リーダーです。
大谷翔平のメジャーリーグ行き、決まっちゃっいましたねぇ・・・・。
本人の望む世界がメジャー・リーグであるのは分っていた事だし、その世界に飛び込む若人を心から応援したいが、北海道日本ハムファイターズのファンとしては寂しいし、大谷翔平と言うプレイヤーの一ファンとしても、日本でそのプレイが見られないのは、やっぱり寂しい。
米国での活躍を心から望みつつ、ファンの勝手な希望で申し訳ないのだが、いつかまた日本でプレーする姿を見たい僕であります。
そんな寂しさを埋め合わせるべく、本日紹介させて頂きますのは、こちら。
Seymour Duncanのオーバードライブ、805 overdriveです。
リプレイスメント・ピックアップで高名なSeymour Duncanですが、此処最近エフェクターの開発に積極的な姿勢を見せておりまして、色々と新製品を出していますねぇ・・・・以前はファズとブースターくらいしかなかった様な・・・・そう言えば、そのファズは一時期愛用していたっけなぁ。どうでも良いけど「Seymour」を「セイモア」と呼ぶのに違和感を覚えるのはサリンジャーの所為か。
動画から行ってみましょうか。
えー、私見で御座いますが、僕はこのオーバードライブ、傑作だと思っています。勿論、「僕にとって」と言う前提ですが。不満は一箇所しかありません。
で、僕が称賛を惜しまないこのペダルがどんなペダルかと申しますと・・・・、特筆すべき目新しさがあるペダルではない、まぁ「普通」なオーバードライブと言うw。
ノブは5つ。Level、Drive、そして3バンドのイコライザー。3バンドのイコライザーは標準的とは言えませんが、最近ではそう珍しくない仕様かと。
名前と色合いから、まぁTS系である事が推測されまして、実際その方向性を持ったペダルです。
流行り(?)のトランスペアレント系でも無し、大きな癖がある訳でも無し、TSに+αの機能を備えたって言っても、目新しい機能でも無いし、それでいて値段は微妙に高い・・・・と言う事で、まぁ、そう注目されるペダルでも無いかと思いますがもう一度申し上げます。
僕はこのオーバードライブ、傑作だと思っています。勿論、「僕にとって」と言う前提ですが。
このペダルの紹介をしがてら、何処が気に入ったかを書かせて頂きます。
色々とオーバードライブを試して来たワタクシですが、AT130と言う癖の強いギターをメインに据えてみれが、マッチするペダルが思い付かず試行錯誤をしていた此処最近。
彼是試すも今一で、いっその事「ギターが何でもこの音になります」的なデジタル・ペダルにしちゃおうかしら?とかまで思っちゃうほど「うん、これだよな」な感じには至らずでね。
僕がオーバードライブ・ペダルに求めるもの、それは
・そこそこのコンプレッション
・適度な解像度
なんですね。
な・ん・だ・け・ど・さ・っ!
この両方の条件を満たすものって、実は中々に無い。無いんですよ。まぁ、無いのも納得な訳ですよ。コンプレッション求めたらある程度解像度は諦めないな訳で、まぁ、矛盾する望みと分かっております、はい。
分かっていながら求めてしまうのは、ワタクシと言うギター弾きの性癖でありましょう(「プレイスタイル」と言うのは烏滸がましいので「性癖」でw)。
ポンコツ・ギタリスト前頭筆頭を自称するワタクシ。他の名うてのギタリストの皆様と相違点があるとすれば、それは「クリーン・サウンドを多用する」ではないかと思います。
とは言え、勿論歪みも使う訳で、まぁ、併用している訳ですが、そうすると困るのがアンプのイコライジング。
クリーンと歪みを併用する場合、まぁ色々な使い分けがあるかと思いますが、ワタクシの場合「アンプはクリーンで、歪みはペダルで」が、基本。
であるからして、アンプの設定は「クリーンで気持ち良い音が出るか」をベースに作る訳で、さすればイコライザーはドンシャリ若しくはフラットの設定。
それに空間系ペダルを合わせクリーン・サウンドを出すのを好む僕ですが、その設定で歪みを得る為にオーバードライブ・ペダルをON・・・・とすると、低域がToo Muchな事が多く、さすれば低域をカット出来るペダルが良かろうと言う事で彼是試すも「なんか・・・・もうちょっと」な事が多かった(「概ね」満足はあったが・・・・)。
加えて、AT130は、手持ちのギターの中では低域が出易く、「もうちょっと」が「なんとかしたい」なレベルになっちゃって、その回答の一つがTimmy Overdriveな訳ですが、低域を削った際に現れるジャリっとした質感は歪んだバッキングでは許容範囲ながら「うむむ」と思う事もあり、であればその辺の調整が出来るかとSweet Honey Overdrive Deluxeを導入すれば、その豊かな倍音がアンサンブルでは過剰に思え・・・・もう、わちゃわちゃしちゃっていたのである。
「長い間探して、それでも見付から無い物なら、それはこの世に存在しない物である」をモットーにするワタクシですが、求める「好ましいコンプレッション」と「好ましい解像度」に対する回答は、やはりTS系のペダルにあるんだろうなと推測し、彼是試して来た此処最近。
で、ワタクシが試した範囲で、そして現時点で、その答えがこの805 overdriveなのであります。
先ずはコンプレッション。
うん、そこそこあります。コンプレッションはゲインと連動して抑え込む感じなので、ブースターとして使用する場合(ゲインを上げないでブーストする場合)は、コンプレッションは強くない事を意識した方がベターです。
ゲインと連動するコンプレッション・・・・うん、単体歪みペダルで僕に重要なのはそこです。エッジ感が薄く、「じゅわ」っと歪んでくれるのが好ましいです。
そして素晴らしいと思うのが3バンドのイコライザー。
B、M、Tは言わずもがなのBass、Middle、Treble。センターにクリックがあり、カット、ブーストが以下の帯域で以下の通り通り出来る。
・Bass: 90Hz +/- 11dB
・Mid: 750Hz +/- 11dB
・Treble: 2.1kHz +/- 12dB
先ず注目頂きたいのがBassの帯域。この帯域・・・・ギターの帯域にしては低く過ぎるのがミソかと。ベースでの使用も踏まえた設計なんだろうか。これ、ベースでここをカットすると「抜けの良いベースサウンド」とかになりそうだな。まぁ、イコライザーで良いと思うけどw。
これが存外に良いんです。ここをカットするとサウンドにスッキリ感が出ます。「ギターの帯域じゃないって言ったじゃん」とお思いかと思いますが、まぁお聞きあれ。
ミックス・ダウンやると分かるんでますが、ここをカットすると、サウンドに「軽さ」が出て効果的なのですよ。「なんか抜けが悪いなぁ」と思ったら、積極的にカットしている帯域はここ。「分離感」と言うか「解像度」の演出が出来ます。
Midもね、やっぱり帯域がちょっと変w。中域と言うにはちと高い。でも、これが良い。サウンドに「艶」が出て来る部分ですが、これをちょいと上げると、低域対比で中域が抜けて来て、相対的に低域が良い感じに引っ込むんです。
Trebleは・・・・これを上げるとレイヴォーン風なクリスピー感が出る。僕はあまり弄らない箇所ですが、今後使い方を覚えたら使えるのかな。
カットだけじゃなくブーストも出来ますが、前述の通りゲインを上げるとコンプレッション感が増すので、「欲しい帯域を上げたらそれ以外の帯域が今一で・・・・」が起きず、良い感じの潰れ具合が出て来ます。
因みに、イコライザー付きのオーバードライブ・ペダルの場合、ゲインと連動し、それを上げないとその効果が得られない場合が多いですが、これはゲインに関係なく効きます。うん、面白い。
続いて解像度。
これは「凄く高い」と言う訳では無いです。コンプレッションと解像度、は、ある意味反作用するものだと認識しておりますが、コンプレッションと解像度の匙加減、このペダルは絶妙に思います。設計者は良い仕事してます。
ゲインはそんなに高くないけれど、ゲインを上げて失われた解像度は3バンドのイコライザーである程度調整出来る仕様なんですが、イコライザーの帯域は上記の通りなのが面白い。「弄るならここにしなさいね」「それ以外は任せておきなさい」と言う趣旨、ペダルの方向性が明確であって、それを崩さないレベルでの調整しかさせないと言う意志を感じるのですよ。オーソドックスでありながら、汎用性があるオーバードライブ・ペダルの振りして、実はしっかりとした方向性があり、その方向性が、大変に僕好みなのです。
と言う訳で、次回練習での投入は正式決定ですが、合わせるペダルは試行錯誤中。
ゲインは高いペダルじゃないので、取り敢えずはゲインブースターだな、と色々と試してみました。
(試行錯誤の跡)
今更ながら素晴らしいと思ったのがSuper6。久々に使おうかなぁ・・・・。
ま、下記が有力馬。
以下も捨て難いと思っている。
以上です。
あまり見掛けるペダルではありませんし、機能から値段も微妙だしw、僕が求めるものは一般的ではないかもですが、まぁ、機会あればお試し下さい。
で、一箇所だけ気に入らないのは・・・・筐体のサイズがね、ちょっと・・・・。MXRサイズが好きなんだけど、微妙にでかいんだよなぁ・・・・w。
因みに、同時期にZendriveも試したんですが、設定によっては可成り近しいサウンドでした。で、僕は805 overdriveを選んだ訳です、はい。
さて、これでAT130が思いのままに・・・・の筈ですが、最近のお気に入りがRickenbackerは360C63な訳で、で、360C63でも好みのサウンドが得られる訳で・・・・。
さて、どうしよう?
ローランドVKピックアップの出番ですwww>いっその事「ギターが何でもこの音になります」的なデジタル・ペダル