リーダーです。
さて、相も変わらずバタバタしている此処最近、軽い風邪っぴきと相成る。
風邪を引いたら風邪薬・・・・とはならぬワタクシ。風邪薬って、風邪の諸症状の緩和に過ぎず、治療との側面がある様には思えず、どうにも服薬に消極的になる。
いや、喉の痛みとかね、緩和されりゃあそりゃあ楽な訳ですが、緩和して無理して悪化・・・・との悪循環もある様に思え、良いとは思えぬ。
と言う訳で、栄養価の高い食品を摂取するを治療としているのであるが、ビタミン豊富な食材・・・・とかではなく、なんかアイスクリームを食べてしまう。
以前どこぞで読んだ記憶があるのだが、胃がボロボロの麻薬患者でもアイスクリームは食べられるんだとか。
風邪引いたらアイスクリーム。それがワタクシの定番。
年を取ると治りが遅くなる・・・・と言うのも、今の所は無い。大体、1週間。
年を取ると治りが遅くなる、と言うのも不思議な話である。確かに臓器の劣化はあろうが、風邪と何か関連があるのであろうか・・・・?
そう言えば「ロブスターは臓器が劣化せず、捕食されなければ死なない生物」と聞いた事があるのだが本当なのだろうか?捕食しようにも巨大化し過ぎて最強生物となったロブスターが、あらゆる生物を捕食して世界で最後の生物となって、最後は餓死するとか・・・・中々にシュール。いや若しくは、萩原朔太郎の「死なない蛸」の様に、己の肉体を食べながら生き続けるとか・・・・。
死なない蛸
或る水族館の水槽で、ひさしい間、飢ゑた蛸が飼はれてゐた。地下の薄暗い岩の影で、青ざめた玻璃天井の光線が、いつも悲しげに漂つてゐた。
だれも人人は、その薄暗い水槽を忘れてゐた。もう久しい以前に、蛸は死んだと思はれてゐた。そして腐つた海水だけが、埃つぽい日ざしの中で、いつも硝子窓の槽にたまつてゐた。
けれども動物は死ななかつた。蛸は岩影にかくれて居たのだ。そして彼が目を覺した時、不幸な、忘れられた槽の中で、幾日も幾日も、おそろしい飢饑を忍ばねばならなかつた。どこにも餌食がなく、食物が全く盡きてしまつた時、彼は自分の足をもいで食つた。まづその一本を。それから次の一本を。それから、最後に、それがすつかりおしまひになつた時、今度は胴を裏がへして、内臟の一部を食ひはじめた。少しづつ他の一部から一部へと。順順に。
かくして蛸は、彼の身體全體を食ひつくしてしまつた。外皮から、腦髓から、胃袋から。どこもかしこも、すべて殘る隈なく。完全に。
或る朝、ふと番人がそこに來た時、水槽の中は空つぽになつてゐた。曇つた埃つぽい硝子の中で、藍色の透き通つた潮水と、なよなよした海草とが動いてゐた。そしてどこの岩の隅隅にも、もはや生物の姿は見えなかつた。蛸は實際に、すつかり消滅してしまつたのである。
けれども蛸は死ななかつた。彼が消えてしまつた後ですらも、尚ほ且つ永遠にそこに生きてゐた。古ぼけた、空つぽの、忘れられた水族館の槽の中で。永遠に――おそらくは幾世紀の間を通じて――或る物すごい缺乏と不滿をもつた、人の目に見えない動物が生きて居た。
この話を始めて読んだ時、「これは死なない蛸じゃ無くて死ねない蛸じゃないか?」と思ったりした記憶がある。
うむ、いかん。どうも体調不良となると、どうにもこう言う話が思い出される。
そんな風邪っぴきな梅雨の土曜日は練習。ベースの大先生のご都合で隔週ではなく3週間ぶり。
前日の金曜日は、家人が旧友を温めるとの事で晩くなり、結果一人晩御飯。
一人分の食事を作る気にもなれずお安い定食屋さんで肉野菜炒めを頂く。
横を見れば、男性二人がちょいとした言い争い。聞こえてしまう距離だったので言い争いの理由が分かったのだが、なんだかなぁな内容。
簡単に言うと、お金がない一人の男性にもう一人の男性が食事を御馳走するとの事でこの店に来たのであるが、奢って貰う男性が「もうちょっといい所で食べたかった」的な事を言い、それを奢る側の男性が嗜めて・・・・みたいな感じ。
貧乏な家で生まれ貧乏人として育って今だってお金持ちじゃないが、身の丈以上の生活をしようと思った事も人様のお金で贅沢しようと思った事が無いワタクシ。これは間違いなく教育により後発的に身に付いた性質。貧すれど鈍しとうない。
そんなワタクシでありますので、奢って貰う側の男性になんとも立腹したのであるが、話しを聞けばどうやら兄弟の模様。同じ環境で育っても、仕上がりは違うんだなぁと感慨深かった。
帰宅し、事前練習をし、体調を考慮し早めに就寝。風邪は、寝るに限る。
して土曜日。
曇天模様の空の下、練習場所へぶらぶらと。
んでもって、これを購入。
結局買ってしまったBOSSのワイヤレスWL-60。
軽量で、レイテンシーを一切感じさせず、電池駆動で稼働時間も長い。シールドのトーン(?)の選択も可能で、単なるワイヤレスではなく一つのエフェクター(ワイヤレス・シールド・シミュレーター)として優秀。
残念過ぎるのがトランスミッター。ストラップとの固定が緩く、何故にこんなデザインにしたのが謎過ぎる・・・・。
又、付属のシールドだが長過ぎじゃないかと・・・・この長さ必要ないと思う。いや、必要ないって。
まぁ、元々家で使う時に良かろうと購入したので、それほど気にはならないが、ライブでガンガン使うって方は、トランスミッターの固定をしっかりした方がベター。
練習は、粛々と。
課題曲を取り敢えず粛々と熟しつつ、ギター・シンセを使う関係でワイヤレス化出来なくて悔しがるビクシーがソロを弾く際にその周りを一周してみたり、「ちょっと集まって打ち合わせしようか・・・・あ、ワイヤレスレスでギター置かなき移動範囲が狭くて可哀そうなビクシーの方に集まろうよ!」等と挑発してみる。うん、購入動機の80%はこの為である。
「やっぱレイテンシー感じますね」「有線にすりゃあ電池使わなくて済むのに・・・・エコじゃ無いですねえ」等と、分かり易く悔しがるビクシーを見て思う。「買って良かった」と。
練習後は飲み会。
実に1.5ヶ月振りの庄やに、高揚感が抑えられぬワタクシ。嗚呼、庄や、嗚呼。
そんな訳で、久しぶりの庄やを堪能し、ライブにも来て下さったTさんが、青山でPLEKをした序でで・・・・と立ち寄って下さったので談笑。
PLEKには大変興味があるワタクシ。一度、手持ちのギターを診断してみたい。
今日はなんだか色々と話をし色々と笑った記憶があるのだが、なんだろう、あまり覚えていなくて書く事が無い。
なんか、水で薄めたら・・・・とかそんな話をした様な・・・・毒液をとか・・・・なんだったっけ?
本日のギター。
そう、Rickenbackerは360C63なのである。
色々と改造をやらかした我が愛器の一つStratocasterの方が、取り回しは良いし汎用性はあるしサウンドは良いし・・・・なのだが360C63なのである。
理由はと言うと、まぁ、新しいコーラス・ペダルを購入し、それと360C63との相性を試してみたかったからである。
足元はこんな感じに。
Dynamic Driver(Zahnrad)
↓
six band eq(MXR)~イコライザー
↓
CS-550(Maxon~Sound Loft Mod)~コーラス
↓
Carbon Copy(MXR)~ディレイ
↓
Super Hard ON(Z Vex)~ブースター
CS-550のモディファイ品を導入しました。これについてはまた別途書きます。
ワイヤレスにした事もそうだが、今回上記ペダル群の一番の特徴は「True Bypass」である事。
結果、うん、やっぱ音が暴れる感じ・・・・分かっちゃいたけどw。やっぱ僕はバッファあった方が扱い易くて好きだ。
コーラス以外は従前通りなんでちょいと置いといて、で、Stratocasterと360C63比較して、まぁ、フジコ・オーバードライブで使うならやっぱり360C63かなぁと言う印象。メンバーもそんなコメントであった。
やっぱりねえ、これ位の箱鳴り感と、これ位のサウンドの軽さ(低域の無さ)が、このバンドに合っているんだろうなぁと思った次第。
ま、暫くはギターはこれで行こうかなと。
そんな、練習でした。
またお邪魔させてください。
PLEKの件、戻ってきたらコメントさせていただきますね。