リーダー


リーダーです。


先の休日に、このストラト弾きましてね。


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で、やっぱストラトは良いなあと思ったんです。


当Blogを始めてから使用してますギターは、Gretschの6120DC、Rickenbackerの360C63なんですが、その前にメインで使っていたのがこれなんです。


ざっとスペックを紹介しますと


メーカー:フェンダー・ジャパン

型番:ST71TX-22(ベースはST71だが山野楽器オリジナル~限定六本~で、通常ラインとは違い純日本製・・・ネック裏の表記が「Crafted In Japan」ではなく「Made In Japan」)

ネック:メイプル(鍔出し22F、サテンフィニッシュ)

ボディ:バスウッド(通常ラインはアッシュ)

ペグ:シャーラー製のFキー

ピックアップ:S-S-H(フロント、ミドル=テキサス・スペシャル(フェンダー)×2、リア=SH-2 JAZZ(ダンカン)×1)

ブリッジ:2点支持(フェンダー・USA)


です。


去年の夏に、山野楽器で購入。


ST71ってもう廃盤なのかな・・・あんま見ませんね。それにHighwayシリーズで採用されているサテンフィニッシュのネック・・・過剰在庫を組み合わせ・・・それはないかw。


購入動機は、まあ色々と後付は出来ますが、見た目と軽さ。


ラージヘッドのストラトって、(あまり趣味ではない)ハードロックのイメージが強く、且つ、なんかもっさりしてて好きじゃなかったのですが、これは見た時に「あ、恰好良い」と思ったんです。


黒のストラトと言えばちょっと前のクラプトン。でもラージヘッドでS-S-Hで22フレットでパーロイドシェル・ピックガード・・・どう言う音楽性の人向けなのか・・・やっぱハードロック向けかな・・・違うかな。


見た目も気に入り、弾いたら印象も良く、何より軽くて(大凡3.2キロ)取り回しが良い。バスウッドだからでしょうか。


又、自分でギターを改造してみたい欲求があった時期でもありまして、その土台となるギターが欲しかったんです。改造用のギターとしては高くて(価格改定前で十二万円程度)躊躇もしましたが、比較で弾いたST72が作りが(これより)雑で、木工部分を改造する予定が無かった(それ以前に道具も無いしw)んで、作りがしっかりしてる方が良かろうとこれにしました。


ブリッジがUSA規格だったのも、改造を考えると良かった。改造用のパーツってUSA規格の物の方が充実している気がしたので。


2点支持のブリッジは、評判まちまちですがw。


で、改造点。


ナット:オイル漬けの牛骨(弦を0.10~0.46に変更したので、溝切り序に交換)

ジャック、スイッチ、ポット:耐久性を考えスイッチクラフト製へ

配線:フロント、ミドルで1トーン、リアで1トーン。合わせて配線材もBelden(型番不明)へ

ピックアップ:フロント=百虎(Temjin)、ミドル=ROCK(ヴァンザント)、リア=型番不明(グリニング・ドッグ)

コンデンサー:フロント&ミドル=0.05μfのサークルD、リア=0.022μfのバンブル・ビー


その他、誘電塗料を塗ってノイズレス処理を施し、アームは殆ど使わないのでRAW VINTAGEのバネを5本張ってブリッジはベタ付けしてたり、ONちゃんのシール貼ったりwしてます。


ピックアップに付いて少々・・・・。


フロント&ミドルのテキサス・スペシャルは、僕の印象は「カリカリしてる」でして、エッジが立った感じでした。ジャッキーン!てね。


もう少し甘い音が欲しいなあと試行錯誤(って程でもないか)してて、上記に落ち着きました。


フロントの百虎。関西に拠点があるメーカーTemjinさんのピックアップです。詳細はこちらご参照(http://www.temjin-pickups.com/buy_strat.html)。


テキスペに比べ、太く、丸い感じの音。ヴィンテージ・ギターで良く表現される「枯れた音」ってのは、僕には定義付けが出来ないのですが、僕のイメージの「枯れた音」にカンフル剤を注射して元気にした感じ。


ミドルのヴァンザントは、テキスペをもちっと元気にした感じで、抜けは良いんですが、カリカリした感が好きでは無く、余り使って居ませんでした。中低域を持ち上げるHOT CAKEなんかが合いそうです。


リアはグリニング・ドッグ。HPはこちら(http://park6.wakwak.com/~grinningdog/)。サウンドサンプルがある(筈の)PRODUCTページがリンク切れなのが残念・・・・。


中古で買ったので詳細は不明ですが、物凄くロー・ファイな音です。上手く説明出来ないのですが、こもった、解像度が低い感じの音なんです。でも、それをマーシャルなんかに繋ぐと、マーシャルの暴れ具合が適度に押さえられて、クリーンでも歪ませても、太く、分離が良い音になるんです。エフェクターのノリも良くて、「ピックアップってハイファイにすりゃ良いんじゃないんだ」と思い知った逸品。これは物凄いお気に入りで、このストラトがメインだった時は、このピックアップばかり使っていたなあ。


他、改造すると言えば、ペグをGOTOHのロック式に、ブリッジをグラフテックにしたいなあと考えております。

使わなくなった理由は、Rickenbacker手に入れたからってのもありますが、メンバーからの評判が今一でしてね。「音がでかい」とw。


弾いてて気持ち良い音だった為か、ついつい音を上げていたんでしょう。若しくは「君君、でしゃばるんじゃないよ」と言うメンバーからの皮肉だったかw。


それにしてもね、ストラトって、やっぱ弾き易いなぁ(Rickenbacker、Gretsch比w)。


「存在するものは合理的である」との台詞があるが、世に出て60年を越えても未だ需要があるって事は、やっぱ製品として良いんでしょうね。


手持ちのシンコーミュージックさんのムック本、「STRATO. 70'」sって本によると、71年はストラトの変遷の中で、仕様が結構変わった年だった模様。


デカールに3,143,028ってパテント・ナンバー(アジャスタブルネックのパテント?)が付いたり、メイプル・ワン・ピース・ネックが復活したり・・・。


一番の変化は「ネックジョイント方式が3ボルト式」に変更された事でしょうか。マイクロ・ティルトもこの時期か。

マイクロ・ティルトって使った事は無いのですが、ボルト締めたままやって良いんですかね?ネック起きとかおこりそう。


で、このST71ですが、「71年のストラトにドンズバ!」って訳じゃない。

ペグのノブの形状が違ったり、ブレット・ナットの形状が違ったり・・・。

「細部にまで拘った71年製が欲しい!」って需要があるとも思えませんがw。

ま、そんなストラトです。


家で弾く時はなんかこればっかり弾いてしまう。


軽くて取り回しが良いからなんですが、気軽に弾けて良い。


ギターを「道具」と位置付けすると、やっぱ取り回しが良い方が、良いんでしょうな。