リーダーです。
お寒くなりましたねぇ。
寒さの対策は色々とあれど、暖色系の色に接すと暖かさを感じるのはあるかと思う。
じゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃあ、暖色系の筐体を持つOD-1の話でもして暖まりましょうそうしましょう。
えーっと、手持ちのOD-1で御座います。
1977年の発売から、1985年の製造中止まで、様々な変遷を経て来たこのペダル。
過去、ちょいとサウンドに付いて私見を纏めた事が御座いまして、まぁ、それで一応の完了を持ったと思っており、以降はちょいちょいとバンドで使用した際にコメントを書いておりますが、本日はちょいと書きたい事が御座いまして筆を取った次第。
個人的に非常に好きなペダルですが、ネットでちょいと検索してみますと、否定的意見も多いこのペダル。
否定的な意見には、BOSSのバッファーに対して否定的だったり、中古市場の値段相応じゃないじゃんってなものもあり、「うん、ですよね~」と思う事も多々ある。
で、否定的意見、その多くに共通するのが
「ローが削られる」
「音が籠る」
かと思うのですが、個人的に非常に納得出来ないのが「ローが削られる」との意見。
個人的になのですが、
「ローは削られる」んじゃなくて「ローは(殆ど)歪まない」
が正しいのではないかと思う次第。
えっとですね、「ローが削られる」との言葉が独り歩きしますと、「OD-1ってローが削られて出ないんだ」との感想となるかと思うのですが、そうじゃ無くて
「ミッドが歪んで前に出る程ローは前に出ない」
のがOD-1じゃないかなと。
「ローが削られる」としちゃいますとね、例えば、OD-1を繋いでON-OFFで音量差が無い様にした場合、ONにしたらローが削られる、って捉えられちゃうと思うのですが、ミッドが出て相対的にローが引っ込んだ感じになるけどローが(世間で言われるほど)削られる訳じゃない、と思うのですよ。
で、こちら。
はい、シンコー・ミュージックさんのThe Overdrive Book 2で、御座います。
そのX頁にね、 StratocasterのEのロー・コードをクリーンで弾いた時とOD-1を繋いだ時のオシロスコープの写真があるんですが・・・・
・・・・クリーン対比でローを削ってないんじゃ???と。
勿論、ON-OFFの音量差がゼロになる様な設定だったかどうか分からないし、2つのノブの設定がどうだったか分からないのですが、これだけ見るとローを削っているとは思えないし個人的にも思わないのですよ。
「ロー(とハイ)を(ミッド程)歪ませない設計」がOD-1であり、 其処に不満を持つ人への回答がSD-1だったんじゃないのかな、と。
SD-1は、OD-1と比べローが歪む。トーンも付いているので音のこもりを補正するのにも良い。
とは言え、OD-1も時期によってそのサウンドは結構違う。BOSSの技術者の方は「差異は無い」と言い切っておられるが、僕はそれは無い、と思う。
後期に行くに従い、ハイミッドが抑えられている感じが凄くする。ローを歪ませる様に調整したんじゃなく、ミッドを抑え気味にし、歪み量を増やしたんじゃないかなと思う。私的には「 いや・・・・そうじゃないでしょう」って調整。ユーザー・フレンドリーなBOSSさんの精神が悪く作用しちゃったんじゃないかなと・・・・あ、でもこのサウンド好きな人も居るのかな、だとすると僕の意見は独善的だなぁ・・・・申し訳無い、が、僕は後期OD-1は好きじゃない。
ローが余り歪まないペダルって、 現代の音楽、特に圧縮してズゴーッと鳴る音楽にはマッチしないんでしょうね。否定的意見はそこに端を発するのでしょうか。若しくは、「マーシャルのブースターに打って付け」ってな、都市伝説に近いOD-1の使い方に興味を持った方が「言う程じゃないじゃん」ってガッカリされたから、なのかな。
僕がOD-1を好んで弾く理由に、バンドの編成と僕の立ち位置が大きく影響されているのは間違いない。
ドラムのTakayuki君は、リンゴ・スター的なバッシャンバッシャンしたサウンドだし(リンゴ・スターを好まない割に
なのが面白い)、ベースの大先生はローを多目に出すし、ビクシ君も割かしローを多目に出すギターを弾く。
そんな中で、僕まで低域が出るサウンドは要らんだろうと言う事でOD-1を好んで弾いているのは間違いない。
又、歌いながらロー・コードをジャカジャカ弾く際に、密度の薄いOD-1はアンサンブルで邪魔にならない。密度を濃くしたい時は前段にゲイン・ブースター(主にJan Ray)を繋げばそれが回答となるし、更に後段に繋いだクリーン・ブースターが、リフやソロ(ソロは殆ど弾かないんだけれどw)で前に出る時に補正してくれる。
んな訳で、全くの私見ではありますが、OD-1のサウンドに付き書かせて頂きました。
現代に於いて余り居ないとは思いますが、「歪ませた時にローを多く出したくない」って方には宜しいかと。
低域の多さ、って、アンサンブルがごちゃごちゃする理由の一つかと思うのですが、その解答となり得るのかも、と。
まぁ、ベースが低域出したら全然敵わないんですけどねw。
加えて、クリーンと歪みを積極的に切り替える方、にもお勧め。
クリーンで弾く時って、ハイとローを多目に出した方が気持ち良いサウンドが出ると(個人的に)思うのですが、そのまま歪ませると今度はローが邪魔だしハイは痛いし・・・・ってなる事、(個人的にはってこればっかw)あると思うんです。
そんな方にもお勧めしたのがOD-1です、はい。
以上です。
OD-1を積極的に使う人は多くは無いと思うのですが、ご興味ある方の参考に少しでもなればと思います、はい。
「でもバッファの音が・・・・」とか「いや、中古価格で2.5万以上はちょっと・・・・」とか「もうちょい解像度が・・・・」って方にお勧めするのが、 Aldente EffectsのOver Drive One。あ、ステマじゃないですよw。
僕が試して来たOD-1風を評するペダルで最も「おおう?」となったペダル。
欲しいなぁと思いつつ、あんまり店頭で見掛けないのですが、見掛けて、ご興味あれば是非。
・・・・んで感想教えて下さい一回しか試した事が無いんです宜しくですw。
独りで弾く分には。
自宅練習でニヤニヤして、いざスタジオで鳴らすとベースに殺意を感じるくらいに抜けなかったりします。
アンサンブルは難しいですね。
では、また来年もよろしくお願いします。
よいお年を。
追伸、ST-2買いました。