リーダーです。
ご無沙汰をしております。
さて、1週間程北海道は小樽の実家に帰省しておりました。
となりますと毎年恒例帰省日記・・・・だが、滅茶苦茶疲れてて書きたくねぇw。
備忘にとTwitterを更新してたんだけど、うん、ありゃ楽で良いわ。Blogが廃れてTwitterやInstagramが流行ったのは大いに納得。
おっと、閑話休題。
と言う訳で、面倒なんで今年は簡易版でお届けします、帰省日記。
ご了承下さい頂けますと幸甚に御座います。
8/24(金)
台風20号の野郎の所為で飛行機の運航が危うく、慌てて影響が少ないであろう早い時間帯に変更。
フレックスと言う有難い制度のお陰で早くに会社を出て、早い便で北の大地へ。
訳1年ぶりの北海道は生憎の雨も心地良い気温で頬が緩む。
実家では母に痩せた事を危惧される、が、食生活を少し変えた結果である事を伝える。
太っても痩せても心配されるのは、50歳手前の息子であっても「子供」だからであろう。
一部で話題の「ママ閉店」は母には当て嵌まらないらしく、彼是と世話をされそうになるのを何とか逃れ、仕事の気になった事をメモに取っておこうと自室の机に腰掛ける。
筆記用具は素人絵画を嗜んでいた亡父のデッサン用の鉛筆を拝借。
今は無きNationalブランドの鉛筆削り器で鉛筆を削る。これ、物心ついた時からあったんだよなぁ・・・。削りカスを集めて庭に置けばミヤマクワガタが採れたんだよな、等を思い出し感慨に耽る。
一段落して就寝。
8/25(土)
親戚と母がお世話になっている方々にお土産を配る。これは帰省翌日の恒例行事。
近所の親戚の家へ向かう途中、子供の頃の遊び場であった裏山の前を通る。
霧の中の裏山は、幼少期と同じ佇まい。
沢でザリガニやら蛙やらを採ったり、粘土を採ったり・・・・ああ、冬は兎の足跡を追いかけて山超えた事もあったなぁ。
散弾銃の弾を拾って、なんか怖くなって捨てたのは何故だったろうか。かっけーと喜んで拾って来そうものなのに。
土産を配り終え、母が近所の集会所で母校の中学校の吹奏楽部の講演会聞きたがり何と無くお付き合いも、思いの外人が多くて僕は席を譲りがてら中座。
集会所前の自動販売機でこれを見付ける。
いろはすさん、攻めてるなぁ・・・・。
気にはなったが自分では飲みたくなく、後日愚弟にお見舞いする。「いや、普通の味だよ?」とは愚弟の感想。どうせなら味も攻めまくって欲しかった。
ワタクシの好きないろはすは絶対にこれ。
帰郷する度に必ず飲んでいる。
どうでも良いが、最近無色透明の味付き飲料が増えて来たよな。零した際に染みにならない配慮だろうか。
その後、母に昼食をご馳走すべく市街地へ(やっておかないと後々五月蠅い事になる)。某ホテルの和食を母が所望したのでお付き合い。期待してなかったが凄く美味しかった。
素人俳句を嗜む母が吟行に行くと言うので別れ街をぶらぶら。
先ず向かうは長崎屋。お目当ては玉光堂。
何と無く地元に、それも観光客相手じゃないお店にお金を落としたいと思うワタクシ。特に玉光堂さんにはずーっとお世話になっていたので応援したい。買えない楽器を眺めていた学生時代、「いつかお金溜まったら買いなよー」と優しく沢山のパンフレットを頂いたご恩は忘れぬ。
DM-2Wを買おうと思うも、どうせなら玉光堂で・・・・と我慢していた此処数カ月。
「DM-2W以外に良いギターあったら買おうかなー。Rickenbackerの330のMaple Gloとかあれば無理してでも買うのになー」等と呑気に考えて店舗に入れば、本当にRickenbackerは3304のMaple Gloがありやがる。
「ななななななななんで?え?え?え?」とパニックを起こすワタクシ。
いえね、地方の、失礼ながらそう大きくは無い楽器屋さんで、Rickenbackerがある事も、それもMaple Gloなんて色がある事も、こりゃ可成りな確率な訳でね。
「こっ、これは運命と言って良い遭遇ではなかろうか・・・・?」と思うも、絶対無いだろうと思っていたから「ギター買おっかなー」とか思えた訳で、いざ目の前にすると尻込みしまくるワタクシ。
取り敢えずDM-2Wを買いつつ、商品の情報を伺う。
う~ん、買っても・・・・良いかも・・・・。
取り敢えず買ったもの。
(向かって右手のコンデンサーは後述するが札幌の玉光堂で購入した)
流石に直ぐ買えるお値段ではなかったので一旦保留。気持ちを落ち着かせねばと小樽の2番目に古い喫茶店「光」にて暫し逡巡。
喫茶店で珈琲を飲む、と言う行為は、珈琲の味を楽しむのではなく雰囲気を楽しむ事も重要に思う。是非はあろうが、僕は「雰囲気を味わう喫茶店」「味を味わう喫茶店」「のんびり過ごす喫茶店」の三分類にカテゴリー分けしているが、光は「雰囲気を味わう喫茶店」である(珈琲の味も好きですよ?)。
しかし今は雰囲気を味わうどころではない。「えーっと、あれとこれを売って大体この金額だろ?って事は差額これで・・・・行けるな、行けるよな?」とか考えている始末。
直ぐに売れる事は無いだろうし、暫く悩もう、と散歩再開。アーケード街を抜ける。
目的無く歩くに小樽は本当に良い街である。
テレビで小樽が紹介されると登場の機会が多い店。僕も好きだが並んで迄食べようと思わない。寧ろ正福屋さんの方が味は好きである。ノスタルジーを味わうなら別だけど。
小樽B級グルメ、として最近持ち上げられているあんかけ焼きそばで人気のお店。「小樽市民のソウルフード」と紹介される事もあるあんかけ焼きそばだが、僕が幼少の頃はそんな話は聞かず、そう言われたのは此処数年である事を考えると、まぁ、恣意的なブームであろう。強いて言えば、甘辛の焼き鳥と保証牛乳のソフトクリームが小樽市民のソウルフードに思う。
雨も上がったので、お世話になってる方々に海産物を送り、その後住吉神社さんへお参り。
此処の参道は一見の価値ありに思う。
急階段を改築するとかで工事中。社務所にご神体が移されていた。
この急階段、僕は凄く好きだったので残念。
此方にスロープも設けるらしいが、スロープ作るなら階段はそのままで良いのに、と部外者ながらに思った。
ま、色々とあるのでしょう。
此方にお参りに来る様になったのは、亡父が入院した病院が近く、暇を見付けてお祈りに来たから。
快気を願ったのではなく、成るべく苦しめないで欲しいと言う事を祈って、結果その通りになったので、以来お礼参りをしている。雰囲気も好きな場所なので、それがなくても散歩には来ていただろう。
その後、祖父母の位牌がある龍徳寺に向かいお参り。
このお寺の納骨堂は可成りの広さで、それ故かひんやりした雰囲気がある。この雰囲気は嫌いではない。
亡父に馴染みが深い小樽運河を回ろうか、と思ったが、最近は大陸系の観光客向けの街並みになっちゃって、その空気がどうしても馴染めず遠くから見るに止めた。
んでもって当然向かうはこちら。
昨年は買わなかったが、特に期限は無いらしいので10枚綴りの回数券を購入。
久々のオスパさんの露天風呂で癒される。僕の様な貧客にも労いをしてくれる様なオスパさんには感謝しかない。
オスパからぶらぶら自宅へ。
裕次郎記念館の跡地は、石碑の痕だけが名残となっていた。義両親を案内した場所が無くなるのは寂しさしかない。
増毛連山は雲で見えずも、寂寥感ある海は昔のまま。
夜に愚弟と甥っ子が来る。
亡父と大変に気が合った甥っ子は、今年から北海道で就職。母(甥っ子からすれば母方の祖母)を慮って北海道に就職場所を決めたらしい。可愛い奴だ。実家までは車で2.5時間掛かるのに態々来てくれたのは嬉しいが、「オスパ行こうぜオスパ」と騒ぐのはなんとかならんか・・・・。
と言う訳で5時間ぶり、本日2度目のオスパ。
嫌がる愚弟も強引に誘う。余る筈の回数券が一気に3枚減る。
甥っ子に誘われ、嫌々ながら来た訳だが、午後十時過ぎのオスパは中々に良い。何より人が少ないのが良い。午後十一時半に休憩室が消灯される為か、午後十一時過ぎには略貸し切り状態であった。
午前から午後三時、この時間は基本的に老人が多い。午後三時から午後六時、この時間は運転手さんが多い。そしてそれ以降は、主にフェリーに乗る人が汗を流し休憩するのに使われている模様。
オスパの達人の事を「オスパー」と勝手に呼んでいるワタクシ。各時間帯にそれぞれオスパーが居るのだが、オスパーの中でも上級者、言ってみれば「プロのオスパー」と称すべき人が各時間帯に居る。
午後十一時のプロのオスパーは、湯船の中で腹筋していたお方。
当然寝転がると湯の中に沈むのだが、呼吸する為には腹筋せねばならない訳で、「あぐわっ」「おごわっ」「ふごわっ」と言う声が、閑散とした男湯に響き渡り風情に彩りを与えていた。
そのプロは、最後に「よしっ」との掛け声と共に上がって行った。うん、なんだろう・・・・色々と怖かった。
8/26(日)
愚弟と甥っ子に誘われ朝里(土地名です)のカレー屋さんへ。
特にカレーが好物ではないワタクシだが、「此処のスープカレーは本当に美味しいから!」と愚弟と甥っ子が輪唱し、更には母まで合いの手を入れやがり馬鹿のミルフィーユ。断るのが面倒臭くなったので渋々向かう。
結論から言うと、死ぬ程美味かった。と言うか、カレー、特にスープカレーが好物とは言えないワタクシが「これ、滅茶苦茶美味しいじゃん!」と叫ばずにはいられぬ程に美味しいのだから、どれだけ美味しいかご推量頂きたい。
その店の名は「Otaru Avanty」。
余程通っているのか、愚弟が「いつもの」と言っているのが通じているのに驚いた。スープカレー屋さんで「いつもの」が通じる奴ってどうなんだろうと思うが(庄屋さんで頼まずともビール三杯と緑茶が出て来るのもどうかと思うが)。
お勧めは愚弟が頼んだカシミール。滅茶苦茶美味い。僕はトンポーロを頼んだがそれも凄く美味かった。甥っ子は何だったかな?チキンだったかな?
カシミール
チキン
トンポーロ
因みに、「ダムカレー」と言うコミュニティみたいのがあるみたいで、こちらのお店にもあった。
カレーも美味しいんだって。
「こりゃ美味いわ。来年も絶対来るわ」と言えば「ああ、9/4で閉店だよ?」と・・・・。
こんなに流行っているのに何故?と問えば店主のご夫婦が引退されるからだそうで・・・・残念でならぬ。
行ける方は是非。あ、今日で閉店だ・・・・。
食後、さてRickenbackerは330のMaple Gloを・・・・と思えば甥っ子が「車あるからドライブ行こう!」と五月蠅い。
毅然とした態度で拒否すれば「あー、これあのパターンだ。”一緒に行っておけばこんな事にならなかったのに”的な・・・・」と脅し文句をのたまいだし、再び愚弟と母が合の手を入れ馬鹿のトリコロール。
こんな時に相手を黙らせる方法はただ一つ。と言う事で不承不承お付き合い。
メイプル街道を進み、左手に小樽ワインの工場を見やり先ずは毛無山。夜景が凄まじく綺麗な展望台だが、小樽から増毛連山の山並み、石狩湾を一望出来る日中も又宜し。
寒帯特有の濃い緑。ありきたりな表現だが心洗われる思い。
「折角此処迄来たからキロロ・リゾート行こうぜ」と相成る。男二人で夏のリゾート地。その事実に死にたくなる。
冬場の方が有名だろうが、夏場もレジャー施設が充実してて楽しめそうである。「あー、こりゃ絶対友達と来るわ~」と甥っ子が騒ぐ。馬鹿と夏のレジャー地・・・・こんなに似合うものは無い。
「珈琲でも飲もう!」と探せばセンター入口に発見。
その名も「Double Black Mountain Cafe」。
リゾート地の珈琲なんざ大した事無かろうと思いつつ冷たい珈琲をオーダー。甥っ子はニュージーランドのコーラ。馬鹿とコーラ程似合(以下略)。
で、この珈琲が死ぬ程美味くて驚いた。リゾート地にさり気無くある喫茶店の珈琲じゃねえよ。ふと見れば珈琲の本が沢山・・・・。
聞けば清澄白河の焙煎所で焙煎した珈琲を取り寄せているんだとか。酸味がある珈琲は得意じゃないがこれは美味しかった。母と家人にとお土産で珈琲豆を購入する程に美味しかった。因みに、コーラも抜群に上手かった。味に拘りを持ってやっている喫茶店に偶然遭遇する喜びは堪らぬものがある。
「俺がドライブ誘ったからだよな。な?」と五月蠅い甥っ子が居なければ完璧であった。
「帰り道にお墓参りも行こう」と相成り、母方実家の墓がある奥沢墓地へ。
可成りな急斜面にある墓所。久し振りに来てみれば思いの外綺麗で驚けば、甥っ子が掃除したんだそうな。時々こう言う事をしやがるので怒り難い。
水場で見付けた物騒な看板。
実家の半径5キロに日本最大の猛獣が居るとはねぇ・・・・何と言いますかねぇ・・・・。
クマに死んだ振りは一切効かず、火と蛇は多少恐れるらしい。家人曰く「くーまさーん」と近寄ったら吃驚して逃げるんじゃねえかとの事だが、リスク大き過ぎんじゃねえか?
その後、Facebookでお付き合いがあるKawamuraさんが営む北運河の「艀」へ。あ、艀って読めます?「はしけ」ですよん。
昔の観光船を改造されて作られたライブが出来るカフェ。
鴎と魚(多分ウグイ)に餌をやりながら珈琲を頂く。
「俺さ、こう言う風に日曜日を過ごしたいんだよ」と言う甥っ子。珍しく気が合ったな、と返す叔父。
暫くのんびりと話をし、翌日は仕事なんでもう帰りなよ、と甥っ子を即せば「あ?オスパ行くでしょ?」との返し。
オスパは行くが貴様とは行かぬ!との発言は無視され、甥っ子と連日のオスパ。
オスパの写真、もう良いよな・・・・。
オスパの休憩室の食堂であんかけ焼きそば、ラーメン、炒飯を分け合い食すが結構な量で残してしまう。味は美味しい。態々食べに行くって程ではないにせよ、充分に満足行く味であった。
オスパで甥っ子と別れ、近隣をぶらぶら。
日曜日の夜の小樽の寂寥感が堪らなく心地良く湯冷まししながら暫く歩く。
人気の無い某施設の表廊下を音楽聞きながら歩けば心地良し。聞いていたのはこの曲。
この曲のスネアの音、好きなんだよな・・・・。
一人で寂寥感のある街をノスタルジーを味わいながら歩く。うん、僕はこう言う休暇を過ごしたかったんだ。こう言う時間を過ごす為、ってのが帰省している理由の一つ。
何と無く飲みたくなってネクターを買って帰れば、「あら~、どうしてお母さんネクター飲みたいって分かったのぉ?」と自分にだけ好意的な解釈をする母に略奪される。最近、否定するのが面倒になったのは、こう言う方々に囲まれているからか・・・・。
8/27(月)
以前近所に住んでらした方が亡くなり母を葬儀場まで送る。
亡父が入院していた病院でお会いしたのが最後となった。
喪服も無いので出席は出来ずで、母に託して僕は小樽の街を歩く。
古い地下道はどこか不気味で良い。夜歩くと尚宜し。
小雨の中歩けば暫くして晴れ間が見え、近くにある五百羅漢を見に行こうと思い立つ。
雨上がりの坂道は晩夏の匂い。雨の雫を宿す木々の所為か。
突き当りで見付けた急な階段。向こう側が見たくてならぬが、この手の階段は私有地な事が時々あり自粛。今思い返せば地図で確認知れば良かったぜ。
途中で見付けた急勾配の坂道。左右の石垣はしっかりしており、以前此処に家があった事を想像させる。
この道は行っても良かろう、と判断し歩を進める。
登り切った所で海が見えた。うん、散歩ってこれがあるから止められない。
昔の電話ボックスだろうか・・・・なんか、良いね。こう言うのを街中で時々見付ける。
と言う訳で五百羅漢。
以前家人を連れて来た時は「怖い」との事だったが、月曜日の朝、誰も居ない中参拝所に入れば、古くは桃山時代の仏像他多数が一斉にこちらを見る様な錯覚を覚え少し後ずさった。
サルトルが「出口なし」で「地獄とは人の目」と書いていたと記憶しているが、それを思い出した。
参拝を終え坂を下る。
塩見台川かな。川に橋を架けてその向こう側に立つ家が多く、なんとも不思議になった。
左手に廃墟があったんだけど、これ、雪積もったら怖いよな・・・・。
ゆっくり寄り道しながらの散歩。気が付けば3時間程歩いてた。坂道が多い小樽の散歩は脛が筋肉痛になるw。
昼食でも、とお気に入りの喫茶店「コロンビア」へ。
赤いベルベットの椅子、シャンデリア・・・・うん、最近はこう言う喫茶店が少なくなってね。来るとホッとするんだよね。
軽く散歩を済ませ散歩再開。山田町、東雲町辺り。
缶友会館は一度中を見てみたい。
坂を上って寿原邸へ。
ここ数年閉鎖されており中が見れない。以前家人と此処に来た時に「本陣殺人事件ごっこ」をしたのであるが、和洋折衷の良い邸宅であった。
うん、夫婦で何してんだ?
水天宮さんへお参りに。
此処から見る小樽港が好きである。
水天宮の一番の見所は廃墟に近い裏参道の階段。
この階段、凄く好きでね。
母のお茶の先生がこの階段を下った辺りにいらっしゃったとの事。住むに便利な場所ではないが、景色は素晴らしいであろうなぁ。
水天宮の近くには、朝ドラは「マッサン」のモデルとなったリタが炊き出しをしていた教会があったりして、散歩するには楽しい名所が多い。
水天宮を後にし散歩再開。
散歩途中に見掛けた銭湯。偶にはオスパ以外で・・・・と思うもお休みであった。残念。
てな訳で本日もオスパで汗を流し帰宅。
8/28(火)
父方の従妹が9/2の日曜日に父に焼香に来たい旨の連絡を母が受ける。
折角だからお鮨をご馳走したいと母が言い出すが、行き付けの「こうじ」は日曜日が定休日。しかも帰省してから電話をするもお休みなのか繋がらない。
じゃあ何処で?・・・・と悩む母。以前お世話になっている方のお宅で出前で取ったお鮨が美味しかったとの事を思い出し、では下見がてら行きましょか?と向かう。
お店に入る前、試しにもう一度「こうじ」に連絡入れてと依頼され入れてみれば繋がり、母にその旨伝えると「行きたい行きたい」と謎のダンスをしながら騒ぎ出す。
五月蠅いので予約をすれば意気揚々と向かう母。その背に向かって「こうじ行くのは良いんだけどさ、下見どうするの?」と聞いてみる。
「・・・・・・・・すっかり忘れてました」と余りの動揺に実の息子に敬語になるご母堂。取り敢えず予約入れた以上行かねばならぬとこうじへ。相変わらず美味しいお昼を頂く。
昼食後、甘味でもご馳走しようかと声を掛けるも頑なに別行動をしようとする母に違和感を覚え、「何か企んでるでしょ?」と聞けば、行こうと思っていた店に行って食べてみようかと思うと言い出す。
鮨12貫食べて更に食すは余りに無謀であろうと母を止めてる最中甥っ子から入電。明日休暇を取って免許の更新があるから今晩来るとの事。
であれば夜に行こうと思っていたお鮨屋さんの出前を取れば良いんじゃないの?と母に提案してみれば顔を輝かす。
「昼と夜お鮨だけど良いの?」と問えば「問題ないです」と力強いお返事。「いや俺そんなにお鮨好きじゃないんだけど・・・・」と言えば「ご飯チンしてあげる!」と有難いお言葉。
止む無くお寿司の出前を注文させて頂く。夜に家人とにの顛末を話せば「お義母様本当にお上手です!そうすれば1日2回お寿司食べれるんですね!奴のお金で!」とか言い出し収拾が付かなくなった事も書き残しておこう・・・・。
海まで吟行に行くと言う母と別れ散歩をしてみる。本日は文学館と美術館へ。因みに同一のビルである。
先ずは美術館。
美術館はスウェーデン・アートの展示物。中々見応えがあった、が、3階の一原有徳の記念ホールの展示物が素晴らし過ぎてそちらに多くの時間を割いた。
こんな版画(?)なのだが、兎に角圧倒された。
作業場の再現も展示されていて、なんかもう・・・・萌えたんだよオジサンは。
良いなぁ、なんか、良いよなぁ・・・・。
その後文学館へ。
文豪とアルケミストの展示物は分からないのでスルーしたが女性が多かった。
その他、怪談文学展なんぞをみやるも、そんな物より小林多喜二のデスマスクとその解説文の方が余程怖い訳で・・・・。
小林多喜二の展示物で何より怖いのは、小林多喜二の遺体を取り囲んで沈む人々の写真。明日は我が身か的な恐怖心が写真から見て取れる。
怪談を聞かせる一角があったが・・・・
寧ろ建物の水場の方が怖かったっす。
そんな訳で色々と堪能。因みにこの建物は昔貯金局だったとか。
名残はこのプレート位かな。
母から、俳句用の短冊を買って来て欲しいとの依頼を受ける。
それさー、買っても良いんだけどさー、意外と荷物になる大きさでさー・・・・。
と言う訳で少しばかりの散歩をして短冊買って帰宅。なんだろう、自分のね、時間がね、無いのよね。
夜には甥っ子が再びやって来る。
出前の鮨を出せば「美味いわー、人の金で食う鮨は美味いわー」と言いながら母と食べていた。
「じゃ、行きましょうか」との発言に一切反対せずにオスパへ。
「沁みるわー、人の金で入る温泉は染み入るわー」と言いながら浸かっている甥っ子に殺意を超えたものを覚える。
明日の朝飲もうとネクターを買って帰る。母に飲まれても良い様に2本買って帰れば、翌朝「2本もあるー嬉しー」との母の発言に只々絶句。
8/29(水)
週間天気予報では、帰省中一番良い天気の日。
では景色の楽しめる場所へ・・・・と言う事で祝津はおたる水族館。
平日の午前中なんて混んでないだろ、と高を括って行ったが思いの外の賑わい。主に子供の集団。そう言えば子供の頃の遠足で来たわ。
あの子達が大きくなったら、僕の様に懐かしくて来る事になるんだろうか。
では、水族館の写真をば。
入口の海亀。ノスタルジックなプールに大きな亀。取り敢えず萌える。
海洋生物の巨大水槽。結構いつまでも見てられる。
オショロコマとヤマメの淡水ゾーン。ここも好きである。流れがあって良いんだわ。
客商売を分かって居ないラッコの野郎。
アマゾン・コーナーのアロワナ。台詞を付けると「でしょ?」じゃないか。
ワタクシのメインの場所。巨大なオヒョウだのなんだのが360度の水槽で泳ぎまくる。此処に喫茶店作ってくれたら味は一切問わない事を約束する。
外の海獣コーナーへ続く道。
幼少期、母が一切食べさせてくれなかった食堂へ幼少期のリベンジに。感想は「お母さん、僕を止めてくれて有難う」。
味は兎も角風景は良い。ノスタルジックな佇まいも良い。
海はとても綺麗だった。
海獣ショーの場所。
ショー性が一切無いショーとして一部で話題のおたる水族館の駄目ペンギンの散歩場所の看板。
アザラシは腹を見せ泳ぐ事が多い気がする。
釣り堀で魚を釣ってみた。子供の頃は釣れなかったなぁ・・・・。
手を洗う水場。これ、子供の頃から変わってない。
海獣コーナーからトド岩を臨む。
海獣の餌を奪う鴎さん。海獣に餌を上げられるのだが、鴎払いの棒が付いて来る様になっていた。
おたる水族館にあるジョン・レノン・ミュージアム(冗談ですよ、溜念で)
しっかり、ジョン(だから違う)
アザラシ・コーナーのアザラシ。こう言う顔したオッサン、オスパに多数いる。
海獣コーナーから上がるエスカレーター。MRIっぽい。
エスカレーターを上った所から振り返る。日和山灯台が見える。
出口からの風景。空が綺麗だった。
水族館を出た所の傾斜面に居た羊。水族館・・・・だよな?あ、食堂のラム肉用かな(ヤメロ)。
水族館横の坂を上る。
この風景に遭遇し、ああ、夏が終わるんだなって思った。
秋赤音が風を定めて舞っていた。山の上はもう秋の気配が濃い。
ぶらぶら歩いてホテル・ノイシュロスへ。家人が好きで2回宿泊した。海側の部屋から見る積丹半島の夕日は兎に角素晴らしいの一言。因みに食事が美味でランチだけもOK。
甥っ子達が小さい時は展望閣と言う名の宿泊施設で、今はスイートルームの場所が回転するレストランだった。馬鹿3名が大はしゃぎして一生懸命窘めていたのを覚えている。
喉に渇きを覚えレストランでリンゴ・ジュースを頂く。滅茶苦茶美味しかった。余市の農家さんと提携しているとかで、美味しかろうと苺とブルーベリーのジャムを購入。ま、母に取られたんだけどさ。
ホテル・ノイシュロスを更に上がればオタモイへ続く遊歩道の入口。
以前「山道とは言えたったの6キロでしょ?」と歩いて自爆した。因みにこんな道。
うん、気軽に歩ける道じゃないよね。
下りがてら海に目をやれば遊園地の観覧車。
なんか、良いなぁ・・・・。
バスの待ち時間が結構あったので鰊御殿へ向かう。
坂道を上がれば、シンガポールから来た新婚カップルに「この先の灯台に行きたいけど危険なのか?」みたいな事を聞かれる。
危険では無いが分かり難い道もあるので鰊御殿をすっ飛ばして案内。この先に余り知られていないが展望場所があるのでそこへも誘う。
この灯台傍の展望台からの景色は大好きである。
シンガポールの新婚さんは大変に喜んでくれた様で何より。メールの交換をし、写真を送り合った。
いつまでも、お幸せにね。
バスの時間に合わせて戻り市街地へ。次の目当ては総合博物館の鉄道関係を集めた所(旧鉄道博物館)。
野晒しな博物館だが、その分色々と触れて楽しい。
座れちゃったりもするw。
たっぷりと堪能し、小樽駅まで散歩する。
今回は食べる機会が無かった「なると」。食べたかったなぁ・・・・。
その後、オスパまで散歩し入浴。
今回のオスパでは、疲れや足の痛みが癒されるのを実感した。
温泉って効き目あるのねぇ・・・・。
ええい、簡易版で済ませる心算が長くなったな。一旦切ります。
かっ、かっ、買うんだろーか⁉︎