リーダーです。
桜咲く春の土曜日、練習でした。
練習場所の近くの坂の桜が見事で、開花をニュース等で知ると「あ、あそこも咲いただろうな」と思ってしまう場所だったりします。
フジコ・オーバードライブの結成は10年前(だったよな)の9月なんですが、不思議とこの坂の桜を見ると結成時期に重なるんですが何故なのでしょうか・・・・ね。
実は僕は桜が苦手です。あの、葉が無く一斉に花が咲く様に薄気味悪さを覚えます。
神社仏閣、その界隈に桜がある事が多いからか、なんかこう、死のイメージが僕には有ります。
夜桜だと何故か平気なのですが、なんででしょうねぇ・・・・・。
生まれ育った北海道では、ゴールデンウィークの頃桜が咲いて、それは夏が近い事を告げる合図だったりしたのですが、その頃は平気だった。
桜が散った後、梅雨が来て、苦手な東京の夏が来て・・・・と、そんなんで嫌いになったのだろうか。
と言いつつ、丸の内線四ツ谷駅のホームから見える桜は好きだったりする。
一貫性が無いにも程があるが、説明のしようが無い。
桜の木の下には死体が埋まっている、なんて話があるが、誰が何時言い出したか僕は知らないが、何となく納得感がある様な無い様な。
おっと収拾が付かない話をしてしまった。
で、練習。
ビクシ君が沿線の遅延で遅刻。何気に遅刻率高い彼であるが、それぞれに理由があり、過去一番笑った遅刻理由が「ギターを忘れた」と言う・・・・。
一体、あの日の彼に何があったのか?宇宙と交信でもしていたんだろうか。
ビクシ君到着まで、マイクの設定なんぞしていたのですが、僕のマイクが無反応。
最初はシールドを疑い交換、それでも駄目。マイクを交換、音が出る。
バンドはそこそこ長くやっているが「マイクが壊れる」と言う局面は一度も無かった。珍しいですよねぇ。
ビクシ君の準備を待たずして、ベースの大先生の新曲「誰が為に鐘は鳴る」の煮詰め作業開始。
幾つかアイデアがあったのでそれをトライしてたらビクシ君の準備が整う。
なんかそれから延々1.5時間取り組む。
最近の我々の中で、最もアレンジに時間を掛けている曲であるのだが、録音し、それを聞いた人(いるのか?)には、我々の試行錯誤は通じないと思われる。
ポール・マッカートニーは「オー・ダーリン」の録音に3日掛けてメンバーに嫌な顔をされたとか。
天才・マッカートニー卿が3日も掛けた曲にしては結構シンプルなナンバーだったり。
一方、僕が作った「成層圏の狂人」と言う曲は、展開やリズム・チェンジが多いのだが、アッサリ纏まった曲だったりする。
僕が「こうするからね!」と強要した訳ではないのだが、なんか曲を持って行った日には大枠が決まり、「これで、良いんだろうか?」と悩む事も無かった。
面白いものだ、楽曲のアレンジと言うものは。
その他、今回も次回作CD収録予定曲を粛々と。
もう1年近くやっている曲もあれば、未だ数回って曲もある。
未だ数回の僕の新曲は、可能な限りシンプルに纏めて3分以内に収めたかったのだが、僕以外のメンバー総意の反対で何か長く、そう言っても4分は無いけど、そんなアレンジとなった。
練習後の飲み会でその話になった時、ビクシ君と僕の「短い曲」の基準に差異があった。
「時代により楽曲の平均時間って違うのかな」とふと思ったり。
そう言うのって、あるんだろうねぇ。。。
ビクシ君の新曲は、時間が無く略アレンジが出来なかったが、ご婦人が書いた歌詞が素晴らしかった。
僕は歌詞は余り聞かないし、且つ「恥ずかしくないのであれば」拘りも無いのだが、良い歌詞だなぁと感心。
歌詞に関しては「好きな歌詞は殆ど無いけど嫌いな歌詞は間違いなくある」と言うワタクシ。
青春ヒステリー、恋愛ヒステリー、かけがえの無い私症候群な歌詞は一様に受け付けない。
一概には言えないのだが、その後ろに「はい、感動して下さい感心して下さいうるうるした目で見て下さい」な匂いを感じるともう駄目だ。
こんなんは、好きだ。
この曲も、ちょっと間違えれば嫌いになっちゃうのだが、言い回しの妙で好きだったりする。
歌詞にも、桜は嫌いだが夜桜は好き、と同様に、簡単には説明出来ない、若しくは説明のしようが無い好き嫌いの感覚があるのだが、傍から見ると「一緒じゃん」となるから厄介である(因みに胡瓜の漬物は好まないがQちゃん漬けは好物)。
まぁ、そんなこんなで、そろそろ録音開始の時期がやって参りました。
今回もGretschで出撃したのですが、新機材を導入したので機材の話は又別途。