リーダー

リーダーです。

暑い空の土曜日、練習でした。

練習前に、散髪して一時帰宅して機材を持って出発・・・・とする積りも、暑さで面倒になり、散髪屋さんから直行する事と決めた猛暑日。

整髪を一切せずに都心へ出掛ける事に苦は無い。僕の外面的価値等無いに等しい。

すっかり馴染となった¥1,000の散髪屋さんのオバサマと「暑いっすねー」「そうだねー」「あ、ギター弾くの?」「そうなんすよ、嗜む程度に」「へーそうなんだ。え?流し?」「いやそれはないっしょー」等と言う、正に「当たり障りのない会話」を済ませ、 練習地へ向かう。

土曜日故、散髪屋さんが混む事を想定し早目に出たが、早く出過ぎた様で練習時間50分前に着く始末。

せっかちな性格故、待ち合わせ時間には大分早目に着く僕ですが、練習場所界隈は楽器屋さんが乱立する場所故時間を潰すのに迷いは無い。

数軒回ったが、うぅ~ん、なんか最近は本当に、物欲の琴線(?)に触れない。

「え?何このBD-2、箱が変わってる!買わなきゃ!」と一瞬思ったのは陽気の所為だ、そうに決まった。

BOSSの箱、変わったと思われますが・・・・未確認。これは気になるっ!

エフェクターを買わなくなって(僕にしては)久しいが、箱の一新で購買意欲に灯火が・・・・。

エフェクターに飽きたら、エフェクターの箱の収集してみようかしら。

楽器屋さんを後にし、普段より荷物が多かった(MTR)ので、時間が早いがスタジオに向かうと、すれ違った綺麗なお姉さんに声を掛けられる。うん、軽い(?)セールス。

どうやら僕は「美人にホイホイ引っ掛かり易そうな不幸な男」のオーラを存分に発していた模様。何故かタメ口で話し続けるお姉さんに一言。

「僕よりお姉さんに引っ掛かりそうな男3人と待ち合わせしてますが来ます?」

怖い者を見る様な目付きで無言で去って行くお姉さん。くそ、「貴方は今幸せですか?」とか「どの時期のOD-1が好きですか?」とか色々聞きたい事があったのにぃ。

練習スタジオは相変わらずの賑わい。

「よう!」と知らない人に声かけたのは太陽の所為だろう。9年一緒にやっているのにメンバーの後ろ姿を間違える自分にOD-1を買って上げたい夏の元気な御挨拶で。

少ししてTakayuki君登場。貴様がもうちょっと早く来ていれば人間違いしなかったのに・・・・と我ながら理不尽な怒りを彼に覚える。

「夏前から夏バテで・・・・」と呟くTakayuki君。うん、今年も史上最弱ドラマーは彼に決まった。

「あ、MTRっすか」「うん」との会話の後、録音内容には一切触れず。互いに後ろめたい所がある様だ。

「リーダー、白髪増えましたね」「ああ、散髪すると目立つよな」等の当たり障りのない会話でお茶を濁す。今日は人との距離が遠い。

で、練習。

前回の練習で「新曲書いたけどメロを忘れた」と「それって書いたって言わなくねぇ?」との事態で不評を買った大先生が「任せておけ、今日は大丈夫」と嘯くが全員スルー。この9年で演奏技術は向上しなかった我々だが、スルースキルは身に付けた様だぜ。

次回作「Garage」の録音(演奏)はビクシ君以外終了しているのでベースの大先生の新曲に取り掛かろうぜ!とのリーダー提案は却下され一通り演奏。僕以外のメンバーに拒否権があるのが納得行かぬ。僕の常任理事国入りはいつになるのか?

ベースの大先生の新曲は、四分、六分が混在する変拍子。中々難しい。

世の中に8ビート、16ビートが多いのは「共有し易いリズム」だからだと思う。三連符等をした時に、ビシーッと合うバンドは、リズムに対するスキルが高いと思う。

僕の身体にも六分は刻まれておらず、三分でリフを作って誤魔化すも、誤魔化しきれない僕が居る。ふと右を見れば、略職場放棄のビクシ君。デジタル8ビート世代だもんなw。

2時間程あれこれやるも、未だ未だ時間が掛りそうだ。

練習後、飲み会。

この9年間で、練習後は略飲み会を実施している訳で、練習の回数と同数の飲み会があった訳で、流石にネタが次から次へと出て来る訳ではないのだが、個人的には「無理して話をしなくてよい飲み会」ってのは心地良い。

まぁ、だからと言って黙りっ放しでは勿論なく、そこそこ盛り上がれるのは、それなりに気の置けない存在になっているのは相違あるまい。

勿論、今後も、ウホッ的な展開は皆無であろう。

今日は久々にGretschで出撃したい気持ちが強かったが、MTRもあったので、小回りが利くTelecasterにした。

Gretschにしようかな、と思った理由は、ムービー作成時に過去の写真を見て、まぁ、その中でGretschを弾いている己を見て、である。

なんだろう、この、「鏡で己の姿見て欲情する孔雀」みたいな心理。不愉快極まりない。

そんな練習で御座いました。