リーダー

リーダーです。

本日は、こんなの聞きながら。



時々無性に脳内を巡るこの曲。

んで何かJoy Divisionなんかも聞いちゃう。



英国の70年代終盤から80年代初頭は独特の「匂い」があって好きである。何故か分からないけど好きである。

過度期の混沌とした感じ、危うさとか、拙さとか、そんなのが感じられて、なんかそれが好きなんですよ。何故かは、分からないけれど。

Howard Jonesは、エレクトロ・ポップ黎明期の初々しさがあるし、Joy DivisionはにはNew Wave黎明期のたどたどしさがある、と思う(New Waveは黎明期で終わっちゃった感もあるが)。

完成されていない感じがあるカルチャーに、何か惹かれてしまうのはなんでだろうな、なんか、これから先ワクワクする様な事が起きるかもって期待感かな?でもそれじゃあ、既に「その後」を知っている訳だから説明が付かないわなぁ・・・・。

いつどこで、は覚えていないんだけど、Joy Divisionで初めて聞いた曲は「She' Lost Control」であるのは間違いない。



「あれ、ギター間違ってんじゃん」って思ったのを覚えている・・・・w。

さて、諸般の事情で美人奥様を持つ上司のSさんとBook Band 8%のAさんとバンドやる事になって、その決起集会が昨日の夜、開催された。

Sさんが「曲は決めてきた」との事。「では僕が、ビシーッとバキーっと当ててみせましょう」と挙げたのが下記。















因みにこの上司、Led Zeppelinの来日公演に行った事があるかと思えば、Kraftwerkなんぞも全然聞いてたり、かと思えばMiles Davisも聞いたり・・・・と言う、所謂「昔ちょっと流行った音楽聞いてました&嗜み程度にギター弾いてました」って程度の人じゃない。「マニア」な域のお方。TR-808を新品で買って今も持ってるって事で程度が分かるというもの。

なので「普通におじさんが集まってバンドやりました」って感じにならず、メジャーなバンドながらも選曲にはちょっと捻りが入ったり、ちょいマイナーなバンド(そんなに音楽聞いた事ない人には、って意味で)も入るだろうと思ってたので上記。

曲は兎も角バンドは1つは当たるだろ、と思って居た、が、「全然違う」とのご回答。

おお、やっぱりあれか、平均年齢50を超えるバンドなので、忖度してThe BeatlesとかEric Claptonとかかな・・・・と思ってたら「違うなぁ」と。

うーむ、矢張り此処はマニアック且つ渋い感じ狙いかと「まさか・・・・Slapp Happyとかまで振り切っちゃう心算で?」と問えば「誰が知ってるんだよ。聞いてたけど」と。




Slapp Happy聞いた事ある人とは人生で2回しか会った事が無い・・・・。

Dagmar Krauseって怖いですよね」とかの会話を交え、いよいよ分からず「すいません、降参です。なにやるんですか?」と問えば・・・・「Primal Screamやる」と。

マwwwジwwwかwwwよwww。

「いやいやいやいや待て待て待て待てちょっと待って。マジですか?」「マジだ」「正気ですか?」「正気だ」「紫のタイツ着て?」「着る訳ねえだろ馬鹿野郎っ。着るならお前だ」「その場合Sさん(上司)には
Bootsy Collins若しくはElton Johnの格好して貰います」「・・・・紫タイツよりゃましかな」「・・・・ですよね」等の会話が展開。何と言うか・・・・Sさんの恐ろしさを垣間見た。平均年齢50歳を超えるバンドでそう来るか?

Bootsy Collinsは・・・・パートで言えばAさんの役目だな、うん。Elton Johnは・・・・パート的にOさんか。うん、やって頂こう。





「で、誰が歌うんで?」「お前」「は?」「お前」

はあああああ?

「いやいやいやいや待て待て待て待てちょっと待って。マジですか?」「マジだ」「正気ですか?」「正気だ」「ライブ来て下さったから分かるでしょ?僕、歌ど下手ですよ?」「人は苦境に立った時にこそ成長するってカルロス・ゴーンも言ってるぞ?」「それダメなやつ。今一番ダメなやつだから!」「お前以外誰が居るんだよ?」「寧ろ俺と言う選択肢が一番無いですわ」「AさんとOさんがヘルプするから」「Aさん、何か言って下さいっ」「(Aさん)まぁ、助けますよ。Oさんも上手いから大丈夫ですよ」

うん、誰も「大丈夫だよそんなに下手じゃないよ」って言ってくれなかった泣いてない。

取り敢えずなんかブレーキが無い電車にいつの間にか乗っかっちゃってた感が拭えないが、どうもそういう事らしい。どうしよう・・・・リバーブかけまくって貰って何とかしよう。AさんにもOさんにも歌って貰ってお茶濁そう。

と言う訳で、もしかしたら暫く「ボーカル用エフェクターの紹介記事」が増えるかも知れません当Blog。

どうしてこうなった。

上司の名前を捩って「バンド名はカルロス・ト〇ヤ&オメガトライブにしましょう」と提案したのが拙かったか?

救いを求めるべくKさんに視線を向ければ「King CrimsonとかPink Floydとか選択肢に挙がったんですか?」とか、とんでもない事を言い出し事態を悪化させる。そうだった、このお方、ダンディな口髭を携えて落ち着いた雰囲気を醸し出しながら、毎週DJやって皿回してアシッドハウスとかで乗り捲ってる人だった見た目に騙された。いや、その発言以降「ダンディな容姿」が「反社会的勢力のそれ」に見えて来た(お前ホントに怒られるぞ?)。

一橋だの学習院だの早稲田だの、高学歴なメンバー(勿論俺以外)が揃ったバンドで「教育なんて要らない」とか歌ったら訳分からないでしょうがっ。



しかもなんかマニアな域のメンバーだから、捻り効かせてMoon Childとか選曲したらどうすんのさ?後半部分のかったるいとこカバーして悦に入るとかやりかねないぞこの人達。

此処はその提案を冗談にすべく「だったらあれですよ、プログレやるならいっそのことPeter GabrielのGames Without FrontiersとかBikoとかまで吹っ切れちゃいましょうや。Bikoなんかやったらお客さんリアクションに困って固まって地蔵ですよ」と提案すれば、以前近くに住んで居た関係で親しくして下さったOさんが「あー、俺、Peter Gabrielの3rd大好き」とか寝た子を起こす様な発言をして収集付かず。うん分かった少し黙れ。





そんな訳で「ちょっとギター弾けば良いんだよな。なんか楽しそうだからやろう」と思って引き受けたのだが・・・・

どうしてこうなった?

まぁ取り敢えず、スタジオ入って歌えるか試そう。駄目だったらAさんとOさんに委ねよう。

そんな事を考えながら家路に付けば、見上げた空は冬の綺麗な空で、月や星が輝いていた。

そんな空を見上げて俺は呟いた。

「お星さま、お願いがあります。国立と葛西と中野に隕石2、3発落として下さい」と。

そんな木曜日の夜。