リーダー

8/24(水)

ばあちゃん孝行で伯父孝行ではない甥っ子が、能楽堂でやっている茶器の展覧会を母に見せに行きたいとか面倒くさい事を言い出す。 

「はい、いってらっしゃ~い」と送り出そうとすれど「財務省が居なくてどうする?」と母と甥っ子に詰め寄られる。財務省、赤字財政なんですけど・・・・?

止む無く能楽堂へ行き、その後母の好きな洋食屋さんで昼食。

食後、小樽で一番古い喫茶店「米華堂」で甘味を取ろうと画策するも「晩御飯の後に食べたいから買って帰ろう」と相成る。

拙者はモンブランをチョイス。

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(結局、一口も食べられず甥っ子に取られる事になったモンブランさん。北海道のモンブランは栗無しが定番と聞く。こっちの見た目の方がモンブランだよなぁ・・・・。確か栗は小樽が北限だった筈。関係ないがw)

母が習字の墨を買うと言うので文具店へ付き合いそこで母とは別れる。じゃ、拙者はオタモイ海岸行くぜと言うと付いてくる甥っ子。

一人でえええええええええええええええ、ゆっくりいいいいいいいいいいいいいいいいいいい、歩きたいんですけどおおおおおおおおおおおお!

「そんな事言わずに連れて行ってあげなさい」と母に睨まれる。うん、怖い。この年になっても母親は怖い。

止む無く甥っ子を連れオタモイ海岸へ。

オタモイ団地入り口まで中央バスで行き、そこから一山超えてオタモイ海岸。

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オタモイ園地、となっているのは、その昔此処に食堂、旅館、海水浴場を備えた園地があったから。看板が草に覆われ、この時点で廃墟感がプンプンとw。

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(建設中の竜宮閣)

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(その当時の写真) 

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(焼け落ちて台座のみを残す現在) 

この地には古くから地蔵尊があり、山、若しくは海岸線から行けたのだが、今は落石が酷く立ち入り禁止・・・・になってるものの、お参りに行く人は結構いる模様(実家の近所の老婆も亡くなるまで毎年参拝に行っていた)。

九十九折りの坂を下る。

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(途中見付けた都内では見た事の無い標識。意味は考えない様にしよう)

坂を下れば開けた食堂跡地の駐車場に出る。母曰く、昔は此処までバスが来たとか・・・・バスが通る様な道じゃないんだが・・・・w。

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(駐車場からの風景。結構、圧倒されます。流れる雲が綺麗でした)

海岸までの道は閉鎖されていて、地蔵尊までも同様も、「地蔵尊へお越しの方はこちらまでお電話を」と電話番号の看板ありけり。おお、では電話して行ってみよう、と、携帯電話を取り出せば、うん、圏外。最近見ないね、圏外って・・・・。

ま・・・・行ってみるか。

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(分かり難い写真ですが、崖の中腹に朽ちかけた道があります)

足元覚束ない、狭い崖沿いの道。途中欄干が無い個所も多い。連日の雨で泥濘があり、なんかちょっとテンションが上がる。小さな流れがある箇所は特に泥濘が酷く、道も荒れ放題。

そんな中粛々と進めば、道に蜘蛛の巣が全く掛かって無い事に気付く。結構行き来する人が居ると推測。うん、ま、大丈夫だろう。

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(一昨年までは海水浴場があったが今は閉鎖されている。人影は無い。地獄って意外とこんな感じなんじゃないのかなって何故かふと思った。影の掛かり具合で崖の角度がお分かり頂けるでしょうかw)

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(青、緑、白しかない風景が続きます)

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(欄干から見下ろして一枚。この日は大雨の影響か水が濁ってました)

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(一昨年略同じ場所から撮った写真。水が綺麗也)

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(園地だった頃の名残を残すトンネル入り口。山側には崩落防止の金網。これを抜けると・・・・)

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(竜宮閣跡地までもうちょっと。そこからの眺望は本当に素晴らしい)

で、この先に橋があるんだが、欄干が折れていた。落石か、老朽化か・・・・。年々廃墟化して行く此処に、来れなくなる日は遠くない気もする・・・・。

「K兄ちゃん・・・・」
「ん?」
「ごめん、怖い。限界」

口数少ないなぁと思ってたんだ。崖沿いの危険な道、此処最近崩れたと思しき石が散見、そりゃ、・・・・怖いよな。

「じゃ、ここで待ってな。ああ、先戻ってても良いぞ?」
「一人で戻るのも怖い」
「一本道だよ?」
「・・・・怖い」
「あーもー面倒くさい奴っ!乙女かっ」
「てか普通に怖いだろこんな道!」
「二人で戻っても危険度は変わらないだろ!」
「K兄ちゃんが先に行けば危険が無いと判断して進める」
「だったらこの先も俺が先に行くから良いじゃん!」
「欄干折れてる橋を渡るとか・・・・正気か?」
「・・・・正気かどうかは・・・・自身が無いな」

と、沈着冷静な話し合いをしていると向こうから人がやって来て(地蔵尊を護る方でしょうか)、「昨日までの大雨で地盤が緩くなっているから危険ですよ?この先は特に・・・・」と窘められる。ちぇー竜宮閣跡地のベンチで一休みしたかったのにぃ(と言うか窘めるアンタ、行って来たんじゃん・・・・羨ましい)。

久し振りに地蔵尊へお参りしたかったが止む無く撤退。いや、敢えて言おう、「転進」である。

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(帰り道で見付けた園地の当時の欄干。華やいだ季節も今は昔の事)

えー、自分で行っておいてなんですが、危険です。お参りの方は地蔵尊の方に予め電話して行きましょう。

すっかり大人しくなっちゃった甥っ子と九十九折の急坂を上る。坂の途中から垣間見れる海に行く夏を感じる。

「K兄ちゃん?」
「うん?」
「俺、来年は一緒に行きたいって言わないわ」
「それが良いと思う」
「てか、怖くないの?」
「怖くないよ。飛行機の方が余程怖い」
「意味分かんねーよ」
「飛行機だけはどうあがいても助かる気がしないんだ」
「・・・・崖崩れは助かるとでも?」
「うん、まぁ、何とかなる気がしてる」
「K兄ちゃんって、すっげー下らない理由で死ぬと思う」
「愛する人を守って、とか?」
「・・・・少し黙れ」

どうやら、コイツと分かりあう事は無さそうだ。

園地入り口の看板があった所まで戻り、薄生い茂る道を下る。嘗て、此処に市営の団地があって、庭を綺麗に手入れしている老婆がいて、何故かトウモロコシを頂いた事がある。


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(主を失くしたオタモイ団地は薄に覆われていた)

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(取り壊された団地跡地は僅かに台座を残すのみ。でも、赤岩の丘陵線が綺麗でした)

すっかりテンション下がった甥っ子(高所恐怖症の気があるらしい)に「悪かったって!晩御飯お前が食べたいものにするから」と言うと「じゃあ、家でお好み焼き食べたい」と無欲な子。長男と末っ子は兎に角外食し高いものを食べようとするがお好み焼き@家・・・・、まぁ、ちょっと変わった子だわなコイツは。

母に電話し、お好み焼きが食べたいそうだと伝えると「そんな気がしてソースとキャベツ買って来た」と。未だに僕が甲殻類が苦手な事を覚えない母であるが、甥っ子の好みはバッチリ抑えている様だ・・・・。

母、拙者、甥っ子でお好み焼き。「甥っ子を危険な場所に連れて行った罰」としてモンブランを取り上げられる。てか俺が悪いか???

食後、実家に置きっ放しにしているリヴィエラでバンドの曲を練習する。



iPodを片耳に挟み練習。なんか、普段より集中して練習出来たのは何故か・・・・。

甥っ子は、この夜、崖から落ちる夢を見たそうだ・・・・流石にちょっと悪かったなって思った。

8/25(木)

甥っ子が帰京。

やっとのんびり出来ますね、と一人ぶらり旅。

思い立って、勝内川を河口から遡上してみようと思い立つ。

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2キロ程度遊歩道があるので興が乗って遡上。此処数年鮭も遡上するそうな。

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(遊歩道からの景色)

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(酒蔵「北の誉」の建物。クラシカルで好きだ)

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(函館本線の錆びた鉄橋を潜って遡上)

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(川沿いにカモメが居る不思議)

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(ブラブラと遊歩道歩いていたら祭囃子が聞こえる)

これを思い出した・・・・。



天満宮のお祭り、か・・・・行ってみるか、と足を延ばす。

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(天満宮の参道)

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(営業熱心とは言えない店主が営む懐かしいスマートボールの店)

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(境内に咲くギボウシ)

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(境内の脇道と物置小屋。山に続くこの道をいつか散策してみようと思う)

お参りを済ませ、なんとなく歩き出す。

一人歩きは自分のペースで歩けて疲れない。

小樽駅周辺まで歩き、あ、「GroovyでJBLパラゴンの音、聞いてみたい!」と思い出す。

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(木曜日は午後五時から・・・・Oooooooooooh)

母より、お客様を迎えるのでその時間には帰る様に言われていたので断念。来年、こそ・・・・。

定番だが、小樽運河を見ておこうかと思い立つ。

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普段は行かないのだが(観光客だらけなのでね)、亡父が運河に関連がある人物であったので、偲んでって訳じゃないが行ってみた。変な話なんだが、運河行って「ああ、やっと供養出来た」と思ったんだよな、何故だろう・・・・?

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運河の裏を抜けて港周辺をぶらぶら。

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(鱗雲に秋の気配)

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(港の活気を見て平日だと思い出す)

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(ロシア語の看板が目に付く)

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(港の空き地に薄が生えていた。薄ってどの状態で「枯れた」ってなるんだろ?)

で、だ・・・・。

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(また行った訳)

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(風呂上がりに飲む訳)

一人ゆっくり温泉に浸かり、只々ぼーっとする。

休憩所で一人。「あー、なんかいーなー、終わったなー」と口から出る。肺腑から声が出た感じ。

何が良いのか、何が終わったのか、とか考えずに出た言葉に自分で驚く。

そんなこんなで帰宅時間。

母に買って帰る物はあるかと電話すると、ネクターが飲みたいと・・・・w。

どうやら、時々飲みたくなるらしい。

僕は、夏の始まりに何故かレモンティーが飲みたくなるが、母は夏の終わりにネクターを飲みたくなるらしい。

ネクターを買って帰宅。帰り道、坂の上から振り返り見た小樽の街は、いつも以上に寂寥感があった。

翌日は雨、後片付けの手伝いもあり外出はせず。故に特に書く事も無い。

と言う訳で、帰省日記、完結で御座います。

行きたかったが行けなかった水天宮、交通博物館、手宮洞窟、忍路ストーンサークル、おたる水族館は来年以降に持ち越し。

で、次回は・・・・
































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お待たせしました奥様っ。機材ネタで御座いますよっ!