リーダー

リーダーです。

時々、無性に食べたい、飲みたいって思う食品がある。

そのゾーンに入ると、もうそれを食べる・飲むをしないと落ち着かず、何と言うか「身体が欲する」感じ。

先日は牛乳、それもなんか濃い牛乳を無性に飲みたくなり、と言うか昔地元で飲んだこちらをピンポイントで身体が欲するも、上京して以来見掛けた事も無く、止む無くサントリーさんの缶入り牛乳でお茶を濁したのであるが、満足感は得られなかった。

で、この様な現象が発生するタイミングとはなんなのか、と考えた際、ふと思いついたのが「ストレス」ではないかと言う推測。

ストレスを感じた際に、なんか身体がピンポイントで特定の食品を欲する事があるなと気が付き、では何にストレスを感じているのかと考えてみれば、多分会社バンドがそれ相応にストレスだったんだろうなと思った(楽しいライブであったが、精神的な疲労と言う意味でのストレスは正直あった。フジコ・オーバードライブのライブでもストレスはあるし)。

僕はどこか鈍い所があり、ストレスを感じる局面において、その最中は気付かないのに、落ち着いた辺りで負荷を感じた神経を認識する事が間々ある。

ストレスを感じていながらも自覚が無い時に、それを指摘してくれる人が周囲に居るか否かは重要に思う。

僕の場合は家人がその役割を担ってくれるのだが、僕のストレスを感じた家人が口にするのは「楽器屋でも行ったら?」とか「エフェクターでも買ったら?」が多い。と言うか、そればかりである。

どうやら僕のストレスは、楽器屋巡りかエフェクターの購入程度で消化されるストレスであるらしい。

と、話がエフェクターに繋がった事で、本日紹介させて頂きますペダルはこちら。

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はい、MXRのアナログ・ディレイ「Carbon Copy」。その10周年記念の限定品です。正式名称は
M169A Carbon Copy Analog Delay 10th Anniversary Edition・・・・って長いよ!タウマタファカタンギハンガコアウアウオタマテアトゥリプカカピキマウンガホロヌクポカイフェヌアキタナタフかよって逆になんだよそれっ。

MXRのヒット商品「Carbon Copy」。10年前に発売された際は結構な話題になって、楽器関連の雑誌で積極的に取り上げられたり、デジマートでも製品レビューが出たりしました。



話題になったのは、当時余り選択肢が無く、且つお値段もお高めだったアナログ・ディレイが手頃な値段で大手メーカーから新製品として出た事に加え、
600msecと言うディレイ・タイムが当時は結構長い方だったからかと思う(僕個人はアナログ・ディレイに600msecも要らないんじゃないかと思った。いや、実際今もそんな長いディレイ・タイムの設定は使わないけど)。 

この10周年記念モデルは、筺体をアルミにして軽量にし、色がシルバーになった(だけ)の製品。あ、型番の最後にAが付く違いもあるか(通常版はM169。こちらはM169A)。アルミニウムのAかしら?

基本スペックはこんな感じ。

・コントロール:DELAY、MIX、REGEN(以上ノブ)、MOD(スイッチ)、モジュレーションWIDTH、モジュレーションSPEED(以上内部基板トリム)
・ディレイ・タイム:20〜600msec
・モジュレーション・スピード:0.2〜2.2Hz
・入力インピーダンス:1MΩ
・出力インピーダンス:1kΩ
・最大入力レベル:+5dBV
・最大出力レベル:+8dBV
・バイパス:トゥルー・ハードワイヤ ・
・消費電流:26mA/MAX
・電源:9V DC
・サイズ:112(D)×60(W)×34(H)mm
・重量:不明なれど某サイト11オンスとあったので310g位かなと(通常版は410g)

軽くなったと言っても100g程度。通常版とこちらを同時に左右の手で持てばその違いは判りますが、前にも書いたけど、その他諸々の機材と一緒に持ったら分からない誤差かとw。300gと400gの差は明確だけど、5.0㎏と4.9㎏の差異って分かり難いでしょうし。

Carbon Copyの派生版のCarbon Copy Brightは愛用していて、それで充分満足しているのですが、ホント「何となく」で購入。

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弾き比べてみましたが、ディレイ音(リピート音と言った方が良いんだっけ?)は確かに違います。で、結論から申し上げますと、「Bright 」の方が「軽いディレイ音」です。ディレイ音が明瞭と言うより、「軽い」んです。「Bright 」と言うより「Light」でした。

物理的に検証した訳じゃないですが、今回導入した方が倍音が多く太い音。Bright の方は軽くて、「明瞭に出る」と言うより、アンサンブルでは埋もれがちな感じでした。「ディレイ音かけている感」は今回導入した方が強いです。

「アンサンブルでより明瞭に出て欲しい」との趣旨で「Bright 」を導入するのは、個人的にお勧めしません。寧ろ逆じゃないかなと・・・・。

ディレイ音が明瞭なアナログ・ディレイと言う意味では、僕が知る限り最高峰はこちら。



Way HugeのAqua Pass。このディレイ音はデジタルの域じゃないかと思う。試して吃驚したもんな、これ。

設計は全てMXRのデザイナーにしてWay Hugeを主宰する天才Jeorge Tripps
ってのも面白いなぁ。

ま、それは兎も角。

その他、ディレイ音は明らかに今回導入した方が大きいのにも驚いた。此処迄明確に差異があるとはね。同じ設定にしても、Bright の方がディレイ音は早く聞こえなくなる感じもある。ディレイ音が大きい所為か、発信もし易いのが今回導入した方。

アナログ・ディレイで何がしたいか、にもよりますが、「多少バンドのBPMとズレていてもアンサンブルに(より)馴染み易い」のは「Bright 」の方かなと思いました。

ベースの大先生の「ガネーシャ」と言う曲でディレイを使っているのですが(ルート音弾くだけが主)、Bright の方がアタック音にエッジが無いので馴染み易いですね。ファジーなセッティングでも大丈夫。

面白いなぁと思ったのがモジュレーションを掛けた際のサウンド。Brightでこのスイッチを押しても揺れ感が気にならないが、今回導入した方は揺れが気になる。 

「筺体で音が変わるか」は、Carbon Copyの通常版を持っていないので分かりません。

あ、もしかしたらポットも違う気がします。トルクの重さがね、Bright の方が重いんです。もしかしたらポットの抵抗の差でディレイ音に差異を設けている・・・・か?

以上です。

結論だけ申し上げますと、オリジナルのCarbon Copyをお持ちの方で、ディレイ音をアンサンブルでしっかり聞かせたいとのご趣旨でBright をお買いになるのはちと違うかなと言うのが僕の意見です。

某サイトで、「アナログ・ディレイに明瞭な音なんか不要。Bright なんざ要らねえ」みたいなコメントを拝見しましたが、「この方、本当に比較したんだろうか?」と思ったり。寧ろ逆じゃないか?と言うのが私見です。

因みに・・・・。

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手持ちのアナログ・ディレイ。それぞれにサウンドは異なる。BOSSは明るいディレイ音、Ibanezeはダーク。今回導入したCarbon Copyは太いディレイ音で、Carbon Copy BrightはBOSSよりも明るく薄味って感じ。使用するギターやアンプ、他のペダルとの相性で「この辺の音が欲しい」との選択はありかと思います。

個人的には、オリジナルのCarbon Copy買っておけば取り敢えずOKなんじゃないか、とも思います。