minamiさん

soulsnare

 なんかこっちのブログに書くの久しぶりですねぇ、TakaYukiです。
 こないだ買ったスネアの話など書いてみます。

 元々、TAMAの最廉価モデルだったスチールスネアに、“そうる透プロデュース”の名前がついて、シェルのエッジにシリコンが注入されたのが、確か2007年とかその辺り。このスネアが評判になって、限定でバリエーションモデルが出たわけです。このモデルは第3弾ということになります。
 TAMA入魂のスネアSTARPHONICに、スチールのモデルが海外で(限定で)出たのですが、それのエッジにシリコンを注入して“そうる透仕様”に準じた、というのが恐らく本モデルの成り立ちでありましょう。国内でも限定70台ということですが、このエントリを書いている時点(2011年9月)では、まだ手に入るようです。

 価格帯、シェルの素材(+メッキ)など、直接のライバルはパールのチャド・スミスモデルではないかと思われますが、チャド・スミスモデルは、良く言えば「まとまりのある音」。本モデルは(チャドモデルと比べて)音に厚みがあり、倍音のニュアンスも豊かだと感じました。シリコンが余計な響きを抑えるとはいえ、倍音が少なめのタイトな音になるわけではない、というのがミソですね。
 あとはスチールのシェルらしく、癖のないサウンドが持ち味。ロックから吹奏楽まで、オールラウンドで使えるという宣伝文句に偽りはないでしょう。まぁ、癖がないサウンドだけに、「自分独自のサウンドを追求したい!」という向きには物足りないかも知れませんが、一台持っていて損はないですよ。

 STARPHONIC特有のボルト穴のないフランジフープと、フック状になっていて簡単にヘッドが交換できる仕組みのラグ、この辺はなかなか秀逸です。ヘッドの交換は本当に楽ですし、チューニングの狂いも特に気になりません。また、フランジフープはリムショットのサウンドが抜群(特にクローズド)だったりします。ストレイナーの動作も安心感がありますし、ハードウェアの出来映えはかなりのものです。

 欠点らしい欠点は見あたりませんが、強いて挙げるなら、フープの強度が若干不安なことと、フープにラグのフックが引っかかる溝にスティックの木くずが溜まると掃除が面倒臭い(笑)ってことぐらいかなぁ。……あと、普通スネアはオープンリムショットなんかを繰り返していると、ヘッド固定用のボルトが痛むのが常なんですが、(機構が特殊なだけに)その辺の経年劣化がどう出てくるかが未知数で、気にはなります。

 ……とまぁ、一応レポートなどしてみましたが、僕もいい加減歴が長くなってきて、自分のチューニングというのにある程度定石が出来てきていることもあるからか、スネアを換えて、バンドサウンドに影響が出たとかそういうことは“皆無”です(笑)。ギターほど機材の影響が出ないんですよねぇ、ドラムって……。