リーダー

リーダーです。

本来であればバンド練習日であるが、メンバーの都合で今週は練習が無く、来週土曜日が年内最終練習。

今週は何かとバタバタしたが故、練習が無い事を喜んだのであるが、そう言えばGretschのブリッジを交換したので早々に試したかったと残念にも思った。

僕がバンドを楽しむ理由の一つに「音作りの試行錯誤」がある様に思え、狙ったサウンドが出ない練習は、可成りモチベーションが下がるのは事実である。

過去何度か書いたが、僕が狙うサウンドの基本となるのは「バンド・アンサンブルの中での自分のギターの音」であって、部屋で一人で弾いて悦に入る為の音ではない。

時折、ギターのサウンドについてのネット上の掲示板なんぞを見る事があるが、どうにも書き込みをしている人達に「バンドをやっている」との前提が感じられず、そこにどうにも違和感を覚える。

単独で弾くに良い音がアンサンブルで良い音かと言うとそうではなく、寧ろ「良い音が邪魔」と思える事もあり、事実、僕がとあるStratocasterをバンドに持ち込んだ際は、ビクシ君より「良い音で嫌だ」となんとも訳が分からなく且つ的確な意見を出され、振り返って至極納得したのである。

聞いて頂く方々にとって「音の良し悪し」とは重要でなく、うるさいor聞こえない程度の感想しかないだろうとも理解している。

「だったら貴様の拘りは何なのだ?」と問われようが、「聞いている人に苦痛じゃないサウンドが出せているか」の拘りが、僕の試行錯誤そのものなのである。

アマチュアバンドの端くれの端くれ
の端くれの端くれの端くれの端くれの端くれの端くれの端くれの端くれ・・・・に属する身分であるが、そんな身分の僕でも他のアマチュア・バンドのライブを聞く事がそれなりにあり、時折、彼等の出す音に「疲れる」事がある。それは、各人が出したい音を限界まで大きく出してると感じる時である。

それを自分がしたくないと思うのが、試行錯誤の行動原理の一つになっている。「無自覚な自分」を恥ずかしいと思う性分が僕にはある。

演奏のみならず、サウンドについても口を出されるのを嫌がるのプレイヤーが居るが、その手のプレイヤーに共通する「無自覚さ」を、「DQNプレイ」と呼んでいるワタクシである。

「派手ではないが巧みなプレイヤー」が尊敬されるのは、アンサンブルを考えないプレイヤーに対する嫌悪感が要因の一つではなかろうか・・・・。

さ、と言う訳で様々な改造を施したGretschはG6120DC Nashville
 Double Cutawayの纏めをしてみようかと思います(どう言う「と言う訳」だ?)。

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需要が殆ど無い事は重々承知・・・・備忘で書くんだw。しかも・・・・過去何度か書いてるしぃw。

先ずは元の状態の説明をば。

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(当時のパンフレットより) 

シリアルナンバーから2003年7月のダイナ楽器製と思われます。
当時のGretschは、寺田楽器製とダイナ楽器製があり、シリアルに「D」が付くのはダイナ楽器製、と、某楽器屋さんでご教授頂きました。現在、ダイナ楽器はGretschの製造には関わっていないかと思います。

興味あってNashville以外のダイナ楽器が作っていた機種を一度調べてみたが分からなかった・・・・これ以外作って無かった、って事は無いと思うんだけれど・・・・。

定価は上記パンフレットの通りですが、僕は中古で可成りお安く買いました。中古と言っても恐らく「新古品」で、使用感が殆ど無いモノでした。推測ですが、所謂「B級品」として処分されたんじゃないかと。

TVジョーンズのピックアップをマウントし、メーカーとしては気合を入れていたモデルかと思いますが、不人気なのか製造中止となり、その後継機種(寺田楽器製)も、最近製造中止となりました(後継機種との相違点はペグとピックアップ。セレクターの位置も微妙に違う気がしますが個体差かも知れません)。

色は好きじゃないのですがw、デザインは好きです。過去何度もメインに据えては、「やっぱ使い難い・・・・」と使わなくなり・・・・を繰り返し、購入は結構昔なのに(2008年と記憶しています)、ライブでは去年初めて使ったと言う、まぁ、付かず離れずな腐れ縁ギター。

購入動機は、まぁ、色々とあるのですが、

・フジコ・オーバードライブで久々にツイン・ギターのバンドを組んだ
・リード・ギターはビクシ君なので、バッキングに適したギターを探す
・セミアコが良いだろうと思うも、センターブロックのあるギターは重くて嫌
・であれば軽いフルアコ構造の箱物を・・・とGretschのCountry Classicを使うも、ボディが大きく取り回しが悪い
・上記よりボディが小さいこれを廉価で見付け、上記を売却し購入

簡単に纏めるとそんな感じです。

そんな理由で入手し使ってみたのですが、なんでしょ、Country Classicより、不思議と使い難かった、てか、歪ませた時の音作りがどうにもしっくり来なかった(Country ClassicはTS-9で好みの音が出た)。

OEMを受けたメーカーの違いか、将又ピックアップの違いか・・・・よく分からないのですが、兎に角「あれぇ?」と相成った次第。

結果、然程使わず別のギターにスイッチしたんですが、見た目が気に入っているのと、箱鳴りするのでアコギ代わりに家でジャカジャカするのに優れ、加えて、クリーン・トーンが非常に美しく、弾いてて楽しく、「メインで使っている訳じゃないが好んで弾いているギター」の位置付けで、手にする機会が多い。

家で弾く頻度が多く、ネックなんかもそれに慣れちゃってたので「バンドで良い感じに使えたらメインに据えられるのになぁ?」と試行錯誤。で、色々と改造を施し、最近「これ以上の改造は些末な改造でしょう」って所まで作り込んだ次第。

それで、ここで纏めておいた方が良かろうと、需要では無く備忘で思った。

改造点は以下の通り。

・ペグ

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はい、世界のゴトーのマグナム・ロック、SD-90MG。

マグナム・ロックは大好きなペグ。弦交換の安易さが何と言っても魅力的。

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こんな感じで御座います。

「なんで・・・・裏?」とお思いでしょうが、交換前は・・・・

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こんな感じで、同じゴトーのモノと思しきオープン・バックのペグでして、裏の方が分かり良いかと。

チューニングに不満があった訳じゃない事に加え、
デザインはこっちの方が好きなので、交換は考えていなかったのですが、Rickenbackerのペグ交換用に購入したらシャフトの長さが合わずG6120DCに転用。ま、裏側のデザイン等些末な事だし、ボタンの形状も一緒だし、機能性が上がったので良かったです。

表側はと言うと・・・・

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(接写して気付くヘッドの汚れw)

こんな感じです。弦をちょっとしか巻き付けなくて良いので楽チン。

・コンデンサー

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えー、Gretschのコンデンサーって、ポットじゃなくてスイッチで切り替えするんですね。

で、上記の0.022μfと0.047μfのコンデンサーに交換。

上はNaked Guitar Worksで購入したペーパー・コンデンサー。ソヴィエト製のビタミンQだったと記憶している。

下はSPRAGUEのBlack Beauty・・・・と思しきオイル・コンデンサー。0.05μf。

因みにオリジナルは・・・・

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よく分からないセラコン(だっけ?)が付いておりました。

ブライアン・セッツァーを以ってして「あんなの使って居るヤツ居ないと思うぜ」と言わしめたGretschのコンデンサーですが、僕は時々使います。

ビクシ君がギター・ソロ弾く時、ちょい音を後ろにしようと思う時とか、リアを選択してハイ・ポジション弾く特に、ちょい音を太くしたくて、ってな時とか、そんな時に、ね。特にトレブル・ブースター使う時にトーンをONにすると気持ち良いサウンドが出るんです。

上のソヴィエト製のコンデンサーは、ぎらついた感じがあり、それが好きだったりする。

で、その他・・・・

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0.047μfのバンブル・ビー。復刻版じゃなくヴィンテージ。お高い0.022μfではなく0.047μfだったので安かった。

で、これをね、ポットに付けている。

僕のG6120DCは、元々は3ボリュームだったんですが、1ボリューム、1トーンに配線を換え、で、トーンのポットにこれを装着している。

フィルタートロンは、ハムバッカーだけどハイが出るピックアップなんで、0.047μfで良いかなと。3コンデンサーって、余り無いよなw。
 
装着してはみたものの、使用頻度は低い。スイッチ切り替えの方が楽でね・・・・。

でも、外さないw。

トーンをバイパスしないとある程度はコンデンサーの影響を受けると思います。一度上記ソヴィエト製のコンデンサーをポットに付けた時はぎらついちゃって駄目だったのでこれに交換しました。比較すると、しっとりとしている印象。 

Gretschの多くは、トーン・セレクター使用な訳で、「コンデンサーを介さないサウンド」がデフォルトかと思いますが、それがサウンドの印象の一端を担っていると思う。

Gretschのピックアップとして高名なフィルタートロンが「高域が出る」とのコメントが多いのは、トーンを介していないだけではないかとも私見だが思う。 僕は、トーンを介した方が好きです。

ハムバッカーなんで、0.022μfのコンデンサーに交換したいなぁと、ここはちょい不満を持っているけど。

・トーン・セレクター・スイッチ 

オリジナルのトーン・セレクター・スイッチが壊れちゃったので購入。これは、改造・・・・とは言えないかw。

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えー、当時買ったパーツの集合写真で申し訳ないです。向かって右、が、それです。

・・・・てか、Gretschのパーツって、やっぱ高過ぎだよなw。

近年のGretschはミリ規格だったんですが、2003年のFender社による買収後、徐々にインチ規格になりまして、僕のG6120DCは2003年製なんですが過度期だったのか多くのパーツがミリ規格で作られてます。

で、購入したパーツはインチ規格・・・・もう、ミリ規格のパーツは作られていないかと。ちょっと前まで、パーツのパッケージに、ミリ規格かインチ規格かの記載がありましたが最近は無いです。両規格でノブの互換性はありません。

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下段が交換したスイッチ。ワッシャーの形状が違いますな。

セレクター・スイッチは、ネック側がピックアップ・セレクターで、ブリッジ側がトーン・セレクター。

時々「あれ?どっちがどっち?」となりまして、敢えて色違いを選択し分かり易くしました。うん、おっちょこちょいの自覚あるんでw。

穴に互換性が無くNaked Guitar Worksで加工して貰ったんだっけ・・・・忘れてもうたわい。

スイッチの感触の違いやサウンドの違いは皆目分からずw。流石にこれで差異が発生するってのは無いんじゃないかなとも思う次第。 

・ピックアップ

交換はしていないのですが、ポールピースを一部抜いて居ります。

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(抜いた所はテープで穴を閉じております)
 
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(抜いたポールピース)

札幌を中心に活躍されている大江健人さんのこちらのBlogを拝見して、真似させて頂きました。大江さんの曲ではこの曲が滅茶苦茶好きなんだ。

 

大江さんの上記記事にも書いてますが、そもそもGretschのシングルコイル「ハイロートロン」が同じ発想で作られたものとか。

抜いたり差したり色々と試行錯誤しまして、僕は上記の状態。

僕のGretschだけかも知れませんが、将又フィルタートロンと言うピックアップの特性なのかも知れませんが、

・アタック音が強い(≒サスティンが無い)
・中低域が弱い
・高域は出るが全体的に抜けが悪い

と、なんかこう「褒めて伸ばす」が出来ない子。カントリー・ミュージックには良いと思うのですが、正直、使い難い(上記特性がクリーン・サウンドを心地良いものにしているのですが・・・・)。

マウントされているのはTV JonesのTV Classic。ヴィンテージのフィルタートロンの再現に成功しているのかも知れませんが、歪ませた時のサウンドが前述した特性があってか凄く使い難い。

上記のポールピースの状態でハイミッドが出るOD-1と組み合わせてやっと好みのサウンドが出たが、「他のギターよりも良い音になった」って訳でも無いw。

TV Jonesの他のピックアップへの交換も考えましたが(実は記事にはしていませんが試した事あり)、クリーンのサウンドが凄く気に入っているので躊躇。「大満足ではないが不満は無い」と言う現状が、ベストな状態に思えた次第。ベストってのは「最高」って意味じゃないんだなと割り切る。

ご参考に・・・・

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裏側(?)の画像をば。ピックアップの上下が(木を削らない限り)不可能なナイスな仕様。手前のバーは使い処が不明なミュート・システムのそれ。

・ブリッジ

様々な試行錯誤を経てw、
Freedom Custom Guitar ResearchさんのLockable Bridgeに落ち着く。

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台座は・・・・

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こちらに。Gretschのブリッジって色々とあるのですが、最近のGretschにマウントされているチューン・O・マティック・ブリッジはGOTOH製品のそれかと思いますが、それと互換性があるブリッジって事で購入したらぴったりフィット。 

一部モデルを除いて台座が固定されていないGretschのギターですが、ブリッジと台座も固定されていなくて、弦交換の際に注意しないとエレベーション・ワッシャーが動いて設定が変わってしまう事があるのですが、それを防いでくれるのが宜しい。

チタンサドルの指向故か硬質なサウンド。箱鳴りが多いとアンサンブルがごちゃっとするので、それの是正も期待しての交換。

家で一人弾く分には、サスティンが豊かなこちらのブリッジの方が良い感じなのですが・・・・

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バンド・アンサンブルではより箱鳴りをタイトにした方が良いかと思い交換。

又、指板のRと合うLockable Bridgeは、弦高を凄く下げる事が出来て弾き易いと言うメリットがありまして、その意味でも交換して正解だったと思いましたと自己満足。

・テールピース(Bigsby)

B6タイプのGretsch純正品からB7へ変更。

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(Before)

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(After)

「弦落ちしちゃうから太い現張ってね」がデフォルトのGretschさん。うん、お前そろそろいい加減にせえよと言いたくなる我が儘っぷり。

0.10~0.46のゲージを好む僕ですので、弦のテンションが稼げるB7に変更しました。

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ブリッジピンの螺子がB6は3点、B7は4点なので、ガッチリ装着となります。うん、元に戻せないねこれ。ボディ・トップにも螺子追加だもんねw。

弦落ちの心配は無くなりましたが、「滑らかなビブラート」は望むべくもないですw。大体、Bigsbyなんざ殆ど使わないので、僕にとっては只の飾りw。

いっその事ブランコ・テールピースに変更しちゃおうかなと思ったが、しつこく書くがGretschのパーツはお高いので逡巡。弦落ちもしそうだしね(元も子もないじゃん)。

加えて・・・・

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Bigsbyの弦交換を容易にしてくれるパーツ、その名も「Spoiler」も装着。 

Bigsbyの弦を止める部分をもうちょい長くしてくれれば絶対に必要のないパーツ。

B6だと、Spoiler装着で可成りテンションが変わると推量しますが、B7では然程変化を感じず。 Bigsbyはお勧め出来るパーツじゃ御座いませんが、Spoilerはお勧めです、ハイ。

因みに・・・・

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アームとギリギリ接触しませんが、アームの形状次第ではSpoilerとアームが接触します。

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(スイング・アームだと接触)

うん、もうちょい何とかならんのか。
此処まで来るとマザー・テレサでも怒り出してもおかしくない程に謎な仕様に思うのさ。

・ポットと配線

3ボリューム(フロント、リア、マスター)と言う仕様のGretschさんですが、1ボリューム、1トーンに変更。その際、ミリサイズのCTSのポットに交換。

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(外した国産のポット)

ポットに不具合があった訳では無いし、サウンドに相違を感じた訳でも無い。それでも交換した理由ってのは「
トルクが重くて気持ち良い」と、まぁ、それだけなんだ。

ジャックがヘタってスイッチクラフトのジャックに交換しましたが、まぁ、敢えて書く程でも無いので割愛。定番過ぎてねw。

・その他

あと、こんなん付けてます。

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魔改造界の「運気が上がる壺」とも言われる「Swing Chip」。

Gretschに付けたら、結構効果ありました。少しタイトなサウンドの方向に変化。

Swing Chipって過去幾つか付けて来ましたが、その効果が僕の耳ですら明白だったのは、Gretschに装着した時と、Stratocasterのイナーシャ・ブロックに装着した時だけ。それ以外は「変わったって思う心が大事」ってレベル。 

以上で御座います。

さて、このギターの関して色々と書いて来た訳で、万が一「ちょっと、Gretsch欲しいかも・・・・」と思われた貴方に、「Gretschの鬼十則」を書いて終わると共に、この改造に色々と付き合わせてしまったNaked Guitar Worksの試練漫画(ビクシ先生作)を載せて終わるとしよう。

1. Gretschのサウンドは自ら創るべきで、与えられるべきものでない。
2. Gretschとは、先手先手と改造していくことで、受け身でやるものではない。
3. 誠実なメインテナンス屋と取り組め、思い付きの魔改造を嗜めぬメインテナンス屋は致命傷を与える。
4. 難しい事が出来ると思うな、それを成し遂げるところには「そこそこ」しかない。
5. 取り組んだらある程度で諦めろ、目的完遂は夢のまた夢……。
6. エフェクターを使いまくれ、使うのと使わないとでは、結構直ぐに天地のひらきができる。
7. 計画を持つな、長期の計画を持ってしまうと、忍耐と工夫に留まらず、無駄な努力と持っちゃ行けない希望が生まれる。
8. 自信を持ってる振りをしろ、Gretschのサウンドには、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. ポットは常に全回転、一分の隙もあってはならぬ、微妙な音量の差など何の意味も無いギターとはそのようなものだ。
10. 弦落ちを怖れるな、Gretschはノスタルジアの母、現状維持の肥料だ、でないと君は直ぐに売却する事になる。


・・・・洒落で書いた積りだが、割と真面目に当て嵌まる気もする。フレッド・グレッチ・三世に送ってみようかしら。

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これ、割と真面目に「ノンフィクション」だよな・・・・。