・トーンをバイパス
0-5-10しか選択出来ない&どうせトーンはいつもフル&弾いてる間にスイッチ変わるのを避ける為、でバイパスしました。
ストラトやレス・ポールはコンデンサーについて云々語られてますが、グレッチって無いよねえ・・・どうなんでしょ・・・。色々と試してみるのも面白かったのかもなあ。
テレキャスターのトーンをバイパスした時、なんか音が暴れて駄目でしたが、ナッシュビルはそんな事なかった。
音抜けはちょいと良くなるが、それも善し悪し。
・ブリッジの交換
オクターブ・チューニングが出来ないバー・ブリッジからシンクロソニック・ブリッジ(メリタ・ブリッジ)に変更。
正直、これはお勧め出来ない改造ですw。
重量の違いからか、サスティンは可也減ります。サウンドも変わる。何と言うか・・・軽くなる。
バー・ブリッジを選択したのはチェット・アトキンスだったと聞くが、チューニングを犠牲にしてもこのサウンドを選んだのでしょうか。
フェンダーやギブソンだと、ブリッジの材質まで多数の文献がありますが、グレッチは見掛けない。
グレッチ・ユーザーはあまりサウンドの違いに拘らないのでしょうか。そこがグレッチらしいと言えるのかもw。
・トレモロ・アームの変更
グレッチのトレモロはB-6。テンションは弱い。その為、ある程度太い弦(0.11~)が勧められるのだが、僕には太過ぎて。
それでB-7に変更。
テンションバーがある為、0.10~の弦でも弦落ちしません。激しい演奏で演奏中ブリッジが動く事もない(程度によりますが)。
テンションが上がった為か質量が増えた為か、サスティンも増えた。
ボディへの加工が必要となりますが、これはお勧め出来る改造です。
但し・・・B-6の滑らかなアーミングの魅力が捨て難い人にはお勧め出来ません。
「アームはあまり使わないし弦のゲージは下げたいし」ならお勧めです。
因みに、ビグスビーの弦交換は結構面倒ですが、事前に弦に癖を付けておくと交換し易くなります。僕はペンチで少し丸ませてから張り替えます。
<サウンド>
グレッチのサウンドを、フェンダーより太くギブソンより煌びやか、と評した本を読んだ事がありますが、まさにそんな感じ。
サウンドについては、文章にするよりYou Tube等を見た方が早いでしょうし、あまり多くは語りませんが、「音が良くない」「現代的ではない」と言うのは当たっていないと思う。
グレッチは70年代から、フェンダー、ギブソンの後塵を拝する様になってしまいましたが、その理由は、ハイポジションの弾き難さ、にあったのではと僕は思います。
ハードロック全盛、ギターソロ!って時代に、ハイポジションの弾き難さから敬遠されたんじゃないでしょうか。
また、構造上ハウリングを起し易い為、大音量でライブをやるプロから敬遠され・・・ってのもあった気が・・・いや、想像ですが。
要するにですね、グレッチも、充分良い音出していると僕は思います。決して他のメーカーに負けてはいない。
まぁ、時代に合わせられなかったんでしょう。チェット・アトキンスも、70年代にギブソンとエンドース契約結んでしまいましたし。
ヴィンテージはあまり弾いた事無いので大きな事言うと石投げられそうですがw、70年代のカントリー・ジェントルマンとラリー弾いた限りは、無理してヴィンテージ買う必要もないかなと。
ただ・・・ディアルモンド製のピックアップ搭載したグレッチ、一度聞いた事あるのですが、それは良い音だったなあ・・・。
ま、弾き難いってのはありますが、良いギターです。グレッチに惹かれたら、無理してでも弾いてやる!って心意気、それが必要なギターでありますが、燃費が悪いアメ車に敢えて乗る様な、そんなギターです。
個人的には、ロックンロール、ロカビリー、ビートリーじゃあ無い人、が、ギター弾くと「お?」と思ってしまいます。それが上手かったら「もう本当にごめんなさい」になります、はい。
(続く)