
リーダーです。
「フローズン・プラネット」の再放送を見る。
この手の環境番組は割と好きで、何気なくTVを点けてやっていると見てしまう。
それにしてもペンギンが不思議でならぬ。
あの環境に住む様になった不思議もあるが、「こんな所嫌だ」と暖かい所に行っちゃう連中とか居ないのだろうか。
そんなペンギンが居たらなんと呼ばれるのだろう・・・・一匹狼ペンギンか?なんか違うよな。
「一匹狼」と言う言葉がある以上、狼は基本は群れなんだろうか。それとも、語呂的にそう付けられたのだろうか。「一匹パンダ」じゃなんか締まりが悪い。
そう言えば、パンダと言えば笹を食すイメージであるが、基本は肉食で、飼育する際は肉を中心に与えるとか。パンダと言えど所詮は熊と思い出させてくれるほのぼのエピソード。
彼も舞台裏では、他の動物の臓物を食らっているんだろうな、うん。
さて・・・・Archtop TributeのAT130。
取り敢えず、改造(の第一弾)が完了したので報告させて頂きたいと思う。

(Before)

(After)
間違い探しではない、おいそこ、探すんじゃないっ。
Archtop Tributeに付いては、上記リンク先をご参照下さい。
GibsonはES-330を模した、日本のこのギター、個人的には素晴らしいと思う。
この値段にしてこの造り、このスペック、このサウンド、本当に見事だと思う。
「所詮は貧乏人の為のES-330だろ?」との皮肉を言われる方が居るかとも思うが、66年製のES-330、近年のES-330を所有した上で言わせて頂く。
「僕はAT130の方が好きだ」
と。
個人的な好みもありましょうし、Gibsonと言うブランドに対する憧れもありましょうが、ES-330をご所望されているのであれば、一度試される事を強くお勧めしたい。
こう言う発言すると、ともすればGibson批判に聞こえちゃうかもだがそうではない。Gibsonが値段相応じゃないと言う気も全く無い。
企業努力により得られたブランド・バリューは認められて然るべきだと思うし、Gibsonの製品にはそれだけの価値もあるだろう。原理主義的な発想でGibsonを模したギターを否定するのは如何かと思うが、そうしたくなる気持ちにも一定レベルまでなら理解を示す心積もりはある。
それでも、僕はAT130の方が好みである、それだけだと思って頂けると幸甚で御座います。
おっと、前振りが長くて申し訳ない。では、行ってみましょう。
先ずは、基本スペック。
商品説明を、Walkin'さんのHPより転載させて頂きます。
100% Made in Japanに拘ったウォーキン・プロデュースのブランド”Archtop Tribute”。こちらはそのシンライン・モデル、「AT130」です。17度のヘッドアングルとドット・インレイのローズウッド指板を持つ、やや太めのグリップの1ピース・マホガニーネックは、16フレット部分でボディとジョイントされ、国産汎用パーツをモディファイし全長を整えた専用テイルピースや、フィニッシュの色合いも含め、スペックは”1959”仕様!さらに、良くも悪くもES-330やCasino系モデルの特徴とも言える、「前後ピックアップの出力バランスの悪さ」にも着目。フロント・ピックアップには特注薄型カバーを採用し、またピックアップ下に挟み込む2種類の厚みのスペイサーを用意することにより、前後ともピックアップの高さをアジャスト可能に致しました!こちらにより、前後の出力バランスが整えられた優等生的なセッティングから、オリジナルモデルのような相対的にリアが弱めの味わいの有るハーフトーンまで、外観のデザインバランスを損なうことなく、数種類のサウンド・セッティングをお楽しみ頂ける仕様に仕上がっております。もちろん、カスタムラインでのフレッティングを始めとした優れたプレイアビリティも、他モデル同様に健在!名器サンサンマルをより現代風にアレンジした、Archtop Tributeならではのシンライン・モデルをお楽しみ下さい!こちらはメタリックのバーガンディがややフェイドしたイメージを再現したカラー”Antique Burgundy Metallic”仕様です。
(出典:http://www.walkin.co.jp/guitars/290292.htm)
色はメタリック・バーガンディ。「最近、俺って協調性無いって気付いたんだよな」と仰っていたベースの大先生曰く「おかしな色したギター」。協調性の無さに自覚を持った大先生であるが、「自分が口が悪い」事に自覚は未だ無い様だ。気付くのは還暦辺りだろうか。
購入動機は「P-90がマウントされた箱物が欲しい」であります。手持ちのES-330は兄者からの借り物で、雑な扱いはしたくない故に家で大事に弾いているので、乱雑な扱い(=魔改造)しても良いモノが欲しかった。
そもそものスペックが高く、ポットはCTS、ジャックとスイッチはSwitchcraft、ブリッジとペグはGOTOH製で、コンデンサはオレンジドロップ。ナットは牛骨ではなかろうか。
魔改造マニアとしては基本スペックが高いとテンションが下がるのだが、マニア心は兎も角「改造しなくても全然OKな一本」に思う。うん、良いギターですよ、これ。
弦のゲージは0.11~0.49。長いテールピースの所為か、17度ときついヘッド角でも弦のテンション感の強さを感じさせない。
ネックは太い、太いがフラットな指板で、握り込んでも、バレーしても弾き易い。早いソロは弾かないので分からない。
サウンドは、太いネックの所為か太く、それでいてタイトさもある。「芯がしっかりした音が出るなぁ」が第一印象でした。
ベースの大先生には否定的に言われた色合いも、実は凄く好きである。特にクリーム色のピックアップ・カバーとピックガードには大いに萌える。
では、改造点を。
①ペグ⇒SD90-MG(GOTOH)

所謂「ロック式ペグ」であります。このペグが大好きなので、手持ちギターの殆どをこれに替えております。
弦をシャフトに巻く回数が減り、弦のテンション感は少し減りました。ゲージがこれ以下だとこのギターだと緩過ぎかも、と、Naked Guitar Worksの小園氏が言っていたが、うん、僕もそう思う。
因みに、マグナムロック、ロック式ペグだけどチューニングは他のペグ程度には狂います。僕がこのペグに求めるものは、弦交換の安易さと弦のテンションの一定さ、であります。
シャフトに弦を蒔く回数、で、微妙に弦のテンションって変わると思うのですが、それがどうにも嫌なワタクシ。うん、偏執狂的な自分は理解している。
Sperzelのロック式ペグはもっと狂いが無い構造化と思いますが、あのデザインはどうにも好きになれません。
②ナット⇒Black TUSQ XL


TUSQに交換。うん、COOLで良い。
TUSQは今まで興味無かったのですが、一度試したら「お?」となり今回の交換で試してみた次第。
摩擦が少ない素材との事ですが、アーミングもチョーキングも略しないのでw。
未だ試して間もないので余り感想を言えないのですが、手持ちのギターのナットを全てこれに交換したくなっている僕が居ます・・・・。
因みに、AT130を絶賛しているのですが、交換前気に入らなかったのがナットの弦間。そのバランスが今一に思いました。
③リア・ピックアップ⇒G-SOAP DE(Grinning Dog Studio)




製品詳細はこちらご参照下さい。
選択したのはAlnico5のそれに無料でポッティングして頂いたもの。交換時の様子はこちらから。
先ずはサウンド。
家でじっくり試してみましたが、交換前比較で「分離が良いなぁ」と思いました(他の交換より後にやったので他パーツの影響無しでの感想です)。
交換前の物と並べて比較した訳じゃないので記憶違いかも、ですが、サウンドの質はそんなに変わらないけれど、分離感は凄く良いと思った次第です。出力は少し上がった感じがあります。
ハウリングは、交換前比較でしなくなりました。
交換前もポッティング処理が為されておりましたが、ハウリングは結構したので改善はされていると思います。
やっぱり、Grinning Dog Studioさんのピックアップは良いなぁ・・・・。
因みに、AT130のP-90ですが・・・・



えー、ソープ・バー型でした。ピックアップカバーに接着して固定しておりました。
何かを意図したものかは不明ですが、これはちょっと驚いた。
ピックアップの高さはこんな感じ。

(ピンボケご容赦下さい)
このバランスでも、フロントが少し強め。フロントのボリューム8位でバランス取れる感じ。リアはこれ以上上げられない弦高だし、フロントの嵩上げしているカバーは外しても良いかも知れない。
④ブリッジ⇒Lockable Bridge SP-B-01N(Freedom Custom Guitar Reserch)

(中古で購入w)

ニッケル駒の固定出来るブリッジ。個人的に大好きなブリッジであります。
ギターによってはピッチが合わず互換性が無いとの事でしたがすんなり交換出来ました。
溝切りはし直してあります(By Naked Guitar Works)。
このブリッジ、固定出来るからか駒の素材からか、アタックをハッキリさせてサスティンを稼ぎます。劇的では無いですが。
因みに、ブリッジ側のサムスクリュー、緩みがちですw。緩んでの共鳴とか、あるかもだなぁ・・・・外しちゃおうかなぁ・・・・。
その他、スイッチ・ノブとノブを交換しました。

スイッチ・ノブは金属に、ノブはメタル・トップに。この辺は、見た目で選択。
で、今日はこればかり弾いておりましたが、うん、良いですね、やっぱり好きです、このギターが。
今後の改造個所としましては、フロント・ピックアップですな。出来ればGrinning Dog Studioさんのピックアップに交換したいが、ピッチが合わないので製品購入は不可ですが、リワインドをお願いしてみたい。
10000がデフォルトのP-90ですが、リアとの兼ね合いで8000程度にするってのも良いんじゃないかと思っている。
今のピックアップも好きなのですが、Grinning Dog Studioさんのピックアップを試すと、やっぱ同工房の手を経たピックアップにしたくなってしまう。
ハウリングは、家で試したレベルでは皆無ですが、バンドではアンプの大きさが全然違うし、なんせES-330とCasinoを試した限り、ハウリングは避けられないかも。特にフジコ・オーバードライブって結構音が大きい上に低域が大きく、簡単にハウリングしちゃいそう。
1つ対策を考えているのですが、それについては又何れ。オーダーはしてありますがライブ終わってから、ですね。
ライブが近くなってくると、ドンドン自信が無くなってくるワタクシですが、下記動画には勇気を頂いた。
本当に馬鹿にしているのではなく、素晴らしいと思う、うん。僕より絶対音程あってるしw。
個性と言うのは、こう言う事だよな、うん。
自分はSOAP BAR/DOG EAR型のピックアップが載ったギターは持っていないのですが、見るからに太い音がする感じがしますね。
色もクリームのピックアップがアクセントとなって映えた感じがいい。
… ただし、持つ人を選びそうですがw