リーダーであります。
さて、先般入手し、最近はメインで使用しております桐のボディのTelecaster。
あちこち改造してみましたのでご紹介。
不満があって改造したいな、と思ったのに加え、拘っちゃ行けない拘りで改造したいな、と思ったのもありw。
では、行ってみましょうか。
Before
After
「麦とホップの間違い探し」みたいですが、これで分かる人居るんでしょうか、居たら凄く嫌だw。
1)ペグ
GOTOHのSGS510に交換しました。
http://g-jax.com/jp/?p=30
マグナムロックです。
デフォルトのペグに不満があった訳じゃないですが、弦交換が楽なので交換。LIVEや練習で弦が切れた時に、弦交換が楽な方が宜しかろうとの思いから。まぁ、演奏中に弦を切る事なんて稀ですがw。
弦を巻き付ける回数が減ったので、テンションは下がりました。
テンションが下がると弦振動は大きくなる訳で、そうするとサスティンが大きくなるのかなと思いましたが、それはあんまり感じなかった。
ただ、質量がある所為か、何となく心地良い響き。
デフォルトのペグは、弦を通す穴が、1~4弦がヘッドに近く(要するに「押さえつける感じ」になる)、それでテンションを稼いでいたのだが、僕にはちょっときつく感じていたのでこれは良かったかなと。
(デフォルトのペグ。グローバー製?)
2)ナット
Sonicのオイルド・ボーン・ナットに交換しました。
http://sonic.shop-pro.jp/?pid=24147309
Fenderのギターは、出荷時には0.09~0.42スケールの弦がはられておりますが、僕は0.10~0.46が好みで、上記のスケールの弦に交換をした場合、6弦の溝がちと浅く、弦が浮いてたり。
削ろうかと思ったがいっそ交換しちゃえって事で交換。
サウンド云々じゃなく、耐久性を考えてこれにした次第。
3)ピックアップ
箱と
装着後
Lindy FralinのTelecaster Set。まんまなお名前w。
http://www.fralinpickups.com/telestyle_stock.asp#stockB
上記URLでの写真はフラット・ポールピースになってる・・・何故だ?
60年代のTelecasterを狙ったとか・・・Lindy Fralinには、他にBroadcaster Setってのもあり、迷いましたがこちらにしました。
Grinning Dogのピックアップが第一希望でしたが、偶々お安く入手出来たので、これに。
サウンドは、うん、良い。
僕はTelecasterに「ジャキジャキ感」ってあんまり求めて居なくて、もちっと太めの音が好きなのですが、このピックアップは、ジャキジャキとした感じはあまりない骨太なサウンドで、コード弾いた時の気持ち良さがある。「ジャキーン」と鳴るのではなく「ダァーン」って鳴る(何と矮小な表現)。
ただ・・・デフォルトのピックアップも可也優秀だったなと改めて思った。
(変な写真で恐縮ですが、デフォルトのピックアップ)
デフォルトのピックアップは、Alnico3マグネットのフラット・ポールピースなんだが(Lindy FralinはAlnico5で3,4弦のポールピースが高いスタガード・タイプ)、3,4弦の出力が弱いので、アンプのミドルをちと上げ気味に設定していましたが、それでも高音、低音がはっきり出る傾向があった。アコギっぽくコードを弾く僕には、実は扱い易いピックアップだったのかも知れない・・・。
手持ちのシンコー・ミュージックのMOOK本「The Authority of TELECASTER」によると、51年~55年まではAlnico3マグネットで、それ以外の期間はAlnico5マグネット。スタガード・タイプになったのは55年の途中から、とか。
僕にとっての理想のTelecasterサウンドは、ツェッペリンの1stのそれであり、そのサウンドと要となったのは、ジミー・ペイジが使用しているジェフ・ベックから譲り受けたTelecasterで、それは58年製と聞いた記憶があり、その時期のTelecasterならAlnico5でスタガード・ポールピースのピックアップの筈で・・・、と言う趣旨から、Alnico5でスタガードのピックアップが弾いてみたくて交換した次第。
音の分離感が気に入ったのと、ダァーンって来る音圧が非常に心地良いです。交換前のピックアップより「ロックしちゃってる」感じです。
リンディ・フレーリンのピックアップって初めて使いましたが、良いですね、人気出る訳だ。
4)ブリッジ
はい、Joe Bardenのブリッジに交換しました(ピックアップより写真で左側の螺子はデフォルトのプレートには無い)。
デフォルトのブリッジから、ZodiacさんのFINETUNETELLY BRIDGE SADDLEってののSteelに交換したんですがね・・・ピッチは合うし、サウンドも引き締まるし、良いんですけど・・・
①螺子が長くてブリッジ・ミュートの時に痛いったら無い
②あっという間に錆びた
(ブリッジ中央が錆びている・・・)
えー、Zodiacさんには申し訳ないのですが、僕はこのブリッジ、合いませんでしたごめんなさい。流石に一回の練習でこれだけ錆びちゃあ・・・なぁ。
螺子を長くしたのは、もしかしたら錆びて固定されるのを避ける為かと思いましたが、その前にブリッジ自身が錆びちゃってんだから・・・うーん。
僕は、手に汗をかく方なのかも知れぬが、これはちょっと無いんじゃないか・・・?
で、Joe Barden。
こいつは、以前紹介させて頂いたTelecaster Customでも使用してまして、そちらをご参考下さればと言いつつ若干書くと、適度なサスティンとクリアなサウンド、そして(略)正確なピッチが得られるブリッジ(とプレート)です。
ブリッジの枠が一部抉れて(?)ますが、ピッキングを考えての事でしょうか?僕はそこに指を乗せてアルペジオ弾く癖があるんで・・・ちと不便かも。
個人的にはお勧めのブリッジです。ブリッジを前後させる螺子がマイナスなのはちょっと・・・だがw。
5)コンデンサー
えー、会社の先輩から頂いたコンデンサーです。左はハイパス用で、トーンに使用しております。詳細は不明な訳で・・・すいません。
コンデンサーは、「交換しても変わらない」「いや、変わる」「通電時間がある程度ないと意味がない」なんて色々な御話がありますが、僕はどの意見にもある程度賛成。
「容量が一緒であれば交換の効果は差ほどでもないけど、敢えて言えばセラミック・コンデンサーはジャキっとしか感じが出る」が僕の意見です。まぁ、それ程劇的ではないと思いますが・・・。
と言う訳で、思い切って0.1μfに交換してみました。ブーミーな感じを狙って。
57年頃に使用された、Cornel Dubilerのフィルム・コンデンサーを模したものと思われます。手持ちのストラトにも付けてまして、印象が良かったコンデンサーです。
通電時間でサウンドが変わるのなら、この時点で印象を書いても齟齬があるかも、ですが、「あ、太い音」ってイメージ。容量が大きいのでトーンを絞ったらこもりそうだが、ハイパス・コンデンサーが付いているので綺麗に抜けてくれる。
で、その、ハイパス・コンデンサー(写真左)。
ハイパス・コンデンサーがトーンに付いていたのですが、なんか弱そう(?)だったので交換しました。
ハイパス・コンデンサーは、69年頃から取り付けられているとかで、それはセラミック・コンデンサー(サークルDだとか)で、しかもボリューム・ポットに付いているとかで・・・。
と言う訳で、「トーン・ポットにハイパス・コンデンサーを付ける」ってのはTelecasterの歴史上特殊な仕様とも思われます。
デフォルトのコンデンサーがそんな風に付いてたからそのままにしたが、これって一般的では無いかもです。
僕はボリュームは常にフルで、ソロではブースターを使うので、ハイパス・コンデンサーはトーンに付いていてくれた方が有難い。トーンを絞っても、確かにハイが気持ち良く残ってくれてて良い(「トーンの効きが悪い!」と感じられる方が居るかも?)。
6)ピック・ガード
厚みのある1プライから、純正の3プライに変更。
僕のTelecasterは、ブリッジ・ピックアップがピックガードにマウントされていて、通常、Telecasterのフロントは、ボディにマウントされていると思っていたので、これは特殊仕様かなと思っていました、が、写真のFender純正ピックガードに、フロント・ピックアップをマウントする穴が開いていたので、最近のTelecasterには、ピック・ガードにマウントするものもあるのでしょう。「アメリカン・シリーズ用です」と店員さんに教えて頂いた。
変更の理由は・・・なんとなくです。好みでって事です。
7)配線材
Lindy Frailinのワイヤーです。
デフォルトの配線材が細かったので交換してみました。
Telecaster Customの改造をしていた際、配線材のみを交換して如何程の効果があるか、を試した事があります(Beldenの配線材でした)。
効果は「!!!」。音が太くなって吃驚した記憶があります。
ピックアップやコンデンサーやポットやジャックを変えるより、(太い音を狙うなら)配線材を換えれば良いじゃん!と思った記憶があります。
あれは本当、感動したなあ・・・。
で、効果があった経験があるにも拘らず、Beldenでは無い配線材を使用したのは、何となくw。「ピックアップがLindy Frailinなら同じ会社の方が良いのかな」と言う安直な発想。
効果は・・・ピックアップ変えたりコンデンサー換えたりで、「配線材そのものの効果」は、すいません、分からない。
どなたか、「配線材でどれだけ音が変わるか」を試して頂けないでしょうか?本当に興味がある分野なのです。
8)ノブ
RCブースターなどのエフェクターで高名なXoticさんの「Silent Knob」と言うノブです(下段の写真は袋のみですが説明文ありです)。
形状により型番が違うんだそうです。
デフォルトは、円形のドーム型のノブで、角ばったノブ(フラット・ノブ)の方が恰好良いなあと思ってて楽器屋巡りしていた時に見付けたのがこれ。静電気を抑える効果があると思われます。ノブに触れた時にパチッとならない。重量感も結構違う(Xoticの方が重い)。
レンチで固定するのがちと面倒だが(デフォルトのノブは螺子で固定)、考えてみれば早々付け外しをしない訳で、まぁ良いかとw。
以上です。
家の小さいアンプで試しただけですので、明日、練習で使用したら別の意見かも、ですが、取り敢えずは気に入っています。
今後、もし改造するとすれば、フロントに既にザクリがあるので、ハムバッカー積んでみるとか(取り外したピックガードもあるし)、誘電塗料塗ってノイズレス加工するとか、ロックペグにして下がったテンション確保でストリング・リテイナーを3,4弦にも追加するとか、大好きなステンレス・フレットに交換するとか・・・そんなのでしょうか。
まぁ、今のサウンドが気に入ってるんで暫くは様子見ですが。
上記の改造を、浅草は「Naked Guitar Works」さんでお願いしました。
http://nakedguitarworks.com/top.html
最近出来たメインテナンス屋さんで、家から歩いて行ける距離と言う事で依頼した次第。
結果はですね、凄く良かったです。
出来たばかりでストック・オーダーが未だあまり無いのかもですが、仕上がりが早く、且つ丁寧で、これからもお願いしようと思える御店でした。
総合調整も併せて行いましたが、凄く弾き易い。弦高は音詰まりやビビりが無い程度に低く弾き易いったらない。
今の家に引っ越しする前は、船橋にあるギターラブ(http://www.guitar-lab.com/)さんでお願いしていて、何度か浮気をした事もありますが、僕の中ではベストのメインテナンス屋さんで、事ある毎に通ってました(代表のIさんが渋い人でそれも良かった)。
僕個人は、高名な松下工房さんよりギターラブさんが好きです。
で、Naked Guitar Worksさん、ギターラブさんと比較しても甲乙付け難い出来栄え。お勧めです。御店は手狭でちと分かり難い場所(かも?)ですが、対応も丁寧で御値段も良心的。
良いメインテナンス屋さんが近所にあるってのは、非常に安心なのです。腕の良いメインテナンス屋さんって本当に貴重ですから・・・。
僕は年に1,2度、メインテナンス屋さんに行きます。
簡単な改造や調整は自分で出来ますが、プロの方に調整やって貰うと、明らかに弾き易いんですよね。
時々、残念なメインテナンス屋さんもあり、辟易してしまう事もありますが、Naked Guitar Worksさん、凄く良かった。
代表のTさんは、それこそ本当の江戸っ子(三代続いて無いと江戸っ子じゃないと言う定義があるとか)だとかで「三社祭で一年が始まる」なんて仰ってますから、常にべらんめえ口調と法被と鉢巻きで山車に乗ってお出迎え・・・なんて事はございやせんや、べらぼうめ。
丁寧にご対応頂きました。
遠い方も、浅草に遊びに行く序に如何でしょうか。水上バスでメインテナンス屋さんへw。
これからもちょいちょいお世話になるであろうお店。
そんなお店が近くにあるのは、大変に喜ばしい事です。
てか長いよ、今回。。。
2013/12追記
その後の改造箇所を以下に更新しており升
http://fujicooverdrive.doorblog.jp/archives/51917362.html