リーダー

リーダーです。

例えばさ、歩きスマホ、とか、電車で足を投げ出して座る、とか、人前で大声で騒ぐ、とか、あるじゃないですか。所謂「マナー違反」と位置付けられる行為。

大きな実害があるか、と言うとそれ程では無い様な気も、する。

邪魔だったり、耳障りだったり、は、確か。でも、それが大きな実害を伴うか、と考えてみれば、避けて通れば良いだけだったり、その場を離れれば良いだけだったり、避けて通る事が出来る害に過ぎないんじゃなかろうか。

「マナー」として位置付けられたものを守らない輩に対する感情は、「害があるから止めろ」は勿論あるが、「調子に乗ってんじゃねえよ」と言う感情が大きいんじゃなかろうか。

これは中々にして厄介な感情に思う。

「いい気になるなよ?」と言う感情は、余り褒められた感情では無いと思う。加えて「お前さ、”いい気になるなよ?”って思ってるんだろうけどさ、そう言うお前自身は調子乗った事無いの?」と問われて「無いですよ?」と真っ直ぐ答えらるのは、実に道徳心溢れる人か、若しくは自覚が著しく欠如された人だけではなかろうか。

「マナー」と言うオブラートに包んで下品な感情に正当性を持たせると言うのは、なんか美しくないよね。

喫煙に対する風当たりは、喫煙が周囲に悪影響を与え、それを無視して行うのは宜しくない、と言う「マナー違反」な位置付けであったが、最近は「ルール違反」にまで昇華され、喫煙者は益々肩身が狭くなる訳であるが、喫煙に強く異を唱える人に時々感じる鼻持ちならなさも又、「お前、いい気になるなよ?」と言う下品な反発心であるのも間違いない。

と言う訳で、こんなエフェクターを買っていい気になっているので自慢したいと思う。うわはははは。

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株式会社日新音波製作所のブランドMaxonのオーバードライブ、OD808で御座います。

株式会社日新音波製作所と言えば、名機Tube ScreamerをIbaneze名義(星野楽器)で輸出していた(だよね?違うっけ?)、税務署が優良法人として4回も表敬賞を送っている、長野県の優良企業。

OD808は、TS808のMaxonバージョン・・・・との認識ですが、ある時期のOD808はそう言えるけど、現行品のOD808はそれとは大分違うかと。

変遷を話させて頂くと、79年に発売された当時は、斜めのスイッチのMXR筐体で、確かオペアンプは2つマウントされており、その後筐体が変更された後期型は、TS808と同じ筐体、同じ基盤で、今回紹介させて頂く復刻版は・・・・そのどちらでもないと言う代物。

TS808と同じ筐体になるまでのOD808は「OD-808」とハイフンが付く表記。復刻版は上記の通り「OD808」とハイフンが無い。最近「OD808X」と言う、マイクロソフトのゲーム機みたいな名前の発展型も出ました。ハイゲインでより高域が出る仕様で、消費電力も結構違う。

先ずは動画から。



まぁ、凄く普通のオーバードライブですね、うん。

購入動機はですね、先のBlogでちらりと書かせて頂きましたが、「軽いサウンドのオーバードライブ」をSweet Honey Overdrive Deluxeでブーストさせたらマッチするんじゃないかと思って、で、その条件のサウンドが得られるLandmightyを合わせてみて(同機は汎用性がありそれ以外の音も出せます)、「おお、やっぱ良いじゃん」となった訳ですが、軽いオーバードライブと言えば思い出したのがOD808でして、相性良いんじゃないか?と思って。

と言う訳で購入したのですが、意向通りのサウンドが得られ、そして・・・・「普通」に良いと思いました。

簡単に言えば、適度なコンプレッションとエッジ感が強くないオーバードライブ、と言えるのかなと。

そこそこのコンプレッションを持ちながら、素直にゲインを上げて行く感じです。Tube Screamerの様な鼻詰まり感は無いのは、コンプレッションの違いではないかと推測。Tube Screamerの方がコンプレッションが強いと思います。

Driveを上げるに連れ低域が強くなる感じがありますが、これはペダルの特徴と言うより、6弦の方が出力が大きいからの様な気もする。「Tube Screamer程では無いが中域を持ち上げる」とのコメントを何処ぞで読んだが、特にどの帯域を持ち上げる・・・・とは言えないんじゃないかなと思ったり。完全に私見ですが、Tube Screamerはコンプレッションが強いが故、入力が大きい低域により強く作用し、結果中域が持ち上がった様な感じになる特徴があるんじゃないかと・・・・違うかなぁ?

TONEは、高域と言うより中高域に作用する感じで、Driveを上げて強くなった低域とバランス取りながらTONEで中高域を上げ下げすれば、好みのポイントを見付けられるかと思います。エッジ感は強くない、甘いオーバードライブ・トーン。

単体での歪みと言うより、ブースター的に使われるのが好まれてているのか、こちらにある取扱説明書のサンプルセッティングでも、ブースターとしてのセッティングが最初に書いてある。

とは言え、ハイゲインは無理にせよ、単体で充分に使えるオーバードライブと個人的には思います。

色々とオーバードライブを試して来たワタクシですが、「オーバードライブってこれで充分なんじゃないか?」と今更ながら思ったり・・・・。

最近頓に思うのですが、僕はオーバードライブに極端な癖は求めていなくて、「ナチュラルにゲインを上げる」「ゲインを上げた事で増す低域を調整出来る(=中高域を調整しバランスが取れる)」「エッジ感は不要」を満たせば満足するのではないかと・・・・。

そうすると、トランスペアレント系の・・・・かと言うとそうじゃなくて、ある程度のコンプレッション感があって・・・・も重要。OD808は、ゲインを上げるとコンプレッションが強くなる感じなので、故にゲインを上げて使うのが僕は好きです(ゲインは3時より上げて使ってます)。

過度な倍音も不要。
トランスペアレント系は、僕には全然ナチュラルな感じが無くて、寧ろ過剰に倍音を出している感じがして、正直言うと扱い難いと感じる事が多い(例外もある)。

と言うのが、オーバードライブの歪みだけでリフやソロを弾く事は無く、コード・バッキングのみで使うのが僕のデフォルトなので、エッジ感とか、(トランスペアレント系にある)豊かな倍音とか、そう言うのをオーバードライブには求めていなくて、リフやソロでは他のペダルでエッジ感や倍音を補うのですが、そんな僕なので、このOD808は理想に近しい。

「これが理想!」と言い切れないのは、その解像度にある。世の数多のオーバードライブ・ペダルの中にはこれより解像度の高いものがあると思う一方、それを求めるとエッジ感が強く出る様にも思う訳で、単体でその両方を求めるのは難しいのか、若しくは・・・・と考える僕が居る。OD808Xは、それを意識して高域の可変を大きくした様な気もするが、その方向性は好みとはちょっと違った。

アンプをドライブさせるためのオーバードライブ、としてのOD808は、エッジ感があった方が良いとか、倍音が豊かな方が良いとか、求める帯域はこうであって欲しいとか、まぁ人それぞれで求めるものは色々とあると思いますが、「そう言うの良いからアンプを味付け程度のコンプレッションでドライブさせたい」って方には好まれるかと。

以上です。

OD808の最大の魅力は「オーバードライブってこれで良いんじゃない?」と思わせてくれるところじゃないかと・・・・w。

先の練習でバンドで試してみましたが、上記の感想を裏付けた次第。うん、これ、好きですわ。

百花繚乱のオーバードライブ、各メーカーは色々な個性を見せている訳ですが、僕が求めるのはこの路線で間違いないんだなぁと思った一方、実は同時期にもう一台購入してまして、そちらの方が僕が求めるペダルだったりしたのですが・・・・w。

そう言いつつもOD808を買ったのは、「AT130のリア・ピックアップに限定すれば、これは凄く良いだろう」と思ったからである。

箱はこんな感じで・・・・

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箱を開けると・・・・

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残念ながらOD820にある「末永くお使い下さい」と言う文字は無いw。

筐体裏は・・・・

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こんな感じですが、以前はMXR同様、裏面全体を覆うゴムが着いてまして、螺子を4つ外して電池交換をしてましたが・・・・

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現時点ではこんな感じで、外す螺子は2つになってます。因みに、電池交換の螺子と基盤部分を止める螺子が違っておりまして、一般的なドライバーでは開ける事は出来ません。

Maxonって、欲しいと思って探すと中々取り扱ってる店が少なくて、試す機会は中々無いかも。ですが、一度試されると「あ、これで良いじゃん?」と思うペダルかも知れませんです、はい。

実はこれ、既に持ってるんですよね・・・・w。

貸出中で手元に無くて、ブティック系エフェクターと違ってそうお高くないのでついつい買ってしまいました。

10年以上前に購入したもで、手元に戻って来たら、今回買った物と音の違いとか試してみようかなw。