リーダーです。
さて、話しは先の日曜日に戻る。僕はぶらぶらとNaked Guitar Worksに出掛けた。
目的は、元上司のSさんが改造を依頼しているGrecoのEG600のパーツを届けに、である。
右から、Jim Dunlopのロックピン、COMBATのインチサイズのノブ、そして見え難いが、左上はSCUDのピックガード・ホルダーである。
パーツを渡した際、お客様がいらっしゃらなかったので(因みにワタクシは客扱いされていないので客ではない模様。「強いて言えば必要悪」と言われたが事ある。うむ、中々上手い事を・・・・って殴るぞこの野郎)、Stratocasterの相談なんぞをしてみる。
様々な試行錯誤を経てこの状態になったのであるが、過去何度か書いている通り、ネックが気に入らぬのである。
このネック、Fender Mexico(「Fender Mexico」と言うブランドが無いのは認識しているが俗称と言う事でご容赦頂きたい)のネックを新品で買ってリプレイスしたのだが、Deep Cと言う太めのネックにミディアム・ジャンボと言う幅広で背が高いフレットが打ってある。
見た目とサウンドは気に入っているものの、ネックだけが気に入らず、なんとかしたいと思って久しい訳で、気に入るネックがマウントされたStratocasterを買って移植しちゃおうか、等と不埒な事を考えて彼是試し弾きさせて頂く中で気付いたのは「ネックの太さが気に入らない訳ではない」と言う事である(Fenderのネックの形状に関してはこちらに詳しい。Deep CはCとUの中間みたいな形状のネックだとか)。
と言うのも、試させて頂いた中にはワタクシのStratocasterより明らかに太いネックのStratocasterが幾つかあったのだが、その幾つかは弾き難さを覚えなかったからである。
そんな「手持ちのStratocasterより太いネックなのにも関わらず弾き難さを覚えなかったネック」に共通するのが、幅が狭く背が低いフレットが打たれていた事である。
結局の所、このミディアム・ジャンボなるフレットが気に入らぬのであろうとの結論となったのだが、では何が気に入らぬのであろうと沈思黙考し気付いたのが、押さえた際に指板に指が接触しないのが嫌なんだな、と言う事である。
フレットの高さなんて、ミリ単位(しかも小数点付きの)なのに、気になるんだから仕方がない。
正確に言うと、指板に指先が接触しない訳ではないのだが、接触しようと力が入るのがなんとも弾き難さを覚える原因の模様。
つまりは「幅じゃなくて高さ」に好みがあるらしい(自分の事なのに「らしい」って表現は如何かと思うが・・・・)。
フレットの高さに関しては様々な意見があり、高い方が良いのか低い方が良いのかと言うのは好みの話であるかと思う。優劣の話ではない。
一方、そのメリデメを記載してある様々なHPや書物などで甚だ納得行かないのが「背が高いフレットの方が弦高を低く出来る」との意見。フレットの先端と弦の幅を弦高とするならば、フレットの高さ低さは関係ないんじゃ?と思うのだが・・・・?
弾き易さの好みの話だけで言えば、本当は「フレットの高さ」ではなく、「指板から弦までの高さに好みがあり、その好みによって弾き易いフレットが各人で決まる」ではないかと思う。少なくとも僕の場合はその様である。
と言う訳で、ワタクシ個人の弾き易さで言えば背が低いフレットが好み。幅については正直現時点では分からない・・・・。
Fenderのフレットに関してはこちらに詳しいが、抜粋すると
- 6230:フェンダーの楽器に採用されている中で最小のモデル (.078″ x .043″)
- 6150:ヴィンテージジャンボ/幅は広めだが6230よりも低い (.102″ x .042″)
- 6105:ナロートール/近年主流のモデル (.090″ x .055″)
- 6100:ジャンボ/現行のフレットワイヤーの中で最も大きい (.110″ x .055″)
- 6130:ミディアムジャンボ (.106″ x .036″)
- (型番はJim Dunlopの型番による~リーダーによる但し書き)
と言う訳で、我がStratocasterを弾き易くする為に取れる手段は下記の2つ。
①フレットを擦り合わせして低くする(幅は兎も角背は低くなる)
②好みのフレットに打ち換える
①の方がコストが抑えられ、且つ工数も短い。だが・・・・
うん、グイード・ミスタの意見に従い②としたのである。
そんな訳でフレット交換を決定したのであるが、もうちょっと話すと低いフレットにしたい理由がもう一つあった。
上記は見ての通りブリッジの写真であるが、6弦が限界まで後方に下げられている。オクターブ・チューニングの結果でこうなったのである。
これでもちょっとだけ合わないのであるが、限界である為このセッティングにしている。
高いフレットを押さえて弾いた際、強く押さえちゃう事で(これもフレットが高いから、だと思うんだけど・・・・)シャープし易くなるのはあるかと思うのだが、低いフレットにする事でこの辺も解消するんじゃないか、との期待もある。
諸々考えて、上記の話をNaked Guitar Worksにしてみた次第。
「あー、その通りだと思いますよ?」と軽く言われる始末・・・・いや、これでも結構考えたんだけど・・・・。
その他様々な指南を頂き、フレット交換の意思を固め依頼する事となった。
選択したフレットはJescarの37053。Jim Dunlopの6250に該当し、G6120DCのフレット交換に使用し気に入ったフレット。Fenderで最も幅が狭く細いフレットは6230で、それより若干幅広で背が高い。6230に該当するJescarのフレットが無いのでこれに。
ステンレス・フレットに関しては、是々非々様々な意見があるが、僕は是、であります。理由は過去何度か書いたから割愛。
心配だったのが、それなりにトラスロットを回してしまったので、フレット交換をしたは良いがトラスロットが直ぐに限界・・・・なんて事態。
その辺も伺ってみたが、フレット交換をしながら確認し、必要に応じてアイロンでのネック調整もして頂けるとの事。
又、指板のエッジも若干削って頂く事にした。若干Rはきつくなるが、指板のエッジが結構あるのが気になって話してみたら調整頂けるとの事。
フレット交換に合わせてナットも交換しなくちゃならないのであるが、Black Tusqでお願いした。360C63、AT130にマウントして気に入っているからそれで。
仕上がりは2ヶ月後位かな。メイプル指板ではないので塗装が無いから工賃はお安め。どんな仕上がりになるのか楽しみだ。
因みに、今回の改造にかかるコストはそれなり。Fender MexicoのPlayer SeriesのStratocasterは買える。通算で言うと、本体やネックの値段、これまでの改造費とパーツ代を合わせると結構な金額になる。
かと言って、同じ値段で別のStratocasterを・・・・とは全く思わない。僕は「お気に入りのStratocasterが1本欲しい」のであり、今回の改造が上手く行けば、サウンド、見た目、機能性全て満足行くものになると思う。
そんなんして帰宅してみれば、家人が身体が鈍るとの事でジムに行くと。
であれば晩御飯でも作りましょうかね、とキッチンを占拠。家事は基本好きな方である(洗濯は除く)。
もち麦ご飯と筍のスープ。筍を頂いたので作ってみた。浅蜊と海老で海産の味を出し、木耳、椎茸、舞茸なぞもぶち込み茸と海産のスープと相成った。
実家から送られた宗八鰈の干物。鰭を切り落として焼くと生臭さが無くなる。魚屋の孫なので魚を焼くのは得意。えっへん。
手前右手は大根おろしにしらすを和えたもの。大根おろしはおろしたものに細切れにした大根を少し混ぜると触感が良い。しらすは胡麻油で炒めた。奥は蒲鉾と胡瓜。手前左手の味噌麹とまつやのとり野菜みそで頂く。とり野菜みそは兎に角お勧めである。合う食材が幅広く、且つ美味しいったらない。
と、料理が出来ますアピールをしながら考えていたのはStratocasterの事だったりする。うん、呆れてくれて結構。
何を考えていたかと言うとトーンの配線の事。
以前は、フロント&センターで1つ、リアで1つのトーンだったのだが、最近リアをバイパスした。
結果、リアのハイが暴れ気味で、トーンを経由させた方が良いのかな、と思ったり。
トーンはフルでもハイを削るのは間違いないかと思う。外してみて此処までハイが出るかと驚いた。勿論、経由するコンデンサー次第ではあろうが・・・・。
そう言えば、Sさんが会社バンドをやっている際「ハイが出なくてさぁ」と仰っていて、その理由はコンデンサーの所為だろうと思っていたワタクシ。そう言う訳で、コンデンサーの交換もお勧めし、ハイのカットが少ない手持ちのコンデンサーをお渡ししてみた。
そんな訳でリアにもトーンを経由してみようかと思ったが、取り敢えず保留としたのは、その暴れ気味のハイをコンプレッサーで抑えてみたり、低域が強い歪みペダルと合わせたり、Fuzz Faceでクリーンアップしてみたら良い感じだったりと、その暴れ気味のハイが良い感じに抑えられ、寧ろ心地良かったからである。
又、僕のStratocasterには寧ろセンター・ピックアップにトーンが要らない気もしている。理由はと言うと、今一使い処が無いセンター・ピックアップが、トーンを経由しない事で面白いサウンドが出るんじゃないかなとの興味から。
ま、フレット交換して試してみてからじっくり考えてみよう・・・・。
メインのギターはRickenbackerは360C63だが、Stratocasterはお気に入りのを1本手元に置いておきたいワタクシ。
汎用性と使い勝手の良さではStratocasterに勝るギターは僕には思い付かず、「何かあったらこれ使えば良いや」と思えるStratocasterがあると、変な言い方だが「安心」なのである。
2本、3本と欲しいギターではないが、逆にそれ故に「隅々までお気に入りのStratocaster」は1本手元に置いておきたいのであります。
完成には1ヵ月以上かかるだろうから、勿論ライブでは使えないが、完成が待ち遠しい、初夏の事。
選択肢… 順当な線ですね。
でも、①の「彼女を連れてこの列車を脱出する」を選ばれた場合、どのように進展したか気になるところでもありますw
彼女=ギターとすると、列車は…?