リーダー

リーダーです。

さて、本日紹介させて頂きますペダルは、こちら。

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はい、今は無き国産楽器の雄、GuyatoneのCool Booster~CB3です。ブースター、ですね。先日楽器屋巡りをしていて発見、購入。

綺麗な箱、説明書なんかも付いている美品。

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このペダル、いつが生産終了なのか分からないのですが、僕が欲した時、2009年頃だったと記憶しているが、既に店頭で見掛けず、探し回って、デジマート等のネットサイトで中古で見付けたりすると、すぐさま電話するも「予約済」「売却済」ばかりで、何かと縁が無かったペダル。 

後継機種CBm5、勿論買いました。過去、軽く書いてましたなぁ。あんまり好きじゃない。

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CB3は、「此処まで縁が無いのも何かの縁だろう」と自分を納得させていたし、後継機種CBm5も買ったし、且つそれが今一だったんで、前機種もこの程度かなぁと気が萎え、「ま、いっか」と探すのを止めておりましたが、先日池辺楽器リボレ秋葉原店にて中古で発見。それも3千円と言うお値段。迷わず購入。

発売当時は1.4万円程が定価。メーカーが存在し無い状況、箱説明書付美品で3千円。高いか安いか、を考えますと、まぁ、こんなものかと思います。

保証、故障時の修理の是非、を考えますと、「存在しないメーカー」の機材がお高くなるのは納得感が無い。Smoky Signal AudioのTubeless等の中古のお値段はちょっといただけない。

ま、それは兎も角、サウンド面ですが・・・・僕が保有する、幾つかのブースターとは違う特性を持って居ます。

異なる特性と言うのは、「ローを強く出せる」「単体でそれなりに歪む」の2点。「クリーン」・ブースターの守備範囲を超える。

ノブはLevel Tone Boost。Level=0で音が出なくなるタイプのブースター。

Level、Tone共に12時で原音と略一緒。そこにBoostを加えて行くと厚みが増し、1時以降でバリバリと歪み始める。

歪みはクランチ程度で、そのサウンドは魅力的とは言い難いが、Boostを上げるに連れ歪み成分の所為か音がグッと前に出て来る感じ。低域~中低域が特に前に出て来て、Toneと連動させないと籠りがちになる。そこがこのペダルでの音作りが肝かと。

Toneは面白い動きをしていて、9~10でいきなりグイッと出る。削るともこもこして来るが、上げて行くと音が広がる感じ。シャープな感じになるが、Boostと連動させると、太く輪郭が出たサウンドになる。変な言い回しだけど「太くてタイトなサウンド」。個人的にはToneは2~3時、Boost11時がお気に入り。

これを欲したのは、「エレキギターのクリーンを綺麗にならしたい」との発想から。

クリーントーンを綺麗に鳴らすって中々に難しくて、リバーブやコーラスと併用したり、アナログなディレイで反響音をだしたり、まぁ「音の幽霊」を作るのが一般的かと思うのですが、どうしても変調感や音像のぼやけ、が出て来ちゃう訳で、それとは違う、クリーンでコードをバーンと鳴らした際の心地良さ、が欲しいと思っておりましてね。

で、その答えが、CB3にあるんじゃないかと推測し、それ故欲した訳ですが、実際手に入れてみて、僕の狙いは凄く当たっていたと思う。

Rickenbackerのみならず、ストラトやテレキャスで、クリーンを一発鳴らした音って「ちゃり~ん」かと思うのですが、それはそれで魅力的ですが、CB3を
Tone2~3時、Boost11時でならすと「ちゃり~ん」が「ばぁ~ん」になるんです。分かりますかねw。

変調系、残響系エフェクトではないクリーンの心地良さ、なんかこう「ふくよかなエレアコ」って感じのサウンドが得られます。

Rickenbacker360C63で試した際、フロントピックアップを選択し、
Toneは2~3時、Boost11時で弾くとね、なんとも甘くて心地良いサウンドが得られてね、僕が欲しかったクリーンがね、出た訳です。

歪みペダルのレベルを上げ気味にしておき、クリーンでは歪みより音量が下がる設定にしておけば、クリーンで前に出たい時はこれをONにして、リフやソロなんかで利用するブースターとしても充分に魅力的な音。

アンプのブースターとしての、歪みペダルのゲインブースターとしての相性、は、組み合わせる機材次第でしょうが、軽く試した感じでは、SD-1やBD-2等の密度の薄いサウンドに厚みを持たせる感じが出色でした。

「原音に忠実なクリーン・ブースター」と言うより(それも設定で可能ですが)、ブースターを使用した際の弾き手の不満点、例えば「ローが足りない」とか「ハイをもうちょっと出したい」とか「線を太くしたい」とかに対応し、ストレスを感じさせないペダルに思います。

その「線の太さを演出出来る」との個性が魅力あるペダル故、シングル・コイルのギターで特に相性が良い様に思います。ハムバッカーを搭載したギターでは、音の密度を上げるBoostの機能の魅力が充分に発揮出来ないかも。ブーミーさを狙うなら有りだし、リアのシャープさに不満があるなら対応するでしょう。

只、LOW Dとか、そう言う低音を主に出すギタリストの方にも試して頂きたい。「ローをタイトにブーストしたい」にこれだけ応えられるペダルはそうそう無い様に思う。

内部はこんな感じ。

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写真では見えませんが、Guyatoneさんが別売りで売っていたオリジナルスイッチ「NLM-9S」がマウントされております。接点部分に金メッキが施されている。音響用に態々作る辺りに拘りを感じる。

スイッチの感触は好きな感じ。重からず柔らか過ぎず。スイッチ操作でミスは無さそう。筐体には微妙な傾斜が付いているのもスイッチ操作時にノブが動くのを緩和する為の処置でしょう。

ノブは割かし重い感じで、ON-OFFの際にノブを足で触れても、まぁ動かないかなと。

以上です。

既に無いメーカーの、余り見掛けないペダルを態々書いてみましたのは、「何故このペダルが名器としてもっと持て囃されなかったのか」と言う不思議から。このペダルのサウンドを模したブースターがブティック・メーカーから出ても不思議じゃない。

極稀に中古品が出回りますので、見掛けられましたら是非試してみて下さいませ。

次回練習で試すかも、ですが、恒常的にバンドで使うかと言うと・・・・使わないかなぁ。

理由は「交換が効かないペダルをメインに据えたくない」と言う理由から、です。

これありき、の音作りで、それが故障等で使えなく無くなった場合どうしようもなくなる訳で、ある程度交換が効く ペダルで音作りは済ませたいワタクシであります。