リーダー

リーダーです。

SNSを通じ知り合ったIssy将軍(
AUTUMN in OBLIVIONAnti Hero Superstar)に、話の流れで、使っていないTelecaster Customを献上すると言う事となる(将軍がお気に召せば、だが)。

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アッセンブリーは、フロント・ピックアップ以外は総取り換え、ブリッジやネックも交換した他、後ろを刳り貫いて、「Telecaster Custom Thinline」と言える個性満載のギターに仕上がっちゃったこのギター(改造個所は上記リンク先ご参照)。一時期はメインで使っておりました。

Issy将軍とお話ししたり、ライブ拝見したりする中、「俺のTelecaster Custom、Issy将軍なら上手く使ってくれるかも?」との思いが強くなりました。

と言うのは、このギターを入手、改造していた時期は「太くて抜けがあるサウンドを作ろう!」との意向があり、結果、満足行く内容となったのですが、フジコ・オーバードライブで使うには、主張が強過ぎるなぁと感じてしまいまして・・・・。

過去幾度も書いておりますが、フジコ・オーバードライブのメイン・ギタリストはビクシー。僕は、彼の守備範囲外の所を賄う役割と言うか立ち位置。それには、この改造したTelecaster Customは主張が強過ぎだなぁと思い封印した次第。これは中々の英断であったと自負している。

一方、将軍の立ち位置から考えると、この主張の強いTelecaster Customがマッチしそうな気がして、一度試して頂きたいなぁとの思いが強かったのでお声掛けしてみた。

勿論、こんな恥ずかしいギターをライブで使えるとは思えないのだが、将軍のサウンド・メイクのヒントになればこれ幸い、と言う訳で次の休みの日に・・・・と強引に約束を取り付けたのである。

贈呈する前に、スペックを改めて確認してみれば、成る程成る程、この時期のワタクシの志向が垣間見れて、昔の通信簿を見直した様な気分と相成った。

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ペグはGOTOHの510シリーズのロック式のペグ。「油の中から糸を引き抜く様なスムースさ」と謳われたこのペグであるが、この感触はたまらなく好きである。

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B.HEFNERのレリック加工されたネック。3点止めだったが、4点止めの方がネック起きし難いと聞き4点止めにした。マイクロ・ティルト仕様。元々の筺体にもマイクロ・ティルトが仕様として付いているが、ボディがFender Japanのそれなので、マイクロ・ティルトの位置は合わない。図太いが、弾き心地は良いネック。

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刳り貫いたボディ。箱鳴り感は結構あって、家で生音で弾くに堪える音量。うん、シールは剥がしておこう・・・・将軍と言う立場で「藩士(どうでしょうファンの総称)」を名乗らせる訳には行かぬ。

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配線材やコンデンサーを総取り換え。このBeldenの配線材への交換で「配線材で音は変わる!」と思ったんだったなぁ・・・・。フロントはフルアップ・ボリュームのポット。フルテンにするとコンデンサーを介さず暴れるサウンドに。バンブル・ビーは確かヴィンテージのそれ。ノイズレス加工もしっかりしてますな。

試して頂くに当たり、弦交換、総合調整しよう、とチェックすれば、ジャックにガリがある。

ジャック交換しなくては、と機材ボックスをまさぐれど新品のジャックが無い。であればと向かうはNaked Guitar Works

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行くのは随分と久し振り。Rickenbackerは360C63のネック調整で行って以来かな?上司のSさんにお付き合いして行ったのが最後だったっけ?うん、忘れた。

「いよう、久し振り!」

「・・・・嗚呼、また来たよこの人」

と言う旧友を温める会話をし、ジャック交換の他、折角だから総合調整も依頼。

「リーダーさんにしちゃあ、と言うより一般的な基準からしても弦高が高いっすね」と言われて気付く。この時期、弦高は高めが好みだったんだ。で、テンションきつくなるのを避ける為、ロック式ペグにしてシャフトでの弦の巻き数を減らしテンションを低くして弾き易さを演出してたんだったなぁ・・・・。

人様に使って頂く(かも知れない)ギターなので、標準設定が良かろうと、ネック角度調整(Joe Bardenのプレートとスラントが入ったサドルに交換していたが、サドルが限界まで下げていたのでシムを挟んだ)、それによって低過ぎくなったナットの交換を依頼。加えて・・・・

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気に入らなかったストリング・リテイナーもカモメ型に交換。このヘッドに黒は合わなかろうと。てか、なんでこれにしたんだっけ・・・・アームも付いてないのに。

余談であるが・・・・。

Telecasterをデザインしたのは、レオ・フェンダー、Telecaster Customにマウントされているハムバッカーを開発したのはGibsonでハムバッカーをデザインしたセス・ラバー、Thinline開発はRickenbackerでギターをデザインし、後ろから蓋をする独特のホロー・ボディをデザインしていたロジャー・ロスマイルズが携わっていたとか。

ある意味、このTelecaster Custom Thinlineは、Fender+Gibson+Rickenbackerと言えるかもw。

次の土曜日に贈呈予定だが、同日には仕上がるとの事。将軍のお気に召さなかったら、ロックな感じの曲の録音で使おうかしらね。

Naked Guitar Worksを後にし、義弟夫婦と昼食をする予定まで時間が合ったので暫し浅草を散歩。

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境内は相変わらず・・・・いや、三連休でいつも以上の賑わい。外国人観光客は、若草色のユニフォームを着た人(ラグビーのアイルランドのサポーター)が目立った。

待ち合わせのお店の近くまで行っておこうか、と向かえば、思いの外早く着いたので、目に付いた喫茶店に入る。

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カフェ・ムルソー。名前からして何かしらの不条理が起きそうだったが、大当たりの喫茶店であった。味も良ければロケーションも素晴らしい。

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良い喫茶店に出会うと言うのは中々の喜び。これから通いたいと思うお店でありました。

義弟夫婦と食事。先日自宅に招いて頂いたのでお返しに。

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前菜。色鮮やかで見ているだけで楽しい。

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お椀物。松茸に金目鯛と言う贅沢な一品。

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御造り。添えられたとろろ芋とお刺身の食感が凄く合っていた。

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とろろ芋の素揚げ。これ、滅茶苦茶美味しかったけど、こんな水分が多くて型崩れする食材、どう揚げるんだろ・・・・?

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焼き物。鱸だったかな。栗が添えられていたのだが、この栗が美味しかった。

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煮物。蕪が好きなワタクシは歓喜。

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揚げ物。とろろ芋を豚肉で巻いて揚げている。写真には無いが、添えられた御塩が凄く美味しい。

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締めの麦とろ御飯。窯で炊いた麦飯ととろろはお代わり可能。御飯は勿論、とろろ芋の紫蘇漬けも美味しいです。

始めて行ったお店だったが、滅茶苦茶美味しかった。食べ放題は大変な盛況振りで可成り並ぶ。そんなに沢山は食べれないし、何よりお世話になっている義弟夫婦と一緒だったのでお部屋を予約してのコースだったけど、とろろとか麦飯がお好きならお勧め。

食に興味が無く、此処最近平日は三食セブンイレブンで且つ同じ物を食べているワタクシであるので、こう言う機会が無いと食を楽しむと言う事を忘れる。そんなワタクシを揶揄して、ビクシーは「人生損している」と言うが、成る程、そうかも知れぬ。

食後、前述のカフェ・ムルソーでケーキと珈琲を頂き、大きな塔が好きだと言う義妹にスカイツリーを楽しんで頂こうと、隅田川沿いを散歩。

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駒形橋からぶらぶら遡上したのだが、なんか良いね、隅田川って。

自宅に招いて暫し談笑してお別れ。お土産にコピ・ルアックの珈琲豆頂く。こんな高い珈琲豆頂いちゃって恐縮・・・・。

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駅まで送れば午前中の天気が嘘の様な雨。自他共に認める雨女の義妹が「お義兄さん、私を甘く見て貰っちゃ困ります」とドヤ顔してたが・・・・それは・・・・どうなんだ?

ギターを弄って、気の置けない人達と美味しい食事を頂いて、好きな喫茶店を発見して・・・・うん、善き日哉。

此処最近の忙しさにご褒美を貰った様な気がした日曜日でした。