リーダー

リーダーです。

レイセオン社のクワッド型オペアンプがマウントされたOD-1に改造を施してみました。

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「レイセオンのオペアンプ搭載のOD-1を改造するかこの馬鹿」と怒られちゃいそうですが(俺なら怒る)、元々改造箇所、或いはその痕跡が多数ある状態で購入したので、まぁ良いかな、と。

改造は、熊本県は菊陽町でスタジオ経営、楽器のメインテナンスに留まらず、エフェクターの製作までもされているマルチな(?)STUDIO GREAMさんに依頼。

菊陽町と言えば河岸段丘ですな。訪れてみたい街です。

地方出身者としては、地方都市の音楽関連の方が頑張っていると大変に応援したくなる。

依頼させて頂いたのは、下記を拝見して。

http://studiogream.blog.fc2.com/blog-entry-162.html

初期OD-1(と言うかBOSSのコンパクト・ペダル)のLEDはバッテリー・チェッカーで、エフェクトON時に常灯せず、おっちょこちょいな私には大変不便。

その改善を模索している最中見付けたのが、上記STUDIO GREAMさんのBlog。

Blogを拝見し、豊富な知識と経験をお持ちに思え「任せて安心!」と依頼させて頂いた次第。手持ちのペダルLandmighty(名器ですよお)を製作されている320designさんとのお付き合いもある模様。

改造箇所は、上記Blogと同じで・・・

・LEDのON時の常灯及びLED交換
・PSAアダプター対応
・バイパス時の音質改善

です。「サウンドは変更せず使い勝手を改善した改造」です。

他、動作に問題があったスイッチも交換して頂きました。

透明スイッチじゃなくなるのは残念ですが、不具合があるペダルはやっぱり使わなくなるので。

依頼すればゲインアップ等もご対応頂けそうでしたが、元々のサウンドが気に入っているので自粛。OD-1の中で僕が一番「気に入っていない」JRC4558DDを搭載した黒ネジOD-1なんかは、もしかしたら改造お願いしちゃうかも・・・。

LEDの件に合わせ、最も興味あったのは「バイパス音の改善」。BOSSのペダルに評される「バイパス時の音質変化」がどう変わるのか興味がありました。

先ず、予め申し上げておきます。

「BOSSのペダルのバイパス時の音質変化は確かにある、が、それを理由にBOSSを使わない事は決して無い」が僕の個人的な意見です。

BOSSのバッファに対する拘りは、最近出ましたElectric Guitar編集部製作の「BOSS COMPACT EFFECTOR BOOK」(http://item.rakuten.co.jp/ikebe/boss_bceb-1/)でBOSSの開発者の方が熱く語っておられ、僕は感銘を受けたのですが、「バイパス時に音質変化があるか」で言えば、確かにあると思います。

個人的に試してみたのに加え、下記、小林つん太さんのHPを拝見し、完全に同意するものだからです。

http://orange-sound.at.webry.info/200811/article_2.html

http://orange-sound.at.webry.info/200811/article_3.html

http://orange-sound.at.webry.info/200812/article_1.html

http://orange-sound.at.webry.info/200812/article_2.html

http://orange-sound.at.webry.info/200812/article_3.html

http://orange-sound.at.webry.info/200812/article_5.html

面白い記事なのでついつい沢山貼り付けてしまったが・・・。

うん、やっぱBlog書くならこれ位充実してないとですな。どこぞの四鬼なんとかとか、なんとか夜行とかで機材ネタ書いてるリーダーとか言う人は見習うべきだと思う。

なんでしょう・・・倍音が少なくなると言うか線が細くなると言うか・・・BOSSのバッファにはそれを感じます。

BOSS技術陣の技術を以てすれば、バイパス音の改善なんざ造作無い事でしょうが、大手メーカーとして「なるべく安く供給する」為に泣く泣く我慢しているのではと思うと毎夜枕を濡らさずにはいられない(って程でもないが)。

「部長!お願いです、バッファ改善の為にパーツ変更させて下さい!」

「いや、それは駄目だ」

「どうしてです部長?巷に溢れるTrue Bypass賛美、そしてBOSSバッファに対する否定的な意見、僕は悔しくてなりません!部長は悔しくないんですか!」

「馬鹿野郎!それは俺だって同じだ!」

「・・・だったら・・・何故・・・」

「いいか、我々の目的は、多くの人に良い音を届けるだけじゃなく、手に届き易い価格で届ける使命もある事を忘れるな。無尽蔵な価格上昇を何とか抑えるのも重要な仕事なんだぞ。且つ、パーツの供給が無いから作るの止めますなんて事が無い様に、皆必死になってCOSMを考え出したんじゃないか」

「ぶ、部長・・・」

「もう一つ、今更バッファを変えてみろ。以前のバッファありきで音作りされていた、我々を支持して下さっているユーザーの皆さんに申し訳なかろう」

「・・・すいません、部長。目が覚めました」

「分かれば良いんだ・・・さ、庄屋に飲みに行くか」

「はいっ、お供させて下さい!」

ってな会話がBOSS社内であったに違いないそうに決まった。

でも、僕はBOSSのバッファって、嫌いじゃないんです。ギター~アンプ直結って、良い音なんでしょうけど、一人で弾いている時には確かに良い音なんでしょうけど、バンド・アンサンブルの中、そして聞く側も同意するかは別問題だと思います。「音を出す側」と「音を聞く側」の温度差って、あると思うんですよね・・・。

ま、それは兎も角。

でね、バイパス時の音質ですがね、うん、確かに変わりました。

手持ちのOD-1と比較し、サウンドの解像度が上がった、と言えば良いのでしょうか。

どのパーツをどう変更すればこうなるか、は、僕にはサッパリなんですが、この改造は「やって良かった」と思いました。STUDIO GREAMさん、凄ぇ。

ON時に音質変化はないかと思っていましたが、なんかちょっとその解像度も上がっている気がするんです。音の粒が明確になった様な・・・気の所為か?

元々のサウンドが好きなので、より良くなった(気がする)とは言え、劇的でないのが良いです。

先に書きました様に「使い勝手を向上する」を目的とした改造と思ってましたが、それ以上の効果があると思える改造でした。STUDIO GREAMさんに感謝。

スイッチに不具合があった際、大変に紳士的なご対応もして頂き感謝に堪えない。

誠実なお店ってのは、これはもう宝みたいなものである・・・近くにあればなぁw。

ジャンクなペダルが幾つかあるが、直して頂けるのならやっちゃおかしら。

で、だ・・・

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うん、我慢出来ずにNECのデュアル・オペアンプ搭載品を購入(全体像はもういいよね・・・)してさ。

えーっとね、これ、良いですよ。

OD-1に使われたオペアンプの内・・・

RC3403ADB
UA3403PC(*)
NEC μPC4741C(*)
JRC4558D
NEC C4558C
TL4558P
JRC4558DD

*以外は手元にあるんで比較してみたんですが、全くの私見で感想を述べますと

低域
RC3403ADB ★★★
JRC4558D ★★
NEC C4558C ★★+
TL4558P ★★★-
JRC4558DD ★

低域はね、RC3403ADBが一番出てました。「NECオペアンプのOD-1が低音が出る」と認識してましたが、(改造の所為かもしれないが)RC3403ADBが一番気持ち良い音だった。

中域
RC3403ADB ★★★+
JRC4558D ★★★-
NEC C4558C ★★★★
TL4558P ★★★
JRC4558DD ★

中域はNECが一番気持ち良く、RC3403ADBはちょっとだけ、ほんのちょっとだけ薄味な気が・・・。

高域
RC3403ADB ★★
JRC4558D ★★
NEC C4558C ★★
TL4558P ★★
JRC4558DD ★★

ここはあんまり差異はなかったのですが・・・

エッジ感
RC3403ADB ★★★
JRC4558D ★★
NEC C4558C ★★+
TL4558P ★★★★
JRC4558DD ★

RC3403ADB、TL4558Pは音の輪郭が出てました。ただ、RC3403ADBは改造品ですので、一概に言えないかもですが・・・。

意外だったのが、評判の高いオペアンプJRC4558D艶有を搭載したOD-1より、RC3403ADB、NEC C4558C、TL4558Pの方が全体のバランス良かった事。

音抜けは、そのエッジ感からかTL4558Pが一番なのですが、RC3403ADBは評判良いだけあって素晴らしい。エッジ感ではNECが若干ですが見劣りしますが・・・個体差、好き好きはあると思います。

残念なのがJRC4558Dのロー・ノイズ版と言われるJRC4558DD。これは・・・正直魅力を感じない。1万円以上でこれを買うなら現行品のSD-1になさい、と僕は言いたい。ノイズとサウンドって、やっぱ互いに干渉し合うのか、「ロー・ノイズで良い音」って、難しいのかももなあ・・・。

上記で、帯域やエッジ感を書きましたが、これも一長一短で、例えば「ブースターならこれかな・・・」とか「メインの歪みペダルでつかうならこれかな・・・」とか、使用目的で評価も変わるとは思います。

個人的には、最も気に入ったのは、改造したレイセオンのオペアンプをマウントしたものでした。

はい、以上です。

OD-1の話は、取り敢えずこれで終了と思われます。

入手困難と思われるUA3403PCは、機会があれば買いたいが売ってないだろうし、高ければ買わない(買えない)だろう。

売ってしまったNEC μPC4741Cが気になる所だが、過去の僕の経験で、「売って買い直したペダルは矢張りどこか気に入らない個所がある」ので、躊躇してしまう。

最後に・・・。

OD-1はですね、オペアンプで結構音が変わりますので、過去試し「んだよ、こんなん」と思って否定的なご意見をお持ちの方も、機会あれば色々と試されてみては如何でしょう?と思います。

一方、最近は優れたペダルが本当に沢山出ていますので、例えば2万円超でOD-1買う必然性があるか、と言うと、前にも書きましたが、「僕はこのデザインも好きなので買いました」って理由も多分にある訳で、強くは推さない。

ただ、もし、OD-1にご興味があるのならば、是非にレイセオン、NECのオペアンプを搭載したOD-1、試してみて下さい(テキサス・インストゥルメンツのは入手困難と思うので・・・)。

BOSSのペダルは、意識的なギタリストには敬遠されがちですが、BOSSのペダルでカッコいいギター弾く事は、大変に粋に感じる僕であります。