小ranco2いやはや約2年半振りですよ。

小ranco1大物ぶって…
いや、そんなつもりじゃないけど。

この間、長男は小学生になるし、次男はおしめが要らなくなった。同じ世田谷区内だけど田園都市線から小田急線沿線に居を移し、ローンを抱えた。クルマも変えた。転職はしてないけど、転籍して所属する会社も変わった。光陰矢の如し。


感慨に耽っているところ、申し訳ない。話が見えないのだけど?


かように世は移り行くのにどうしたわけか目ぼしいムーブメントが起こらない。何故?


いや、聞かれても。

本当に何も無かった?


どうだろ?

個人的には今更サイバーパンクのイメージやムードがやけに甘美に感じられてウィリアム・ギブスンを再読したり、持ってない作品を古本で入手したりした時期があったけどね。


はぁ、また見事に後ろ向きだね。


そう言いなさんな。

んでサイバーパンクな音楽って何だって話になるでしょ?何がある?


ヴァンゲリス?


ブレードランナーのサントラ?直球過ぎるだろ。


ジグジグスパトニックは?


おお。たまに聴きたくなるけど、聴くと10分でお腹一杯になっちゃうんだよね。金太郎飴過ぎて。


確かにね。




だから、ここはパール兄弟でしょう?

??


ギブスン読んで、パール兄弟思い出したんで、実家から当時買ったCD発掘して、持ってないCD買い足して、窪田晴男勘当後と復帰後まで含めて、アルバムはほぼコンプリートしたんだよ。


ふーん。


ギブスンのニューロマンサーでハイテク都市として小説の舞台になったチバシティをテーマにした「TRON岬」っていう名曲が2ndAL「パールトロン」にあって、


はぁチバシティね…


これが千葉とサイバーパンクとSTEELY DANの一見アンバランスなハイブリッドシティポップ、くぅ〜


あら、一人で盛り上がってきたよ。




あと1stAL「未来はパール」には「江戸時代の恋人達」っていう名曲もあるんだけど、こちらはサイバーパンクというよりスチームパンクといった趣きで。


スチームパンク?


ほらあの例えば、蒸気機関の時代のまま技術が進歩したみたいなレトロな質感のSFだよ。


ああ。


で、「江戸時代の恋人達」って曲は江戸情緒をDUBで料理した、またまた一見アンバランスなハイブリッドポップで、その微妙なセンスがもう堪らん訳ですよ。


……



特異なキャラクターをテーマとした曲も数多くて、「ゴム男」とか、「ごめんねエイリやん」とか、「メカニックにいちゃん」なんて曲があるんだけど、中でもシングルで出した「鉄カブトの女」っていうのがインパクト強過ぎて決定打。

伊福部昭チックに始まり、重いリフをバックに鉄カブトの女がどんなんだかを伝えるんだけど、やけにアガるんだよ。



ひょっとして君、真面目にお勧めする気無いだろ?


いや、そんなこと無いよ。


いやいや、足引っ張ってるじゃん。


そんなこと無いって。もし足引っ張ってるって感じるなら、単にパール兄弟自身の自業自得ってことじゃない?


そうかもしれないけど。


窪田晴男が勘当される迄のアルバムはどれも良いけど、特に4thALTOYVOX」は完成度高いよ。電子化されたサイケ感やエスニックな風味が狙いバッチリで、「タンポポの微笑み」という激ポップな名曲もあり、全体の流れも秀逸。




まぁ、そもそも楽器隊のメンバー、凄腕だからね。


いや本当に。茶化す訳じゃなくて、全編に漂うナンセンスなSF感が個人的にツボ。


アクが強くて聴く人を選ぶ、っていうのは良く分かった。


SF
感抜きでも、このユーモアとか、好き勝手な唯我独尊感がありつつ、ギリギリでコミックバンドにはならない感じって、今時のバンドにはなかなか無いでしょ?


まぁねぇ、商業的にパッとしない、こうした先人達の前例があると確かにやり辛いわな。


……それをゆうなよ(江頭風)。