リーダー

リーダーです。

桜が美しい季節。

何を言っているんだこの馬鹿は、と思うそこの貴方、貴方が雪国に住まいではないなら、近所の桜を見て見なさんせ。

肉厚な山吹色の葉の、落葉直前のお辞儀したかの様は様相は中々に良いものですよ。

紅葉や銀杏の様な「萌える」感じは御座いませんが、趣き深い色合いで御座います。

花を愛でるばかりが、桜の楽しみ方では御座いません。

花が散った後の新緑の桜も中々に宜しい。

花を付けている時よりも、生々しい生を感じさせて凛と立つ感じが宜しい。

人に見られる事が無い時こそに、生き生きとする様は、慄然とした感がある。

さて、金曜日。

仕事で少しばかりバタバタしていたが一段落。

疲れを少々感じたので、気楽なTV番組でもと思い旅番組なんぞを探す。

幼少期、親が見ていた旅番組に一切の興味を示さなかったが、今は好んで見ている。

水曜どうでしょうの様なバラエティ的な旅番組ではなく、淡々とした旅番組。

幼少期は一切の興味を示さなかったが、今は好んで見るのは加齢により興味が変わったからであろうかと思う一方、両親が好んで見ていた「のど自慢」だの「マラソン(含む駅伝)」だのは未だ一切の興味が無いところを鑑みるに、加齢云々は関係ないのかも知れぬ。

のど自慢には時々破壊力があり過ぎる方が登場するのは知っているが、それ待ちで見るのも苦しい。



毎回この様な方が出るのなら、欠かさず見ると思うが・・・・。

水曜どうでしょうで思い出したが、此処最近のは何とも面白いと思えず、大泉洋が出ているHTBの番組ならハナタレナックスの方が圧倒的に面白く見てしまう。

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先日の練習の際にビクシ君より返却されたハナタレナックスのDVD。どうでしょうのDVDも未だ数枚ある筈なんだけどw)

ハナタレナックスの大泉洋を見ていると、水曜どうでしょうの「騙され芸人」と言う位置付けは本来の立ち位置で無い様に思え、寧ろ突っ込みキャラ寄りだと思わせる場面が多い。

昔の水曜どうでしょうの面白さの一つに「大泉洋が騙され罵られる」と言うのがあるのは間違いないと思うが、大泉洋も加齢により「騙され罵られて笑いを取る」がしんどくなっている様に思え、一方のディレクター陣はやっぱりそれを求めてしまっている様で、それを踏まえて大泉洋が乗っかって入るのだが、何かこう・・・・痛々しい。

此処最近のワタクシの立ち位置は、仕事でも私生活でもバンドでも「取り敢えず周囲の提案に乗っかってみる」なのであるが、マインドがその様に変わった理由の一つは、此処最近の水曜どうでしょうの面白く無さだったりする。

「周囲に乗っかってみる」と言うか、それに合わせる姿勢である方が楽しかったり、良い感じになったりが多い様に思えるのである。

老害と揶揄される方々の多くは、過去の遺産の所為かも知れないが「自分のやり方に疑問を覚えない」がある様に思え、そうなる恐怖が僕にはあるのである。あれは、見ていて本当に痛々しい。

「個人的な責任を負わない為に合議制で決を採る」と言うのは如何かと思うが、自分のやり方に意固地になっても上手く行かないとの意識での合議制は、僕はあって然るべきに思うのである。

そんな合議制で決を採らねばならぬ行為の一つに、金曜深夜から取り組んだのである。

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うん、そう、次回作CD「Hotel Oregon Banquet」のミックスダウン、やってる訳。

今回の録音は今までと大きく異なる事がある。

①ドラムが生ドラムである
②メンバー全員で共通のMTRを入手した。

①についてはTakayuki君が自身のBlogで書いてるが、ドラムセットを購入したTakayuki君が今回生ドラムで録音をした(従来はエレドラ)と言う変化。

「大して変わらないんじゃないの?」と思っていたが、軽くミックスしてみれば如実に違って、「やっぱ生ドラムって良いんだなぁ」と体感。別にこれまでも悪いとは思わなかったが、サウンドの奥行きが明らかに違う。

マイクを立てての録音なので、他のパートの音が混じったりもあるのだろうが、この奥行き感(空気感)はエレドラには確かに無い。

Takayuki君はエレドラでも録音を試したらしいが、一度生音で録音しちゃうとその出来映えに満足出来なかった、てな事を言っていた。分離感やコンプレッションはエレドラの方が圧倒的に良い筈なのに、面白いものだなあと思う。

②いついては、ビクシ君がTwitterで呟いている通り、メンバーそれぞれが共通のMTRを入手したのである。

Takayuki君が初動で録音し、MTRを受け渡しながら、メンバーが順次録音をして行く訳であるが、効率が悪い事に加え運搬が面倒。

「全員が録音出来る環境にあれば、運搬の面倒さを排除出来るし録音も待ち時間が無くなるんじゃ?」と言うTakayuki君の提案を率先してベースの大先生が支持しMTRを購入、ビクシ君が追従と言う流れ。

先の練習の際に計5曲、ベースの大先生とビクシ君の歌及びコーラスが未だだが、のデータを入手。先んじてミックスの準備をしておくと楽なのでボチボチと開始してみた。

ま、僕のギターと歌入れ終了時から、暇を見付けてはミックス下準備はしていた。妻が旦那に関心が無いから休みの日は時間が取れて好都合ってうるせえな。

クリック、ガイドラインの練習テイクを加工したもの、1チャンネルに纏められたドラム、ベース、僕のギターとボーカル、それを基に軽くミックスしていたが、それにTakayuki君から受け取ったパート毎にチャンネルが分けられたドラムのデータ、ビクシ君から受け取ったギターのデータを重ねて、さて・・・・と取り組むも、なんか全体的にToo Much感があり一からやり直してみた。

ミックスダウンをやって気付き実践しているのは、手間を惜しんではならないって事と、煮詰まったら最初からやり直せって事。結局それが、近道であるとは経験値から。

そして僕は、発狂しかけたのである。

原因は、コイツ。

ビクシ

そう、エクソビクスさん。この呑気なアイコンが又腹立たしい。

発狂原因は、音質と音量が極端に違うギターが1トラックに纏められていて、その調整に四苦八苦指手の事。

挙句に歌がある所に矢鱈とエッジが立ったギターがあったりして、「ボーカルよりも耳がそっちに行くなぁ」と、どう纏めるのか頭を悩ましたのである。

音質や音量を変えていると言うのは、「こうしたい」と言う意思なんだろうと思うも、流石にギター・ソロの音量がバッキングより小さいってのは無いだろうと音を上げれば、同一トラック内の別の音質の部分にも当然影響があり、音質が変わる箇所の数だけトラックのコピーをし、一個一個調整・・・・発狂するわっ!

此処最近のバンド運営は、恐怖政治から夜警国家へシフトしていたが、ヤロウだけは締め付けを厳しくしなくちゃ駄目だろうか・・・・。

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と言う訳で、大学時代に購入したマキアヴェリを読み、己を高ぶらせてみる(と言うかなんでこんな本読んでるのとかそう言う突っ込みは不要だ)。

ミックスダウンを一通り行い就寝。

して、土曜日。

一晩寝かせたミックスダウンを聞き直してみる。

ミックスダウンは、少し時間を置いて聞き直した方が判断に良いと思う。判断に大事なのは、定量より定性より冷静さ。無くこう言う繊細な気回しを仕事でも出来ていれば、周囲の評価は違うのだろうが改善の余地は無い。

まぁ、良いかなと思えるレベルだったのでメンバーに送付。希望や感想を聞いて調整する訳だが、メンバーの希望や要望は、話半分に聞くに限るのも間違いない。

「要望に沿った風」が大事なのである。恐らく、仕事でも優秀な管理職と言うのは「要望を聞く人」ではなく「要望に沿った風な解決案」を出す人であろうと確信している。要望なんざ全部聞いてたら破綻するわ。

因みに、部下にも僕の指示は話半分に聞いて頂きたいと・・・・おっと、これ以上は書かない方が賢明ってもんだぜ。


さて、そんな土曜日ですが、家人が友人とディナーと言う極めて好ましい環境。

ベースの大先生の奥方様と長い友人である家人。その他数名のOBB48淑女の皆様とディナーに行かれると言う事で、優勝した白鳳並みに万歳三唱、諸手を挙げて「行ってらっしゃい」としたワタクシ。

自由を満喫する訳ですよ、ええ。

家人より先に家を飛び出し、向かうは勿論御茶ノ水。

散歩には少し寒い季節だが、楽器屋巡りには程好い気候。

これを購入しようかな、と思ったが、思いの外重量感があり、まぁそれはジャックが外れ難い使用にも思えて良いかなぁと思ったが、消費電力の記載が無く、且つ電池交換が面倒そうな感じ。

Pitchblack Miniがボタン電池で、練習スタジオに置いていない上に交換頻度が多そうで嫌だなぁとペダル・チューナーを物色したのであるが、
気が萎えた時は、スルーが宜しかろう。

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こうすれば解決、と思ったり。

この製品に「ジャックが抜け易い」とのコメントを書かれているのをどこぞで拝見したが、これが特別外れ易いって訳じゃないと思うし、それ以前に、チューナーに限らず、小型ペダルは「ペダルボードに固定して使う」が前提に思う。僕も練習では(殆ど動かないので)これだが、ライブでは使う積りは無かったりする。そして多分、電池での使用も想定しては居ないと思う。「ペダルボードの軽量化」と言う需要でペダルの小型化が進んだと思う。その場合は、電源は外部で、ではなかろうか。

最近の御茶ノ水の楽器屋さんは、外国人が多い。

Led ZeppelinのTシャツ来た外国人と思しきお兄さんが、Dan Electroの59-DCをじーっとご覧になってて、その分かり易いさが微笑ましかった。

59-DCと言えば・・・・



Kashmirを連想される方が多いかと思いますが・・・・



僕は寧ろWhite Summerを思い出す訳で、しかしながらWhite Summerなら寧ろYardbirdsの方を好んだりする訳で・・・・



Jimmy Pageって、
Bert Janschの影響を凄く受けているのは間違いないかと思うが、影響を公言するJohnny Marrとはアウトプットが違うのが興味深い。



タイトルにも影響は感じられますな。

下記に付いては影響云々の話じゃないが・・・・。



おっと話が逸れ過ぎってもんだぜ、閑話休題っと。

そんな訳で御茶ノ水をぶらりぶらりし、秋葉原へ。

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ふと目線を聖橋へ移せば、こんなに綺麗だったっけ?と違和感を覚える。

イケベ楽器リボレ秋葉原店からラジオデパート、HARD OFFの秋葉原のサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路と呼ぶに相応しいルートも目ぼしいブツは無かった。

物欲は満たされなかったが、月が綺麗な夜だった。

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帰宅し、少々試したい事があってRickenbackerは360C63を手に取る。

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試した結果・・・・次回練習は久々にこれで行こう!と思ったり思わなかったり・・・・。

元々好きなギターだし、ネックの感じも嫌いじゃないし、重量もそんなに無いし、メインで使っても良いんだけど、さ・・・・。

僕は致命的にRickenbackerが似合わないんだよなw。

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(エレガ嬢撮影の5月のライブの一コマ。目線を入れると悪人感が冗長)

「Rickenbackerはハンサムしか似合わない」説を裏付けるワタクシ・・・・ってほっとけ馬鹿野郎。

売却しても良いかなぁと思っているのだが、ドラムのTakayuki君に「残しておいた方が良いのでは?」と言われ何となく手元にある。Takayuki君がそんな事を言うのは珍しく、デザインが気に入ってなのか音が気に入ってなのかは分からぬが・・・・デザインかな、デザイナーの彼の事だから。

で、何を試したかったか、と言うと、Sweet Honey Overdrive Deluxe

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購入時に既に試していて、相性の良さは認識している。

360C63は線の細いギターであり、太いサウンドのSweet Honey Overdrive Deluxeとの相性良いだけではなく(実際、同様に線の細いJaguarにはマッチするペダルに思った)、Rickenbacker独特の機能、5th Controlとの組み合わせで、使い勝手が良かった。

5th Controlは、フロント・ピックアップの音量の調整が出来る機能なのですが、「フロント・ピックアップの音量を下げる=低域を削る」的な使い方で僕は使っている。簡単に言うと「トレブル・ブースター」的に捉えている。これが結構、使い易い。

前回の練習でSweet Honey Overdrive Deluxeを試し、その録音物を聞いて、改めてその音の太さとジャキッとした質感に驚いたのだが(試し弾きや家では気付けなかった線の太さがあった)、このペダルは単体で使用するより寧ろ、ゲインブーストとして使ったらどうだろう、と思ったのである。

僕の音作りの基本は、アンプはクリーン、ペダル単体で歪ませる、なのだが、単体で歪ませるペダルは、バッキングの際にアンサンブルで邪魔にならないか否か、で判断している。

過剰な低域とか、ジャキジャキな高域は出さないとの趣旨がある。

リフやソロを賄う時は、トレブル・ブースターで輪郭を出すのをして来たのだが、低域でリフを弾く時に低域に物足りなさがあるのも事実。

低域がすっきりしたペダルを選んでそのゲイン・ブースターにSweet Honey Overdrive Deluxeを使うって、ありなんじゃないかなと。

と言う訳で試してみた。

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中域~中低域が積極的に調整出来るLandmightyと合わせてみたが、これがもう大変に気持ち良くて悶絶する中年。Landmightyには独特の「サウンドの軽さ」があり、バッキングで邪魔にならない器用さがあるのだが、Sweet Honey Overdrive Deluxeを合わせる事で、リフやソロではそれが良い感じで補正される感じ。

バンドの次回練習でも試してみたくなるも、ジャックにガリが・・・・Naked Guitar Worksに持ち込もうかなぁ。

メールを確認すれば、ミックスに対する感想がビクシ君より届く。

概ねOKを貰ったが、一部依頼を受け対応。ギターのサウンドに関する件。

DAWソフトのSONARのエフェクトでやってみるも今一で、該当箇所のギターをWAVEファイルで出力し、MTRのループでエフェクトをかまして対応。

希望はリバーブであったが、リバーブは音の輪郭をぼやけさせるので、イコライザーとディレイで処理してみたが、さて、どうだろうな。結局、自分の好きな音にしちゃった様な・・・・。

などとしてたら家人が帰宅。

晩くなった事を詫びていたが、連絡を貰っていたし、晩くなるのも精々年に数回と頻繁な訳じゃないのだからそんなに詫びなくても良いのになぁ・・・・。善人ぶる訳じゃなく、そりゃ偶には羽目外すのもありだろう。

と言う訳で日曜日。

Naked Guitar Worksに行こうか、と思うも、本日のNaked Guitar Worksは繁忙な日曜日で且つ多田社長が不在と言う。

取り敢えず来客予定が無い時間を確認し、ぶらり向かうは晴天の浅草。

小園氏に軽く見て貰えば、「有り得ない位錆び付いてます」との事で交換を依頼。

「急ぎじゃないからお手隙で宜しく」とだけ伝える。

「手隙で対応しましょうか?」と言われるが、流石に忙しいのにお願いするのも気が引ける。神様気分で依頼する客の話を時々聞くが、客は神様ではない。精々王様である。そして王様ってのは時々殺される存在である事を忘れてはならない。

軽く境内を散歩して帰宅。

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桜の葉は落ちていたが、銀杏と紅葉と空のコントラストが美しかった。