけだと流石に緩い。

このストリング・リテイナーのデザインが好きだって理由もあってこれに。

④ナットの交換

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以前より興味があったカーボン・ナット。此方に拠ると、音の輪郭が出る、高域が強い、との特徴があるとの事で、「これはハムバッカーと相性が良いに違いない」と考察。試してみる事にした。

Before/Afterが出来ませんのでインプレッションは申し上げ難いですが、チューニングはスムースに思いました。

で、諸々の結果、ヘッド周りはこんな感じとなりました。

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うん、かっけえ。

⑤フレットの交換

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Jescarの43080。Squireのネックのデフォルトは
ミディアムジャンボ(フレット高1.4mm、幅2.28mm)、Fender USAのネックのデフォルトはナロー・トール(フレット高1.19mm× 幅2.40mm )より、背が低く、幅が狭いステンレス・フレットです。Rickenbackerは360C63が確かこれで、ニュアンスが好きなのでこれに。

いきなりステンレス・フレットへの交換としたのは、他のギターでステンレス・フレットにした時に、すべからず良い結果(=好み)であったから。メインテナンス・フリーなのも良い。

ステンレス・フレットの最大の特徴は「音の立ち上がりの速さ」だと個人的には思っています。「(ニッケル対比で)高域が出る」との見解も見掛けた記憶ありますが、出るのは高域だけじゃ無いんじゃないかなと。

⑥ネック・プレートの交換(※)

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Freedom Custom Guitar ResearchTone Shift Plateの3㎜厚に交換。過去、これに交換したギターでは、生音では中低域に張りが出た感じがあった、が、アンプを通した時は効果は分かり難かった。

デフォルトのプレートは無いので効果は分からないが、気分は、良いw。

⑦フロントのボリューム/トーンの増設

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デフォルトはフロント/リアのボリューム/トーンは、2軸のポットで独立してコントロール出来たが、1ボリューム1トーンに改造されていた。

個別に調整したいなって事で、Jaguar/Jazzmasterのプリセット・コントロールの個所にフロントのボリューム/トーンを増設してみた。配線が長くなる事による音質劣化は気にならぬナイスなワタクシの耳。

増設に当たり、Jaguarのプリセット・トーンの台座等諸々を購入。

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台座はJazzmaster比で幅が大分狭い。Jazzmaster用だとザグリが必要なのでこれに。

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(見え難いですが黒がJazzmaster、赤がJaguarのプリセットの位置)

Jaguarなんだから、金属プレート付けようかなと思いましたが敢えてJazzmaster風に。Jazzmasterの方が、見た目や雰囲気が好きである。

ポットはJaguar/Jazzmasterに倣わず500㏀に。メーカーは、確か国産の物。ALPHA社だったかな。

これはリアと合わせた。コンデンサーは下記を使用。

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Spragueのセラミック・コンデンサー。0.047μf。

ローカット・スイッチの増設

プリセット・スイッチは、プリセットの切り替えではなくローカット・スイッチにしてみた。フロントの太いサウンドをスイッチ一発でローカットして抜けの良いサウンドが得られたら・・・・との趣旨。使用したスイッチとコンデンサーは下記。

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0.0047μf。メーカーがよく分からないオイル・コンデンサー。

僕の中ではこの改造が大のお気に入り。フロントをタイトにするって、歪ませた際の音作りがし易い。

⑨ピックガードの交換

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Naked Guitar Woksにお願いして3プライのグリーン・ガードに。黒いボディとグリーン・ガードの組み合わせが好きなのでありんす。

面取りの角度が60度だとヴィンテージ風だとか。流石に、そこまでは拘りが、無いw。

⑩ピックアップの交換(※)

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EMGのピックアップ。フロントにH4AリアはH4。因みにパッシブです。

購入時は、H4がフロント、H4Aがリア、との改造だったのですが、ローカット・スイッチを増設した事で逆の方がバランス良く感じた次第。

EMGのピックアップって初めてなんですが、第一印象は「分離が良いピックアップだなぁ」でした。ヘヴィなサウンドを演出するギタリスト御用達なイメージのあるEMGですが、歪ませても分離が良いのがその手のギタリストに好まれるのかなぁと思ったり。

それにしても・・・・ピックアップを半田無し、コネクターで交換出来るって凄いよな。

ギター改造の花形と言えばピックアップ交換かと思いますが、購入時点で既に交換済み。折角だから、このEMGと言うピックアップを堪能してみたいと思います。

⑪コンデンサーの交換(リア)

写真下段のSpragueのVitamin Q(0.022μf、200V)に交換しました。

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特に拘りがあった訳ではなく、手持ちで使えそうなものを転用。いつ、何の目的で購入したのか記憶に無しw。

コンデンサー交換の効果は、以前も書いたので割愛しますが、変わらない時もあれば変わる時もある、がワタクシの見解です。特に、製品としてはNGな、劣化したコンデンサーが良い味を出す事あるとの認識です。

⑫ピックアップ切替スイッチの交換

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(セレクター・スイッチのノブを購入するのを失念)

ピックアップ・セレクターはトグル・スイッチを想定していたが、ザグリの位置からピッキングの邪魔になる事が気になったのは改造途中に試し弾きをさせて頂いた際。

下の角付近にザグリが合って、Jazzmasterと同じ位置かなと思っていたが、JaguarはJazzmasterより内側にザグリがあり、過去Jazzmasterを使っていた時にも難儀していたのに、それより宜しくない位置にあるとは・・・・と再考。

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(Jaguarのザグリの位置。スライド・スイッチが3つ並ぶ。Jazzmasterのトグル・スイッチはもっと外側の配置となる)

いっそスライド・スイッチにしようか、等と考えあぐねている最中、ネット・オークションで下記を発見。

ELlbMuMUEAAwvgD

斜めに切られたスイッチ・プレート。これ、位置によってはピッキングしてもぶつからないんじゃ?と思った次第。

因みにセレクター・スイッチはOAK製。

IMG_7102

CRL製より小型で、エッジが殆どはみ出さない。

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ね?

CRL製に比べスイッチが固いのもお気に入り。

因みに配置は、ミックスーフロントーリアとした。ハーフトーンがおかしくなるけど、ハーフトーンは使わないので、一番使うミックスが一番ピッキングで邪魔にならぬ位置にした。

ざっと弾いてみれば、ピッキングで邪魔にならず快適。うん、大正解でした。

⑬ブリッジとテールピースの交換(※)

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ToneProsのロック式のブリッジとテールピース。型番は不明。

ブリッジとテールピースは、個人的には固定している方が絶対に好み。テンションはブリッジ側で稼ぎ、ヘッド側には余裕があった方が好きなのである。弾き心地でも、サウンド面でも。

残なのが、弦高を下げるの難しい事。ピックガードの形状を変えれば、可変がし易くなるかもだけど・・・・。

⑭ストラップ・ピンの交換

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Jim Dunlopのロックピン。正式名称は
SLS1101N。手持ちのギターは大体これにしている。ストラップが外れないし、着脱が楽だし、見た目も好きである。

⑮ノブの交換

Fenderのアンプのノブにしてみました。

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これはもう・・・・見た目で交換w。

そんな諸々をした結果、こんなギターと相成りました。

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うん、なんだろう・・・・違和感だらけのJaguarが出来上がった。このギター持っている人がどんな音楽やるのか、皆目見当が付かぬ。

家で試してみれば、うん、サウンド、弾き心地、良い感じです。

で、これで完成か、と言うとそうじゃなくてですね・・・・こっからザグリます。

と言うのがですね、重いんですよ、想像より。

重量は約3.8㎏。ギターとして重くは無いが軽くも無い。

Jaguarを入手し改造した理由の一つが「軽い」なんですけど、軽いとは言い難い重量。

と言う訳で、ピックガード下を大胆にザグル予定。

次回練習で使用した後、この改造を施してくれたNaked Guitar Worksに持ち込みます。

果たしてどれ位の軽量化が出来るのか・・・・続報を待て(待ってる人いねえって)。