リーダー

リーダーです。

長雨の東京からお届けしております。

梅雨は憂鬱ですが夏はもっと憂鬱です。

北海道の夏は好きですが、東京の夏は駄目です。

老後は北海道で過ごしたい・・・・北海道神宮辺り希望。

さて、先日写真の整理等しておりましたら、過去所有しておりました機材の写真が幾つか出て参りましたので紹介をば。

既に手持ちに無い物を紹介すると言うのは中々後ろ向きでフジコ・オーバードライブらしいっちゃあらしい。

冗談抜きで申し上げれば、手放したにはそれなりの理由があり、その理由が、これから購入しようと思う人の役に立ちそうな気がしたからであります。

ネガティブな意見、と言う訳ではなく、手放した理由がともすれば取得するに役立つ理由にも思えるのです。

例えば、Crowther AudioのHot Cake。

とある書物で「暑苦しい音」との記載あり、僕には向かないかと避けていたが、線が細いRickenbacker360に凄くマッチした訳で、「好意的な意見ばかりが有益ではない」と思った為であります。

と言う訳で「昔の機材の話をしようぜ」第一弾はこちら。

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はい、GibsonのES-330。1966年製の、ヴィンテージと言って良い一品。

写真は転居前の家で撮影した物です。

1958~1972迄の製造とものの本にありけり。1969年からはネックとボディの接続位置が変わり、ネックがもっと露出する。最近の再発品はその仕様。ハイポジションはその方が弾き易かろうが、ぼくはこの形の方が好きである。

ネック折れ修理箇所があった為お安く購入出来た。ギター2本処分し、ボーナスから支給される「お小遣い」と言う名の機材購入資金を充てた記憶がある。

The Beatlesのギアとして高名なEpiphone Casinoはこの廉価版。

センターブロックが無い構造で恐ろしく軽い。

 ネックの具合も感じ良く、物凄く弾き易いギターだった。

購入動機は、まぁ幾つかありますが、軽いセミアコ(フルアコ?)が欲しかったからってのが一番だったと記憶している。その他、フジコ・オーバードライブのリード・ギタリストのビクシーが、当時今よりヘヴィなサウンドだったので、棲み分けの為、軽い音が欲しい、シングルコイルが合うかな、と思ったのもあった。

センターブロックが無い為、生音も大きかったので家で弾くのも楽しかった。

売却理由は、ハウリングに耐えられなくなってってのと、サウンドが好きじゃなくて。

その当時、恐らく今よりビクシーもベースの大先生も音量が全体的に大きかったと思うが、メンバーが音出すだけでその振動でハウリングしていた。

歌いながら弾く事が多い僕ですが、曲中ギターを弾かない個所もあり、その際も歪みペダルがONだとハウリングしていた。

僕は、サウンドがどれだけ気に入ろうが、機能的にNGな物は絶対に避ける。これは、それだった。

加えて、サウンドが、僕にはタイトさが足り無かった。

センターブロックが無い為か、ぼやけた感じの甘い音がバンドには合わなかった。

「あ、ビートルズの音だよな」とは思ったが、ディスる積りも無く悪意も無いが、避難覚悟で書くが僕はビートルズの サウンドは良いと思わない(ビートルズは、恐らくメンバーで唯一僕がファンなのだがw)。

ペダルでなんとかしようとしたが、そうするとハウリングが起こり、僕には全く扱えなかった。

不思議と3弦が凄く出て、それの扱いにも困った。メインテナンス屋さん(NGWじゃないですぜ)に相談したがやっぱり駄目だった。

ヴィンテージのギター故、取り扱いもちょっと面倒であった。ギターは道具との意識がある僕に、メインテナンスに気を使う必要性が高いギターは無理だったのかも知れない。

「色々と改造して改善しようか」とも思ったが、ヴィンテージのギターは成るべく手を付けず次の世代に渡すべきとも考え売却。好きなギターだったが、躊躇は無かった。性格的に、将来ジャズをやるとも思えないしw。

このギターを購入して良かったと思うのは、ヴィンテージ・ギターに接する機会を得た事。僕には向かないと本当に分かった。

今、Gibsonで再発されているが、そのサウンドがヴィンテージと似ているかは不明。兄が所有しているが、試した事は無い。

ギターのサウンドがヘヴィになって来た70年代初頭に販売中止になった、と言うのは、それに合わないギターだったからと思われ、なんちゃってロックバンドの我々には合わなかったんだろうなと思う。

以上です。 

クリーン・トーンを基本とし、大きな音量を出さないギタリストさんは一度試してみても良いギターかもです。これにしか出せないサウンドは、確かにありました。