四人冗語

“がんばらないけど、ネバーギブアップ”
東京の社会人アマチュアバンド、fujico overdriveのblogです。

GINGER TURBO(Chimaira Guitars)

リーダー

リーダーです。

さて、本日紹介させて頂きますペダルは此方。

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はい、鬼才・キマイラギターズはGINGER。正式名称はGINGER TURBOなのだろうか。

先ずは動画おば。





キマイラギターズさんは、Jaguarの改造を検索してて行き付き、Jaguar改造動画以外の動画も兎に角面白くて登録させて頂いた。特にマグナ50の動画は、「陽気なザ・ノンフィクション」って感じで何度も見てしまう位に面白い。バイク乗らないのにねw。

で、このGINGERですが、動画をご覧頂ければお分かりかと思いますがファズです。

ファズはどうにもこうにも使いこなせないワタクシですが、いや、他のエフェクターだって怪しいものですが、特にファズは苦手で、そんなワタクシがこれを購入しましたのは、先ずはもう見た目が格好良過ぎてと言う不純な動機w。

先日セカンドロットの販売が告知され、どうしても欲しくてオーダーし先日届いたのですが、まぁもう開いた瞬間に「かっけえ!」と仰け反った次第。

動画をご覧頂ければお分かりかと思いますが、一応機能の説明を。

Level、Gainの他、Bass、Trebleの2バンドのイコライザーを備え、その他Turbo機能があり、Turboの音量は独立して設定可能。

スイッチは、向かって右側はエフェクターのON-OFF、LEDは緑、左側はTurboのON-OFFで、LEDは赤に変わる。

で、見た目で買ったこのエフェクターですが・・・・いや、これはですね、是非お手に取って貰いたい逸品です。

これね、私は「Big Muff系のファズだろうな」と思っていたんですよ。でもですね、結構違います。これ、私見ですが「オルタナ専用ファズ」「シューゲイザー必須ファズ」との位置付けに思いました。

と言うのがですね、合わせるギターにもよりましょうが、ブリブリした質感はBig Muffな感じなんですが、Big Muffより分離が良くて、加えて、サスティンが結構短めと言う特徴があります。

この特徴は、空間系や残響系に合わせると、コード弾いても音の分離感がしっかりあって、単音でも音の太さがしっかりあって、と言う絶妙なチューニングがなされているんです。オルタナティブな音楽全般に向くかは僕の知見では分かりませんが、このペダルの特徴を求めるギタリストは少なくないかと思います。

で、Turbo。

これですね、僕は単純にゲインアップの機能かと思っていたんですがそれだけでは無くて、これをONにすると凄く抜けが良くなるんですよ。

ここぞって時にONにして抜ける音を作るも良し、逆にTurboを抑えめにしておき、音の壁を作りたければその時にOFFにするも良し、と言う使い方が出来てですね、センスあるギタリストなら、凄く魅力的なサウンドを作れるのではないかと。

張った動画ではこの辺は分かり難いですが、実際試すと「おお、すげぇ!」と思うチューニングが成されています。

製作者の岩井さんが、このペダル関連の配信をされていた際に「個人工房は大手ブランドが作らない尖ったペダルを作らないと」と仰ってましたが、その尖り方って、「Big Muffをさらにハイゲインに」って方向性かと思ってましたが、鬼才の考えたペダルは僕の様な一般人とは別の尖り方をしていて、只々感心してしまった。

また、ノイズが少ないのも設計の妙かなと。結構なゲインがありながらこのノイズの少なさは凄いと思う。はっちゃけ系の鬼才ではなく物静かな鬼才なのかも知れぬ。

以上です。

今は在庫が無い状態ですが、気になられる方はオーダー受付をチェックされておくと宜しいかと存じます。

休日模様

リーダー

リーダーです。

台風2号と言う、いやに若い番号の台風が日本列島に豪雨を齎した金曜日の翌日、故チャーリー・ワッツの誕生日である6月3日に、義弟夫婦にお声掛け頂き中華街でお食事。

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義妹は、自他共に認める雨女で、確かに会う日は雨が多かった記憶があるが、晴れた日も当然にあったし、梅雨間近のこの時期に雨となっても自然の摂理だろうと思っていたが、今回「もしかして、本当に雨女は存在するかも知れぬ」と思うに至る。

ま、それは兎も角・・・・。

大変に美味しいお店を紹介頂いた。雰囲気も良かったし、何より料理は全部美味しかった。

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義弟夫婦に気を使って貰って中華街で食事したのは2度目。コロナ前なのでもう随分と前だが、中華街の雰囲気がちょっと変わっていた。家人の「原宿みたいな感じになった」って台詞は言い得て妙だが納得感があった。

食後、義弟夫婦の家へお邪魔し、彼等の愛猫と久々のご対面。

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抱かせてはくれぬが相当に人懐っこい猫で、対猫最終決戦兵器「ちゃおちゅーる」を大量に買い込んで臨めば、耳裏をワタクシや家人の身体に擦り付けたり、匂いをクンカクンカしたりと、まぁ可愛いったらない。

猫は猫の都合で存在しているだけで人間の都合なんか気にしていない、とは、愛猫家の兄の言葉だが、それは他の生物も同じだろうと思ったりしたが、見ていると、成程確かに、と思ったりもする。

自己都合で存在する猫を存在として愛でれなければ、猫は飼えないと思う。猫は愛でさせてくれる対象に非ず。

義弟夫婦は、バンドのライブによく来てくれるのであるが、義妹から「いつかフジコ・オーバードライブのスタジアム・ライブとか、ドーム・ライブが観たいです」と、「ビッグバンを再現して下さい」以上の凡そ実現不可能なお願いをされ、可愛い義妹の為なら何とかしたいと考え、お世話になっている御徒町のJam Sessionさんのネーミングライツを買い取り、フジコ・スタジアムとかフジコ・ドームと名前を変えて、それでお茶を濁すのはどうであろうか、と割と真剣に考えたり。

なんやかんやと楽しい時間を過ごさせて頂いて帰宅。色々と手土産まで頂いてしまったし、美味しい珈琲も頂いた。ありがとうね、また会いましょうね。

帰宅後、前日の金曜日にやっつけ仕事で片付けたミックスを聴き直し調整。

自作曲なのだが、うん、録音云々以前にどう考えてもアレンジ間違えたなぁって感じで嫌気がさしてしまう。

何とかならないものかねぇ、と彼是と弄り倒し、何ともならないなぁと思ったり。

是々非々は兎も角、弄り倒すだけ弄り倒して日を跨いだ辺りで取り敢えず終了。と言うか、ドツボなののでこれ以上どうしようもなかろう、と言う判断。

して、日曜日。

快晴。秋の様な高い空は台風ので空気がスッキリしているからか。

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家人が買って来た芍薬は2輪が満開。1輪はこれからか、若しくは咲かずに終わるか。

昼過ぎにぶらりぶらりと散歩に出掛ければ、前日よりも気温が高いらしいが爽やか。湿気の所為か。

なんでも、今年の夏は2015年の夏に近しいらしく、高温、多湿なんだとか。そう言えば父が亡くなった2015年は結構大雨だなんだで飛行機が飛ばなかったり電車が止まったりあったっけ。

良い気候の内に散歩を楽しみましょうそうしましょう、と言う事でぶらぶらと。

涼やかな風が吹き、本当に本当に心地好い。楽器屋巡りもそこそこにあっちへふらふら、こっちへふらふら、11km程散歩。気持ち良い散歩であった。

と、恰も散歩だけしてたかの様な書きぶりだが、本日の戦利品は下記。

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KTR(KLON)

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EVH30 EVH 5150 chorus(MXR)

KTRは、オークションサイトやフリマサイトでは10万円程度で売買されていますが、時間は掛かるかもですが、現代理店のイケベ楽器さんで頼めば定価で買えるんじゃないかな、と。

イケベ楽器リボレ秋葉原店で見掛け、試してみて購入。奥まった所に鎮座していたので最初は気付かなかった・・・・。

買うかどうか分からないから試すのを躊躇したが試し、うん、まぁ、ありかなーって事で購入。

Centaurは、絵無しゴールドを持っていますが使っていなくて、その理由は、まぁ「重い」ってのが最大の理由なんですが、ブースターとして使うには主張が強過ぎて疲れる感じがあり、オーバードライブとして使うにはON-OFFで音量差が調整し難くいってのもその理由で、KTRは如何だろう?と試してみたら、うん、結構良い感じだった。

Centaur及び他のCentaur系はもっとダーク・・・・・いや、Centaur系ってCentaurよりダークじゃないか?と思っているワタクシですが、KTRは軽い感じが特徴的で、それが良いかなと。

バッファはですね、Centaurって、繋ぐだけで音が太くなると評されるかと思いますが、KTRに関しては真逆じゃないかと感じました。小さな音だと分かり難いですが、バンドで使う音量なら相当に違うと思います。誤解を恐れず書きますが、低域がごっそりなくなる感じです。そのニュアンスは、ONにしても同様に御座います。

ゲインを上げる事である程度リカバー出来ますが、シングルコイルのギターを使うならOFFにされる方が多いんじゃないでしょうか。

Centaurを歪みペダルとして使う人はあんま居ないと思うが、その理由って、ゲインを上げて使うならCentaur以外と言う選択肢の方がベターだからかな、と思ったり。

購入したのは、我が愛器のCasinoに合うかなと思って。

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シンラインのフルアコ構造にしてP-90をマウントしているからと思料しますが、割かし「もっさり」したサウンドなので、バッファを使ってスッキリした音を演出出来るかなとの期待。バッファは音を大きくしないと効果が分かり難いので、家では試し難い。バンドで一回試してみよう。

でも、使うならどう使ったらいいんだろう・・・・?オーバードライブとしては僕ですらゲインが少ないし、プリアンプ的に使うなら、Little Green Emphaserの方がCasinoには合いそうだし・・・・。

ま、次回練習まで悩みましょうかね。

EVH30 EVH 5150 chorusは、トーン、音量とコーラスのかかり具合の3つのノブで、所謂「デプス」と「レイト」に分かれていないのが面白いなぁと思って、以前から気になっていたが美品中古があったので購入。名前から高名なギタリストのシグネチャーである事はギター弾きならお分かりかと思いますが、うん、僕が使うには恐れ多いわ。

インプット、アウトプットの調整が出来て、歪まない様にする為かなと思っていたが、インプットの切り替えは結構音が変わる。この切り替えでスッキリしたサウンドになる。

あまり変調感があるコーラスじゃなくて、変調感求める方には使い難いかも。

名前は、RolandのDC30を捩ったものと何処かで読んだ記憶あり。違ったかな。DC30の様に、リピート回数の調整とか出来ないから違うのかな。あ、そう言えばどっかにDC10ある筈だよなぁ・・・・機会あれば引っ張り出して比べてみよう。

そしてこれも購入。

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先日販売されたノエル・ギャラガーの新作が結構良いなと思って、気になって手に取れば、ブリットポップ総括みたいな記事もあったり。

それなりにブリットポップに影響を受けた身なので、その振り返りなんかもあるのでしっかり読んでみようかと。グレアム・コクソンも大好きだし、The Waeveも好みだし。









ノエル・ギャラガーのギターは、近年発売されたUS製のCasinoっぽいなぁ。インタビューでは、ジョニー・マーが近年のUS製Casinoを使ったと書いてあったが、その絡みかな。ベースの大先生はThe Waeveとか気に入りそうだな、と、久々に聴いてて思った。

そんな濃ゆい土日に御座いましたとさ。

Little Green Emphaser(One Control)

リーダー

リーダーです。

今日は姉の誕生日。

姉は、ワタクシの家系的には遺伝子的にどうかしたらしく美形で、その証拠に、中学・高校時代には、男性がプレゼント家に持って来たり、恋文らしきものを「お姉さんに渡しておいて」と言われた事があったり(何故家に持って来たりワタクシ経由にしたのかと今でも思う)。

そんなプレゼントの中に、弾き語りの自作曲を収録したカセットテープがあって、姉が溜息交じりに「聞かなきゃなぁ・・・・」と言いながらステレオから流しているのを横で聞いた事があったのだが、その痛々しさにその場から逃げたした事を覚えているのだが、それを今自分がバンド活動と言う形で現在進行形でやっているかと思うと背筋が寒くなるのである。

さて、本日紹介させて頂きますペダルは、
先の録音で活躍した此方。

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はい、One ControlはLittle Green Emphaser。位置付け的にはブースター・・・・なのかも知れませんが、ごく端的に言うと、ブースト幅は固定(と言うか帯域弄ると変わるけど)で且つ過度なブースト量じゃなく、ブーストする帯域を変えるブースター、みたいな感じです。

うん、何を言ってるか分からないから動画に逃げようw。



エフェクター好きなら絶対見た事があろうギタリスト、Jake Cloudchairさんによる紹介動画ですが、うん、正直に書くと、最初見た時正直僕はよく分からなかったんだ・・・・w。

なんとはなしに購入し、「あぁ・・・・、ん?へー・・・・、ほー・・・・」と一頻り楽しんでエフェクター・ラックに仕舞い込んで、先の録音で引っ張り出してその良さを再確認したペダル、です。

ブースター、と書いておりますが、個人的にはエンハンサー要素を備えたプリアンプ的な解釈で使っております。

詳細は先に貼ったリンクでお分かりかと思いますし、前述の通りですが、ONにするとちょっとだけブーストし、ノブを回すと低域から段々高域へ強調帯域シフトしながら可変するペダル、です。して、設定の寄ってはちょい歪みます。

今一効果が分かり難いかもですので、個人的に「こんな場面で使えるんじゃないでしょうか?」を列挙してみますと・・・・

・低域若しくは高域が強いギターの補正
・少し太い音を演出したいor少しレンジが広い音を演出したい
・リフやソロを弾く時に、少しばかり艶が欲しいけどレンジが狭くなるゲインの上げ方はしたくない

等々あるかなと。

ともすれば地味なペダルですが、1台持っておくと便利なペダルじゃないかと思います。

先の録音では、プリアンプと言うかアンプとして使ってみたのですが、アンプ(シミュレーター含む)を宅録で使うと、出力の関係か、音が平べったくなっちゃう様に感じ、このペダルで補正出来るかな、と試し、いや寧ろこれだけの方が音の暴れる感じが生々しくて良いじゃないか、とこれだけに。

前述の通り、歪みペダルを使用した時に「もうちょい歪ませたいけどレンジが狭くなるなぁ」って時の改善にも有効に思う。うん、思うってだけで試していないんだけどw。

とは言え、これまでの録音で、好みのゲインまで上げるとミックス時に音抜けの悪さを感じる事が多かったのだが、今回の録音は音抜けの良さを実感しているのは事実。それを演出したのはこのペダルで間違いないんじゃないかなと。

と言う事で、ワタクシのこのペダルの評価及び使用方法は「ダイナミック・レンジ調整ペダル」に御座います。

「それならイコライザーで良いんじゃないか?」「高域出したい(≒低域を抑制したい)からトレブル・ブースターで良いんじゃないか?」とのご意見あるかと思いますが、是であり非であるかなと思います。

そう思う点が2点。

先ずですね、このペダル、微妙な歪み成分混じっていて、完全にクリーン・ブーストって感じじゃないんですね。雑味があって、その雑味が奥行きある感じで、それが心地好いんですわ。その歪み方って、強いて言うと「アンプのボリューム上げたらちょい歪んじゃった」的な歪みと言うか雑味で、それが妙に心地好いのですよ。このニュアンス、他のペダルには中々無いんじゃないかなと。

次の理由はですね、このチューニングはとても独特だと思うって点です。

言葉で説明するのが凄く難しいし、個人的なバイアスもあるし、その意味は正直無いんじゃないかなと思うも敢えて書かせて頂くと、このペダルの味付けって、彼是エフェクターを試して来たと自負しているワタクシを以て(偉そうですいません)、代替品が無いなぁと感じさせるチューニングがなされていると思うのです。

例えば、クリーンと歪みを切り替えた時、クリーンでは良い感じだけど歪みペダルを合わせるとこの帯域が強いなぁ、なんてのがですね、このペダルを繋いで好みの音を作っておくと改善されるんですね。

単純に帯域を弄っているだけではなく、可変された出音が、例えば歪みペダルと合わせた際、そのペダルの個性を邪魔しない程度に、それでいて過度な帯域をコントロールしてくれる、と感じるのです。ギターに汎用性を持たせてくれる、と言うか・・・・。

勿論、そもそもの自身の音を気に入っていると言うギタリストさんには不要かなと思いますが、いや、そんなギタリストさんにこそ、「アンプ直です」ってギタリストさんにこそ、試しにこれ繋いでみるのは如何でしょう?とお勧めしたくなる、絶妙なチューニングがあるんじゃないかと思っているのです。

以上です。

非常に説明が難しいペダルですし、実際使ってみないと効果が分かり難いペダルであるかと思いますが、機会が御座いましたら是非是非お試し下さい。アンプのSend~Returnに繋いだら、奥行きが出て面白いんじゃないかなと思います。

派手ではないが、場面次第でとても良い仕事しますよ、うん。あ、某楽器屋さんで、名前の所為かフェイザーのコーナーで売られているのを見掛けました。うん、名前はちょっと分かり難いわなw。

第388回練習便り

リーダー

リーダーです。

ちょいとイレギュラー対応があった先の週。

通常業務とは可成り異なる内容であっても、精神負荷はないものと思っていたがどうやらあったっぽく、食欲が無かったっぽく、体重がちょい減っていた。

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そんな中、ふと見る故郷小樽の風景に、何とも癒されたり。

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美しい・・・・本当に美しい・・・・。

住んでいた時には当たり前だった風景が、如何に恵まれていたかに気付けなかったのは、僕の美しさへの感度の低さ故だろう。うん、僕は鈍いんだよ。

健康診断もあり、所見ではどこも悪くなさそう。視力が右目が1.5、左目が0.7と結構差異があった他は、初めてのんだ胃カメラ検査でも問題なし、と。

そんな肉体的・精神的疲労感を覚えた今週ですが、ぼちぼちメンバーから録音物が仕上がって来て、じゃあ仮ミックスを・・・・と、更に精神的・肉体的負荷を掛ける事をした金曜日。

取り敢えず仮ミックスを適当に仕上げメンバーに共有し、ふっと息をついて聞くはDalis Car。



なんかふと聞きたくなったんだけどなんで?と考えれば、タリスカーなるお酒(?)がトレンドに上がってて、語呂でDalis Carと相成った模様。うん、僕は単純なんだよ。

そんな風に過ごした土曜日は練習日。

曇天ながら気温は夏日。夏は嫌いじゃないし、季節を感じるのも好きだが、もう少し肌寒いくらいの天気が至福。次に味わえるのは秋口かな。その時分に帰省したいと思っているのだが、さて、どうなる事やら・・・・。

ぶらぶらと練習場所に向かい、楽器屋さんへ立ち寄るも収穫無し。ちょいと、いや、可成り気になるギターあり試したく思うも時間切れ。欲しいと思っていたSpark Goは次回予約分受付って状態。ま、のんびり待ちましょうそうしましょう。

練習は、粛々と。

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「録音終えた曲は演奏しない?馬鹿言うな、録音で散々弾きましたから、今の僕は僕史上最強に巧いですぜ」とのたまうビクシーの提案で、彼以外やる気が無かった録音済の曲をやってみれば、うん、確かにお上手。

・・・・と言うか、今まで弾いてたフレーズと違わねえ?やっと固まったって事?今までは何だったんだよ馬鹿野郎。

ベースの大先生の楽曲「ありしひ」のアレンジを彼是と。前回練習ではビクシー不在だったので、メンバー全員のアレンジは、略お初な感じ。

で、改めて4人でやって、ビクシー以外の3人は思った。「こいつのギター、邪魔じゃねえ?」、と。

3人構成ありきのアレンジだったので、まぁ僕は弾き過ぎているし、交通整理も出来ていない。

と言う訳で、4人ありきな感じに試行錯誤してみたら、Takayuki君のスティックが折れる。

20年弱のバンド歴で、彼がスティック折った回数は片手で数えられるので、ある意味珍事と言えよう。

ギターは、今回はPP4-380で出撃。

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前回練習及び先の録音ではCASINOを使用し、結果満足行くものだった訳だが、練習前に所用あり、移動距離と移動時間が長いなら体積が小さいギターの方が好都合との趣旨で。うん、どういう趣旨だ?

足元はこんな感じに。

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Spark Booster(TC Electronic)~ブースター兼プリアンプ

OD2(Guyatone)~オーバードライブ

CE-2(BOSS)~コーラス

Stereo Delay(Nadine's)~ディレイ

MC402 Boost/Overdrive(MXR/Custom Audio Electronics)~ブースター

久々登場はBOSSのCE-2とNadine'sのStereo Delay。

ワタクシのCE-2は、黒螺子「CE-2」の表記が大きい中期型。銀螺子の方が人気があるが、個人的には、中域がグイっと前に出る個性があるこの個体が圧倒的に方が好み。

Nadine'sのStereo Delayは、BOSSのDM-2(初期型)よりはブライトで、MXRのCarbon Copyよりは線が太いアナログ・ディレイ。

全体的に、線が太い演出をこの2台のペダルでやってみようか、と。録音で久々にCE-2を使って、「やっぱ良いなぁ」と思った事も後押しした次第。

結果は、個人的には頗る宜しいと思ったが、気になる点もあり・・・・。

特段設定を変えたと思っていないのだが、Takayuki君より「バスドラの音が聞こえ難い」とのご指摘。

アンサンブルで僕だけが特に低域を出している訳じゃなく、いや寧ろ僕は低域は可成り抑えている方だが、僕に向かっての発言だったので、僕の低域を指しての事と思料。

思い当たる事が無さ過ぎて困惑したが、CE-2、Stereo Delayの所為か?とちょっと気になったり。

個人的に気に入った組み合わせであったが、重要なのはアンサンブル。

次回練習まで色々と再考してみようそうしよう。駄目だったら、前回練習では意を問われなかったCASINO使えば良いんだし。

練習後、飲み会。

転職前の会社の同期のI君(イケメン)が上京していると言うのでご一緒。彼とは以前バンドをやっていて、ベースの大先生も同じバンドであったので面識あり。

旧友を温めさせて頂きました。息災の様で何よりである。なんか長々と話した後、「あれ、今何の話してたっけ?」と、老いを感じさせる発言があり、同期としては隠れてそっと涙を拭ったのである。

見た目は優男ながら、バックパッカー気質があり、登山が好きで、大雪山系の山登り後、旭川から室蘭まで270kmを歩いて帰京する目標を立てたら、室蘭周辺で高速道路に乗っかっちゃって警察に保護されて結局最後は車に乗っちゃったとか、カレーの食べ過ぎで腹痛起こしたと思ったら実は盲腸だったとか、まぁ、なんかすっとぼけたエピソードを持つ奴なのだが、一方でクラシック・ギターを嗜んだりと、なんとも人生を楽しんでいる様で羨ましくも思う。

帰路の電車で、気になったギター(Stratocaster)、買おうかなぁ、と考えてみて、結論が出ないままいたら売れちゃってた、てへ。

買っても良いかなーって値段だったのですが、うん、まぁ、売れちゃってホッとしたのも確か。

Stratocasterは、お気に入りなスペックに改造したのを1本持っているが、僕には重くて、軽量なStratocasterあれば買っても良いかな、と思っているのだが、まぁ、持っていなくても良いしw。

ソリッドギターは、PP4-380があればいいやと思いつつ、構造的に長く感じるネック、遠く感じるヘッドに不満があり、Stratocasterにはそれを感じないので、Stratocasterと言う代替もありかなぁ、と。

まぁ、前にも書きましたが・・・・

・フォルムが好きじゃない(どうしようもない)
・(所謂「ヴィンテージ・スタイル」の場合の)弦間ピッチが好きじゃない(改造は可能)
・シンクロナイズド・トレモロが好きじゃない(改造品に好きそうなのが無い訳じゃない)
・フロントとリアのミックスの音が出ない(改造は可能)
・ブリッジサドルがロック出来なくて緩んだりするとイライラする(ロック出来る構造の物もあるしメインテナンスである程度の固着も可能)

と言うStratocasterを心から好めない理由があり、「これなら良いかも」と思うStratocasterを見付けても、やっぱどうしても躊躇してしまう。

大体だ、メインはCASINOだし、準メインにPP4-380があるし、Stratocasterを買っても使う機会ないよなぁ?と思ったり。

それに、手持ちのStratocasterを散々改造して来たので、「この改造したらどうなるんだろう?」と言うワクワク感が無いって事である。うん、忌々しき理由である。せめて、せめて改造で楽しませて欲しい・・・・。

あとねぇ・・・・Stratocasterは「普通」な感じがして、僕が弾くには何か違うって思ったり。

・・・・興味があっても自制心が働くなんて、何ともつまらない大人になったものだ。

ま、今回はご縁が無かったので、機会があればって事で。

そんな練習に御座いました。

休日模様

リーダー

リーダーです。

夏日が日常になる皐月も半ばを過ぎましたが、皆様如何お過ごしでしょうか?

ワタクシはと言うと、2023年も5ヵ月弱が過ぎたとの事実に時の流れの速さを思い出した様に自覚する訳ですが、相も変わらず凡庸に生きております。

さて、先の日曜日、所用で池袋へ行った際、空き時間で立ち寄った楽器屋さんで、見た目、重量共に大変好ましいStratocasterを見付け(音はどーでもいいのか俺)、お値段的にも買えない訳じゃないけど・・・・と思うもお見送り。

つい最近の記事でも書かせて頂きましたが、ワタクシはStratocasterと言うギターは、その汎用性において大変に優秀だと思っておりまして、1本手元に好みに改造したStratocasterを持っている訳ですが、3.6kgと言うその重量が、柔弱者のワタクシには重く使っていないのですが、じゃあ軽量であれば使うのか、と問われたら、まぁやっぱり使わないだろうなぁ、と。

個人的にStratocasterで好きじゃない点が3点ありまして・・・・

・フロントとリアのミックスの音がデフォルトで出ない(改造は可能)
・シンクロナイズド・トレモロが好きじゃない
・Stratocasterのフォルム以上に好きなギターがある

と言うのが、使わないだろうなぁ、と見送った理由に御座います。

上記の内、「シンクロナイズド・トレモロ」については、アーム使用時の重い感じが好みじゃなくて、なんですが、一度Izo先生に試させて頂いたVega Tremは結構好みで、それを試すのもありかなぁ、とウジウジ悩んでいたり。



シンクロナイズド・トレモロより、ふにゃっとした感じが好み。(Jaguarr等にマウントされている)フローティング・トレモロと(Mustangにマウントされている)ダイナミック・ビブラートの中間みたいな感触だなぁ、と思ったのを覚えている。

見掛けたStratocasterよりVega Tremが気になったりしてきたが(コラ)、Stratocasterを購入してVega Tremを搭載しても、結局PP4-380を弾いちゃうんだろうなぁ、と思ったり。

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ギターの構造から、抱えた時にヘッド位置が結構遠いのは難点。Jazzmasterを弾いている様な感じに近い(Jazzmaster弾いてたのってもう随分前だけど)。

PP4-380の魅力は幾つもあるが、その圧倒的使い易い重量と、改造でマウントした
GoldoTLT1C Les Tremの心地好さは特筆すべき魅力。

そんな訳で、他のギターとの比較でPP4-380の魅力を再認識したのですが、魅力の再認識と言えばCasinoもそうだったり。

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先の練習で久し振りに使って、練習の録音物聞いて、ビクシーが欠席した所為か音が良く聞こえたんだけど、ああ、良い音(=好みの音)だなぁ、と思った次第。

PP4-380然り、Casino然り、廉価なギターなんだけど、それが好みだって事実は色々楽しかったりする。「値段が全てじゃねぇんだよ」と言う意味ではない。ハイブランドなギターも、高価なギターも手にした事あるけど、結果、廉価なギターを喜んで弾いている男がいるってのは、蓼食う虫も好き好き極まれり、って思うと楽しくなる。好みの偏差があるから機材って楽しいのだと思うんだよ、うん。

と、バンドのブログらしくギター話から始めてみました四方山話。

土日をどんな風に過ごしたかと申しますと、仕事に加え、金曜日の会食が思いの外疲れるものでありながら早く目が覚め、何とはなしにYou Tubeで故郷のライブカメラを見てみれば、雲海が広がり、画面越しながら美しさに絶句する。

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分かり難いかもですが、対岸には残雪残る山の連なりがあり、海の部分がすっぽりと雲の中。幻想的で、今すぐこの景色を見に行きたくなった。

室生犀星が「
ふるさとは遠きにありて思ふものそして悲しくうたふもの」と詠もうが、帰省したい気持ちが高まる。

仕事が落ち着く9月かなぁ・・・・仕事でその前に行くかもだけど、仕事で行ってもなぁ・・・・。

そんな望郷の思い抱きながら散髪屋さんに行けば、僕の後から入って来たお客様は法被を着ていて、なんでも今日御神輿を担ぐとかで。

そっか、三社祭、だった・・・・。

僕の居住区の区画は三社祭の範囲外、なので、自宅前の通りを御神輿が、なんて事はないのだが、ちょっと歩けばその区画となる。

以前家人と見学に行った際は、その盛り上がりを大いに楽しんだ訳だが、同調して声を上げて高揚した気分となる、と言うのは、ライブだなぁと思ったのを覚えている。

散髪後、三社祭の頃に朝顔を種を蒔くと時期的に良い、と聞いてからこの時期にベランダで用意するのが常なので、ではではと思うも何処へやったか朝顔の種が見付からぬ。

今年は、ベランダで朝顔を楽しむ事は出来ないのか、残念だ。

軽い失意を覚えつつ、昼食後に街に出てみれば、道端では紫陽花が目を楽しませてくれたり。

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故郷の小樽は9月に咲くので、紫陽花が梅雨の花と言われてもピンと来なかった上京時。いや、梅雨もなかったから梅雨と言われてもピンと来ないんだったっけな。

疲労感があったので軽い散歩と軽い楽器屋巡りで終了。MaxonのFire Bladeシリーズのコーラス、マット仕様のマッチングヘッドの黒のMustang、なんかはちょっと良いなと思ったけど、まぁ使わないよなー、とお見送り。

此処最近、機材購入に関し自制心が働いている。この超人的な精神力を褒めて頂きたい。

秋葉原は明日にしようそうしよう、と言う事で清水坂経由の帰路を選択。

解体されているビルの前で年配の男女が「あー、思い出の場所がぁ」と嘆いていたのだが、僕の記憶ではそこはラブホテルだったような・・・・どんな思い出だったのかしらね。マニアックなの、でしょうかね。

母に珈琲豆を所望されていたな、と言う事で、電話で予約して馴染みのお店へ行けば、三社祭の御神輿の通り道で大変な賑わい。うん、俺の存在が大変に邪魔。

子供神輿は傍から見てて大変に可愛いのだが、己が子供の時分に担いだ時にはうんざりしながら担いでいた記憶があり、大人のエゴで付き合わされている子供もいるんだろうなぁ、と言う余計な事を考えて暫し眺める。

御神輿をやり過ごして珈琲豆を入手。値上げを非常に恐縮されたが、そういう状況だもんね。それよりこの美味しい珈琲豆が手に入らなくなる方が嫌だ。

夕食後、バンドの次回作CDの仮ミックス。

ミックスダウンにおいては、各パートに基準となるエフェクト処理をデフォルトとして施しているのだが、「音量調整だけで充分じゃない?」とベースの大先生からの指摘あり、ベースの大先生の曲の1曲を試してみる。

なるほど、こう言うのもありかもなぁ・・・・ミックスも楽だしw。

日曜日。

あ、最近体重測ってないな、と体重計に乗れば、殆ど変わらず。

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家人からは、もうちょい太った方が良いと言われるし、BMIでは適正体重に10kg程足りぬが、個人的にはこれ位が体が軽くて良い。

カーテンを開けてベランダで深呼吸。雲が出るも穏やかな天気で、絶好の散歩日和じゃのう、と思っていたらちょいとネットで面倒事が起こり、その対応で散歩への出掛けるのが遅れる。もう、本当に、面倒臭い・・・・。

一区切りをつけて散歩に出掛ければ、遠くから祭囃子。いいねー、なんか、いいねー。

本日は秋葉原周辺を行く。歩行者天国が心地好し。

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いいねー、なんか、いいねー。

2軒のHard Off、イケベ楽器リボレ秋葉原店なんかを冷やかす。

イケベ楽器リボレ秋葉原店では3.6万円のOD-1にちょいと惹かれるも、超人的な自制心で思い止まる。他、マッチングヘッドのStratocasterは格好良いなと思ったがスルーするー。

我が儘な我がママが、最近複数店舗の珈琲豆を所望する様になり、本日も珈琲豆屋さんへ。

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此方の女将さんは、年配者ながらも美人で、ご主人もご対応良くて、と、言う事なしなのだが、注文を受けてからの焙煎と言う事でお時間が掛かるのが難儀。

コロナ前は珈琲も供していて、最近はサービスで少しずつ始められたとの事でアイスコーヒーを頂く。実に美味しい。プロが淹れる珈琲は流石也。

先週、仕事でちょいとセンシティブな対応を要する事があり、その解決方法なんぞを考えながら歩けば、「ああ、こうすれば是かも知れぬ」と考えが纏まる。

考え事をするに散歩とは、なんと良いものであろうか、と、改めて実感。

で・・・・だ・・・・。

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GuyatoneのオーバードライブPS-005。最近、Guyatoneばかり買ってるな・・・・w。Loudnessの高崎晃氏が80年代愛用していたペダルと言う事は、帰宅して調べて知った。そうなんだ。



試して、あ、これは良いな、と思った。Toneに該当する「Brilliance」が独特で、絞り切るとフラット、12時までは低域をカットする感じで、そこからは高域を出す感じ。

Level、Over Driveを上げて低域が強過ぎたら抑えましょう、高域も出せまっせ、的な設計かと思う(大きな音で試してないので違うかも、だけど)。

アンプを強く歪ませる人はスカッと抜けて来て重宝するんじゃなかろうか・・・・あ、成程、高崎晃さんが使うのも納得。

Brillianceにちょっとガリがあったが、お安かったので買ってみたが、ノイズも少なくて良いなと思った。スイッチも踏み易いし・・・・うん、これは一度バンドで試したい。

って事で、次回練習の足元を、三社祭のライブカメラを見ながら検討。

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ちんあなごさんの動画より)

足元の結果はこんな感じ。

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うん、これは期待大。前回練習から2個変更だけど、分からないかもw。試してて思ったんだけど、一番最近に買った高域が強いOD-1も良い感じだったのでちょっと迷ってたり・・・・w。

そんな土日に御座いました。

さて、今週は・・・・仕事でちょいと決戦あり。

燃えて来たぜ。

第387回練習便り

リーダー

リーダーです。

家人が買って来て花卉に挿していた芍薬が、ばさりばさりと花弁を落とし散らばるその様は、金魚が泳ぐかの如くで何とも美しく、暫く放置してしまう。

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冬が近付き花や葉を落とす様は季節の変わり目、夏の終わりと言う寂寥感があるが、そんな様とは異なり、何かしらゴールと言うかやり切った感があって宜しい。

雀は、桜の蜜を吸う、花を千切って落とす習性があると聞いた事があるが、部屋の芍薬は、ワタクシが何気なくギターを弾いてたらバサッと落ち、何と言うか、「下手なギター聞かすんじゃねえよ」的な落ち方をし、植物に対し何とも言えぬ申し訳なさを味わった土曜日は、黄金週間でいつもより間隔が1週間開いたバンド練習日。

録音していた関係で、バンドから離れた感覚はなく、「あれ、もう練習?」と言う感覚。

録音の騒動記は此方に書かせて頂いたが、書いていない事の一つにStratocasterがある。

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Fender Japan時代の日本製のボディにメキシコ製のネックを組み合わせたこのギター、録音時に試したら相当に良くて、最後まで迷うも結局録音には使わなかった。

依然も書いたが、Stratocasterは汎用性あるギターだと思う。

改造もし易く、改造好きなワタクシは当然彼是改造したのであるが、取り敢えずこのStratocasterは汎用性を追求した改造を施した訳で、彼是やらねばならぬ録音には打って付けのギターである。

加えて、オフセットのボディは座って弾くにも安定感があり、改めてStratocasterの素晴らしさを実感したのである。唯一気に入らないのはアームで、Bigsby、(Jaguarの)フローティング・トレモロの方が滑らかで好きだ。

そこまで評価して何故使わなかったか、と言うと、録音に普段使わぬギターを使うのは、何と言うか卑怯に感じたのである。

であればStratocasterを普段から使えば良いではないか、との指摘は尤もであるが、3.6kgと言う重量のギターは、バンド練習で使うのは重過ぎるのである。

3.6kgが重いとはなんと言う柔弱者か、片腹痛い、と言われるかもだが、軽量なギターに慣れている吾が身には重いのである。

思えば、大した技量もない癖にあれやこれやとギターを手にして来た訳であるが、弄っては次のギター、弄っては次のギターとするその様は、まるで杜子春の様で情けないと自覚しているにも関わらず、はて、何処ぞに軽量なStratocasterはないものか、とデジマートをウロウロしているんだからどうしようもない・・・・。

そんな相変わらずな日常を過ごし練習場所へと向かう。

雨の中、近所の神社のお祭り日で囃子が聞こえ、擦れ違った老婆と小さな傘を差したその孫と思しき二人は出店で買ったと思しき荷物を抱えていた。

夏祭りの、季節。

華やかな雰囲気の街を過ぎて電車に乗れば、マスク着用者は半分ほどに。そんな感じになったかぁ・・・・このまま落ち着くと良いんだけれど。

楽器屋さんへ立ち寄るも何も買わず終い。実家で諸々合って結構な出費により緊急財政ってのもあるが、そもそも欲しい物が全く無かった。

練習は、粛々と。

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本日はビクシーが体調不良で欠席で3ピース編成のフジコ・オーバードライブ。

ゴールデン街詣では欠かさないが、バンド練習は結構休むビクシーの欠席は今年2回目。と言う事で普段とは違う練習しましょうそうしましょう、と相成り、ベースの大先生の新曲とワタクシの新曲を、リズム構築を中心に試行錯誤。

リズムの取り方一つで曲のイメージは結構変わると認識しつつも、結構なおざりにする我々だが、本日は御座なりにすると言うレベルまで試行錯誤が出来たのではなかろうか、と思った。特にベースの大先生の新曲は良い感じになったと思う(「なおざり」と「御座なり」の意味の違いが気になる方はお調べ下さいませ)。

リズムにピンと来てない曲は、今取り掛かっている曲でも、既に録音を済ませている曲でも散見される。今取り掛かっている僕の曲の5曲は、実は1曲以外ピンと来ていない。

今更どうしようもないし、曲の解釈がメンバー同士違う事もあるからどうにかしようとも思わないが、「ああ、しっくり来たなぁ」と言うアレンジが出来ると、とても充実感がある。

ギターは久々登場、EpiphoneはCasino

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足元はこんな感じ。

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OD2(Guyatone)~オーバードライブ

Little Green Booster(One Control)~ブースター(プリアンプとして使用)

SCH-1(Arion~Mod)~コーラス

M169A Carbon Copy(MXR)~ディレイ

AC+(Xotic)~ブースター

はい、良いですね、とても良いですね。久々のCasinoも良かったですしペダルも欲しい音が欲しい感じで出て来て使い易かったです。

Casino使用時の肝となるはLittle Green Boosterだと思っているワタクシですが、前段にオーバードライブ(OD2)を持ってくると、よりLittle Green Boosterの効果が出る感じで、且つその後段のペダルの音質(主に帯域)の変化が確認し易い、と言うか、操作し易い。例えばSCH-1をハイよりにしておくと、歪みペダル無しの時には丁度良いけど歪みペダルと合わせると高域が煩過ぎる、なんてのも抑制出来て良いなぁと思った。うん、とても好み。

SCH-1、Carbon Copyはいつも通り良い感じで、AC+も、CH1で太いドライブサウンド、CH2はクリーン・ブースト、みたいな設定だと音の幅が広くて良い。

全体的に良い感じに纏まったなぁと自画自賛しつつ、歪みペダルは、Little Green Boosterの前段に設定すれば、歪みペダルの過度な低域が抑制され、低域が抑制的なOD2だけじゃなく、他の歪みペダルでも(高域が強過ぎないペダルであれば)ある程度幅広く選択出来そうと思った。うん、やっぱりプリアンプ的なペダルを1台持っておくと使い易い。

Little Green Boosterだけじゃなく、録音で使ったLittle Green Emphaserも、エンハンス効果を出しながら帯域を弄れるのでいい具合になりそう。今度バンドで試したく思う。

久々のCasinoは、自分の記憶より箱鳴り感が無く「あれ、こんな感じだったっけ?」とちょっと戸惑った。

とは言え、(改造及びエフェクターで色々音色を変えてはいるが)ソリッドギター対比でやっぱり箱鳴り感はあり、曲によっては「(それまで使っていたソリッドギターの)PP4-380より全然良いなぁ」と思ったり。うーん、やっぱりCasinoは良いなぁ・・・・。何より、このギターを手に入れた時凄く嬉しく思ったのを覚えているが、つまりはこのギターが凄く好きだって事なんだろうな、うん。

練習後、飲み会は土曜日って事で庄やさん。結構な混み具合で、コロナ禍が一段落した事を実感する。

「君、関西在住って言ってるけど東京住んでるでしょ?」と言う位東京にいるTちゃんと、その友人のGさんが参加。

Tちゃんは元々はビクシーの知り合い、GさんはTちゃんの知り合い、と言う事で全員に共通するはビクシーであって、その当人が居ないの取り敢えず野郎の話題、その人間性についての言及で盛り上がる。

やれ、新築の我が家に突然やって来てミストサウナ入って帰ったとか、やれ、そればかりか風呂上りにビール飲んでたとか、やれ、やっている事は殆ど間男じゃねえかとか、やれ、それならいっその事バスタオル一枚でクローゼットに隠れるくらいの演出しても良かったんじゃねえか、とか、まぁ、そんな話題である。うん、バンド休むとろくでもない話題にされるから休まないようにしよう・・・・。

そんな練習に御座いました。

連休模様と録音模様

リーダー

リーダーです。

黄金週間、皆様、如何お過ごしでしたか?

仕事の方、家族サービスの方、英気を養われた方、いらっしゃいましょうが、私はと言うと、所属バンド「fujico overdrive」の次回作の録音に御座いました。

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(惨劇の図)

天候が崩れる土日に録音しようかな、それまでは散歩して楽しもうかな、と思っていたのですが、天気が悪い日に、誰も聞く人のいないデジタル産業廃棄物の作成なんぞしていたら心身病む事必至、せめて天気が良い日に、と思い3日から取り掛かった訳です。

とは言え、普段より短めな7~8キロの散歩をし、散歩後に取り掛かった訳ですが、なんでしょうなぁ・・・・仕事よりよっぽどやりたくねぇw。

「詠み人知らず」なんて言葉が御座いますが、「聴く人居らず」なんてものを製作する作業・・・・いや、人生は無駄の連続、寧ろ意味ある人生なんざ後付けで意味付けしなきゃ皆無、と思っているワタクシですから、無駄な作業をするシーシュポスな己を受け入れ難い、なんて事じゃなく、「記録する」と言う作業が面倒なのですよ、えぇ。

SNSで承認欲求を満たすとか、そしてその為に「盛る」とか、シーシュポスより不条理な作業に思うワタクシ。そうは言っても、いざ記録するとなるとどうしても上手くやろうと、見栄え良くしようと思ってしまう。

「記録」と言うのが「捏造」になっているのが道理とは如何か。記録と言うのは記憶の補完の道具ではないのか、と己を正し、これからは一発録りしかせぬ、などやってみても、舗装された地獄への道一直線なのは自明の理。

そんな訳で、なんとか自分を納得させて録音を開始したのである。

さて、昨今の録音と言うと、インターフェイス経由でDAWで・・・・かと思いますが、ワタクシは依然MTRを使用。

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それなりに高価なインターフェイスも、評価の高いDAWソフトであるCUBASEの上位機種も所有しているのに何故に旧態依然なMTRかと言うと、簡単に言うとDAWソフトよりよっぽど使い易いから、である。

慣れてしまえばDAWソフトの方が色々と面倒さはないのかも知れないが、なんせこのZOOMのMTRは直感的に使えて良い。説明書なんぞ、ちょいとパラパラ捲ればすぐ使える。

で、今回の録音で、アンプの音をマイクで拾う、手持ちのアンプ・シミュレーターを彼是使う、をしようかと思って試行錯誤した結果、「シミュレーター含むアンプを使わない」と言う選択をしてみたのである。

かの田中一郎氏が、とある動画で「音ってのはコップの水をイメージするべし。彼是突っ込むと水が溢れて追加した意味がなくなる(=飽和するだけで聞こえない)。どの音を聞かせるかをイメージすべし(大意)」と仰っていて、甚く感銘を受けたのであるが、アンプによる倍音の増幅は、このバンドでの僕の立ち位置的に要らぬのではないかと思ったのである。

ドラムのTakayuki君もそうだし、ベースの大先生、相方ギタリストのビクシーは、割かし低域寄りな倍音多い音を出すので、ミックスダウンの時にはどのパートの低域を押さえるか、に四苦八苦するのだが、かく言うワタクシのギターもそれなりに倍音が出ていて、なんとも圧迫感がある音になっている。

であればいっその事、それを出来る限り排除してみようと思い、今回「アンプは使わない」との決断をしたのである。

その決断をしたのは、かのThe Rolling Stonesの名曲「Jampin’ Jack Flash」のギターが実はアコギで録音されていて(正確にはカセットレコーダーに録音したものを歪ませて再生し、その音をモニタースピーカーから出して拾った音を使った、とか)、アンプなしで録音して、空気感が欲しければ同様の事をしてみるのも面白かろう、と思ったからである。



加えて、今回のベースの大先生の音が、結構アタックの強いブリブリとした音で、それに合わせるならどんな音が良いかなぁ?と試していた際、アンプを切った時の音が一番しっくり来た、と言うのもある。

「ギターの録音にはアンプ(シミュレーター)を使うべし。それ、常識」と指摘されるかもだが、ワタクシの様な素人に常識なんぞ通用する筈もない。

とは言え、何かしら音を纏める、奥行きを出す効果があるペダルが必要だなぁ、と、エフェクター・ラックを物色していて発見したのがこちら。


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One ControlのLittle Green Emphaser。帯域を弄れるエンハンサー。

アンプ不使用により音が平面的になりそう(と言うかなっちゃってた)ので、エンハンサーで音を立体的にし、且つ奥行きを持たせられると言うこのペダル、使ってみれば相当に良い。と言うかとても良い。

反時計回りに回すに連れ低域寄りの帯域となり、特にエフェクターを使った時に、直感的に「この辺の音を出したい(押さえたい)」が出来る優れもの。エンハンス効果で音がスッキリとしつつ、それでいて特徴的な奥行きが感じられる。うん、持ってて良かった。

で、実際試してみた結果は・・・・うん、頗る宜しい。

アンプ、アンプ・シミュレーターを使っていた時は、如何にして音を纏めるか、低域を押さえるか、に試行錯誤があったし、低域が強過ぎて録音で使うにはキツイな、と思うペダルも多かったが、もう、使いたい放題である。

それでいて、全体的に箱鳴り感があって、そしてダーティな感じで、うん、この質感、好きである。鮮明じゃなく、何と言うか、クリーン・トーンが出ないチューブアンプな質感があって、アンプ使っていないのに、なんか、アンプの生々しさがあって良いなぁと思った。

歪みペダルは下記を使用。

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OD2TS808のモディファイ品Mini Bender ,FFM2。その他m1曲だけAnalog.manモディファイのSD-1も使った。

OD2はバッキング、TS808はリフとソロで使い分け、Mini Benderはファズの質感が欲しい時、FFM2はクリーンアップの音が欲しい時、みたいな使い方。アンプを通さないので、ファズを使っても低域が過度とならずで、ファズのざらついた質感を得ながらも使い易い。ファズの低域の強さ、音が玉になる感じが欲しいって時にはLittle Green Emphaserを反時計回りに前回にすればある程度得られる。

FFM2は録音に使用したギター(Casino)でクリーン・アップ(ギターのボリュームを下げてクリーン・トーンを作る)で使った場合も良い感じで、リアじゃなくても良い感じのクリーン・トーンが得られた(アンプ通したら難しいかと思うけど)。太いトーンならフロントを、鋭いトーンならリアを、と使い分け。これは相当に楽しかった。FFM2、良いなぁ・・・・。

それにしても・・・・Mini Benderは本当に良いファズだと思う。ファズ好きなら心から試して頂きたい逸品である。Tone Bender系ならMini Bender、Fuzz Face系ならFFM2があれば個人的に満足出来る。Big Muff系は、現在注文中のキマイラギターズさんのGinger Turboで満足出来ると思う。



これ、使いたかったなぁ・・・・今回の録音で使いたい曲が複数あった。

そしてDr.LakeのTS808は、TS808のモディファイ品の傑作だと思う。TS系ペダルを使おうと手持ちのTS系いくつか試したけど結局これが一番良かった。TS系はこれで良いかな、と改めて思った次第。

コンプはNature SoundさんのVRC。拘ってこれにした、と言う訳ではなく、エフェクター・ラックの一番手前にあったから・・・・w。

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なんだかんだで録音の際には使っているVRC。パキッとしたサウンドではないがナチュラルと言う訳でもない。でも、良いんだよな、これ。

他、とても活躍してくれたのが下記。

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BOSSのPF-2、フェイザー、です。

PH-1にはプレミアが相当についていますが、これはBOSSのディスコンの中では廉価も、滅茶苦茶良いと思う。プレミア価格が付いている前身機種のPH-1はあっさりし過ぎて個人的には好みじゃなく、Ph-1rは試した事が無いが、4段、12段の選択が可能なこのフェイザーは、MXRのPhase45の様に低域がスッキリ(Phase45は2段だけど)。本当はPhase45を使おうかなと思ったけど、エフェクター・ラックを探るのが面倒で此方を試したら凄く良かった。

クリーンでも歪ませても、流麗なフェイズ・サウンドがとても気持ち良く、外しては入れてを繰り返した。普段バンドではフェイザー使わないけど、フェイザー使うなら使うと思う。

VRCも、PH-2も、「これが良い!」と言うより「これで良い」と言うペダル。そんなペダルは中々に貴重で実は代替品が無かったり、する。

コーラスとディレイは下記。

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BOSSのCE-2、そしてMXRのCarbon Copy。

銀螺子仕様にプレミアが付くBOSSのディスコンだが、CE-2は黒螺子CE-2表記が大きいこの時期のCE-2こそベスト、と個人的には思っている(中域がシフトアップされるのでそこに使い難さを覚える方も居そうだが僕は大好き)。

コーラスとディレイはARIONを使おうかな、と思ったが、ノイズが大きいので上記に。

結構小音量で弾いていたので気付かなかったが、もう少しコーラスもディレイも抑えて良かったようにも思った。これは失敗だったかもなぁ。

3日に全て終わったが、翌4日に下記で少し効果音を追加。

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Slow Motionでボリューム奏法、DD-8で逆回転風のサウンドを効果音に。入れても入れなくても良かった様な気もする・・・・メンバーに是々非々を聞いて決めようか。メンバーに共有する前に没にするかもだけど。

後段にがっつりコンプをかまして平面な音にしつつ、少しばかり歪ませて、何と言うか、ダーティなシンセサウンドっぽいニュアンスに。

軽くミックスして録音したサウンドを確認してみれば、全体的になんとも生々しい音で、なんか、良い。不満点も多いし、古臭い音だが、こういう質感も良いんじゃなかろうか。

己のギターの録音を済ませ、他は散歩したり家人と外食したりして・・・・まぁ、普段通りに過ごす。

欲しいものがあって訪れたパーツランドさんが連休中は閉まっててがっかりしたり・・・・

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天気の良い神田川の風景に見惚れたり・・・・

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燕を見て季節を感じたり・・・・

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北海道物産展で郷愁を刺激されたり・・・・

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故郷小樽のソウルフードを堪能したり・・・・

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三木楽器さんの東京進出に小躍りしたり・・・・

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久し振りに宮地楽器さん訪れてみたり・・・・

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ワテラスタワーの日差しに見惚れたり・・・・

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まぁ、そんな風に、好きな事としなきゃ行けない事をし、早春賦が全く馴染まなくなった夏日の帝都の春を堪能した黄金週間なのである。

そしてこの黄金週間の快挙と言えば・・・・ワタクシは機材を一切買わなかったのである。

5/3~5/5の間、毎日楽器屋巡りをした訳であるが、何一つ買わなかったのである。これは異常事態と言って良かろう。

先週から気になっているTS808のナローケースものは触手が伸びそうになったし、CE-3のモディファイ品は試し弾きまでしたが、ONにした際に音量が下がる個人的にNGな仕様で(ボリュームが追加されていたのになぁ)、結局何も買わず終い。

と言いつつ、ちょっと欲しいMustangがありまして・・・・いや、3.1kgと軽いんですよ、その個体。それを差し引いても、最近、Mustangがちょっと欲しいんだよなぁ・・・・あの、チャキチャキした音、バンドに合いそうな気がするんだよなぁ・・・・。

5/6は散歩は我慢のスタジオで歌入れ。

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(孤独な中年)

天気が良かったので散歩に行きたかったが、5/3~5/5の3日間でで35km超散歩し、散々楽器屋巡りもしたので、今日は歌入れに使おうかと。

ビクシーのギター録音が未だなので、仮歌録り、として近所のスタジオで3時間で4曲。仮歌録りだけど、本番で使えたら儲けもの、と言う邪な気持ちが無かった訳でもない。

僕は己の声も己の歌い回しも大嫌いで、出来ればAIなんかで何とかならぬものか、と心から思っている。いや、本当に嫌で堪らない。

AIと言えば、最近AIが作成したThe Beatlesの曲を聞いて「此処まで進歩しているのか」と驚いた。



Magical Mystery Tourの頃の未発表曲、と言われても信じてしまいそう・・・・Ringo Starrのドラムのバシャバシャ感が無いのが残念であるが、声、メロディ、アレンジ感、なんか、それっぽい。

そう遠くない将来、いや、もしかしたら既に今もかも、だけど、コンピューターに飼い慣らされる時代って、起こりえるんだろうなぁ、うん。生活の糧を齎すに重要な存在としての畏怖から、古代人が自然を崇めた様に、コンピューターを崇める宗教とか生まれるかもだな、うん。

おっと、閑話休題。

そんな訳で歌入れをしたのですが、本日はエフェクトはリミッターしか使わず。

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上記のAI作成の曲を聞いて、寧ろ生々しい質感、を出したくて、音が割れぬ処理のみ。歌に自信が無いのにこういう事をして、ワタクシの自虐性は止まらない訳だ。

お世話になったスタジオのほっこり写真。

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親切なスタジオだなぁ、うん。部屋で飲食不可なのでラウンジで何か飲みたくなったら自動販売機が無くなってたのは残念。何か事情があったんだろうけど・・・・。

3時間、歌って、聴き直して落ち込んでまた歌って、を繰り返せば疲労困憊。なんか甘味が欲しくなり、家人が時々所望するクレープ屋さんに立ち寄り糖分補給。

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全部食べるのは無理かなぁ、と思っていたら家人が食した。・・・・「あー、丁度食べたかった。何で分かったの?」と言われて渡してしまった・・・・なんか違う。

軽くミックスダウンをしメンバーに共有。ミックスダウンと言う作業が残っているし、メンバーとやり取りしているデータに支障があって追加の面倒事の対応もあったが、まぁ、今出来る事を連休中に終わらせられて良かった、うん。

連休最終日の日曜日は雨模様。

連休の喧騒が嘘の様なしっとりと落ち着いた日曜日に、家人が花卉に挿した芍薬だけが何とも賑やか。

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芍薬かぁ・・・・そんな季節なんだねぇ・・・・。

そんな日曜日、何をするかと言いますと、Jaguarなんですの。

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(日本製Fenderのボディ、米国製Fenderのネックのハイブリッドな改造Jaguar

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(Squier製のJaguarの改造品)

先に「Mustangが欲しい」と書かせて頂きましたが、ミディアムスケールのソリッドギターのお気に入りが欲しいのですよ(Jaguar、Mustangはショートスケールとの見解も御座いますが、ミディアムスケールとの認識で書かせて頂きます)。

ソリッドギターのお気に入りには、PP4-380が御座いますが、スケールがロングスケールとミディアムスケールの中間で、ヘッドが遠いっちゃあ遠い。

両方共に気に入ってはいるのですが、FenderのJaguarはネックのシェイプが僕には厚過ぎて好きじゃなくて、Squier製のJaguarは3.5㎏と言う重量が僕には重過ぎて手が伸びず、と言う、帯に短し襷に長し、と言うね・・・・そんなんなんですわ。

で、以前から「Squier製のJaguarのネックをFenderのJaguarに移植したらどうなんだろう?」と思ってましてね。うん、Squier製のJaguarのネックシェイプ、凄く好きだし。

メインはお気に入りのCasinoがあるし、ソリッドギターのお気に入りはPP4-380あるし、遊んで良かろうとこの日曜日にやろうかな・・・・と思ったのですが、結論から書きますと止めちゃいましたw。

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と言うのがですねぇ、交換前の音の比較を・・・・と思って両方のギターを弾いていたのですが、それぞれ魅力的な音でして、このままで良いじゃないか、と。

特にFenderのJaguarは、P-90構造のピックアップのJaguarにしては太い感じと、ザグリをした事でか空気感が出た事で、ジャキっとしながらも細過ぎないあの感じ、凄く好きだったのを思い出しましてね。



うん、こう言う音、好きなんだよな・・・・。

ネックシェイプは、暫く弾くと慣れる。いや、正直に書くと「慣れるけど好みじゃない」のは確か。

と、此処で悩むはMustang。さて、どうしましょうかねぇ・・・・いや、昔持ってたよなぁ・・・・でも、買っても使わないだろうなぁ・・・・と言う事でお見送りの巻。これから暫くはCasinoで。

そんな風にして過ごした連休に御座いました。さて、仕事だ仕事っ。

休日模様

リーダー

リーダーです。

さて、黄金週間。

黄金週間で思い出すは桜の開花。お住いの場所によっては「黄金週間に桜と?」と思われるかもだが、北海道は小樽市出身のワタクシ。故郷ではこの時期に桜が咲いていたと記憶しており、黄金週間に桜、に違和感がない。

いや、単に記憶しているのではない。印象に残っている、のである。

母校の中学校の裏庭に咲く桜が何とも見事で、黄金週間合間の登校日、中学二年のワタクシは桜咲く裏庭に面した教室で、授業そっちのけで見蕩れていたのである。

小樽から遠く離れて過ごしているので観る事は出来ず、母校の近くに住んでいたとしても今じゃ学校敷地内に気軽に入れない時代となったので観る事も適わなくなったが、もう一度観たいものだ、と黄金週間には思い出す。

常々、記憶に残っている、と、印象に残っている、の違いはなんぞ?と悩ましく思うのだが、印象に残る出来事は思い出に昇華される出来事ではないか、と今にして思った。

そして恐らく、思い出に昇華された出来事とは、追体験出来ぬものなのだ。

そんな寂寥感を家人が買ってきて花卉に刺さったカラーで慰めた先の週。

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仕事が忙しくて疲労困憊也。

帯状疱疹を患ってから、忙しい時に予定入れぬ、を心掛け、最近の多忙さを鑑みて連休は予定入れず。録音はしようと思うがそれ以外の予定なし。

と言う訳で昭和の日。

そう言えば最近体重測ってないなって事で体重計に乗る。

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変わって無い。変化がない、なら良しとしよう。

此処数年で劇的に体重が落ちたのだが、我が家は家系的に痩身な者ばかりで、以前の体重の方がおかしかったのだと思う。

何となくで始めたとある食生活の変化、過度じゃなく自制した食事摂取、で体重は落ちたのだが、今のこの状態が体調的には心地好い。

入浴前に鏡を見やれば、情けない体躯の中年男性がこっちを見ているので思わず視線を逸らしてしまうのだが、体調面では良好なのである。

朝食兼昼食後、漂泊の思い止まず、風が強い帝都に繰り出す。

末広町駅のこのお店の前を通る度、思い出すはお知り合いの赤髪のドラマー

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本日は楽器屋巡りがメインも(ストレスで何か買いたくなってたのでw)、神田明神で藤棚を楽しんだりする余裕ある大人な振る舞いを楽しむ。

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以前、家人とあしかがフラワーパークに行き、その美しさに絶句し再訪したいと思っているのだが、最近では大変な混み様と聞き躊躇。あれも、思い出に昇華されたものだろう・・・・か。

楽器屋さんは若人の集団が尋常じゃなく多かった。先のある若人に場所を譲り、おっさんは邪魔にならぬ様に空いている店舗、フロアを見て回る。うん、Epiphoneの生形氏のES-355は格好良いな、Epiphoneの新しいヘッドは箱物に凄くマッチしていると思う。

他、American Performer Mustangの中古品とUSA製のCasinoにちょっと惹かれるもスルー。お気に入りの箱物ギターお気に入りのソリッドギターがあり、それ以外にも何本かあるので、ギターは余程じゃないが不要。いや、既に必要量を超えている自覚がある。

迷ったのが、下記。



販売当時も欲しかったが、限定品で買えず、惹かれたが流石に6万円弱、は高い・・・・そして、多分使わない・・・。

暫し悩めどスルー。いや、欲しい理由が「見た目が可愛い」だけなのであって、そもそも購入検討してしまう自身をどうかと思う。

試奏されている方が多かったので、試す機会が無かったのが幸い。「試して良いですか?」と店員さんに言を切ったら間違いなく敗北した筈である。危ないところであった。

楽器屋さんでは、大学生と思しき若い女性が「ストラトタイプでミディアムスケールのギター探しているんですが・・・・」と店員さんに聞いていて、彼女の行く末を憂慮する。将来、闇落ちしてギター買ったら改造しなきゃ気が済まない人間となっていたらと気が気でない・・・・。

某店で見たUSA製のCasinoが43万円、つい最近までは33万円だったと記憶。インフレを楽器屋さんで感じるワタクシ。

後ろ髪引かれながら清水坂を歩けば、時折吹く少し冷たい風、時折強く差す日差し、栗の花の匂い、季節外れの椿、季節が交じり合っている様は雑然としながら落ち着いてもいる。

久し振りに東都レコードさんに立ち寄る。

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雰囲気が良くて、時々立ち寄り時々本を買う。そう言えば、と、オリジナルのTシャツを購入。何故Tシャツ?デザインが気に入ったから。

体重が落ちた事でジーンズのサイズが合わなくなり、家人から買う様に言われていたのを思い出し、アメ横のジーンズショップを訪問。

欲しかったメーカー、欲しかった型のサイズが・・・・ない。

そう、所望した27インチは在庫が無いとの事で、次の入荷は秋の時分。半年、先。

他のメーカー、他のサイズを物色。女性ものなら・・・・と思うも、齢53のおっさんが女性物を物色するのは、ジェンダーレスだのアンチ・ルッキズムだの言われる時勢とは言え躊躇。

不審者の如く彼是物色していたら、見かねたか店員さんに「ネットなら未だ在庫あると思いますよ?」とお気遣い頂く。

店を出て検索してみれば在庫あり。幸いに、
欲しかったメーカー、欲しかった型のサイズは裾上げ不要なのでネットショップでも問題なし。

ジーンズの売れ筋は30~31インチ、そして27インチはネットショップでも扱っていない店舗が多い事に愕然とする。物が溢れる時代と言うが、それはイレギュラーなものも豊富にあっての事ではないのか・・・・。

家人に頼まれた買い物を済ませ帰宅。もう少し歩きたい気持ちもあったが、買い物の中にはなま物もあり断念。「あったらで良いから」との言葉で家人に依頼されたが、無かった事にすれば良かった思った、狭量なワタクシ。

帰宅し、夕食後、犬神家の一族を見やる。うん、新解釈な感じで凄く面白かった。エンターテインメントは、全力で乗っかるが吉。粗探ししてたら楽しめるものも楽しめぬ。

卯月最後の日は天候はご機嫌斜め。

気候が良いこの時期は散歩がとても楽しいので残念な雨。夕刻には雨が上がる、との天気予報を信じ、雨上がりまではエフェクターで遊ぶ。

最近、家ではモディファイされたBD-2を気に入って使っているのだが、先の練習前に買ったこれも凄く好きで弾いている。

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そう、One ControlはStrawberry Red Overdrive 4k(の日本柄バージョン)。極端な言い方をすると「BD-2のスィート・スポットに特化し且つ
汎用性を与えたペダル」との印象。

BD-2、は、低域に張りがあり、加えてジャキっとした音、で、そのサウンドからかToneはあまり上げられずスィート・スポットが少ない、端的なワタクシの感想。

で、このペダルは、TrebleはBD-2より狭い帯域の可変で、大きく変化は出来ないけど細かく変化させられる事に加え、Bass(これも可変幅は然程大きくない)で低域の調整も可能。可変幅は狭いけどスィート・スポットに特化し、且つ繊細なチューニングが出来ますよ、と言うのがコンセプト?と思った。

ゲインを絞っても効く2バンドのイコライザーは、ブースターとして使うのにも便利でしょう。

そんな趣味の戯れをしていると、少しばかり空が明るくなって来たので散歩に出掛ける。

雨が降ったら電車に乗りましょう、と言う事で、家から交通機関使わずぶらぶらと。

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曇天の下、梅雨の頃ほどではない湿気を感じながら歩けば、見慣れたモニュメントや古い町並みが退廃的で良い。

雨が降るまで、と制限付きな散歩故、普段より足早な散歩は、雨が降らず寧ろ普段より長距離となり、11km程歩いてしまう。序に、こんな物を買ってしまう。

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そして家に帰ってから気付くのである。持っていた、と。

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まぁ、結構音が違うから、良いんだけどさ・・・・。Lovepedalの再発品にしては珍しい事に、この日購入した再発版の方が好きだったりするんだな、うん。

Gold使用時に分かり難かった「Tone」と「Glass」。復刻版(なのかな?)では分かり易かったんだけど・・・・説明書と印象違うんですよねぇ・・・・。

説明書では、Toneは1バンドのイコライザー、Glassはローを保持したままプレゼンスを調整、みたいな事書いてますが、Glassはローをタイトにしている、と思う。低域の出方変わる。

また、KalamazooはCentaurとの類似性を挙げられる方いらっしゃいますが、個人的には全く感じませんです。今はCentaurの研究が進んで、それを模した優秀なペダルも多いので、Centaurを期待してKalamazoo買われるのなら、他のCentaurを模したペダルの方が宜しいかと。

強いて言えば、Glassを上げた時にCentaurっぽさ感じると言えば感じます、が、それはCentaurのTrebleを相当に上げた時でして、Treble相当に上げてCentaur使われる方には類似性を感じられるかもですが・・・・いや、やっぱ似てないと思うw。

Lovepedalは時期によって中身が結構違う事多いので、特定時期のKalamazooはCentaurに似ているのかも、だけど。

個人的には、Glassを上げて、Toneを絞って、と言う使い方が好きです。低域がタイトになって分離感があって、Toneを絞る事で耳に痛い所を削る、と言う使い方が心地好い音が得易いです、うん。

と言う事をブツブツ言いながら試していたら、家人に泥を見る様な目で見られましたが気にしません。うん、気にしません・・・・。

薄暮を待つ空が綺麗だったので、ちょっと早めの夕食となるが、散歩がてら家人と近所のロティサリーチキンを供してくれるお店へ。ロティサリーチキンも美味しいけど、此方のカレーが大好きなワタクシ。

道中、ノスタルジアからフィンガーチョコレートを購入。

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Kabayaさんのお菓子にはノスタルジアがある、と思う。妙な言い方だが、Kabayaさんのお菓子が売っている店が好きだ。

そんな風に過ぎた、卯月最後の日に御座いました。

Epiphone Casino(Worn Olive Drab)の改造を纏める

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リーダーです。

さて、改めて・・・・EpiphoneはCasinoに御座います。

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これが現時点の姿ですが、元々はこんな感じ、こんなスペックでした。

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Body Shape:Casino
Body Material:Layered Maple
Top:Layered Maple
Back:Layered Maple
Side:Layered Maple
Bracing:Spruce Contour Brace
Binding:Single ply cream - top, back and fretboard
Finish:Worn
NeckMaterial:Mahogany
Profile:60's C
Scale Length:24.724"
Fingerboard Material:Indian Laurel
Fingerboard Radius:12.01"
Number Of Frets:22
Frets:Medium Jumbo
Nut Material:Graph Tech NuBone
Nut Width:1.693"
Inlays:Trapezoid
Joint:Set Neck
HardwareFinish:Nickel
Tuner:Plating Nickel
Bridge:Epiphone LockTone Tune-O-Matic
Tailpiece:Diamond Trapeze
Tuning Machines:Epiphone Vintage Deluxe: metal button, press-in bushing
Pickguard:Casino with "E" logo, 3-ply
TrussRod:Dual Action
Truss Rod Cover:2-Ply Crescent Bullet with "E" logo
Control Knobs:Gold Top Hats with metal inserts and dial pointers
Switch:Tip Cream
Strap Buttons:2 - bottom and back of heel
Pickup Covers:Nickel Dogear
Neck Pickup:Epiphone PRO P-90
Bridge Pickup:Epiphone PRO P-90
Controls 2 Volume, 2 Tone, CTS Potentiometers
Pickup Selector:3-way Epiphone toggle
Output Jack:Epiphone heavy duty 1/4" output jack

購入以来、彼是改造をして来たのですが、Casinoの改造、で、この場末ブログに来て頂く方がそれなりにいらっしゃいまして、であれば、ここをこう改造しました、は、書いてきましたが、Casinoのカテゴリーで書いていない事もあったり、追加改造をしたりしたので纏めようかなと言う求められていないホスピタリティを発揮してみようかな、と思い立った次第。

加えて、改造後使ってみた感想も書く方が、もしかしたら少しでもお役に立てるかな、と思いまして・・・・うん、需要先が見えない・・・・。

加えて、分散している改造歴も纏めるのもごく少数の方には有意義かも、と思い、やってみましょうか、と相成りました。うん、ファンサービスです(嘘)。

■購入動機

この場末ブログに定期的にお越しの方はご存知かと思いますが、ワタクシは楽器屋巡りが好きで、休日ともなれば、散歩がてら楽器屋巡りをするのですが、このCasinoを見た時に、「おぉ、格好良い色じゃないの」と思いましてね。

先のバンド練習後の飲み会で、ベースの大先生が「あの色は中二病心を擽る」と言ってましたが、ワタクシもそこに惹かれましてね・・・・。ベースの大先生とは趣味とか性格は違いますが、どっかそう言う感性が似通っているから長年一緒にバンド出来るんだろうかねぇ・・・・。

加えて、この「Worn」と言うフィニッシュの質感も良いなと思いましてね。ざらっとしつつも、毛羽立っていないこの感触、良いなぁ、と。

と、ここまで読んで頂いたらお分かりかと思いますが、Casinoと言えばThe Beatles・・・・と言っても良いくらいThe Beatlesとの親和性があるギターですが、The BeatlesのCasinoを目指して、の改造じゃありませんです。悪しからず。

閑話休題。

そんな気になるCasino。お値段は新品で5万円台で、まぁ、お金持ちではないが五十路の身分では買えない訳じゃない。とは言え、ギターはお気に入りがいくつもあり、買っても弾く機会は少ないだろうなぁ、と自制していた。

加えて、ポンコツ・ギター弾きを自認しつつも歴だけは長いので、Casino及びそれに近しいスペックのギターは、過去持っていたり今も持っていたり・・・・。

所謂マツモク製Casino、寺田楽器製Casinoの他、66年製のES-330を所有していた過去があったり、現在でも貸出中の
AT130兄から借りているCustom Shop製のES-330など、同様のスペックで且つこのCasinoよりハイスペック(?)なギターを持っているので、「どう考えても要らないよなぁ」とスルーしておりました、が、ある時、4万円弱でこのCasinoが中古と言うか新古品で売っているのを発見し、「この値段なら買って、一頻り愛でて売ってもそれなりな値段が期待出来るし・・・・買うか」と相成り入手しましたのは2020年は2月の事だったと記憶しております。

ま、そんな経緯で入手致しました。

■初見での感想

入手し、先ず生音で弾いてみたのですが、あれ・・・・想像以上に良いと言うのが初見。

勿論ですね、造りは「それなり」ですが、廉価なギターの中では可成り高品質じゃないかと思いました。いや、ホント、センターずれ起こしているとか、そもそもネックが歪んでいるとか、そんなんは一切なく、それなりな品質管理で製造されているギターだなぁ、と思いました(後述しますがフレット処理は甘かったです)。

何が良かったかと言うと、ネックのシェイプ、持った時のバランス、ミディアムスケールで16フレット・ジョイントによるロー・コードの弾き易さ(バンドの立ち位置的にロー・コード弾く事多いので重要なんです)、3㎏を下回る取り回しがし易い重量、など。

特にネックのシェイプが好ましく、CシェイプながらもFenderのCシェイプより薄くグリップし易い。

インディアン・ローレルと言う、個人的に馴染みのない指板は、ローズウッドの代替品かと思いますが、少しばかりつるっとした質感で、その感触も好ましい。

また、ネック角度も良かったです。メインテナンスと改造の結果もありますが、弦高を可成り低めに設定してもバズが無いセッティングが可能です。

サウンドはと言うと、生音でも感じていましたが、アンプを通して弾いた音は、なんとも雑味が多いなぁと言う感想で、その雑味が音楽的と言うか、なんか愛おしいなぁと思ったのを記憶しております。

前述のAT130やES-330は、しっかりかっちりした音像で、それらと比較すると、輪郭がぼやけた感じがして、その雑味あるサウンドが、やんちゃな感じで良いなぁと。

バンドでは使わなかろうが、家で弾くなら充分かな、と言う事で継続保有しようと思ったのですが、難点もありましてね・・・・。

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写真では分かり難いですが、先に振れた通りフレット処理が雑で、浮いているフレットがあったり、エッジが立ってたり、と、要メインテナンス状態。

この辺だけメインテナンスすればいいか、と思ったのですが、暫く弾いている内にどんどん気に入って来て、且つ改造すればバンドで使えるポテンシャルあるなぁ、と感じ、では、メインテナンス序で改造しましょう、と。

廉価な中国製の改造に、(僕にとっては)大金を投じるのに躊躇もありましたが、それ以上にこのギターに魅力を感じた・・・・いや、個人的に気に入っちゃったんですよね、えぇ。

それに、天邪鬼な性格が「廉価な中華性Casinoを良い音にする」ってのに興味を持っちゃいましてね。SNSで高いギター自慢をする人多いですが、判官贔屓って訳じゃないんですが、廉価なギターを魅力的にする方が浪漫あるなぁ、と。

ギターの選択に、コストパフォーマンスを意識する訳でもないし、心から気に入ったギターがあれば、機材売るなりなんなりして手に入れるだろうけど(流石に何百万円とかそんなんは無理だけど)、個人的志向として自分好みのギターを選ぶより、自分好みにギターを改造するのが好きなワタクシには、廉価に本体を入手し、改造費用に資本投下、の方が、楽しかったりするのです。

■改造個所と使ってみての感想

と言う訳で改造に取り組んだ訳ですが、使用してみての感想なんぞを。一緒くたに改造した箇所も多くあるので、改造の効果がなんだったのかの特定は難しく、結果、頓珍漢な事書く自信がありますので、話半分でお読み下さい。

また、過去何度も書いておりますが、ワタクシの感想は、ワタクシと言う人間が、所属するバンドで弾いてみた感想ですので、それも含めてお読み下さいませ。尚、改造はNaked Guitar Worksに依頼しました。

・ペグの交換

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世界のGOTOHさんのペグ、そのマグナム・ロックに交換しました。所有するギターは全てこれに交換しており、まぁ、お気に入りな訳です。

チューニングの精度だけで言えば、GOTOHのペグならマグナム・ロックじゃなくても大丈夫と言うかマグナム・ロックと差異はないと思っており、それでもマグナム・ロックにするのは、弦の巻き数が略不変、と言うか殆ど巻かないので、弦交換してもテンション感が変わらないのが好みだからってのと弦交換が楽だから。

マグナム・ロックならアーミングしてもチューニングが狂わないか、と言うとそうでもない。ロック式のペグなら、ダイアル式(?)の方が狂わないと思う。シャフトがロックされる訳じゃないマグナム・ロックは(アーミングによるチューニングの狂いの対策をしていないと)矢張り狂う。

何故ダイアル式にしないかと言うと、もう見た目。ダイアル式のペグ、見た目が好きじゃないんだよなぁ・・・・。

・ナットの交換

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カーボン素材のナット。ナットは色々と交換してきましたが、最近はカーボンがお気に入り。お気に入り理由は、耐久性、音の分離感の良さ。多分ハイ寄りな音色かと思いますが、シャリシャリな感じじゃなく空気感があって好き。

Casinoの雑味が好ましく、それが損なわれるかな?とも思いましたが、一緒くたに改造したので分からずも、好感が持てるロー・コード弾いた時の開放弦の「パーン」って言う鳴りはカーボン・ナットの恩恵かなと。

ナットと言えば牛骨、が鉄板かと思いますが、カーボン・ナットも良いですぜ。

・フレットの交換

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Jescarのステンレスフレット、型番は#43080、どこぞで「ヴィンテージ・スタイル」と書いてあった、Jim Dunlopの#6230に近い、背が低く幅が狭いフレット。

デフォルトはミディアム・ジャンボ・フレットでしたが、個人的好みはこのサイズ。

硬度などからメインテナンス・フリーなステンレス・フレットが好きで、手持ちギターは全てステンレス・フレットに交換済。

フレットのサイズについては好みが分かれるかと思いますが、時々「ステンレス・フレットは高域が強い」って
言われるのを耳にしますが、経験則から「そんな事はないと思います」が私見。過去、交換が必要ないだけ高さが残ったフレットをステンレス・フレットに交換したが、変わらないじゃないと感じた次第。

フレット交換による印象の違いは、ステンレス・フレットへの交換によるものじゃなく、フレットの山が削れた状態から(山がしっかり残る)新品のフレットに交換しての感想ではなかろうか、と思料。強いて言えば、交換直後「音の立ち上がりが早いのかな?」とも思いましたが、「気の所為です」のレベル。少なくとも、僕の感度では変化が分かりませんです・・・・。

感度が高い人、には分かるのかもですが、僕にはさっぱり分かりませんでした。

・ピックアップの交換

フロントは、Grinning Dog StudioG-SOAP DEのAlnicoⅡマグネットのA2 Model。

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リアはLollarの50's Wind。

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改造当初は、リアもGrinning Dog StudioのG-SOAP DEで、リアはAlnicoⅤだったんですが、リアのハウリングに悩まされ、Lollarの
抵抗値8kΩを下回る低出力のピックアップに交換(デフォルトは8.5kΩ程)。

デフォルトのピックアップ対比で低出力になった効果か、煌びやかさと言うかレンジ感が出たと感じました(それ以外の改造効果もあるかもです)。
この煌びやかさと言うかレンジ感は、Casinoの魅力である「雑味」が抑えられた感じも、僕にはこれくらいの雑味で丁度良いなぁと思いました。

尚、デフォルトのピックアップ・カバーは(ハウリング防止施策か)ピックアップと半田付けされており、交換に際して新しいピックアップ・カバーを購入し、同様の半田付け処理をしハウリングを抑制。ピックアップのピッチはフロントは9.5mmと狭くなっており、交換品のピックアップ・カバーも当然それを選択。確か、ボビンとピックアップ・カバーの接着もNaked Guitar Worksがしてくれた。

ピックアップとは関係ない話だけど、生音の鳴りはES-330やAT130対比で控え目なのは、ボディが5プライ構造だからだろうか(積層が複数である程箱鳴り感が抑えられトップ落ちが抑えられるとどこぞで読んだ記憶があり、その記憶からの発言ですが真偽は不明です)。66年製のES-330は、バンドで使っている時に、メンバーが音出しているとボディが振動してチューニングもままならずだったっけど、Casinoではそれはないんだよなぁ・・・・。

・ピックガードの交換

黒のピックガードに交換。

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して、ES-295のピックガードの花のデザインのシールを添付。

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見た目で変更したんですが、デフォルトより薄いピックガードで、ピックアップ・カバーと面が合うのもお気に入り。デフォルトのピックガードは厚いのでピックガードの方が高く、ピッキングの邪魔に感じた

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(Before)

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(After)

因みに、上記写真のシールでクラウン・インレイをヘッドに貼ったお洒落さんなワタクシ。

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うーん、トラスロットの螺子は2つが良いなぁ・・・・見た目と言うより、螺子、外し難いんだよな。

・ブリッジの交換

Freedom Custom Guitar ResearchのLockable Bridgeに交換。


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この製品はブリッジを固定出来るのが特徴。サウンドの改善と言うより、弦交換時にブリッジが外れるのが嫌でこれに。駒の素材はブラスだが、折を見てチタンに交換も検討中。

デフォルトの「LockTone Tune-O-Matic」もブリッジは外れ難い構造。





Lockable Bridgeは、しっかりと固定する一方、一旦ロックすると弦高調整はロック解除しないと出来ない一方、デフォルトのブリッジは外れ難いながらも可能であり、一長一短。

因みに、トップ落ち対策か、ボディにはワッシャーがかましてある。

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・Bigsbyの装着

箱物ギターにはBigsbyが必須、そしてB7こそ正義、と思っているワタクシですので当然装着。

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Fender傘下になってから、Bigsbyって本当に入手が困難で、ブツが無くて最初は黒を着けていたが、なんかちぐはぐさを覚えこちらに。高かったなぁ・・・・。

そして、Callahamのグレードアップ・パーツも購入。

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弦を引っ掛ける構造のBigsby。これが弦交換には難儀でありまして、下記動画をご覧頂けばお分かりかと思いますが、固定出来るパーツ及び弦が乗っかる所があるテンションバー。



これでBigsbyのうんざりする弦交換から解放される、と言う事で気に入っているが、Naked Guitar Worksの小園氏曰く、弦のエンドボール近くを折り曲げるので耐久性は低くなるんじゃ?との事


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弦が切れる事は今のところない、が、確かに結構強引に折り曲げているなぁ・・・・。

・配線材の交換

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手持ちにあった配線材。廉価なギターなので配線材の品質良くないかなって趣旨と、半田付けが丁寧じゃないかもって事で、Naked Guitar Worksに半田付けして欲しくて、じゃ、交換するかって事で。

効果は・・・・うん、一緒くたに改造したから分からないです。配線材交換は、その効果を実感した事もあればさっぱり分からなかった事もある。

・コンデンサーの交換

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上段がWest Cap、下段はメーカー不明。両方ともオイルコンデンサー。上段が0.033μf、下段は0.047μf。West Capの物はヴィンテージ品だったと思う。

P-90のコンデンサーと言うと、0.033μfがデフォルトっぽく言われている認識ですが、過去所有していた66年製のES-330では0.022μfのブラックビューティ、とあるところで見た60年代前半のCasinoでは同0.022μfのバンブルビーがマウントされており、デフォルトが何かは分からず。

よく分からないって事で、手持ちのコンデンサーから適当に選択。
コンデンサーは、交換して効果がある時とない時がある、が、自論ですが、分からない事が殆どでした。これも正直分からずですが、リアは、トーンを絞った時に色気のある音が出て、コンデンサーの効果?と思ってもいたりする。

・ハウリング対策

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ピックアップの蝋漬け、ピックアップ・カバーとの接着、と対策はしているがハウリングし易く、AT130で実装済で、効果が結構あった
Swing Chipをボディ内側、上部Fホールからちょいブリッジ寄りに付けてみた。AT130同様、ウッドベース等で使われる一番大きい物を選択。

これは効果を実感出来て、ハウリングが然程気にならなくなった。箱鳴り感を抑制しているのかもだが、音の粒が揃うと言うか音像が綺麗なると言うか、僕は凄く良いなぁと思いました。

・ストラップピンの交換と位置の交換

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Jim DunlopのSTRAPLOKに交換し、且つ場所をネック・エンドから角の個所に移動。

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ネックエンドにあると、両手を離した時にギターが落っこちそうになるのが嫌でこの位置に。この位置の方がいいと思うんだけどなぁ・・・・?

・ノブの交換、スイッチ・ワッシャーの装着、スイッチ・ノブの交換

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音とは一切関係ないが、全体の平仄から付けてみた。この組み合わせは凄くお気に入り。音に関係ないところがお気に入りになるとか、ワタクシらしい(?)。

・ジャックの交換

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Pure Toneのジャック。2段階で差し込み、プラグをしっかりホールドする。H_LEFTY_K Guitarsさんの動画を拝見し、音像がクリアになるなぁとの感想を持って試してみたくなって交換。想像した様な効果は感じられなかったが、プラグをしっかりホールドしてくれるのは好ましいと思う。

・Oil Gelの塗布

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XoticはOIL GELをネック裏、ボディ裏、ボディ側面に塗り、仕上げにHowardはFeed n Waxを塗布

Wornと言う仕上げも好きだったのですが、試しにと言うか戯れでボディ裏にOil Gelを塗ってみれば凄く良い質感。Worn仕上げだからこそ得られる質感。Worn仕上げのCasinoをお持ちの方には強く勧めたい。箱鳴り感が抑制される、とか、は感じられず。と言うか、この質感は本当に気持ち良い。

ボディ・トップもいつか塗りたいと思っているが、パーツを外すのが面倒でモラトリアム。

・バンドで使ってみての感想

先ずは、オリジナルのサウンド。動画は色々と御座いますが、下記がスペックやハウリングの具合なんかも総合的にあって分かりやすいかと。



ワタクシが書いている「雑味」って意味、お分かりでしょうか?

で、改造後のサウンドは、分かり難くて恐縮ですが下記ご参照。リフ弾いたりコード弾いたりしております。





リア・ピックアップを交換する前のサウンドは下記。ベースレスのライブで、普段とは違ってドンシャリな音にしておりますので参考程度に。ギターはIzo先生。



えーっとですね、改造前対比でソリッド感がある、と思っております。エフェクターやアンプとの組み合わせもあろうかと思いますが、改造前対比の生音でもそう感じますので、電気系統の改造だけじゃない理由もあるんだろうな、と。

ソリッド感が出た事で、Casinoのやんちゃな感じと言うかガレージ感は薄まったかと思います。薄まっただけで、結構なやんちゃ感、ガレージ感は御座います(Casinoって、The Beatlesの使用でオールド・ロックなサウンドとの印象あるかと思いますが、個人的にはガレージ感があるギターだと思っています)。

ドラムのTakayuki君曰く「リーダーはどんなギター使おうが大体同じ音を出す」との事ですが、うん、正しい評価に思います。結局、改造してある範囲の音、を出しているんだと自覚もしています。換言すれば、ある範囲の音を出す様に改造しているとも言えるかと。

個人的には、「ガレージ感ありながらも扱い易いCasinoになった」と思っております、はい。

で、この改造はこう言う効果があったって点を、推測含め書いてみますと・・・・

・フレット処理の甘さはリフレットで改善した

・ブリッジ周辺で共鳴音が鳴っていたが、ブリッジ交換とBigsby装着で改善した。ソリッド感が出たのはこの改造じゃないかなと思料

・ピックアップ交換でアンプを通した音が煌びやかになった。これもソリッド感に一役買っているかと思うが、レンジ感が広がった事への貢献の方が大きいかと

・粗くも好ましいフィニッシュはOil Gelでより好ましくなった

・ハウリングはSwing Chipで改善した(因みに、シールドをLive Lineの「
LE-Stage」にするのも効果的でした。低域がぐわぁんとなるフィードバックと言うよりも、高域が出るハウリングって感じでしたが、LE-Stageは高域に抑制感があり好きなシールドです。柔らかいのも良い

・ペグ交換で弦のテンションは下がった一方、Bigsby装着で相殺された

は、あるかなと思います。

弾き心地の最重要点であるネックは元々気に入っていて、見た目も気に入っていて、重量も軽いし、改造によって好ましい音になったし、と不満は無しです。追加で改造する事もないかと思います。

以上に御座います。さて、これを読まれる方はいるのだろう・・・・かw。

第386回練習便り

リーダー

リーダーです。

卯月も半ばを過ぎ、時に夏を感じさせる空気を味わう日もありますが、数日前に故郷の小樽では雪が降ったとか。

今の地球は間氷期にあり、地球の歴史ではもっと気温が低かった期間の方が長いとも聞き、全球凍結なんて事もあった地球史基準で語れば、異常気象と言うのは何を基準に「異常」と言うのかと訝しく思ったり。

調べた訳ではないので推測だが(調べて答えが分かるのをつまらなく思うワタクシです)、過去何年かの平均値との対比での判断だと思うが、その平均値を「正常」と言うのは果たして正しいのだろうか?と思ってしまう。

寧ろ、平均値から大きく外れた値対比で、それからすらも乖離していて初めて「異常」と言えるのではなかろうか。

「常識とは18歳までに身に付けた偏見のコレクションである」とはアインシュタインの有名な台詞だが、平均値と言うのも偏見のコレクションだと思う俺がいる。

うん、なんだか面倒くさい事を書いているが、噛み付いている心算はなく、寧ろ「どうしようもないんじゃないか?」との姿勢から書いていたりする。

自分には、「まぁ、仕方ないよな」と言う諦念がある事を自覚している。諦念と言うか、割り切りとも言えるが、そうして自分を納得させていると言うのも事実である。

筒井康隆の「アフリカの爆弾」と言うショートストーリーを読んだ時、腹を抱えて笑った記憶と、図らずも巻き込まれる個人のどうしようもなさをユーモア交じりに書いた作者の文才に感動した記憶がある。

意訳的にストーリーを描くと、アフリカの部族抗争で敵対する部族が核兵器を入手し、対抗策として文化指導に来ていた日本人が弾頭が壊れかけた核兵器を買って運ぶと言う話。

米ソ冷戦(って若い世代は知っているんだろうか?)による核拡大の皮肉を書いた話、との解釈がある様だが、その一面もあろうが、図らずも巻き込まれて右往左往する人の滑稽さと諦念を描いた話だと僕は思っている。

原住民が壊れかけの核兵器を運ぶのを見た第三者に、「無知な原住民にそんなもの持たせるな!」と咎められた主人公が、「無知な人類と言え、人類と!」と返す所で話が終わる(と記憶しているがもう三十年以上前に読んだので間違っていたらごめんなさいよ)。

核兵器を買わないで済ませる、逃げる、と言う選択肢を持てない主人公のドタバタ劇は、全く以て他人事ではない。僕が主人公なら、「まぁ、仕方ないからやるか」となるかと思う。

賢明な人ならば、そんな立場にならぬ様に立ち振舞うだろうが、そんな立場にならぬ様に立ち振舞う生き方と言うのは、個人的にはとてもつまらない事の様に思う。面倒事から逃げる人には魅力を感じない。その人が多くの知識を持っていても、薄っぺらく思えてしまう。

バタバタと、右往左往してなんぼの凡庸な人生。

以前、散歩中に、「2011年の3月10日にタイムスリップしたら何をするだろう?」と夢想した事がある。

SNSなどで「明日大きな災害が起きます」と声高に言っても狂人扱いされるだけだろう。精々出来る事と言えば、被災地に知人友人が居たら避難する様に薦める事だろうが、その知人友人は僕の言う事を聞いてはくれないだろう。

結局、僕には何も効果的な事は出来ないだろう。

あの日の前日じゃなくその1年前だとしても何も出来なかろうし、例えば僕が日本国の首相だとしても何も出来なかろう。

「1年後に大きな震災が起きます。だから赤字国債発行してでも災害予算を!」と、どれだけ訴えても、「根拠は?」で否決されてお終いだろう。

バタバタと、右往左往してなんぼの凡庸な人生。

と、長い前振りで始まりましたが、そんな諦念とユーモアで凡庸な人生を送るワタクシの数少ない趣味であるバンド活動があったこの日曜日。

前日の土曜日はぶらぶらと散歩。行き先はいつも通り秋葉原~御茶ノ水界隈ですが、日曜日は練習なので、都議会選挙の期日前投票。

土曜日の閑散とした区役所はなんともいい雰囲気。休日出勤した様な気分。

楽器屋巡りでは何も買わず。Guyatoneのセミアコ、Fresherのエフェクター内臓のギター、なんかはちょっと惹かれたがスルー。ずーっと気になっていた
ネック折れで安くなっていたDuo Jetは売れていたのかなかった。僕が所有してみたいと思うギターの最後の1本なので買おうか迷っていたが踏ん切り付いて良かったw。ギターはもう要らないよなぁ・・・・寧ろちょっと処分したい。StratocasterとJaguarは手放しても良いかな、と思っていたり。まぁ、改造し過ぎて売るのは無理かな、と思うが。

エフェクターも幾つか気になるペダルがあったが、来月Spark Go買う予定なので予算確保に自粛。いや、エフェクターこそもう要らないよなぁ・・・・。

某楽器屋さんでは、僕と同じ年齢と思しき女性が、なんかドスが効いたベース弾いてて「かっけぇ」と思った。複雑なベース・ラインを弾いている訳でもなし、それっぽい恰好している訳でもなし、なんだけど、凄い格好良かった。

楽器屋さんを後にし、ぶらりぶらりと散歩再開。都議会選挙の選挙カーと彼方此方で遭遇しながら、おかず横丁にある美味しい漬物屋さんで、漬物や佃煮を購入。雰囲気からして宜しい。

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浅利、昆布と椎茸の佃煮、壺漬けなんかを購入。色んな種類を楽しんでいるが、種類が多いのでコンプリートは未だ随分と先。うむ、楽しみであります。

別のお味噌屋さんのお味噌も美味しいし、雰囲気あるホルモン焼き屋さんや店先で一夜干しを作っている魚屋さんも気になっている。

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楽しみが沢山ある商店街が近くにあるのは楽しい、と感じるワタクシが嫌いなのはスーパーマーケット也。

おかず横丁はなんか良い匂いするんだけど、なんだろうな、あれ、何の匂いなんだろうなぁ・・・・?

曇天の帝都の散歩は、鼻腔が擽られる日でした。

日曜日は練習日。曇天模様も心地好い空気。

練習前に楽器屋巡り。Spark Go買う予定だから何も買わずに・・・・と思いつつ、ついついエフェクター購入。見た目で買ったので、機会あれば別途紹介しますはい。

と言う訳で、練習。

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次回作CD・・・・って、CDは作るんだろうか?の曲はやらず、次々回作の曲を中心に。

えっとですね、次回作収録予定曲が10曲、内3曲は録音済で、7曲もドラムは録音済で、要するに、次回作収録予定曲は録音済/待ちが出来上がっていて、次々回作がですね、既に8曲ありまして、それを練習したと言うね・・・・まぁ、ホント、下等生物って繁殖力があるとはビクシーの台詞ですが、なんか否定出来なくなってきた・・・・。

ベースの大先生の新曲「ありしひ」、ワタクシの新曲「時に春の様に」、は、何となく纏まり、時間が余ったので、ワタクシの新曲「荘園」もやり始め、次々回作の収録予定曲が既に9曲・・・・なんかもういい加減にした方がいいよな、うん。

練習後の飲み会は、売れっ子のビクシーがセッションに参加すると言うので1時間で退席。年配者3名による、渋い大人な会話。

Takayuki君「実はですね・・・・昨日、練習日と間違って来ちゃったんですよ」

リーダー「あら・・・・俺も、そう言えばビクシーもやってるが、ついに君まで・・・・」

ベースの大先生「普段俺の事を散々呆け老人扱いするが、俺は練習日間違った事ないぞ」

リーダー「それは事実だが、君が予約をしている当人な訳で、予約した当人が間違ったら洒落にならん呆け老人だろ?」

ベースの大先生「・・・・」

Takayuki君「いやね、なんか違和感ありましてね、忘れ物ないか、散々確認して・・・・」

リーダー「肝心の練習日だけ失念していた、と」

Takayuki君「そうなんですよ。やっぱ、違和感ある時ってなんかあるんですよ」

リーダー「いや、成長したんじゃないか?」

Takayuki君「成長?」

リーダー「且つて、すっとこどっこいのファンタジスタと呼ばれていた君なら、違和感感じる事すらなかったんじゃないか?」

Takayuki君「・・・・」

ギターは今回もPP4-380

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足元はこんな感じ。

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Spark Booster(TC Electronic)~ブースター兼プリアンプ

OD2(Guyatone)~オーバードライブ

SCH-1(Arion~Mod)~コーラス

M169A Carbon Copy(MXR)~ディレイ

MC402 Boost/Overdrive(MXR/Custom Audio Electronics)~ブースター

前回練習からディレイだけ変えました。前回はARIONのディレイ(SAD-3)を使っていましたが、その目的が「音を太くする」だったんですが、Spark Boosterで太い音は演出出来るし、更なる太い音が欲しい時にはMC402があるし、クリアなディレイの方が使い所あるよなぁ、と思って。

同じディレイ、しかも同じアナログながら使い所は全然違って、まぁ、うん、SAD-3よりは踏む機会多かった・・・・って事はこっちの方が良いんだろうなw。

結果は、うん、至極満足。PP4-380使う時はこの組み合わせが(今のところ)ベストだよな、と思った。出したい音が直感的に出せる感じだった。

Spark Boosterは、プリアンプ的と言うかPP4-380に足りない倍音を増やす目的で使っているが、その代替品を練習前に試行錯誤してみた。

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それぞれに長所があり、一概に良し悪しを決められないが、Spark Boosterが一番可変幅が大きくて、使い勝手が良く感じた。ライブなどで、いつものスタジオから環境変わっても(≒アンプが変わっても)、Spark Boosterがあれば補正的に使えるかなと言う期待もある(まぁ、ライブは精々年1~2回なんだけど)。

と言う訳で、PP4-380のサウンド・メイクは終了したので、次回からギターはEpiphoneはCasinoにしようと思っている。

IMG_1465

この廉価なCasinoのネックのシェイプが好みってのと、ミディアムスケールってのもあるが、構造的にヘッドが近くて弾き易い。

また、飲み会でベースの大先生、Takayuki君から「Casinoの方が良い」と言われたのも後押し。よくよく聞いていると、「あのグリーンの見た目が良いから」と言う理由でだったが・・・・。

そんな練習で御座いました。
プロフィール

fujicooverdrive

登場人物

【リーダー】

ギター・ボーカル
持っているエフェクターの数は4ケタを下らないエフェクター狂人。ワイフが天敵。最近NGWに寄生。


【ミドリカワ】

ベース・ボーカル
メンバーからは「大先生」と揶揄を込めて呼ばれる最年長・最長寿ベーシスト。やっと人生折り返し。正論派。


【ビクシー】

ギターシンセ・その他
最近ギターにシンセをマウントした命知らず。明るいヘビーゲームオタク。絶滅寸前。

【TakaYuki】

ドラム・打ち込み
虚弱ドラマー。話題はオールマイティ。愛車RX-8。スーパーデザイナー。そして卵が大嫌い。
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